星新一「振興策」のネタバレ解説

ある古びた和風の旅館で、
60歳過ぎの男が自殺をしようとしたところを、
なぜ死ぬのかと不思議な声に止められます。

60過ぎの男はある山奥の小さな町の町長なのですが、
町興しの詐欺に遭ってしまい、
ひどい借金を作ってしまったのだ、という事情を説明します。

すると、声が「助けてあげる」と言いました。
実はその声の正体は「幽霊であり、
幽霊は自分を観光の目玉として町興しをするように勧めます。

それはとても上手くいき、町は活性化したのですが、
一年ほど経ったある夜、町長のところに幽霊がやってきて、
どこかへ行くという挨拶をしていきます。

その一年後、町長の地位は町長の息子が継ぎました。
そして依然として賑わう町の人たちはこんなことを言います。
『あの幽霊、最初のころと感じが変わっていないか』
『うん、そうだ。そう言われてみるとね。きみもか。
じつは、ぼくも、死んだあの町長にどこか似ているような気が……』
と。

結局町長は、幽霊がいなくなった後も町を賑わいさせ続けるには
どうすればいいのか分からなくなり、自殺をして、
自分が二代目の幽霊になることにしたのでした。

一度は幽霊に助けられ自殺を思いとどまったのに、
結局自殺することになってしまったという、皮肉なオチです。


今の日本もあちこちの村や集落で村興しが行われていますが、
成功しているのは極々一部であり、
彼らを騙して儲けている人がきっとどこかにいるんでしょうね……。                  スポンサードリンク

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

新世界より(上) (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
Author:しまうました
見やすい記事一覧はこちらです。
スポンサードリンク

十二大戦

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

このブログについて
見やすい記事一覧はこちらです。
このブログの記事は管理人「しまうました」の独自の解釈によるものなので、制作者の意図したものや一般に考えられているものとは異なる場合があります。
個人の趣味でやっているブログなので、解説してほしい本のリクエストは受け付けていません。
重要なネタバレ箇所は白字にしてあるので、反転してお読みください。
現在、荒らしをした人物のコメントを拒否しており、巻き添え規制される場合があります。詳細はこちらに書いてあります。
承認したコメントに対しても、管理人は基本的には返信しません。また、後日予告なく削除する場合があります。ご了承ください。
今月の人気ページ
人気ページの集計期間は30日間です。2017年6月9日リセット。
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
スポンサードリンク

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

業物語 (講談社BOX)

キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)

悪の教典 上 (文春文庫)

                amazon人気本ランキング
RSSリンクの表示
リンク
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
記事一覧
見やすい記事一覧はこちらです。