川原礫「ソードアート・オンライン5 ファントム・バレット」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン〈5〉ファントム・バレット (電撃文庫)


この5巻からがアニメ2期に相当する話になると思います。

さて。
SAO事件の解決から1年近くが経過しました。

ある日、GGO(ガンゲイル・オンライン)という
VRMMO(仮想大規模オンライン)のバレット・オブ・バレット本大会の優勝者、
ゼクシードがGGO内でインタビューを受けていました。

GGOはステータスを割り振るタイプのMMOなのですが、
ゼクシードは、
AGI型(敏捷力パラメータを上げたステ振り)が最強だという嘘の情報を流しつつ、
自分は別のパラメータを上げておき、見事に優勝した人物でした。

そんなとき、「死銃(デス・ガン)」と名乗る人物が、
同じくGGO内でモニター越しにゼクシードを銃で撃ったところ、
その優勝者の姿が消えるという事件が発生しました。

それから数週間後の、2025年12月7日。
キリト(桐ヶ谷和人)は現実世界で、
総務省総合通信基盤局高度通信網振興課第二別室に所属する、
菊岡誠二郎という男から、喫茶店に呼び出されます。

所属名が長ったらしいですけど、
要するにVRMMOを専門に扱う部署ということですね。

菊岡は、キリトがSAOから帰還したときに、
アスナの入院する病院を教えてもらったという恩のある人物でした。

菊岡は、GGOで起きた死銃事件についてキリトに説明します。

先月、11月に、東京都中野区にあるアパートで、
茂村保26歳の遺体が発見されました。

茂村の死因は急性心不全だったのですが、
アミュスフィア(VRMMOにログインするための装置)を被ったままの
状態で死亡しているという点で異様でした。

実はこの茂村こそが、物語冒頭で死銃に撃たれたゼクシードであり、
死亡推定時刻も死銃に撃たれた時間と近いことが判明しました。

さらに、今から十日前にも、「薄塩たらこ」というHNの31歳の男が、
GGO内で死銃に撃たれた時間帯に、
現実世界で死亡するという事件が発生していました。

ところで、このGGOは、銃による対人戦がメインのゲームなのですが、
それ以外にも大きな特徴がありました。

それは、ゲーム内で稼いだお金を現実世界で使える電子マネーに換金できる、
というものです。

ユーザーは毎月3000円の接続料を支払っています。
平均的プレーヤーが一ヶ月で還元できる金額は数百円といったところなのですが、
ゲーム内でレアアイテムを入手し、オークションで売れば、
数十万円というお金になるのだそうです。

トッププレーヤーの場合は月に20万から30万くらいを稼いでいるのですが、
だからこそ、
搾取されている下位のプレーヤーからは羨望と嫉妬の対象になっています。

で、キリトは菊岡から依頼されて、GGO内に潜入し、
死銃事件の真相を暴くことになりました。

キリトは菊岡と別れた後、アスナ(結城明日奈)と皇居周辺でデートをします。

その際キリトは、ALOの「キリト」をGGOにコンバートするという話をしました。

コンバートというのは、あるVRMMOで培ったスキルを、
別のVRMMOに移動させることです。

3巻で、ALOにダイヴしたキリトが、SAOのスキルを引き継いでいたようなものですね。

1度コンバートさせてしまうと、元のゲームのキャラは消滅するので、
気軽にできるものではなく、普通は完全に「引っ越す」ようなものです。

ただし、キリトの場合は、ALOで手に入れたアイテムはアスナやエギルに預けておき、
死銃事件が解決したらまた戻ってくるつもりだったのですが。


さて、ここで場面が大きく変わり、シノン(朝田詩乃)というキャラの話になります。

シノンはGGO内でも特殊な存在である、スナイパーでした。
「ヘカートⅡ」という狙撃銃の使い手です。

もうすぐ第3回となるGGO内の大会――バレット・オブ・バレッツ本大会があるので、
その下調べをするべく、シノンはダインというキャラ達とパーティーを組んでいました。

