加納朋子「我ら荒野の七重奏」「六重奏(セクステット)」のネタバレ解説

年度末の定期演奏会の役割分担表と、当日のタイムスケジュール表を見て、
陽子は初めて役員の実態を知ります。

役員とお手伝いの人は、子供たちの演奏を見られないのでした。

私たちは主催者側なんですよ? スタッフがお客さんとして席に座れるわけ、
ないじゃないですか、と京子は肩をすくめました。

陽子は京子には、開園後にホール内にいられる仕事を割り振ろうと思いますが、
せっかくですが会長は通常、フリーで全体を監督します、と京子は辞退しました。

衣装は保護者が自作した方がいいのではないかという話になると、
……それは、私にも作れるようなものですか?
と赤西老人はひどく不安げな声で言いました。

仕事にかまけて、家のことは全部妻任せで、挙句の果て、
妻を病気で死なせてしまい、娘から恨まれていて、
孫のために罪滅ぼしをしようとしている、という赤西老人の打ち明け話に、
教えます……うちにミシンもありますし……と京子は嗚咽混じりに言いました。

香具谷からは、役員の皆さん六名と僕は、合わせて一つのチームです、
僕ら七名で呼吸を合わせ、七重奏を奏でるつもりで、どうぞよろしくお願いします、
と言われていました。

定期演奏会当日は、陽子は忙しくしていました。
去年、暢気にお客さんしていたときには見えなかった苦労が山ほどあり、
陽子もしおらしい気持ちになりました。

陽介が好きな新谷先輩も、名門私立高校の制服姿で、
小さな花束を持って来てくれました。

すべてのプログラムが終わり、陽介が新谷先輩を追いかけて外に出ると、
新谷先輩を含む女の子のグループが、
軽薄そのものみたいな男たちにナンパされ、困っていました。

陽介が止めに入り、さらに赤西老人が止めに入ると、
チャラ男たちは去って行きました。

定期演奏会は終わりました。
陽子が省力化、効率化を叫び続けた結果、仕事量が減り、
京子は今期の方がやりやすいと思っていました。

4月末頃、京子の次女の美也子(みやこ)が学校でいじめられるゆおになり、
学校に行けなくなってしまいました。

京子が落ち込んでいると、陽子が会社の昼休みに役員仕事の電話を寄越してきて、
京子は藁をつかむ思いで陽子に相談しました。

普通体型の美也子に“また太った?”と言って美也子に嫌がらせをしていた、
いじめ首謀者は、西崎萌花だと山田陽子はプロファイリングしました。

パートリーダーが西崎萌花ではなく美也子に決定してしまったことで、
萌香は美也子を逆恨みしていたのでした。

次に嫌な手紙をもらったら、読まなくていいから、これに保管しときなさいな、
指紋はついてるでしょ、立派ないじめの証拠になるわ、
と京子は美也子にファスナー付きポリ袋を手渡しました。
陽子のアドバイスでした。

相談という名の言いふらしもします。

こどもの日、市民祭の野外特設ステージでの演奏では、
五十嵐礼子が萌香の悪口を大声で言いました。
あの子だって同じことしてるわけじゃない? 人にやったことはさー、
そのまんま自分に返って来ても仕方がないんだって教えるのも、
大人の役目でしょ、と五十嵐礼子は京子に言いました。

女子の一角で、玉野遥の娘の玉野鈴香が怪談話を始めます。
五十嵐礼子の息子の五十嵐連音が、
中学校での女生徒同士のいじめにまつわる怪談を言います。

中学を卒業した頃、いじめっ子の周辺で不幸な出来事が次々に起こり、
結婚しても子どもが生まれても、
人の恨みは千年続く、されたことには千倍返し、と書かれた葉書が届きます。

いじめっ子は奇怪な事故で夫と赤ん坊を一度に失い、
葬儀にいじめた相手が葉書を直接いじめっ子に手渡しました。

いじめっ子は絶望し、かつて通っていた中学校の屋上から身を投げて死んでしまい、
幽霊になった、という怪談を五十嵐連音は言いました。

すべて陽子の画策したことで、
その日を境に萌花の嫌がらせはなりをひそめたのでした。

というあらすじなのですが、今回は定期演奏会と、
京子の娘の話の2本立てで、贅沢な内容で面白かったです。

主催者側の保護者は、自分の子供の演奏を生で見られないというのは、
しまうましたにとっても盲点でした。

普通に考えれば当たり前のことなのですが、
お客さんをしているときには思いつきませんよね。

加納朋子「我ら荒野の七重奏」「五重奏(クインテット)」のネタバレ解説

営業部の福山は、文芸編集部の山田さんが怖い、と内心考えていました。

福山は入社初年度に学童保育からの電話に応対して、山田陽子さんをお願いします、
と言われたのですが、旧姓のまま仕事を続けていた小原陽子だと気づかず、
そんな人はいませんよと告げて電話を切ってしまいました。

