星新一「贈り主」のネタバレ解説

しずかな海のそばの無電研究所のアンテナが、
天国からの声とも、
地獄からの通信とも思える電波をとらえました。

発信地は不明でした。

所長が応答をこころみると、相手は、
動物園から凶暴な動物、猛獣が逃げたのだと言いました。
その猛獣は凶暴であるばかりでなく、少しばかり知能があり、
正視できないほど、姿が醜いのだそうです。

すぐにつかまえましたが、こんな事件が二度と起こらないように、
猛獣をひとまとめにして、研究所の近くの海岸に送るということを、
相手は言いました。

警察と軍隊が収集され、付近の海岸一帯を調べます。

海浜にいた数人の男女は、うつろな目をして、
波うちぎわを指さしました。
そこには、見なれない大きな金属製の箱がありました。

警官たちは箱に接近しましたが、箱のふたはすでに開き、
なかはからっぽでした。

海浜にいた人たちを記憶を失っていましたが、
収容して手当てをしました。

やがて、収容された連中の記憶は、いくらか回復し、
みなは口をそろえて、「わたしたちが気がついた時は、
あの箱のなかで、出てみると、海岸でした、と言いました。

通信の相手が送りつけてきた醜い怪物とは、
人間のことだったのでした。

収容された連中の1人は、わたしたちは、
檻のなかで生活させられていたような気がします、と言いました。
過去へ送られてきたようです。
そう結論を下せるのは、
こんなふうにあつかわれていた記憶があるからなのだそうです。

1万年ほどむかしに栄えた古代生物、
かつて、心ない者の手で狩りたてられ、
いまや絶滅寸前にある……、とその人は言いました。


というあらすじなのですが、「1万年後の未来では、
人類は絶滅寸前で、別の生き物が地球を支配していて、
その生き物が人類を過去に送った
」というオチですね。

今となっては漫画や映画で使い古されてしまいましたが、
このショート・ショートが発表された1960年代当時は、
非常に斬新で画期的なオチだったのだろうと思います。 見やすい記事一覧はこちらです。
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