岩明均「寄生獣」1巻のネタバレ解説

寄生獣 フルカラー版(1)


この「ネタバレ解説、しまうました」を始めたのは、
2012年の5月20日でした。

あれから早2年。
今日(2014年5月20日)で、
「ネタバレ解説、しまうました」は2周年を迎えることとなりました。

というわけで、ブログ開設2周年記念特別企画として、
漫画のネタバレ解説をしてみようかと思います。

1周年記念のときには忘れていて、何もやらなかったんですけどねwww

普段は殆ど小説の解説ばかりなので、
漫画の解説というだけで何だか特別感がありますよね。

記事の題材として選んだのは、ズバリ、岩明均さんの「寄生獣」です。

ちょうど2014年にアニメ化や実写映画化も決定しているタイムリーな作品です。

思えば、しまうましたが「寄生獣」を初めて読んだのは小学生のときでしたね。

父の本棚に並んでいたのをこっそり借りて読んだのですが、
小学生にはインパクトが強すぎる内容に、頭がパンクしそうになりつつも、
貪るように一気に読んでしまったのを憶えています。

ただ、今しまうましたが持っているのは通常版というか、
絶版になっている旧版なので、いつものように画像を貼ることができません。

そこで、kindleのフルカラー版の画像を貼っておこうかと思います。

しまうましたはkindle版は買ってないのですが、
通常版もkindle版も全10巻なので、
カラーになっている以外は中身は変わらないのではないかと楽観視しています。

ただ、しまうましたが底本にしているのは通常版だということを念頭に置いて、
記事を読んでくれると幸いです。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ネタバレ解説を始めます。

『第1話 侵入』
ある日の夜、テニスボールくらいの大きさの寄生獣が現れます。

このとき、空から降って来たような描写があるのですが、
宇宙生物なのかどうかは結局最後まで判明しないままでした。

寄生獣には、人間の脳というか頭を奪うという本能があり、
その本能に従って、寄生獣は次々と寝ている人間の頭に入り込んでいきました。

しかし、高校生の泉新一の鼻から侵入しようとした寄生獣は、
新一が目を覚まして引きずり出したため、頭を奪うことができませんでした。

蛇に似た寄生獣は新一が目を覚ました後も、
新一の頭に入ろうとしますが、新一は咄嗟に右手で庇います。

寄生獣は右手に穴を開け、体内から頭を目指そうとしますが、
新一は腕をコードで縛ったため、寄生獣に脳を奪われずに済みました。

そこから10キロほど離れた場所では、
寄生獣に頭を奪われた男が妻を食い殺していましたが、
新一はそんなことは知る由もありませんでした。

寄生獣が侵入した右手に違和感を覚えつつも高校へ行き、
普通に授業を受けていました。

ところが、教師が投げたチョークを右手が勝手に受け止めて粉々にしたり、
近くの女子を勝手に触ったり、ゴムのように伸びたりと、
次から次へと変なことが起こります。

また、「残念だ……失敗した……」という幻聴も聞こえていました。

電車の中でも右手が勝手に動いて、不良に触ってしまったことから、
不良グループから因縁をつけられてしまいます。

男子トイレに連れ込まれ、不良たちから殴られてしまうのですが、
またしても右手が勝手に動き、
とんでもないスピードと力で、逆に不良たちをやっつけてしまいました。

家に帰った新一は、自分の右手を包丁で切り付け、
本当に自分の手なのか試そうとします。

すると右手は形を変え、片言で喋り始めました。

右手によると、新一の右手は寄生獣が食べてしまったのだそうです。

新一は寄生獣を包丁で殺そうとしますが、
逆に包丁を投げつけられました。


『第2話 野獣』

翌朝。
前日は片言だった右手は、たった1日で日本語をマスターし、
流暢に喋るようになっていました。

右手は知識を欲して色んな本を読み漁っています。

新一は病院へ行って右手を切断してもらおうと言いますが、
右手は、自分は新一の血液から養分を貰っているため、
切り離されたら死んでしまうから困ると言います。

新一だって右手がなくなると困るので、
寄生獣が寝ている間は今まで通りに新一が動かせるようにし、
協力し合って生きていくことになりました。

朝食時、新一はいつも以上に食べましたが、
それは寄生獣に養分をとられているせいなのでした。

一方その頃、世界中で人間が食い殺されミンチにされるという、
謎の事件が多発していました。
言うまでもなく、頭を乗っ取った寄生獣の仕業なのですが。

学校へ行くと、ヒロインの村野里美から話しかけられました。

すると、里美が去ってから、右手は、
シンイチはいまの雌と交尾したいと思っただろう、と指摘されます。

男子トイレで排尿をしていると、無理やり〇起させられそうになります。

帰り道、新一は右手に文句を言います。

寄生獣は本来は頭を奪うものだったのですが、
新一の右手の寄生獣は脳を喰わずに成熟してしまったため、
もう一生右手として生きていくしかないのだそうです。

そんな新一に、
里美が背後からこっそり近づいてチョップをして驚かそうとします。

が、右手が勝手に動いてチョップを受け止めました。

そのとき、里美は「ギョエ~~~~ッ 塚原卜伝」と言って驚くのですが、
意味が分からないのでググってみたところ、
塚原卜伝というのは戦国時代の剣豪の名前だったみたいですね。

