川原礫「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」4話「赤鼻のトナカイ」のネタバレ解説

2023年12月、SAOに閉じ込められてから、
2度目のクリスマスが近づいたころ。

キリトは、最も効率よく経験値稼ぎができるスポットで、
他のプレイヤーから笑い者にされながら、
何時間も経験値稼ぎをしていました。

見かねたクラインが、キリトのことを心配して話しかけてきました。
クラインは、SAO以前からの友人たちと風林火山というギルドを結成し、
そのリーダーになっていました。

情報屋のアルゴから、キリトがクリスマスボスの情報を買ったことを、
クラインもアルゴから情報を買って知っていました。

12月24日夜24時ちょうど、どこかの森にある樅(もみ)の巨木の下に、
背教者ニコラスという怪物が現れ、倒すことができれば、
蘇生アイテムが手に入る、というクエストの情報が流れていました。

キリトは、半年前に自分以外全滅したギルドのことが忘れられず、
単独でクリスマスボスに挑もうとしていました。

ここで回想です。
SAOが始まってから5ヶ月ほど経過したある春の夕暮れ、
キリトは当時の前線から10層も下の迷宮区に、
武器の素材となるアイテムの収集を目的に潜っていました。

その時、ギルド≪月夜の黒猫団≫の5人のメンバーが
モンスターに追われているのを見て、助けてあげました。

敵は、キリトなら楽勝で倒せる武装ゴブリンでしたが、
自分の本当のレベルを知られてビーターと嘲られるのを恐れて、
キリトはわざと時間をかけてゴブリンを倒しました。

主街区に戻って酒場で話をします。
レベルを聞かれたキリトは、彼らの平均レベルより3ほど上で、
本当のレベルの20も下の数字を答えました。

リーダーのケイタは、月夜の黒猫団に入ってくれないか、
とキリトを勧誘しました。

月夜の黒猫団は前衛が足りず、
戦っているうちにジリ貧になってしまうことが多かったのですが、
サチという黒髪の槍使いの女の子を盾持ち片手剣士に転向させようと
ケイタは考えていて、サチをコーチしてやってくれないかなあ、
と頼まれました。

ケイタ達は、現実ではみんな同じ高校のパソコン研究会の
メンバーなのだそうです。

キリトは仲間に入れてもらい、それとなく彼らを誘導して、
最大限の効率を叩き出し続けることで、
黒猫団の平均レベルは完全にボリュームゾーンから頭ひとつ抜け出し、
キリトの加入時には10あった前線層との差は、
短期間で5にまで縮まりました。

ただし、キリトは深夜になると宿屋を抜け出し、
最前線に移動してソロでレベル上げをし、
黒猫団メンバーとのレベル差を拡大させていました。

サチの盾剣士転向計画だけは、はかばかしくありませんでした。
サチは大人しい、怖がりな性格で、前衛に向いているとは思えませんでした。

ある夜、サチの姿が消えました。

キリトは他の仲間には内緒で、
索敵スキルから派生する上位スキルの≪追跡≫を使い、
サチが主街区のはずれの水路に隠れているのを発見しました。

サチはキリトに、一緒にどっか逃げよ、死ぬの怖い、と言いました。

君は死なない、とキリトが繰り返すと、サチは少しだけ泣きました。

翌日の夜から、サチは夜が更けるとキリトの部屋にやってきて、
キリトに、君は死なない、と言ってもらってから眠るようになりました。

しかし、それからたった1ヶ月足らずの後、サチは死にました。

その日、ケイタは、目標額に達したギルド資金の全額を持って、
ギルドハウス向けの小さな一軒家を買いに行きました。

やがてメイサーのテツオが、ケイタが帰ってくるまでに、
迷宮区で金を稼ごうと言い、最前線から僅か3層下のフロアに行きました。

レベル的には安全圏内だったので、順調な狩りが続きましたが、
シーフ役のメンバーが宝箱を見つけて開け、
アラームトラップを発動させました。

アラームを聞いたモンスターが怒涛のように押し寄せてきて、
キリトは全員に転移クリスタルで緊急脱出しろと叫びましたが、
その部屋はクリスタル無効エリアに指定されていて、
全員がパニックになりました。

サチは、HPを全て失うその瞬間、キリトに向かって右手を伸ばし、
何かを言おうと口を開きました。
その瞳に浮かんでいたのは、すがり付くような痛々しいまでの信頼の光でした。

1人だけ生き残ったキリトは、宿屋に戻り、
隠していたことも含めて、ケイタに全ての事情を説明しました。

ケイタは、ビーターのお前が、僕たちに関わる資格なんてなかったんだ、
とキリトに言い、アインクラッド外周部から無限の虚空へと身を躍らせ、
自殺しました。

回想終わりです。

蘇生アイテムを手に入れるため、無謀なまでのレベル上げをしたキリトは、
35層にある迷いの森で見つけていたモミの巨木に行こうとしました。

しかし、クラインがキリトを尾行してきていました。
クラインは合同パーティーを組もうと言いましたが、
蘇生アイテムはドロップさせた人の物になってしまうので、
キリトは断りました。

さらに、クラインも尾行されていて、
30人以上の≪聖竜連合≫の連中がやってきました。

クラインが聖竜連合を喰いとめている間に、キリトはモミの巨木のところに行き、
背教者ニコラスと戦いました。

キリトのHPは初めて赤の危険域に突入しましたが、
何とかボスを倒すことができました。

蘇生アイテム≪還魂の聖晶石(かんこんのせいしょうせき)を手に入れましたが、
それは、「対象プレイヤーが死亡してからその効果光が完全に消滅するまでの間、
およそ十秒間しか効果のないものでした。

キリトは絶叫し、クラインのところに戻ると、蘇生アイテムをあげました。

宿屋に戻り、朝の7時になると、サチとのアイテム共有タブでアラームが鳴りました。
それは、タイマー起動のメッセージ録音クリスタルでした。

キリトがこれを聞いてる時、私はもう死んでると思います、
というサチの声が聞こえました。

自分が死んでもキリトのせいじゃないと伝えるために、
サチはメッセージを録音していたのでした。

サチは、キリトのベッドで目を覚ました時、キリトが開いてるウインドウを覗き、
キリトの本当のレベルを知っていました。

私が死んでも、キリトはがんばって生きてね、とサチは言い、
余った時間で≪赤鼻のトナカイ≫を歌いました。


というあらすじなのですが、今回はキリトにとってトラウマ回でしたね。

キリトはこの後もずっとサチ達のことを引き摺り続けることになります。

2巻はこれで終わりなのですが、1巻では女性プレイヤーがアスナしかいなかったのに、
2巻では怒涛の勢いで女性キャラが増えて、ハーレム状態になってしまいましたね。

3巻以降も、キリトハーレムは拡大する一方です。                  スポンサードリンク

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