子供が熱を出したのに連絡がつかず、大いに揉めたと聞き、福山は謝罪しました。

1週間ほどして、陽子は仕事上の名前を本名に変え、
福山のところに名刺を持参したのでした。

場面が変わります。
9月の終わり、玉野遥から陽子に電話があり、
吹奏楽部の保護者会に参加せよと言われました。

クラリネットの新しい指導者は、香具谷の妹で、江賀としては面白くないのだそうです。

また、江賀は自分の娘をアンサンブルコンテストに出場させたいのですが、
実力的には微妙で、江賀はクラリネットパートの保護者だけで
役員を固めようとしているのだそうです。

そうなるとアンコンのエントリーはクラリネット六重奏と金管編成になり、
ファゴットを演奏している陽介はアンコンに出場できなくなってしまいます。

役員は、会長、副会長、書記、会計、平役員2人の計6人で構成されていますが、
山田一派は陽子、玉野遥、五十嵐礼子、村辺千香を入れても4人です。

保護者会では江賀の取り巻きが役員に立候補し、
取り巻きが会長を江賀に推薦します。

しかし陽子は、江賀に幾ばくかのお金が親の会から出ていることを指摘した後、
前述の4人の他に、「二重奏」に登場した赤西老人を加え、立候補しました。

1人足りませんが、陽子は東京子に会長をお願いします。

あなたたち、役員を舐めすぎですよ、何もやらない人ほど、
文句ばっかり言ってきて、と京子は号泣しながら言い、
それでも引き受けてくれました。

その後、陽子は改革に次ぐ改革を断行し、凄まじいブーイングが起きました。

しかし、役員の定員を取っ払うつもりでいます、
ですから今から一緒に役員しましょうよ、と言うと、相手は逃げ出しました。

3月末の定期演奏会のスポンサー探しに、陽子は苦労していました。

営業の真似事をした陽子は、うちの社の営業さんのありがたさが身に沁みるわね、
と思い、冒頭に登場した営業の福山とエレベーターで出くわした時に、
営業という大変な仕事をしてくれていることへのお礼を言いました。

でも、福山は逆に戦慄してしまったのでした。


というあらすじなのですが、何もやらない人ほど、文句ばっかり言ってきて、
という京子の発言に、しまうましたも気まずい思いをしました。

昔、ある仕事をやる前は、その仕事をやっている人への不満が少しあったのですが、
実際にその仕事をやらされたら目が回るほどの忙しさで、
こんなに頑張っているのに、何もやらない人から文句を言われる理不尽さに、
怒りを覚えた、ということがありました。

加納朋子「我ら荒野の七重奏」「四重奏(カルテット)」のネタバレ解説

吹奏楽部親の会役員の東(あずま)京子は来年の定期演奏会の会場である
市民ホールの予約計画のため、保護者に電話していました。

完全なボランティアで、普通の会社員なみの時間拘束されていました。

香具谷(かぐや)という新卒で新任の音楽の先生が吹奏楽部の顧問になりましたが、
楽しくなければ音楽じゃないという考えの持ち主で、
コンクール至上主義の江賀との間で、京子は板挟みになっていました。

京子が学校に行くと、校長先生に話しかけられました。

山田陽子が市長に直接交渉し、
保護者が何日も徹夜で並ぶシステムを変更することに決めた、
ということを知らされました。

陽子が担当作家を伴い、地元の市役所に取材に行くと、
市民として何かお困りのことがありましたら、直接私がお聞きしますよ、
と市長は言いました。

市民ホールの予約システムの話を作家が市長に話すと、
すぐにもシステムを変えさせますと請け合ってくれたのでした。

こうして京子が3ヵ月以上かけて作成した、
夜並びスケジュールはゴミになってしまいました。

それを相談してもらえなかった京子は、陽子に電話し、泣きながら抗議しました。

夏のコンクール地区予選の開催日に会場に行くと、
混んでいましたが、五十嵐礼子は2階席が空いているということを言い、
陽子と礼子は審査委員の後の席に座りました。

数時間後、陽介と会った陽子は、小銭を陽介に渡して、飲み物を買わせようとしました。

しかし、校外活動中の生徒は、買い物を禁じられているんです、
と通りがかった京子は言いました。

その日、京子は4時に起床し、生徒達を苦労して引率したり雑用をしたりしました。
忙しくて、自分の子供の面倒を見ることもできません。
凄く苦労していたのですが、その苦労は役員ではない保護者には伝わりません。

