星新一「気まぐれな星」のネタバレ解説

しばらく前に地球の探検隊のロケットが、ある惑星ではじめて、
地球人に似た生物を発見しました。

その生物は、地球の過去の時代における未開人そっくりで、
荒涼たる土地に形ばかりの家をたて、
やせおとろえたからだで力なく歩いていました。

その記録映画を見た人びとは、内心、多くの満足感を味わい、
代償として救援物資をつんだロケットが出発することになり、
貨物ロケットを何台もひきつれた大型ロケットには艦長が乗り、
操縦をしました。

また、映画によって研究された住民たちの言葉を身につけた、
若い言語学者が乗せられましたが、
その惑星に向かうあいだ、言語学者は、
ばかばかしい仕事だ、いまいましいあの星め、
と文句ばかり言っていました。

その星に到着し、おどおどした住民たちに話しかけ、
携帯食料をあげると、目に涙をあふれさせながらお礼を言いました。
ロケットに積んできた小型建設機械で倉を作り、
地球から持ってきた品物を保管したりしているうちに、
言語学者は考えを変えました。

彼らはあまりにもかわいそうだ、ここに残り、
向上への道を指導してやりたい、と言語学者は考え、
2度と地球に戻れないのを覚悟で、艦長だけを地球に帰らせました。

残った言語学者に、住民たちは、いっしょにお帰りになればよかったのに、
と言い、薄ぎたない一軒の家に言語学者を案内しました。

そこには、「金色の金属でできたボートがあり、
ボートに乗ると、床が2つに割れ、
下には美しい都会が限りなく広がっていました。

まわり全部に人工の空をつくり、
その上にみすぼらしい地表を作ってあったのでした。

どこからも侵略に来ないし、
時どき言語学者のように間抜けなやつがやってきて、
なにかしら置いて行くので、彼らはこんなことをしていたのでした。

はじめにくれた食べ物は、まずくて涙が出た、と演技省の役人は言いました。

演技省の役人は、
外をかざることに熱心な地球の軽薄な思想をばらまかれても困ると言い、
言語学者を飼い殺しにすることにしました。
言語学者の長い余生のただ1つの救いは、いまごろ地球では、
彼を地球の良心とたたえているだろう、と想像してみることだけでした。


というあらすじなのですが、タイトルの「気まぐれな星」は、
この話に出てきた惑星ではなく、気まぐれに他の星を援助しようとする、
地球のことでしょうね。

よくテレビで放映されている、アフリカのジャングルの奥地の未開の民族は、
観光客やテレビ向けの演技をしているだけで、
観光客やテレビカメラがないところでは、バイクや車に乗って、
近代的な家に住んでいる、と言われています。

アフリカの恵まれない子どもたちに~と、
アフリカの奥地の画像を載せた広告をよく目にしますが、
実際にはアフリカにだって高層ビルが立ち並ぶ大都市はいくつもあります。 見やすい記事一覧はこちらです。
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