似鳥鶏「さよならの次にくる〈新学期編〉」8話「And I'd give the world」のネタバレ解説

「ジェシカ殺人事件」が解決した次の日曜日、
葉山は「佐藤希」を愛心学園近くの喫茶店「keynote」に呼び出しました。

この間の「ジェシカ殺人事件」には、あれ以外の理由があったように思える、
と葉山は切り出しました。

すると「佐藤希」は、自分の本当の名前は天童翠(てんどう・すい)だと告白しました。

父親の名前は天童雄彦(たけひこ)で、
作家の幻城影彦(げんじょう・かげひこ)です。

幻城影彦の愛学シリーズに出てくる「千堂愛」は、翠がモデルなのだそうです。
ストーカー事件の時の平という大学生は、その「千堂愛」のマニアだったのでした。

翠は、伊神は本当の兄なのだと言いました。
血縁上の父親はともに天童雄彦で、母は違うのだそうです。

翠が「中村コンプレックス」の時に、中等部に謎の人物が出現したことを、
父親に話すと、父親の表情が硬くなり、書斎に籠ってしまいました。

翠は、編集者からの電話を利用して書斎に忍び込み、
「唐沢アグネス直美」からの手紙を読みました。
それを読み、翠は、父親が女性を妊娠させて逃げたことがあるのを知りました。

唐沢直美の両親は母国にいて頼れる人はおらず、
産んだ子を、子供を欲しがっていた近所の夫婦に預け、そのまま逃げてしまいました。

唐沢直美は、その預けられた子、伊神恒を数日に1回のペースで見ていました。
しかし伊神が中学生の時に、伊神は引っ越してしまい、
居場所が分からなくなってしまいました。

唐沢直美は、「あなたの息子」を捜して、最初預けられた施設に父親として名乗り出て、
その子を援助してやってほしい、と書かれていました。

翠は手紙の住所に向かい、唐沢直美と会い、父の替わりに謝りました。

翠は、伊神を捜そうと言いましたが、唐沢は会う資格なんてないと言いました。
翠は、遠くから見るだけならどうかと言い、調べたのでした。

会話の途中、翠は、実はまだ中学3年生なのだと言い、市立を受け、
美術部に入って葉山の後輩になりたいと言いました。

伊神の住所を調べたのは、
伊神が通っていた中学校の教師から実家の住所を聞き出したのだそうです。

翠は、伊神の家を訪ねましたが、伊神の母親から、伊神のストーカーと間違えられ、
諭されてしまいました。
身分証明のつもりで愛心学園の制服を着ていたのが逆効果になってしまったのです。

一方、翠がストーカーと間違えられたおかげで、
本物のストーカーは、伊神の母親から、伊神の居場所を聞き出すことができたのです。

翠は、伊神の自宅の前を張り込み、葉山がやってくるのを見つけました。
葉山が通っている高校は分かったので、高校の前で待ち伏せ、
後輩のふりをして葉山に話しかけたのでした。

翠は、伊神が自分の出生を知らないのだとしたら、名乗り出ることはできない、
と考えていましたが、葉山は、伊神の方も、自分の出生を知っているのではないか、
と思いました。

葉山は伊神に電話し、「keynote」で妹に会う気はないか、と訊きました。

伊神に、妹の名前は? と訊かれ、翠、と葉山は答えます。

すると伊神は改めて、葉山の妹の名前を聞き、葉山は亜理紗と答えました。

伊神が自分に妹がいることを知らなかった場合、
葉山が「妹」とだけ言えば、それは葉山の妹のことだと思うはずです。
しかし、改めて葉山の妹の名前を聞いたので、
伊神が自分の妹の存在を知っていると分かったのでした。
叙述トリックの応用ですね。

翠は、妹と遊びに行くことはあるか、と葉山に訊き、
葉山は銀座に画廊巡りに行くと言いました。

翠を「keynote」に残して、葉山は帰りました。

木曜日の放課後、立ち女、の唐沢直美に話しかけ、伊神に会わないかと言いました。

伊神が唐沢に会いたがっている証拠として、
伊神が昔住んでいたスカイハイツのドア脇の落書きを唐沢に見せます。

それはアイルランド民謡で、
1歳になる前の伊神に唐沢が歌ってあげていたものでした。

しかし、その歌詞には間違いがあり、それぞれの文字を繋げると、
「roof(屋上)」という暗号になっていました。

屋上に行くと、伊神の新しい住所が書かれていました。
それは伊神から唐沢に向けたメッセージだったのでした。
唐沢は伊神と会うことにしました。

葉山は自宅に帰ってから、
伊神の育ての両親は、伊神に唐沢と会ってほしくない、と気づきました。

漢和辞典で調べると、「恒」という字には、
「永遠に。いつまでも」という意味があることが分かり、
葉山は、自分のしたことは本当に正しかったのか、と悩みました。                  スポンサードリンク

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