審査結果は銀賞となりました。

打ち上げのときには、役員をしていないのに打ち上げに参加した江賀と、
香具谷が音楽の方向性の違いでバトルをします。

金賞を目指すべきだということを江賀が言うと、
香具谷は、賞のために技量を上げなければならず、
パート毎の指導者を一新し、
クラリネットパートの指導をしていた江賀をクビにして、
新しい優秀な指導者にするということを言ったのでした。

というあらすじなのですが、京子は役員として凄く苦労しているのに、
それが陽子や五十嵐礼子や江賀には全然伝わらず、
読んでいて可哀想になってしまいました。

川原礫「ソードアート・オンライン14 アリシゼーション・ユナイティング」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン (14) アリシゼーション・ユナイティング (電撃文庫)


13巻から直接話が続いています。

第12章 最高司祭アドミニストレータ 人界歴380年5月

キリトは、整合騎士となったユージオと戦っていました。

キリトは後方蹴り技≪弦月(ゲンゲツ)≫でユージオの右手の甲を捉え、
青薔薇の剣を弾き飛ばしました。

しかしユージオは風素術でカウンターを繰り出し、キリトを吹き飛ばしました。

ユージオは、上級修剣士ゴルゴロッソ・バルトーに教えてもらった、
パルティオ流、≪逆浪(ゲキロウ)≫などの技を使いましたが、
ゴルゴロッソのことは覚えていませんでした。

ユージオの記憶はひび割れていましたが、
キリトも、ユージオとチャンバラをした記憶を思い出し、
ひび割れているのは……俺の記憶…………? と思いました。

ユージオも記憶を取り戻しましたが、頭の芯に突き刺さる冷たい棘は消えず、
最高司祭様のために目の前の敵を斬り倒せ、という命令が絶えず発せられていて、
命令に従いながら、戦いを中断するために≪記憶解放≫をして、
キリトとアリスを氷で縛りました。

5の月25日の午前2時、ユージオは昇降盤に乗り、100階に戻ります。

チュデルキンに、反逆者2人を氷に閉じ込めたとユージオが報告すると、
チュデルキンはキリトとアリスをディープ・フリーズしに、
99階に下りていきました。

ユージオは忠誠を装って、アドミニストレータを倒そうとしますが、
アドミニストレータはユージオの顔を見て、
ユージオをシンセサイズし直そうとしました。

ユージオは右手に集中し、賢者カーディナルにもらった短剣を、
アドミニストレータに刺そうとしましたが、
障壁に遮られて刺さりませんでした。

1ミリだけ貫いた瞬間、障壁を作る神聖文字が爆発し、
ユージオとアドミニストレータを後ろへと吹き飛ばしました。

いまの私の肌には、あらゆる金属オブジェクトは傷をつけられないの、
とアドミニストレータは言いました。

かわいそうな子、とアドミニストレータは言いましたが、
愛は、支配し、支配されること……、――かわいそうなのは、
そんなふうにしか言えないあなたのほうだ、とユージオは言い返します。

花に水を注ぐように、ただひたすら与え続けること……きっと、
それが、愛なんだ、とユージオは言いました。

アドミニストレータが右手を動かし始めた瞬間、
ユージオはアインクラッド流突進技、≪ソニックリープ≫で、
アドミニストレータに突進します。

紫色の障壁に受け止められますが、ユージオが気合を振り絞ると、
青薔薇の剣が、紫色の障壁に沈み込み、アドミニストレータは大きく後ろに跳び、
その剣……ふうん、そういうこと……、と言いました。

チュデルキンがキリトとアリスに返り討ちにされ、戻ってきます。

キリトとアリスも100階へと昇ってきました。


第13章 決戦 人界歴380年5月

ユージオはキリトやアリスと合流し、
一緒にアドミニストレータ達と戦うことになりました。

アリスが凛とした声で、アドミニストレータとチュデルキンを批判すると、
あの者が施した≪コード871≫を自発的意思で解除したのかしら……?
とアドミニストレータは言いました。

