時雨沢恵一「キノの旅」5巻3話「店の話」のネタバレ解説

今回は、あるお店の店舗日誌に書かれた文章だけで話が進む、
という形式の話です。

いきなり開店3094日目から話が始まりますが、
お客さんは誰も来ません。
その店には店長1人しかいませんでした。

3095日目には、
店長は『ウレリックスの憂鬱』という本を読みました。

ちなみに、この「ウレリックスの憂鬱」というのは、
時雨沢恵一さん著の「メグとセロン」の、
3巻のサブタイトルでもあります。

3102日目に、79日ぶりにお客さんがきました。
キノとエルメスでした。

キノを呼びとめてお茶をごちそうし、
最寄りの国まで数十日以上かかる大草原の真ん中で、
ぽつりと店を出している理由を説明します。

この場所を気に入ったからだと答えましたが、
故郷で店を出すことを禁じられたからだというのは言いませんでした。

平均して100日に1回くらい客が来るが、
今まで何も売れていない、と店長は正直に答えました。

店長は、この店の自慢の商品である「五号」をキノに見せます。
スーツケースのように見えるそれは、実は、
核融合を利用した超強力爆弾、というか水素爆弾でした。

店長が1人で作ったものでしたが、誰も欲しがる人がいなくて、
自分でも使おうとは思っていない、と店長はキノに言いました。

店長はセールストークを喋り、今なら特別セール中だから、
1つ購入するともう1つセットでご提供します、
と通販番組のようなことを言いました。

価格は言い値でいいと店長は言いましたが、キノは断りました。

キノにタダで食べ物を分け、一緒に昼食をとった後、
キノは去っていきました。


というあらすじなのですが、
真面目で誠実そうな人柄が伝わってくる日誌の文章と、
店長がやっていることのギャップが凄まじく、
静かな狂気が滲み出ているのが面白かったです。

でも、いつの時代でも、どこの国でも、
新しい武器や兵器を開発するのは、とても真面目な人なんですよね……。 見やすい記事一覧はこちらです。
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