ダインも大会に出場予定なので、シノンは仲間になったふりをして、
ダインの武器や戦略について知ろうとしていたのですね。

ダインはいつも待ち伏せをして、他のパーティーを襲ってアイテムを稼いでおり、
この日も、以前襲ったことがあるパーティーを再度襲う予定でした。

シノンがスナイパーとして、遠く離れた場所から相手パーティーの1人を狙撃し、
戦闘が始まります。

ところが、そのパーティーの中にいたマントの男、ベヒモスは、
「GE・M134ミニガン」というレアな武器を装備しており、
ダインの仲間たちは次々とそのミニガンの餌食になってしまいました。

相手パーティーは、ダインに襲われることを予期しており、
このベヒモスという男を用心棒として雇っていたわけですね。

ミニガンは非常に重量が重く、移動速度が遅いという弱点があるのですが、
他のパーティーに防護してもらっていればその弱点をカバーでき、
普通ならダイン達に勝ち目はありませんでした。

シノンはダインのいる前線へ移動し、ダインと相談します。

ところがダインは早々に諦め、負けを認め、ログアウトしようと持ちかけました。

ログアウトしてしまうと、数分間はアバタ―がその場に取り残されるので、
100パーセント負けてしまいます。

そんなダインにシノンは「せめてゲームの中でくらい、銃口に向かって死んでみせろ!」
と啖呵を切り、囮役を頼みました。

ダインがベヒモスの注意を引き付けている間に、シノンがベヒモスを倒すと宣言しました。

囮役のダインはベヒモスに倒されてしまいますが、
その間にシノンは崩れたビルディングの中に飛び込み、5階まで上り詰めました。

シノンはそこからベヒモスを狙撃する計画だったのですが、
ベヒモスはそれを読み、シノンに銃口を合わせていました。

しかしシノンは、躊躇せずに窓から飛び出し、落ちながらベヒモスを撃ちました。

ミニガンでは真上を撃つことはできないので、
真上から落ちながら撃てば勝てる、という理屈です。

          (スゲェ…落ちながら戦ってる…)

ここで戦闘パートは終わり、シノンは現実世界に戻りました。

シノンは現実世界では朝田詩乃(あさだ・しの)という名前の高校1年生でした。

詩乃は一人暮らしをしているアパートへ戻る途中、
いじめっ子の女子3人組から呼び止められ、カツアゲされそうになりました。

詩乃は抵抗しますが、いじめグループのリーダーの遠藤が、
銃で撃つ真似をすると悲鳴を上げてしまいました。

そこへ、同級生の新川恭二がやってきて、
警官を呼んだふりをして遠藤達を追い払ってくれました。

詩乃にとって恭二は、唯一心を許せる存在です。

6月に図書館で詩乃が銃の載ったグラフ誌を読んでいたところ、
恭二が、銃が好きなのかと話しかけてきたことがきっかけで仲良くなりました。
恭二も酷いいじめを受けており、今は不登校になっていました。

実は詩乃は、銃が好きどころか恐怖の対象でしかなかったのですが、
恭二は勘違いしたままGGOの話をしました。

詩乃は、そのゲームを利用すれば銃に対するトラウマを克服できるかもしれないと思い、
恭二に誘われる形でGGOを始めました。

そして、今ではシノン(詩乃)は恭二のキャラよりも強くなっていました。

恭二はGGO初期に流行したAGI型(敏捷力パラメータを上げたステ振り)の
キャラ作りをしていたのですが、サービスが開始されてから8ヶ月が経過した今では、
STR-VIT型(筋力パラメータと体力パラメータをバランスよく配分したステ振り)
のキャラ作りの方が主流になっていました。

AGI型は回避力と速射力に優れているのですが、
要求STR(筋力)が高い武器を装備できず、
VIT(体力)が低いため回避不可の攻撃を受けたときに即死しやすい、
という欠点があったのでした。