アドミニストレータは右手の人差し指を軽く一振りし、
天蓋つきベッドを床下へ収納しました。

神聖術には≪対象接触の原則≫があり、
チュデルキンやアドミニストレータに直接触れられさえしなければ、
石化術を喰らう心配はないので、キリト達は距離をとります。

まず、チュデルキンがキリト達の相手をすることになりました。

素因を操るには術者の意識と直結したイメージの導線、
すなわち、指が必要になります。

普通は両手で10個の素因(エレメント)しか操れませんが、
チュデルキンは頭の天辺(てっぺん)で逆立ちし、
両手両足の指を使って20個の凍素を生成しました。

アリスは金木犀の剣の武装完全支配術で、
チュデルキンの氷柱の攻撃を防ぎました。

金木犀の剣は、現存するディヴァイン・オブジェクト中でも最大クラスの
物理優先度を持っているのよ、そんなのを相手に物理系攻撃術を使うなんて、
神聖術の基本も忘れちゃったの?
とアドミニストレータが助言し、チュデルキンは感激します。

チュデルキンは、キリト達を殲滅したら、最高司祭と一夜の夢を共にしたい、
ということを言い、アドミニストレータは偽りの誓いをしました。

チュデルキンは、両手両足の指の他に、両眼に大型の熱素を生成しました。
両眼のまわりの皮膚が焦げ始めますが、
チュデルキンは熱さも痛みもまったく感じていないようでした。

チュデルキンは身長5メートルの、炎の巨大なピエロを作り出しました。
実体なき炎の巨人は、金木犀の剣では破壊できません。

これにはアリスも動揺し、10秒、どうにかして防ぎます、
キリト、ユージオ、その間にチュデルキンを討ってください、
ただし剣の間合いにまで接近してはいけない、
最高司祭はそれを待っているのですから、と言いました。

アリスが攻撃を防いでいる間に、キリトは作戦を考えます。
奴の眼を、とキリトはユージオに囁き、ました。

ユージオは氷の矢で、
チュデルキンではなく後ろにいたアドミニストレータを狙います。

アドミニストレータは、
ふっと軽く息を吹きかけるだけで氷の矢を砕け散りさせましたが、
チュデルキンは後ろを向き絶叫しました。

キリトは片手直剣用単発技、≪ヴォーパル・ストライク≫で突進します。
この技の射程を、心意の力で5倍以上に拡張しようとします。
キリトはアインクラッド時代の服装、髪型に変身し、
チュデルキンの棒のように細い胴体の真ん中を貫きました。

アドミニストレータはチュデルキンの躯を、
遥か離れた東側の床に吹き飛ばし、片付けました。

アドミニストレータはキリトに向かって、
イレギュラーな坊や、あなた、あっちから来たのね?
≪向こう側≫の人間……そうなんでしょ? と投げかけました。

キリト達とアドミニストレータは、未来について議論をします。

整合騎士団は強いけど人数が少なく、このまま最終負荷実験が始まれば、
人界はダークテリトリーの住人に負けてしまいます。

あなたはこのまま人界が蹂躙されるに任せ、民なき国の支配者として、
名ばかりの玉座でひとり滅びの時を待つつもりなのか!!
とキリトが言うと、
本当のことを言うとね、騎士団はただのつなぎだったのよ、
とアドミニストレータは言いました。

アドミニストレータは、リリース・リコレクション!!
と叫び、記憶解放術をしました。

広間を取り囲むように配置されている柱に取り付けられた、
模造剣30本が組み合わさって、異様な剣巨人になりました。

アドミニストレータはそれを、≪ソードゴーレム≫と呼びました。
剣の自動人形です。

キリトとアリスは、弱点と思われる背骨と4本足の接合部を攻撃しようとしましたが、
アリスは胸を剣で貫かれ、キリトはソードゴーレムの左後ろの脚に吹き飛ばされ、
大量の出血をし、動かなくなりました。