その後、マクドナルドへ行ってデートしていたら、
右手がチ〇〇の形になるというハプニングがありましたwww

何とか誤魔化したものの、里美は駅で別れ際に、
「きみ……泉新一くん……だよね?」と尋ねました。

これ以降、何度も何度も里美はこの台詞を言い、
里美を象徴する台詞となります。

やがて、右手の寄生獣は、自分のことを「ミギー」と呼ぶようにと言います。
右手を食って育ったから「ミギー」なのだそうです。安直ですねw

実はミギーには300メートル以内にいる、
他の寄生獣の脳波を感じ取る能力があるのですが、
町に出かけた日、ミギーは初めてその波長を感じ取りました。

その波長を追っていくと、
犬に寄生した寄生獣が犬を食べている現場に遭遇してしまいました。

犬の寄生獣が犬を食べているのは、寄生獣には自分が宿った種族を食い殺す、
という本能があるからです。

犬の寄生獣は、不完全な寄生獣となってしまった新一のことを警戒し、
戦闘することになります。

新一は逃げ出しますが、犬は頭部を翼に変え、空を飛んで追いかけてきます。

が、頭部を翼に変えたせいで死角ができてしまい、
ミギーは何メートルも身体を伸ばして地上から攻撃し、
あっさりと勝ってしまいました。


『第3話 接触』

相変わらず世界中で、
人間が食い殺されるという通称「ミンチ殺人」が多発しており、
新一はミギーを発表して研究してもらったら――と考えます。

しかしミギーは、そんなことをしようとすれば、
新一の口をきけなくしたり視力や聴力を奪ったりして、
全力で阻止すると脅迫しました。

新一はミギーのことを悪魔だと罵りますが、
ミギーは悪魔に一番近い生物は人間だと思うと反論しました。

その後、また町を出ているときにミギーは他の寄生獣の存在を察知しました。

また戦闘になるのを避け、新一は逃げますが、寄生獣は追ってきました。

人目を避け、廃屋の傍の空地へ移動します。

すると寄生獣は、自分の右手を切り落とし、
ミギーにここへ「引っ越し」するようにと誘いました。
「腕」から「頭」への移動は難しいのだそうですが、
「腕」から「腕」への異動は簡単なのだそうです。

しかしミギーは逡巡しており、じれったくなった寄生獣が新一の首を切り落とし、
強制的に「引っ越し」させようとしました。

すると、ミギーは逆に相手を殺してしまいました。

新一はミギーに、助けてくれたのかと尋ねますが、
ミギーは肉体の移動に確信が持てなかっただけだと言い、寝てしまいました。

その後、新一は里美を誘ってデートに出かけます。
レストランで食事をした後、公園へ行くと、
3人のクソガキが猫を頭だけ出した状態で砂場に埋め、
石を投げる的にするという残酷な遊びをしていました。

それを見た新一は猫を助けてあげ、説教をしました。

すると、クソガキたちは背後から新一に石を投げつけますが、
ミギーがその石を全部受け止めました。

新一は振り返り、ガンを飛ばします。
すると、その迫力にビビったクソガキたちはそれ以上何もしませんでした。

その後、デートを続けたものの、里美は新一の右手と手を繋ぎ、違和感を覚えます。
新一は慌てて、左手で手を繋ぐように持ち替えたのでした。

ここでもまた、
「きみ……泉新一くん……だよね?」
と里美が尋ね、
「ああ……もちろん」
と新一が答えました。


『第4話 殺気』
動物園から逃げ出したライオンが、人間の頭を奪った寄生獣の男に殺される、
という場面からこの話は始まります。

体育(?)のバスケットボールの時間、新一は里美から黄色い声援を送られます。

が、それを快く思っていない人物がいました。
モブキャラの同級生の、古谷です。
古谷は里美のことが好きで、新一に嫉妬しており、
新一が1人になったところで因縁を吹っかけ、殴ってきます。

