星新一「開拓者たち」のネタバレ解説

地球から遠く離れたところに、
開拓民たちが住んでいる惑星がありました。

彼らや仲間の何代か前の祖父母たちは、
長い空間の旅をかさねて、この星に辿り着きました。

この星には、急激なふるえとともに、
たちまち死んでしまう病気がありました。

食料製造機は岩石を砕き、地下水をくみ、
ここの大気と組み合わせて、食料を作り出してくれます。

しかし、その合成された食物には、
天然の食物にある微量な何かが欠けており、
その欠乏がふえると、病気になって死んでしまうのでした。

祖先が地球から運んできた植物の種子は、
すべてだめになってしまい、
そのご数百年、地球からは1台の宇宙船も来ませんでした。
地球へ向け、通信用ロケットを飛ばしたり、
宇宙船で抗議に行った人もいましたが、
百年も経つのにだれも戻ってきませんでした。

病気を予防するためには天然の食物を食べるしかないので、
開拓民たちは、死んだ人の肉を食べるようになりました。

そのおかげで、一時は、病気の死亡率はずっと減りましたが、
しばらくしてふたたび死亡率が増えました。

合成食料ばかり食べている人体では、何代もたつと、
その生命の素ともいえる物質が、しだいに希薄になっていき、
その肉を食べても、効果がなくなってしまうのでした。

薬を作っていましたが、完成までにはまだ時間がかかりそうでした。

誰もが絶望した頃、その星に、
事故で方角が測定できなくなった宇宙船がやってきました。

宇宙船に呼びかけ、船内に、なにか食料はありますか、
と開拓民が訊くと、「合成食ならいくらでもあるが、
天然食料は、宇宙船の乗員7人が食べてしまった、
という答えが返ってきました。

開拓民たちは宇宙船を歓迎し、乗員たちは、
降りてから、われわれにできることなら、なんでもしますよ、
と言ったのでした。


というあらすじなのですが、宇宙船の乗員たちはこの後、
開拓民たちに殺され、食べられてしまったのだと思います。

何とも嫌な気分になる、ディストピアです……。
見やすい記事一覧はこちらです。
                 スポンサードリンク

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

新世界より(上) (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
Author:しまうました
見やすい記事一覧はこちらです。
スポンサードリンク

十二大戦

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

キノの旅XXI the Beautiful World (電撃文庫)

このブログについて
見やすい記事一覧はこちらです。
このブログの記事は管理人「しまうました」の独自の解釈によるものなので、制作者の意図したものや一般に考えられているものとは異なる場合があります。
個人の趣味でやっているブログなので、解説してほしい本のリクエストは受け付けていません。
重要なネタバレ箇所は白字にしてあるので、反転してお読みください。
現在、荒らしをした人物のコメントを拒否しており、巻き添え規制される場合があります。詳細はこちらに書いてあります。
承認したコメントに対しても、管理人は基本的には返信しません。また、後日予告なく削除する場合があります。ご了承ください。
今月の人気ページ
人気ページの集計期間は30日間です。2017年10月8日リセット。
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
スポンサードリンク

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

業物語 (講談社BOX)

キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)

悪の教典 上 (文春文庫)

                amazon人気本ランキング  楽天ランキング
RSSリンクの表示
リンク
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
記事一覧
見やすい記事一覧はこちらです。