星新一「闇の眼」のネタバレ解説

都会から遠く離れた林の中にある家の、
闇に包まれた部屋の中で、一組の夫婦が会話をしていました。

そこへ、隣の部屋から幼い息子がやってきて、
クレヨンがないかと訊きました。

母親が探してあげようとしますが、
電気をつける前に、子供が発見してクレヨンを見つけました。

父親は、こんなに暗いところでも、
なにもかもわかるのはどうしてなのか、と息子に訊きます。

息子は、頭の中に、前もうしろも横も上も、
いっぺんにうつっていえるのだと言いました。

息子は花を写生しようと思ったと言い、隣の部屋に行きます。

夫婦が何も見えない暗闇でも、息子は両親を見ることができるので、
その間ずっと作り笑いをしていました。

彼らは学者の先生から、実験動物のように隔離され、
人目を避けて生活していました。

先生の説によると、人類は進化し始めており、
その始まりが夫婦の息子に現れたのだそうです。

息子はふつうの子よりすぐれた能力を持っており、
智能も進んでいますが、夫婦はそれを喜ぶことができませんでした。

いつの間にか、再び息子が夫婦のいる部屋に戻ってきて、
悲しそうな顔をしている両親のことを心配しました。
息子は両親を気遣い、お酒をとってきました。

しかし、暗闇の中なので、母親はグラスを床に落としてしまい、
拭くために電気をつけました。

そばでは、すぐれた能力の子供が、
暗いところではなんにもわからないなんて、不便なんだな、
と言い、眼のない顔を両親に向けて、にこにこ笑っていました。


というあらすじなのですが、「人間は二足歩行をするようになってから、
尻尾が退化して消えてしまいました。

それと同じように、暗いところでも周囲の様子が分かる息子は、
眼が退化して消えてしまったのでした。

両親は、そんな息子の姿を見たくなくて、
不便なのに電気を付けず暗闇で生活していたのです。


何とも言えない感情が湧き上がる話ですね。                  スポンサードリンク

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