西尾維新「愚物語」第3話「つきひアンドゥ」のネタバレ解説

この愚物語第3話「つきひアンドゥ」は、
阿良々木くんが大学一年生になった、6月か7月くらいの話です。

と言っても、今回の語り部は阿良々木くんではなく、
憑物語以降、阿良々木家に居候中の斧乃木余接ですが。

うーん、傾物語だったか鬼物語だったかは忘れましたけど、
八九寺あたりが怪異は語り部にはなれないというルールがあるとか
言ってたような気がするんですが、
そのルールは無効化されてしまったみたいですね。

改めて説明しておくと、
現在、余接は阿良々木くんとその妹の月火の監視という任務に就いています。

と言っても、普段は月火の部屋で人形のふりをしているだけなんですけどね。

その日、余接は阿良々木くんに差し入れてもらったカップのアイスクリームを、
月火のベッドに寝転がって食べていました。

そこへ、なんとなく気が乗らないから、
というふざけた理由で月火が登校中にUターンして戻ってきてしまいます。

人形がアイスを食べているという状況を月火に目撃されてしまいます。

余接は咄嗟にアイスを投げ出して人形のふりをし続けますが、
月火はそれでは納得しません。

何と台所からサラダ油を持ってきて月火にかけてしまいます。
さらに、マッチで火を点けようとし、カウントダウンをします。

が、カウントダウンの途中で持ち手が熱くなって月火はマッチを投げ出します。
このままだと大火事になってしまうので、
仕方なく余接はアイスでマッチを受け止めて消火しました。

余接は、自分は魔物を倒すために異世界から来た魔法少女で、
この世界では人形を憑代にしているのだとか何とか、
適当なことを言って誤魔化そうとします。

そのまま退散しようとしたのですが、
魔物退治を手伝うと月火に引き止められてしまいます。

余接は魔物退治は夜だからと言い、ひとまず月火を登校させ、
千石撫子のところへ行って協力を仰ぎました。

撫子は現在、不登校をしながら引きこもって漫画を描いていました。
よく月火がお見舞いに来るらしく、
月火のためならと撫子は協力してくれることになりました。

恋物語のラストで、撫子は貝木から蛞蝓豆腐という怪異を施術されていました。
その蛞蝓を魔物と称して退治する場面を月火に見せ、
任務は終わったから元の世界に帰ると言い、
ただの人形に戻ったふりをするという作戦でした。

撫子に、原稿用紙に蛞蝓の絵を描いてもらい、そこに蛞蝓豆腐を封印して、
浪白公園の砂場にセッティングしておきます。

そして夜になり、なぎなたの道着姿で、本物のなぎなたまで持った月火と、
余接は浪白公園へ行きました。

月火に、砂場に塩を撒かせ、それを合図にして蛞蝓豆腐が具現化します。

ただ、撫子の絵が思ったよりも上手かったせいで、
蛞蝓豆腐は体長数十メートルはあるという巨大な怪異として
具現化してしまいました。

余接はいつものように『例外の方が多い規則』で蛞蝓豆腐をバラバラにしましたが、
蛞蝓豆腐には再生能力があり、復活してしまいます。
さらに炎まで吐きます。

蛞蝓豆腐が空高く舞い上がり、余接を押し潰そうとします。
余接はカウンターを食らわせるつもりで待ち構えていたのですが、
「危ない、斧乃木ちゃん!」と月火が余接を突き飛ばしたせいで、
カウンターは失敗し、それどころか月火はぐしゃりと潰れてしまいました。

余接はなすすべもなく、蛞蝓豆腐に殺されそうになりますが、
そこへ八九寺真宵が登場し、蛞蝓豆腐の本体である原稿用紙を折り畳むことで、
蛞蝓豆腐を消失させました。

終物語7話『おうぎダーク』以来、八九寺は神様になっていたので、
縄張りである浪白公園で起こっている出来事は把握しており、
助けてくれたのでした。

まさか八九寺がこんなポジションのキャラになるなんて、
まよいマイマイ』の頃は想像もできませんでしたよね。

月火は不死身なので眠った状態で復活しました。

月火を自室のベッドまで連れて行き寝かせると、
翌日には余接がアイスを食べていたことも魔法少女だと名乗ったことも、
蛞蝓豆腐に殺されたことも全部忘れているようでした。

これは偽物語下巻『つきひフェニックス』のときと似ていますが、
都合よく一日分だけ忘れているという点で、その解釈が違ってきました。

どうやらしでの鳥には身体の傷だけではなく心の傷も癒す力があり、
その能力で都合の悪い記憶を消したようでした。

こうして余接は平穏な日常を取り戻し、
月火のベッドでアイスを食べていたのですが――、
そこへ何となく気が乗らないからと月火が登校からUターンして戻ってきてしまい、
振り出しに戻ってしまったのでしたwww


というあらすじなのですが、あとがきによると、この愚物語に収録されている話は、
そだちフィアスコ」も「するがボーンヘッド」も「つきひアンドゥ」も、
全部第ゼロ話的な感じの話なのだそうです。

その続きが読めるかどうかは、読者の評判と作者の気分次第といった感じです。

ちなみに、この後に発売された「業物語」からは、
話数カウントが正式に「第零話」になりました。                  スポンサードリンク

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一応語り部と言うより報告書的な感じにして文官って言ってるんでギリギリセーフですw
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