しかし、ミギーが古谷に強烈なパンチをお見舞いし、倒しました。
古谷は少しの間気絶しますが、目を覚ますと逃げていきました。

……どうでもいいですけど、
何かこの漫画の世界観ってやたらと不良が多くて治安が悪い感じがするというか、
喧嘩っ早いキャラが多いんですよね。

連載していた1990年は不良全盛期の頃だったのでしょうが、
やっぱりこの辺で時代を感じますね。


『第5話 勉強好き』

寄生獣が現れてから5ヶ月が過ぎました。

新一はミギーのために図書館で色んな本を借りてきます。
ミギーはどんどん学習して賢くなっていきます。

何しろ日本語を1日でマスターしたくらいなので、知能は人間より上なのです。

このタイミングであらためて寄生獣という生き物について説明があります。

まず、寄生獣は基本的に人間の脳を奪い、
次に首から上と同化して全身を操るようになります。

その頭から上は自由に変形し、ゴムのように伸びたり鉄のように硬くなったり、
刃物のように形を変えたりでき、そして怪力です。

寄生部分全体が「脳」であり「眼」であり「触手」でもあります。

しかし、内臓や消化器官は人間のものを拝借しないといけないので、
人間の胴体から切り離されたり、胴体部分が激しい損傷を受けると死んでしまいます。

さて、ある日の朝、新一の母はゴキブリが出たと大騒ぎをします。
すると、新一はゴキブリを素手で掴んで外へ放り投げたのでした。

……うーん、いくら男子高校生とはいえ、これはないですよね。
このゴキブリのエピソードは、
新一が人間らしさを徐々に失っているのを意味しているのではないかと思います。
単に、グロテスクなものを見すぎたせいで感覚が麻痺しているだけなのかもしれませんが。

登校途中には里美から「変わったね」と言われます。

さらにミギーは、他の寄生獣の脳波を感じ取ったと新一に言います。

何と、寄生獣は新任教師の田宮良子として新一の高校に赴任してきたのでした。
しかも、里美のクラスの副担任です。

田宮良子の方も新一をはっきりと認識しました。

この田宮良子は、超重要キャラです。


『第6話 田宮良子』

電車に乗っている田宮良子が、
痴漢を告発し片手で外へ放り投げるところからこの話は始まります。

寄生獣・田宮良子は、人間・田宮良子の脳を奪った後、
そのまま田宮良子の身分を引き継いで生活していたのでした。

ある日、新一は職員室に呼び出されました。
そこで改めて、放課後「ヘラルド」という喫茶店へ来るようにと指示されます。

言われた通り「ヘラルド」で待っていると、
田宮良子は「Aさん」を連れてきました。

このAは第4話でライオンを食い殺した男でした。

Aは新一を見るなり、挑発し戦闘に持ちこもうとしましたが、
田宮良子が一喝して止めました。

田宮良子は、自分とAでセ〇〇〇をし、妊娠していることを新一に告げます。

彼女の体内では、寄生獣ではなく人間の赤ん坊が育っていました。
彼女は、自分達寄生獣の存在に疑問を投げかけましたが、
Aは興味がないとすぐに去っていきました。

田宮良子は、自分がその気になれば1クラス3秒で皆殺しにできると言い、
金属のスプーンを口に含んだだけで丸めてしまいました。

その夜、冒頭に登場した痴漢が人気のない道で田宮良子を棒で殴ろうとしますが、
田宮良子はその男を殺しました。

……まあ、1人の男を片手で放り投げられる女を襲おうとするとか、
やっぱり馬鹿だったんでしょうね。


『第7話 襲撃』

授業中、Aが新一を襲いに学校へやってきました。
田宮良子もミギーも、Aの脳波を感じ取ってすぐにそのことに気付きます。

Aは次々と教職員を殺しながら新一を目指します。
避難の放送が流れ、教師の誘導で生徒たちは校庭へ避難することになりました。

ミギーは、周囲の生徒たちに肉の壁になってもらおうと提案しますが、
新一はそんなことはできないと集団から抜け出します。

途中、里美と出会い、里美は新一と一緒にいたがりましたが、
新一はおれから離れろと強い口調で拒絶しました。

風邪を引いたので移すといけないからと言い訳しますが、
里美はポカーンとした表情のままでした。

1人になった新一は適当な場所の廊下に机と椅子でバリケードを作り、
ミギーと作戦会議をします。

ミギーとAがぶつかった場合、力はほぼ互角なので、
新一が戦いに参加すれば勝てるとミギーは言いました。

ミギーが机の脚を捩じ切って武器を作り、新一はその武器を服の内側に隠しました。

Aは新一の真下にまで迫っていましたが、
窓から外を伝ってバリケードの内側に入ってきました。

ミギーが防御に徹してAの攻撃を受け止めている間に、
新一がゆっくり近づき、武器をAの胸に刺しました。

……1巻はここで終わりです。

ミギーに寄生されるまではごく普通の高校生だった主人公が、
寄生獣とはいえ人間の形をした生き物を刺すという、
センセーショナルな場面で終わります。

物凄い「引き」ですよね。

1巻を読んで、2巻を読まずにいるのは無理じゃないかと思います。 見やすい記事一覧はこちらです。
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