西尾維新「愚物語」第1話「そだちフィアスコ」のネタバレ解説

愚物語 (講談社BOX)


物語シリーズ・オフシーズン第一作目、
愚物語の第一話「そだちフィアスコ」のネタバレ解説です。

タイトルから分かるように、今回のヒロインは老倉育(おいくら・そだち)です。
「フィアスコ」というのは「大失敗」という意味ですね。

時系列的には、終物語上巻第3話の「そだちロスト」の後の話……
いや、「囮物語」の後の話ですね。

今回は全部、老倉の視点で物語が進行します。

老倉は、箱邊(はこべ)という名字の老夫婦に引き取られ、
都会に引っ越しました。

そして、箱邊夫妻の勧めもあって、地元で一番の公立進学校に編入します。

もう3年生の2学期の終わりも近いので、
ぶっちゃけ編入しなくても大学には進学できそうなんですけど、
そこらへんは箱邊夫妻が、
ずっと不登校だった老倉に思い出づくりをさせたかったんでしょう。

で、老倉は転校早々、見事にやらかしてしまいます。

自己紹介で噛みまくったのはまあいいとして、
友達が少なそうな奴となら私でも友達になれそう、
という駄目な考え方をしてしまい、
明らかにクラスで孤立している感じの忽瀬亜美子という女子生徒に話しかけます。

が、亜美子は老倉が話しかけても無視して逃げていきます。

普通ならそこでもう二度と亜美子には話しかけようとしないでしょうが、
残念ながら老倉は普通じゃありません。

ストーカーのように亜美子に話しかけ続け、亜美子が逃げるという構図が続きます。
当然、クラスからは超浮いてしまいます。

放課後、遂に亜美子が老倉を屋上に呼びつけ、何のつもりなのかと怒ります。
しかし、亜美子は、老倉がクラスで上手くやっていけるように、
誰々と仲良くするといいとアドバイスまでくれました。

老倉が亜美子と別れ、自分の教室へ戻ると、既にクラスメート達はいませんでした。

そのとき老倉は座席表を確認し、旗本肖という女子が欠席していたことを知りました。

その帰り道、老倉はクラスのリーダー的存在の女子、
珠洲林リリから話しかけられます。

リリは亜美子と対立しており、学級内での過ごし方を老倉にアドバイスしてくれました。

その翌日からは、まるで前日の失敗がなかったかのように、
老倉はクラスメート達からちやほやされます。

一方、亜美子は学校を欠席し続けていました。

そのままちやほやされていればいいのに、老倉は自分でそれをぶち壊します。

転校から一週間後。
老倉は、客藤乃理香という、善人っぽい感じの女子を屋上に連れていき、
亜美子がクラスで孤立している事情を聞き出します。

さらに、亜美子が学校は休んでも塾には通っていることも乃理香から教えられます。

で、老倉は亜美子が通っていると思われる塾を調べ上げ、その塾に潜入しました。
自習室で塾の友達と談笑していた亜美子を発見します。

亜美子に連れられ、老倉はファーストフード店へ行きます。

そして老倉は、自分が調べ上げた亜美子の事情について話します。

まず、亜美子はもともと、旗本肖とは幼馴染という関係でした。
そして、亜美子はリリと対立していました。
ここまでが前提です。

老倉が転校してくる少し前に、亜美子は旗本と喧嘩をしてしまい、
それ以来旗本は学校を休み続けていました。

その事件をきっかけに、リリは亜美子を孤立させることに成功していました。

クラスメートたちが転校翌日からは老倉に優しくなったのは、
三人目の不登校児をクラスから出したくなかったからなのでした。

亜美子は「すまん」と老倉に謝り、出ていきました。

取り残された老倉は、どうせもうクラスで孤立するのは確定なんだから、
高校生活をエンジョイしちゃえ、と考え、ゲームセンターへ行きます。

そして生まれて初めてプリクラを撮ろうとしますが、それは叶いませんでした。

なぜならそこに、「リリと旗本と、それからクラスの数人がいたからです。
リリと旗本は仲が良さそうにしており、亜美子のことを嘲笑っていました。

つまり、リリと旗本はグルになって、亜美子を嵌めていたわけですね。

それに気付いた老倉は、リリのスマホを持ち去り、
ゲームセンターから少し離れた場所にある自販機の陰に隠れます。

そして、亜美子から聞いていたリリの誕生日を入力してスマホのパスワードを解除し、
リリと旗本がグルだったという証拠を見つけました。

老倉を追ってやってきたリリや旗本やその他のクラスメートに、
老倉はそのスマホを見せつけます。

お前はいったい誰派なのかと訊かれた老倉は、
阿良々木派よ、と適当なことを言いました。

スマホを盾にして、
どんな嘘をついてもいいから今すぐ亜美子と仲直りして来なさい、
と老倉が言うと、リリと旗本はその通りにしました。

こうして、亜美子と旗本は再び登校するようになり、
老倉は孤立したままで残りの高校生活を送るのでした。

最後、箱邊夫妻の家に老倉の実父が押しかけてくるのですが、
老倉は気楽な感じで応対することができました。


というあらすじです。

上記のあらすじでは省略しましたが、
老倉が阿良々木くんのことをどれだけ嫌っているのか、
大量に書いてありました。

でも、結果的に老倉は阿良々木くんと似たようなことをやっているのが面白いですwww

それから、老倉は戦場ヶ原さんや羽川さんのことを「特別な人」と認識しており、
嫉妬しているのですが、老倉が知らないだけで実際には、
戦場ヶ原さんや羽川さんも悲惨な家庭環境なんですよね。

隣の芝生は青く見える、というやつでしょうか。

あと、今回は怪異が登場しませんでしたね。
まあ、今までにもそういう話はいっぱいありましたけど。

しまうました的には、老倉が可愛かったので、もうそれだけで満足です。

愚物語第2話の「するがボーンヘッド」や、
第3話の「つきひアンドゥ」は、「そだちフィアスコ」とは全然違う時系列の話です。

(愚物語 1話そだちフィアスコ 2話するがボーンヘッド 3話つきひアンドゥ                  スポンサードリンク

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No title

老倉さんは気象大学校を目指せばいいのに。
たぶん目指さないと思うけど。

No title

大学受験

阿暦々木暦が大学受験で一つづつズレているのを心配していた時に
羽川が誰かから聞いたようなことを言っていましたが
やはり老倉育も同じ大学に受験したのでしょうか?
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