短剣を使うのよ、ユージオ! 床の昇降盤に刺しなさい!!
と、キリトの右肩に乗る黒い蜘蛛のシャルロットの声が聞こえました。

シャルロットはソードゴーレムに突進しながら急激に巨大化し、
全長2メートルになりました。

シャルロットはソードゴーレムに絶望的な戦いを挑み、
時間を稼ぎ、倒されました。

ユージオが昇降盤に短剣を突き刺すと、
よかった……間に合った、最後に……一緒に、戦えて……うれ……し…………、
と言い、シャルロットは死にました。

昇降盤は紫色に光り輝き、扉が現れ、カーディナルが出現し、
ソードゴーレムを倒しました。

アドミニストレータは、最初からカーディナルをおびき寄せるために、
キリトやアリスやユージオをいたぶっていたのでした。

アドミニストレータは、世界とカセドラル最上階の接続を切断し、
誰も部屋から出られないようにします。

カーディナルが倒したはずのソードゴーレムは再生してしまいました。

ソードゴーレムは300人もの人間を物質変換して作られたものだったのでした。

さらに、アドミニストレータは人界に存在する8万のヒューマンユニットの半分、
4万ユニットをソードゴーレムに変換し、
ダークテリトリーに攻め込むつもりだったのでした。

アドミニストレータにとって、整合騎士団はそのつなぎに過ぎなかったのです。

その剣の所有者は、天井の絵に嵌め込まれている水晶でした。
その水晶は、整合騎士たちから奪われた≪記憶の欠片≫なのでした。

そして、整合騎士たちから奪った記憶に刻まれた、
最愛の人間自身をリソースとして、アドミニストレータは剣を作り、
記憶解放現象を起こしていたのでした。
その事実を知ったカーディナルは、ソードゴーレムを破壊できなくなりました。

カーディナルは、カーディナルの命と引き換えに、
キリトとユージオとアリスを逃がすことを、
アドミニストレータの自らのフラクトライトに誓わせました。

カーディナルは一方的にアドミニストレータに攻撃され、死にかけました。

いまようやく、僕の果たすべき使命を悟りました、
僕は逃げない、僕には……為さねばならない役目があります、
とユージオは言い、カーディナルに頼んで、
自らの体を剣に変えてもらうことにしました。

核心防壁解除(リムーブ・コア・プロテクション)、とユージオは言い、
己のフラクトライトに対する無制限の操作権をカーディナルに与えました。

アリスがシンセサイズの儀式で奪われた記憶の欠片、水晶が天蓋から外れました。

アドミニストレータはカーディナルが何かしようとしていることに気づき、
攻撃しますが、アリスが時間を稼ぎます。

ユージオの体と青薔薇の剣が融合し、10字の鍔(つば)を持つ、
1本の巨大な純白の剣となりました。

アリスは激しい攻撃を受け、天命が大きく減少し、意識を失いました。

純白の大剣とアリスの記憶の欠片が、記憶解放をしました。

美しい……人の……愛、そして意志が放つ、光……、なんて……美しい……、
とカーディナルは言い、キリトに望みを託して亡くなりました。

純白の大剣はソードゴーレムを倒し、アドミニストレータを襲います。

白い大剣が真っ二つに折れ、アドミニストレータの右腕を、
肩口から斬り飛ばしました。

ユージオは、人の姿へと戻りましたが、身体は分断されたままで、
恐ろしい程大量の血液が溢れ出しました。

アドミニストレータは、ユージオの剣に斬り飛ばされた右腕を物質組成変換し、
レイピアを作り、キリトを殺そうとします。

意識を取り戻したアリスが、動けなくなったキリトの目の前に割って入り、
キリトは再び黒い剣の柄を摑み、レイピアを迎撃しました。
衝撃で後方へと追いやられ、アリスは再び意識を失いましたが、助かりました。

アドミニストレータは、キリトが遥か昔、
アインクラッドで何度か見かけたことしかない細剣六連撃技、
≪クルーシフィクション≫でキリトを圧倒します。

さらに、カタナ単発技、≪絶空≫というキリトの知らないソードスキルまで使い、
キリトは諦めそうになりました。

らしく……ないぞ、諦め……る、なんて、とユージオは言い、
青薔薇の剣を物質組成変換し、赤薔薇の剣に変え、キリトに渡します。

キリトは再び立ち上がり、
≪二刀流≫でアドミニストレータの胸の中央を貫きました。

黒い剣は木でできていて、青薔薇の剣は氷でできているため、
金属を受け付けないアドミニストレータの肌を貫くことができたのでした。

アドミニストレータは致命傷を負いますが、
予定より、ずいぶんと早い……けれど、一足先に、行かせて、もらうわね、
と言い、1台のノート型コンピュータを呼び出し、
現実世界へと脱出しようとしました。

