大樹連司・鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻2章「コズエ」のネタバレ解説

コズエは小学3年生のときに木から落ち、
それ以降、最高時速30キロの車椅子に乗って生活するようになりました。

自然教室から2週間が過ぎた、ある日のこと。
ワクから電話がかかってきて、父親が元サッカー選手だったという、
コズエが隠していたことについて訊かれました。

父親にも、ワクがサッカーをやっていたことは内緒にしていました。

2人に共通の話題を教えてしまったら、
自分が必要とされなくなるのではないか、と怖かったのです。

その翌日、コズエは週に2回ボランティアをしている、
パン工房に行きました。

最初の説明では知的障害者向けの作業施設となっていたのに、
次のページでは身体障害者支援のためのパンだということになっています。
どっちかが誤植なのでしょうか。

コズエは取材に来た記者のインタビューに答えながら、
自分に優しくしてくれている世界に恩返しをしたい、
世界を救いたい、と思いました。

それから3日後。
コズエは≪人形≫のコックピットに転送されました。

最初は何もありませんでしたが、すぐに14脚の椅子が現れます。
コズエはワクに助けられながら、いつも使っている車椅子に乗りました。

椅子の中にはベビーベッドがあり、今度弟が生まれるというマコが、
そのベビーベッドに座りました。

ウシロは学校椅子に座ります。

マリアは畳とセットになった座布団でした。

カナは、最後に残ったクッション付きの椅子に座ります。

契約していないマーヤの椅子はありませんでしたが、
マリアが座布団をもう1枚作らせ、カナをその座布団に座らせ、
マーヤをカナが座っていた椅子に座らせました。

やがて、敵性怪獣の≪猿人≫が現れました。

マーヤに促され、コズエが操縦者だと名乗り出ます。

早速戦いを始めようとしますが、下が街だから迂闊に動くなとマコが止めます。

今はこの場でじっとしているように、と言われますが、
そう言われた途端、コズエは立てなくなりました。

普段、車椅子に乗っているコズエは、立つことに慣れていなかったのです。

≪人形≫がふらりと揺れ、倒れてしまいました。
街や人々を下敷きにして。

コズエは何とか立ち上がろうとしますが、また倒れてしまいます。

そのとき、それまでじっと待っていた≪猿人≫が動き出します。

カコが何とかしろと喚き散らしますが、ワクが一喝して黙らせました。

そして、自分が支えているのを想像しろとコズエに言い、
コズエはその通りにして≪人形≫を立たせることができました。

さらにワクはコズエに、
いつもサッカーの試合のときに使っていたお守りを渡します。

コズエは街を踏み潰しながら、≪猿人≫に攻撃しました。

すると≪猿人≫は海の方へ≪人形≫を誘導しました。

単純な殴り合いなら≪人形≫の方が強いのですが、
車椅子のコズエには速く相手を殴りつけることをイメージするのが難しく、
≪猿人≫は攻撃を避けながらレーザーで反撃します。

レーザー自体の威力は弱いのですが、
≪人形≫の攻撃が当たらないため、コズエはじわじわと敗北に近づいていきます。

そこでマリアは、「東京を盾にしろ、と言いました。
≪猿人≫は東京を傷つけたくない様子なので、
東京に背を向けた状態だとレーザーを撃てないのではないか、
とマリアは考えたのです。

コズエはその提案を呑みました。
さらに、もう1人で立てるからと、ワクの手も離します。

コズエは東京を盾にすることで殴り合いに持ち込み、≪猿人≫に勝利しました。

自分が傷つけてしまった街を見たいからと、
コズエはワクに支えられながら≪人形≫の平坦な部分に転送してもらいます。

今なら自分の足で歩けるような気がする、とコズエは言い、
ワクに手を離してもらいます。

しかし、コズエは2本の足で歩いた後、≪人形≫から転落してしまいました。

と、次の瞬間、ワクは自分の部屋にいました。

あれは夢だったのか、と思っているところへ、電話がかかってきます。
ツバサからで、変な夢を見なかったか、という電話でした。

東京に怪獣が現れたというニュースはやっていませんでしたが、
ツバサは戦闘中に携帯電話で撮影した一枚の画像を、
ワクのパソコンのメールアドレスに送りました。

そこに映っていたのは、20年前に解体したはずの東京タワーでした。

そして、コズエは行方不明になっていました。


というあらすじなのですが、「初戦がアウェイだったわけですね。
≪猿人≫は自分の世界の東京を破壊したくなくて、
あのような行動をとってのです。

漫画だとどう見ても主人公だったワクがいきなり死ぬ、という展開から、
どう見てもメインヒロインだったコズエがいきなり死ぬ、
という展開に変更したのは上手いなー、と思います。
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