西尾維新「人類最強のときめき」2話「人類最強のよろめき」のネタバレ解説

ER3システムのニューヨーク支局支局長の因原(いんぱら)ガゼルと、
四神一鏡の一角である檻神家のエリート職員の長瀞とろみが、
哀川に仕事の依頼をしに来ました。

活字を滅ぼしてください、とふたりは言いました。

ER3システムの女性若手研究員、ドクター・コーヒーテーブルが、
人類を滅ぼしうる、たった1冊の本をプログラムに書かせました。

その本は、面白過ぎて、寝食を忘れて読みふけってしまうような傑作でした。

比喩ではなく、寝食を忘れて読みふけってしまうので、
衰弱して死んでしまいます。

既に数百人単位で死者が出ていました。

その小説は、一人一人の好みに合わせて、自動生成される小説です。

アプリの形で配布される電子書籍にイメージが近いです。

スマートフォンのカメラで定点撮影することによって、
生成プログラムは画面に表示された文章を読む読者の、
リアルタイムな反応を観察し、
次のページを即座に『執筆』することができます。

小説家プログラムの正式名称は『ライト・ライター』で、
生成される該当の小説は『パブリック・ブック』という名前です。

『ライト・ライター』は、古今東西の、
あらゆる『小説』を電子化し、所蔵していて、
統計学に基づいて小説を書くシステムです。

ドクター・コーヒーテーブルは、
『ライト・ライター』を一般社会へ無料配布しようとしていました。

そんなことになったら人類は本当に滅亡してしまいます。

ガゼルの権限で、一般社会へのぱっひょうをストップをかけようとしましたが、
それを察したドクター・コーヒーテーブルは、籠城してしまいました。

ER3システムでは個々の研究者の領分を侵すことはタブ.ーなので、
非公式ながら、哀川に頼るしかなくなったのでした。

そのプログラムは、文章の解析よりも、表情の解析のほうが、
ずっと手がかかります。

ドクター・コーヒーテーブルは、哀川潤の妹とも言うべきロボット、
由比ヶ浜(ゆいがはま)ぷに子のOSとして採用されていたプログラムを、
『ライト・ライター』の読心術に転用していました。
だから哀川に仕事の依頼がきたのでした。

哀川はアメリカのテキサス州の砂漠へ飛び、
そこに隠されているはずのドクター・コーヒーテーブルのラボラトリーを捜します。

しかし、砂漠に大穴が開いていたため、ラボラトリーはすぐに見つかりました。

地下におりていくと、
国会図書館レベルの蔵書量の紙の書籍が詰まった本棚がありました。

最下層では、髪が半分以上、白髪化し、
衰弱したドクター・コーヒーテーブルが待っていました。

ドクター・コーヒーテーブルは、仲間の研究者から、
哀川が来訪することを知らされ、
バッテリー残量がぎりぎりのデジタルデバイスで、
わざと『パブリック・ブック』を読み、衰弱していたのでした。

わざと衰弱することで、哀川が暴力的に解決するのを防いだのです。

ドクター・コーヒーテーブルは哀川に1冊の紙の書籍を渡します。

実はそれも『パブリック・ブック』で、白紙に文字が浮かび上がりました。

ページをめくる指から、バイたるチェックをおこない、
真っ黒な微生物によって文字が書かれました。

このままだと哀川も死ぬまで本を読み続けることになってしまいましたが、
そこで哀川は、「熱中のあまり、読んでる途中に力尽きて死んじゃうんじゃ、
誰もこの本を読了できないとしか言えないんじゃね?
と言いました。

完結していなければ、小説じゃありません。
『パブリック・ブック』は永遠に終わらない未完の大作なのでした。

すると、そんなことは全く考えていなかったドクター・コーヒーテーブルは、
無言で籠城をやめ、ラボラトリーを出ていきました。

哀川は心ばかりの供養だと思い、製本版『パブリック・ブック』を、
図書室の書棚へと差し込みました。


というあらすじなのですが、しまうましたは、
最初の長瀞とろみと因原ガゼルの概要説明があった時点で、
読んでいる途中で死ぬのなら誰も最後まで読めないんじゃね?
と気付いていました……。

というか、別に読んだ人を殺すのが目的じゃないんなら、
読み始めてから丸1日くらいが経過した頃に完結するように、
調整すればいいだけだと思うのですが。

最初は究極の小説を求めて研究を始めたのに、
途中で目的が読者を殺すことに変わってしまったのかもしれませんね。
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