しかし、チュデルキンが、アタシも、連れていって、くださいぃぃぃぃ、
と自分自身を火炎ピエロと化し、アドミニストレータに巻きつきます。
アドミニストレータとチュデルキンは消滅しました。

キリトは、致命傷を負ったユージオを治癒術で助けようとしますが、
助けることができませんでした。

ステイ・クール……、キリト、とユージオは言いました。

キリトは、子供の頃、ユージオの誕生日プレゼントのために、
白金樫製の木剣を作っていたことを思い出しました。

思い出は、ここにある、永遠に、ここにある、とキリトは言いました。

キリトの、黒い剣…………≪夜空の剣≫って名前が…………いいな、
この…………小さな、世界を…………夜空のように……優しく…………
包んで………………とユージオは言いました。

ユージオは、整合騎士になる前のアリス・ツーベルクと、
白い光を目指して歩き、ふたつのフラクトライトが初期化されました。

キリトはコンピュータに近づき、フラクトライト加速倍率を1・0倍にし、
現実世界にいる菊岡を呼びました。
現実世界では、何者かに襲撃される音が聞こえました。

アリスという名の少女を探すんだ!
アリスを連れて≪ワールド・エンド・オールター≫を目指してくれ!
ここはもう陥(お)ちる! と菊岡は言いました。

菊岡を襲撃している者達が主電源を切ろうとしているということが聞こえます。

いま主電源を切られたらサージが起きる!
サブコンの、桐ヶ谷君のSTLに過電流が……フラクトライトが焼かれちまいます!
と比嘉の甲高い悲鳴が聞こえました。

キリトは深いダメージを受け、思考する能力を奪われる直前、
キリトくん!! という明日奈の声を聞きました。


というあらすじなのですが、
この巻に収録されている話をしまうましたが初めて読んだときは、
9巻以降、キリトと同じくらい活躍していて、
第2の主人公的存在だったユージオが「死んだことが信じられず、
しばらく放心していました。

もしかしたらユージオは生き返るんじゃないかと思いましたが、
この後も生き返りませんでした。


そして、長かったアリシゼーション編がやっと終わりそうだったのに、
全然終わらないことにも驚きました。

アリシゼーション編はまだまだ続き、次の15巻では、
いよいよ人界とダークテリトリーの全面戦争が始まります。

星新一「無表情な女」のネタバレ解説

列車の席にひとりの若い女が腰かけていました。
駅で青年が乗り込んできて、女の隣の席に腰をおろし、
女に話しかけますが、青年が何を言っても女は「さあ……」
としか言いませんでした。

青年は新聞社につとめていて、出張の帰りで、
話し相手になっていただけませんか、ということを話しますが、
女は「さあ……」としか言いません。

場面が変わり、女の住んでいた港町とT市とのあいだでかわされた、
密輸のダイヤモンドを港町からT市に輸送する方法について、
男たちが話し合っていました。

旅行の大好きな女の子に催眠術を使い、催眠状態にして、
このカバンを持って行け、なかをあけるな、手から放すな、
他人から話しかけられても、あまり答えるな、T駅で下車しろ、
と命令を与えると港町の男は言いました。

T市の男がカバンを受け取ることができるように、
このま.ぬけ野郎、と合言葉をいわれたとき、
女が反射的にカバンを渡すよう、暗示をかけておくことにしました。

場面が列車に戻ります。

女はとつぜん、青年に、T駅はまだでしょうか、と話しかけました。

眠いところを不意に起こされた青年は、一段ときげんが悪く、
このま.ぬけ野郎、とつぶやくように言いました。

女はカバンを青年に押しつけ、ハンドバッグだけを持って、
べつな車両に歩いていってしまいました。

青年はT駅で下車したらすぐに警察に届けることにしよう、
と考えたのでした。


というあらすじなのですが、どうせ催眠術をかけるのだったら、
パプラピチポンテとか、ペネロプパラントプとか、
絶対に日本人が喋らないような合言葉にしておくべきだったな、
としまうましたは思いました。

ちなみに、パプラピチポンテとかペネロプパラントプは、
たった今しまうましたが5秒ででっち上げた意味のない言葉です。

日本語にはパ行が使われる言葉が少ないので、
それを多めに使ってみただけです。
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