恭二と別れて自宅のアパートに帰った詩乃は、
デスクの抽斗(ひきだし)からプラスチック製のモデルガンを取り出しました。

これは、シノンが22位になった、2ヶ月前に開催された大会の参加賞品でした。

ここで回想があります。

詩乃自身は憶えていないのですが、彼女がまだ2歳にもならない頃、
両親と親子3人で乗った車がトラックと衝突してしまいました。

事故から6時間後に通報があって救出されるまで、
詩乃の母親は内出血でゆっくりと死んでいく父親を見ていることしかできませんでした。

それ以来、母親の心は少しだけ壊れてしまいました。

それでも詩乃は祖父母と母親と一緒に暮らし、
何とか平穏な少女時代を送っていたのですが、
11歳、小学5年生になったときにさらなる不幸が詩乃を襲いました。

母親と一緒に郵便局へ行った詩乃は、そこで強盗事件に巻き込まれてしまいます。

強盗の男は、銃で詩乃の母親か、郵便局の女性職員を狙おうとしていました。
詩乃は母親を助けようと、強盗の腕に噛みつきます。

強盗が落とした銃を詩乃は拾い、構えました。
その銃はソビエト陸軍が使っていた「トカレフ・TT33」という拳銃を、
中国がコピー生産し「五四式・黒星(ヘイシン)」と名付けられた銃でした。

反動が大きいため、普通なら11歳の女の子が撃てるはずがなかったのですが、
強盗が銃を奪い返そうとして詩乃に両手を掴み自分自身に標準を合わせていたため、
詩乃が引き金を引くと、その弾は強盗の腹に当たりました。

それでも強盗は抵抗し、詩乃はもう一度撃ちました。

ところが、まだ強盗は抵抗し続けます。
詩乃はさらに、右肩を脱臼しながらも3発目の弾を撃ち、
それは強盗の顔の中央に命中し、男は亡くなりました。

そして、事件の精神的ショックで母親は1ヶ月以上も入院し、
小さな町じゅうに噂が広まり、
詩乃が平穏な学生生活を送ることは不可能になってしまいました。

また、詩乃は銃というものに対して拒絶反応を起こすようになり、
銃の写真や映像を見ただけで激しい発作に襲われるようになってしまいました。

そして詩乃は、噂から逃れようと、
高校に進学する際に遠くの町で1人暮らしをすることにしたのですが、
いじめグループの遠藤の標的になってしまい、過去を暴かれ、
高校でも小学生、中学生時代と変わらない扱いを受けるようになってしまいました。

詩乃は、せめて銃に関するトラウマだけは克服しようと、
恭二の紹介でGGOを始めたのですが、
ゲーム内では銃を扱うことはできても、
現実世界ではやはり銃を見ただけで発作を起こす状態が続いていました。


その頃、キリトはスクラップ同然のボロバイクに乗って、
ある病院を訪れていました。

その病院は、SAO事件から帰還したキリトが、
1ヶ月近くも入院してリハビリをしていた病院でした。

万が一のことがあるといけないので、キリトがGGOにログインしている間は、
安岐という女性看護師がキリトの身体を見張っていてくれることになっていました。
これはもちろん、菊岡が正式に病院に依頼して実現したことです。

安岐に挨拶をし、アミュスフィアを被り、いよいよキリトはGGOを開始します。

GGOの中は黄昏の世界でした。

他のプレーヤー達は皆、銃をぶら下げており、男女比は圧倒的に男が多いです。

VRMMOは、プレーヤーの性別と同じアバタ―しか作れないことになっているので、
当然と言えば当然ですが。
こんな可愛げのないゲームをする女性プレーヤーは少ないでしょうからね。

GGOは対人戦がメインなので、
恐ろしげな外見の方が相手にプレッシャーを与えることができて有利なのですが、
残念ながらキリトのアバタ―の外見は、華奢な体つきで髪も長く顔立ちも整っており、
どう見ても女性でした。

