乙一「ZOO1」5話「ZOO」のネタバレ解説

主人公の「俺」の家の郵便受けに写真が入っていました。

その写真は、かつて主人公の恋人だった女性の死体が写っていました。
どこかの地面に掘られた穴へ寝かされていて、腐っていました。

主人公は写真を持って自分の部屋に戻り、
スキャナーでパソコンに取り込みました。

これまで投函されていた彼女の写真はすべてパソコン内に保存しています。
彼女が殺されていることを知っているのは主人公だけで、
世間では、行方不明として処理されていました。

主人公と彼女は、『ZOO』という、
野菜や動物の腐っていく映像が早回しで映し出されていく映画を
いっしょに見たことがありました。

映画館を出た後、『200メートル先を左折・動物園』
という看板を彼女が見つけました。
その看板には日本語の下に『ZOO』と英語でも案内が書かれていました。

主人公はそのことを思い出しながら、彼女の写真をムービー再生ソフトで、
毎秒12フレームで選択して動画にして、
彼女の腐敗していく様子を見ました。

犯人を探し出す……と主人公は言いましたが、それはすべて台詞であり、
演技でした。

彼女を殺したのは主人公なのですが、その現実のつらさに潰されないよう、
自分で自分のことを知らないふりをしているのでした。

主人公は恋人とドライブ中に山小屋を発見し、
その山小屋の中でポロライドカメラで写真を撮りました。
彼女はその写真を握り潰し、
主人公に対して今は愛情など抱いていないのだという意味の話をしました。
その後、主人公は彼女を殺しました。

自分一人だけの力で犯人を探し出してみせる、という考え方で、
警察には写真を届けていない、という設定で、
主人公は彼女を探しつづけます。

昼間のうちずっと町中で聞きこみをし、夕方になると、
助手席の下に落ちていた、丸められた写真を発見します。
その写真の日付は、彼女の消えた日でした。

また、ダッシュボードの中に、
彼女の消えた日のガソリンスタンドの領収書があるのを見つけます。

そのガソリンスタンドに行き、スタンドの主人に芝居に付き合ってもらい、
その日車を運転していたのは主人公で、西へ向かうと言っていた、
と主人に言ってもらいます。

主人公はその証言を頼りに山小屋へ行き、彼女の死体を発見し、
主人公が彼女を殺したのを思い出した、という演技をします。

しかし、警察に自首する勇気や覚悟はなく、
彼女の死体の写真を撮影して、自分の罪を思い出す仕掛けをすることにします。

毎日、毎晩、主人公は同じことを繰り返していたのですが、
家に帰る途中、『200メートル先を左折・動物園』の看板の、
『ZOO』を見た瞬間、彼女のことを思い出し、自首する決心を失い、
写真を郵便受けに入れて記憶を封印した演技をしていました。

しかし、この日は、「昨晩まであったはずの『ZOO』の看板が消えていました。
動物園が潰れ、看板が撤去されていたのでした。

主人公は静かに祈りを捧げ、警察へ罪の告白をしにいきました。


というあらすじです。
主人公は狂っている演技をしているつもりですが、
「狂.人の真似とて大路を走らば、即ち狂.人なり」という言葉があります。

狂っている演技をしている時点で、本当に狂っているのと大差ありませんね。                  スポンサードリンク

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