星新一「薄暗い星で」のネタバレ解説

薄暗い星で、宇宙を見ながら、ロボットたちが会話しています。

地球上でそれぞれの主人たちの、私生活を知りすぎているロボットたちは、
宇宙に捨てられたのでした。

分解してしまえば、いいだろうに、とあるロボットが言いましたが、
分解工場に運ぶ途中で、だれかが聞き出しはしないかと、
心配でならないらしいんだ、と別のロボットが答えます。

長いあいだ使ってきた自分のロボットに対しては、
目の前で高熱炉にほうりこむのも、できないようでした。

多くのロボットは宇宙を流れたあげく、太陽にひきつけられて燃えつきたり、
宇宙の果てに消え去ったりしていました。

しかし、なかにはただよっているうちに、
強い磁力のあるこの薄暗い星にひきつけられてくる者もいて、
そのロボットたちが会話をしていました。

地表によどんでいるガスに、金属を腐食する成分が含まれているらしく、
部分品がやられ、やがて全部が止まります。
最後まで残るのは、記憶と思考の部分でした。

ロボットたちは主人たちの話をした後、
体の動きがすべて止ってしまうことが、こわいか、
と片方のロボットが言いました。
ロボットたちには、こわいという感情はなく、
人間があんなに死をいやがるわけもわかりませんでした。

光を感じる部分がさびはじめ、まっ暗になりました。
お別れのあいさつをした後、しばらくして、
ネジの押えでも腐食したのか、バネのような部分品が飛び、
そのあとは、いつまでもなんの物音もおきませんでした。

というあらすじなのですが、オチらしいオチはなくても、
物悲しさが残る話ですね。

携帯電話やスマートフォンのように、
誰もがロボットを所有する時代になったら、
こういう世界が来るのかもしれませんね。

でも、しまうましたの感覚だと、むしろ宇宙に捨てる方が
情報流出の可能性が高くなりそうな気がします。
漂流しているロボットを回収する悪人がいるかもしれませんからね。

あと、自分で分解工場まで持っていくのも、
ロボットを打ち上げる場所まで持っていくのも、
大差ない気がしますね。 見やすい記事一覧はこちらです。
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