まさかキリトが男の娘になってしまうとは、という感じです。

GGOの中でも非常に珍しいアバタ―であり、
通りがかった男から、アカウントごと売ってくれと言われます。

しかし、コンバートしたキャラなのでそんなわけにもいかず、キリトは断ります。

キリトはとりあえず街を探索しますが、すぐに道に迷ってしまいます。

そこで、通りがかった女性プレーヤーに道を尋ねます。
後で分かるのですが、実は、その女性プレーヤーこそが前述のシノン(朝田詩乃)です。

シノンは、キリトの外見を見て、自分と同じ女性プレーヤーだと誤解してしまいます。
キリトは迷ったものの、その誤解をとかずに、むしろ女性の振りをして、
GGOについてシノンに解説してもらうことにしました。

まずは、何はともあれ装備品を手に入れなければなりません。

シノンの道案内でお店に連れて行ってもらいますが、
コンバートしたばかりのキリトは1000クレジット(初期金額)しか持っていません。

途方に暮れていたキリトでしたが、店の壁際にある巨大なギャンブルゲームに目をつけます。

それは、500クレジットのプレイ料金を払い、
ゲームをクリアできれば30万クレジットも手に入るというものでした。

GGOでは、銃を撃つ直前に「弾道予測線」という現実には存在しないものが表示されます。

その弾道予測線が表示されたら、その線に当たらない位置に移動することで、
着弾を回避することができるというシステムです。

ちなみに、スナイパーは初弾に限ってこの弾道予測線が表示されないという長所があります。
その代わり、心臓の鼓動が乱れていると軌道が大きくズレ、
命中率が下がるという短所もあるのですが。

それはさておき、賞金30万クレジットのこのギャンブルゲームは、
NPCのガンマンの撃つ弾をかいくぐり、
ガンマンにタッチすることができればゲームクリアというルールでした。

と言っても、ガンマンは途中からインチキとも言える量の弾を撃つようになり、
GGO開始以来、このギャンブルゲームをクリアした者はいないというくらいの、
難しいゲームだったのですが――キリトはガンマンの目の動きを見て避けまくり、
見事にクリアしてしまいました。

信じられないという表情をしたシノンから、どういう反射神経をしているのかと質問されますが、
「だって、この弾避けゲームは、弾道予測線を予測する、っていうゲームですよね?」
と答えました。
……弾道予測線を予測するなんて芸当ができるのはキリトくらいなものです。

キリトさんマジパねぇッス!

とにかく、30万クレジットの賞金を手に入れたキリトは、武器を選びます。

GGOプレーヤーは銃がメインのゲームなので、普通は銃を買うのですが、
キリトは何と、光剣を買ってしまいました。

光剣というのは、要するにライトセーバーとかビームサーベルです。

超近距離まで近づかないと攻撃が当たらないので、
そんなものを実践で使う奴はいないという代物です。

その後、シノンの勧めで、大会で役に立ちそうな防具も買うと、
30万クレジットはなくなってしまいました。

ところが、そんなことをやっているうちに大会のエントリー締め切りの時間が近づいていました。

締め切りは15時までなのですが、今は14時51分でした。

エントリーはこの店から離れた総督府でしかできず、
普通に走っても絶対に間に合わない時間だったのですが、
キリトはシノンと一緒に3輪のレンタバギーに飛び乗りました。

レンタバギーは運転が無茶苦茶難しくて、男でもまともに運転できないのですが、
キリトは現実世界でボロバイクを運転していたので、その経験を生かせたわけですね。

キリトとシノンは総督府に飛び込み、パネルで仕切られた端末でエントリーをします。

その際、現実世界でのプレーヤー本人の氏名や住所を入力してくださいという表示が出ました。
空欄や虚偽でも大会には出場できるけど、その場合上位入賞の商品は受け取れないのだそうです。

