星新一「月の光」のネタバレ解説

60歳近い医者の男「主人」は、珍しいペットを飼っていました。

このことを知っているのは、70歳の召使いの老人だけでした。

世の中の醜いものは何一つない、
プールやスイレンやユリの花がある広い静かな部屋で、
「主人」はペットを飼っていました。

「主人」は毎日、月の光の下でペットに食べ物を与えていました。

そのペットというのは、
赤ん坊のときから育てた混血の15歳の少女でした。

「主人」は、全く人間の言葉で話しかけずに少女を育てたため、
少女も言語というものを理解していませんでした。

少女は、主人が朝出勤する前に食べ物をもらい、
昼の間はガラス越しに差し込む日の光を浴びて眠り、
主人の帰宅頃に目覚めるという毎日を過ごしていました。

しかし、ある日、「主人が自動車事故で大けがを負った、
と召使いは電話で知らされました。

召使いは少女に食べ物を持っていきますが、
主人からの愛情がなければ少女は何も食べられず、
日に日に弱っていきました。

やがて、主人が亡くなったという電話を受け、
召使いが少女の様子を見に行くと、
少女も亡くなっていました。
少女はもはや、主人なしでは生きることができなかったのです。


というあらすじなのですが、これはひどい虐待ですね。

「主人」の男は単なる犯罪者です。

しかし、この話は、テレビや漫画やゲームやインターネットなどを、
有害だからと子供に禁止する親と通じるものがあるような気がします。

「醜いもの」を極限まで排除した状態で子供を育てようとすると、
こうなってしまう、という悪い見本なのではないでしょうか。 見やすい記事一覧はこちらです。
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