西尾維新「傷物語 第零話 こよみヴァンプ」のネタバレ解説

傷物語 (講談社BOX)


高校2年生から3年生に進学する春休みの出来事です。
3月25日の午後、阿良々木くんは羽川さんのパンツを目撃し、
それがきっかけで彼女と友達になります(な…何を言っているのか
分からねーと思うが、おれも……)。

そしてその真夜中に、阿良々木くんはえっちな本を買った帰りに、
四肢を失った、しかし美しい吸血鬼である、
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会います。

キスショットは阿良々木くんの血を寄越せと言い、
一旦は逃げた阿良々木くんでしたが、
結局はキスショットに血を吸わせてしまいます。

そして吸血鬼になってしまった阿良々木くんは人間に戻りたいと
キスショットに言うのですが、キスショットはそのためには
失った四肢を取り戻す必要があると言います。
キスショットの右脚はドラマツルギーという男に、
左脚はエピソードという男に、
両腕はギロチンカッターという男に、それぞれ奪われていたのでした。

阿良々木くんは忍野メメというアロハ服のおっさんに助けられ、
彼らと1対1で戦うことになりました。
阿良々木くんが勝った場合はキスショットの脚や腕を返してもらえ、
ドラマツルギーたちが勝った場合はキスショットの居場所を教えるという条件で。

大男であり吸血鬼のドラマツルギーとは学校のグラウンドで戦うことになり、
阿良々木くんは「両腕を大剣に変身させたドラマツルギーに対して劣勢になりますが、
回復力では彼を大幅に上回っていることを生かし、
遠くからボールや砲丸やコンクリートのローラーを投げようとすることで
ドラマツルギーを降参させました。

ヴァンパイア・ハーフ(人間と吸血鬼の半妖)のエピソードは、
巨大な十字架を投げ、霧になって移動するという戦略で
阿良々木くんを追い詰めますが、そこへ羽川さんが現れます。
羽川さんは十字架で脇腹をえぐられますが、それでも阿良々木くんに助言をします。
阿良々木くんは砂場にジャンプをして砂を舞い上げ、
霧になっていたエピソードを強制的に出現させ、勝ちました。
羽川さんの脇腹は阿良々木くんの血をかけることで元通りにします。

人間であるギロチンカッターは羽川さんを人質にとりますが、
両腕を植物に変身させ、彼に勝ちます。

その後、実は忍野がキスショットから奪っていた心臓も取り戻し、
キスショットは完全体に戻ります。
彼女との別れを惜しんだ阿良々木くんがコンビニに買い出しに行っている間に、
ギロチンカッターがキスショットに負け、食べられてしまいました。

そのことに驚き、怒った阿良々木くんは学校の体育倉庫に逃げ込み、
自殺を決意しますが、羽川さんに止められます。

その際、羽川さんに、
『阿良々木くん、どうか私のノー〇ラおっ〇〇をモミモミしてください、お願いします』
『阿良々木くんにおっ〇〇を揉んでもらえるなんてとても光栄です』
『阿良々木くんに揉んでもらうためだけに、
頑張ってこんないやらしいおっ〇〇に育てました』
などの言葉を言わせるのですが、
結局チキンな阿良々木くんは羽川さんの胸を〇むことができませんでした。

ところで、ヴァンパイアの阿良々木くんがチキン呼ばわりされるのは、
バンプ・オブ・チキン(弱者の反撃)とかけている言葉遊びなのでしょうか?

その後、阿良々木くんはキスショットと壮絶な殺し合いを演じます。
ところが、そこへ羽川さんが乱入してきたせいで台無しになります。
キスショットが自殺をして阿良々木くんを人間に戻すつもりだったことが明らかになり、
阿良々木くんは忍野から『みんなが不幸になる方法』というアドバイスを受け、
キスショットの血をギリギリまで吸うことで彼女の吸血鬼としてのスキルを奪い、
阿良々木くんは吸血鬼としての後遺症を残しながらも人間に戻ることになりました。


この続きは「猫物語 黒」で語られることになります。

また、この話の中で忍が言っている、
神にならないかと誘われたことがある、という話や、
1人目の眷属にまつわるエピソードは「鬼物語」で語られます。

さて、この本を読んだ大部分の人は、
どう見ても羽川さんがメインヒロインだと思ったのではないでしょうか。

サービスシーンの連続や、毎回毎回羽川さんがバトルに乱入してくることや、
ラストの出しゃばり感は、まさしくメインヒロインの名にふさわしいです。

というか、ここまでのことを羽川さんにやらせておきながら、
戦場ヶ原さんと付き合う阿良々木くんのメンタルは謎すぎます。
だって、時系列順に「傷→猫黒→」と読んでいったら、
戦場ヶ原さんなんて、ぽっと出のサブヒロインにしか見えないじゃないですか。

見る人によっては、いま流行りのNTRに見えますよ。

先に化物語が書かれたせいで阿良々木くんは戦場ヶ原さんと付き合うことになりましたが、
もしも先にこの傷物語が執筆されていたら、
間違いなく阿良々木くんは羽川さんと付き合うことになっていたと思います。

そういう意味では、いやー、書く順番って大事だなー、と思わせる話でした。                  スポンサードリンク

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

新世界より(上) (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
Author:しまうました
見やすい記事一覧はこちらです。
スポンサードリンク

十二大戦

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

豆の上で眠る (新潮文庫)

このブログについて
見やすい記事一覧はこちらです。
このブログの記事は管理人「しまうました」の独自の解釈によるものなので、制作者の意図したものや一般に考えられているものとは異なる場合があります。
個人の趣味でやっているブログなので、解説してほしい本のリクエストは受け付けていません。
重要なネタバレ箇所は白字にしてあるので、反転してお読みください。
現在、荒らしをした人物のコメントを拒否しており、巻き添え規制される場合があります。詳細はこちらに書いてあります。
承認したコメントに対しても、管理人は基本的には返信しません。また、後日予告なく削除する場合があります。ご了承ください。
今月の人気ページ
人気ページの集計期間は30日間です。2017年9月8日リセット。
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
スポンサードリンク

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

業物語 (講談社BOX)

キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)

悪の教典 上 (文春文庫)

                amazon人気本ランキング  楽天ランキング
RSSリンクの表示
リンク
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
記事一覧
見やすい記事一覧はこちらです。