星新一「最後の事業」のネタバレ解説

クラブに集る事業家たちは、静かさが欲しいと言い、
南の海の島で静養していましたが、
やがて次々と観光地化し、騒々しくなって逃げ出しました。

学者に金をやって、静かになる研究をさせましたが、
音に対して鈍感になる薬ができあがり、事業家たちは白けました。

いつか静かな時代が来るだろうと、
オローラ冬眠会社を作り、長い眠りにつきました。

すると、金持ちたちは次々と未来に移住し始め、
事業を拡大したオローラ社は、冬眠の価格を値下げしました。

ついに社員以外の人間は全部、地下の冬眠室で眠るようになりました。

社員たちも、上役の方から順に冬眠し始め、
最後に1人だけ残って貧乏くじを引かされることになったのは、
少しぼんやりした下っぱ社員でした。

下っぱ社員は人のけはいのなくなったビルを、
月に一回の割合で掃除し続けました。

時たま、時限スイッチによって冬眠からめざめる者もいましたが、
事情がわかると、だれもが冬眠室に戻っていきました。

だれにもわずらわされず、静かな世の中を生きる下っぱ社員は、
ぼんやりしながらも少し満足げでした。

しかし、ある日、「宇宙船の大編隊がやってきて、
中から、頭の大きな、リスのような宇宙人が現れました。

他に誰もいないので、宇宙人は下っぱ社員を、
この星の支配者だと思って話しかけます。

しかし、言葉の分からない下っぱ社員は、
宇宙人に恐怖し、首をがくがくと振りました。

宇宙人たちは、自分たちの星では食料が欠乏して困っているので、
なにか保存のきく食料があったら、売ってほしい、
と下っぱ社員に言いました。

宇宙人が何を言っているのか分からない下っぱ社員は、
用があるのなら、あの利口な人たちに聞いてもらいたい、
というつもりで、冷凍室を指さしました。


というあらすじなのですが、
オチの意味が分からないっキィッ、
と思った人もいるのではないでしょうか
(キィッ、というのはリスの鳴き声です)。

この後、「宇宙人たちは冷凍室で冬眠している人間たちを見て、
食料だと勘違いして持っていってしまう、というオチなのだと思います。

何しろ、タイトルが「最後の事業」ですからね。
冬眠した人間たちは誰も目覚めることができないのです。
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