キリトは一瞬、現実世界のデータを入力しそうになりましたが、
今回は死銃の事件について捜査するのが目的なので、何とか思い留まりました。

エントリーを済ませると、シノンに案内してもらいながら大会控室へ行きました。

そこで、シノンは装備を整えようと、下着姿になりました。

そのタイミングでキリトはようやく、自分が男性であることを明かしたのですが、
当然、シノンは怒ってキリトを殴りました。

その後も、シノンは怒りながらキリトから逃げ続けます。

が、キリトがシノンを追いかけ続けると、シノンは大会について最低限の説明だけはしてくれました。

大会が始まる時間になると、参加者は全員、
予選1回戦の相手と2人だけの、1キロ四方の正方形のバトルフィールドに自動転送されます。

勝てば控室に戻り、負けたら1階ホールに転送されます。

キリトとシノンのいるFブロックの参加者は64人なので、
5回勝てば決勝進出で、本大会の出場権が得られます。

そして、このタイミングでようやく、シノンは自分の名前がシノンであることを教え、
自己紹介をしました。

その後、新川恭二のアバタ―の「シュピゲール」がシノンに話しかけました。

シュピゲールもキリトを女性だと勘違いして初めは礼儀正しく接していたのですが、
男だと知ると、明らかな警戒と敵意を向けました。

その直後に、いよいよ本大会が始まります。

そして例によって例のごとく、キリトさんは無双します。
相手の弾を回避しつつ、一気に距離を詰めて相手を光剣で突いて勝ちました。

控室に戻ってくると、キリトはボロボロのマントを着て、
気味の悪いゴーグルをつけた人物から、
「おまえ、本物、か」と訊かれました。

それは、キリトが『SAOのキリト』と同一人物なのか、という質問でした。

また、キリトは、相手の手首内側に『笑う棺桶』のエンブレムがあることに気付きました。

とりあえずキリトは意味が解らないと誤魔化しましたが、
もしも本物なら殺すと言い残し、マントの人物は去っていきました。

ここでSAO時代の回想があります。

キリトは、『笑う棺桶』のエンブレムを使用していた殺人ギルド、
ラフィン・コフィンについて思い出しました。

ラフィン・コフィンはSAO内で殺人を繰り返している恐ろしいギルドでした。
首領のPoHはエキゾチックな美貌を持ち、3ヶ国語以上を操るマルチリンガルで、
短剣裁きが天才的な強さを持ち、カリスマ性がありました。

聖竜連合や血盟騎士団と一緒に、
ラフコフのアジトを討伐して壊滅に追い込みました。

ラフコフは討伐を知って待ち伏せしていたため、血みどろの地獄となり、
討伐隊からは11名、ラフコフからは21名の死者を出しました。
その際、キリトはラフコフのメンバーを2人、殺害してしまいました。

しかし、PoH(プー)は逃亡してしまいました。
戦闘で生き残ったラフコフのメンバー12人は黒鉄宮の牢獄に送られました。

回想終わりです。

マントの人物が去った後、シノンから話しかけられますが、
キリトはシノンの手を掴んでどうにか平静を取り戻しました。

その後もキリトは無双状態で決勝まで勝ち進み、
シノンと対戦することになりました。

が、戦意を喪失したキリトは、自らシノンの標的になって試合を終わらせようとしました。
決勝まで残れば本大会に出場できるので、目標は達成できたからなのですが。

ところが、シノンはそれに怒り、わざと狙撃の弾を外します。

シノンはキリトに、たかがVRゲームのワンマッチだと思うのは勝手だが、
その価値観に私を巻き込まないでよ、と叫びました。

自分の間違いを認めたキリトは、もう一度真剣に戦うことを申し出ましたが、
もはや元の状態に戻るのは不可能です。

そこで西部劇の決闘のように、10メートル離れた場所から弾を投げ、
それが地面に落ちたらスタートすることにしました。

そして――キリトは、シノンが撃った弾を剣で斬りました。
一気に距離を詰めますが、キリトは剣の先をシノンの咽喉に捉えた状態で止まりました。

どうやってシノンの攻撃を予測したのかという質問に、キリトは、
スコープのレンズ越しにシノンの眼が見えたのだと答えました。

そして、キリトは、その銃の弾が現実のプレーヤーを殺すとしても、
そして殺さなければ自分か自分の大切な人が殺されるとしても、
引き金を引けるのかと尋ねました。

その後、キリトはシノンにリザイン(降参)をしろと言い、
シノンはそれを受け入れました。

5巻はここで終わり、この話は6巻に続きます。 見やすい記事一覧はこちらです。
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