時雨沢恵一「キノの旅」11巻4話「国境のない国」のネタバレ解説

シズと陸とティーは、
9巻4話の「電波の国」から逃げ出すように出国した後、
森の中で世捨て人のように生きる老人に出会い、
最寄りの国への道を教わることができました。

老人は、その一帯には小さな国がいくつもあって、
いつも己の領土を広げようと醜く争い諍い合っていて、
そんな戦争だらけの生活に嫌気がさして出てきたのだ
と言いました。
老人は、かつて1つの国の指導者でした。

シズ達は1つの峰を越え、大きな盆地に出ましたが、
老人の言葉とはかなり違っていて、
恐ろしく巨大な国が1つだけありました。

室内野球場のような巨大なドーム状の空間に、
何千人もの人間が詰め込まれていました。
与えられた1人頭のスペースは、ベッド1つほどで、
隣の人の息づかいまで聞こえそうなほどの密集率でした。

案内人の女性は、その理由を説明します。

かつてこの地域に群雄割拠していた国々が
1人の偉大な英雄の手によって統合され巨大国家になった時、
“二度とそんな状況を生み出してはならない”と考え、
“国境”こそが争いの根源だと閃きました。

初代大統領になった英雄は、今後、この国において一切の
“境界線”を、“誰かが持つエリア”を認めないと、
拳法で固く禁じました。

この国では、全ての住人が公平に、
巨大ドームの下で一緒に暮らしていて、
“プライバシー”は当然ありませんでした

移民を大歓迎されましたが、シズは「必要なだけの買い物を済ませ、
夕方に再び城門をくぐり、その“空間”から外へと出ました。

その国で買ったものの1つが、小さなテントでした。

シズは、自分のテントから少し離れた場所にそれを建てると、
その様を黙って見ていたティーに、
これが、ティーのテントだ、今日から、こっちで寝るんだよ、
と言いました。

ティーは無言のまま抗議の目をシズに向け、
小さなテントをシズの大きなテントの脇に移動し、
そこに据え付け、自分のテントに潜り込みました。


というあらすじなのですが、しまうましたは、
こんな国は絶対に住みたくないです……。

プライバシーの一切ない国を見て、シズは、
それまでティーと同じテントで寝泊まりしていたことを反省し、
ティーに専用のテントを与えた
」という話ですね。                  スポンサードリンク

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