東川篤哉「探偵部への挑戦状 放課後はミステリーとともに2」第3話「霧ヶ峰涼への挑戦」のネタバレ解説

今回は前話から話が直接続いており、文化祭の2日目。

多摩川と八橋はミスコンを見に行ってしまい、
涼は1人でお好み焼き屋の屋台に残っていました。

と、そこへ腐った真鯉の着ぐるみを着た男子がやってきました。
真鯉の頭を脱ぐと、そこから現れたのは赤坂通でした。

池上冬子先生率いる非科学部は「緋鯉惨殺館」という
お化け屋敷を開催しているのですが、
探偵部から赤坂が貸し出されていたのでした。

一応説明しておくと、赤坂は「本編」である
「学ばない探偵たちの学園」「殺意は必ず三度ある」の語り部役です。

同じ探偵部で同じ2年生なので当然涼とも面識があるはず……なのですが、
初対面なのではないかという疑惑がありますw

多摩川と八橋もそうでしたが、
読者はこれまで探偵部が全員揃っているところを見ていなかったけど、
読者の目には触れない場所で交流があったんだろう、
と思っていたのにこの展開ですwww
ギャグとはいえ、シリーズ4作目にして物凄い矛盾が生まれてしまいました。

それは置いておいて、赤坂は涼に、
三時半から始まるミスコンへ行こう、と誘います。
赤坂はチラシを見ながら屋上へ行くのですが、
屋上へ着いても誰もいませんでした。

と、そこへ「おーッほッほッほ!」という、いつの時代の笑い声だよ!
という感じの笑い方で、謎の美少女が登場します。

彼女の名前は大金うるると言い、
ダイキン工業の『うるるとさらら』というエアコンに似た名前の持ち主です。

参考画像↓

ダイキン エアコン 14畳 うるるとさらら RXシリーズ S40NTRXP-W-SET ホワイト F40NTRXP-W+R40NRXP


……でも、申し訳ないんですけど、
しまうましたは「うるるとさらら」という名前をここで初めて知りました。
説明がなかったら取り残されるところでした。
よくよく考えてみると、エアコンなんて生まれてから1度も買ったことないですからねw
「霧ヶ峰」もCMでしか見たことがありません。

――騙されて屋上へ呼び出されたことを知った涼は帰ろうとするのですが、
そのとき、第二校舎の4階の端で誰かが掴み合いの喧嘩をしているところを目撃します。
制服の女子が、男子を何かで斬りつけるシーンでした。
犯人の女子は逃げて行きます。

涼と赤坂とうるるの3人は、その教室へ行きました。
廊下の端にある教室なので出入り口は1つしかありません。

その引き戸を開けようとすると、鍵はかかっていないのですが開かない、
という妙な感覚がありました。
思い切り引いてみると、引き戸が開きました。
部屋の中には男子生徒が倒れていました。

出入り口に赤坂を残したまま涼が男子生徒に駆け寄ると、
その男子――1年生の大野は「死んで」いました。
涼は赤坂を呼び、大野の様子を確認させます。

大野のシャツには赤い絵の具で「死んでる・1年大野」と書かれていました。
柄しかないナイフを引き抜くと、そこにも「致命傷」と書かれています。

涼が誰かさんの悪ふざけみたいだと言うと、
うるるは、これはミスコンなのだと言いました。
この場合のミスコンとは、ミステリ・コンテストの略です。

うるるは、鯉ヶ窪学園ミステリ研究会の部長(?)だったのです。
実践的な探偵活動をする探偵部とは違い、
ミステリ研究会はミステリの創作と評論を活動内容としています。

涼は改めて部屋の中を調べ、引き戸が開きにくかったのは、
内側からガムテープで目張りしてあったことが原因なのだと判断しました。
いわゆる「目張り密室」という奴です。

窓はすべて施錠されており、
犯人はどうやって出入り口がガムテープで目張りされた密室から脱出したのか、
というのが今回の謎です。

まだ犯人が潜んでいないか教室の中を調べますが、
掃除ロッカーの中にも誰もいませんでした。
出入り口付近にはしばらく赤坂がいたので、
涼と入れ替わりに犯人が出ていくこともできませんでした。

教室の外の階段を調べると、
そこには「重要な目撃者・1年倉橋」という大きなプレートを首からかけた女子が
立っていました。

うるるによると、目撃者は訊かれたことに正直に答える設定なのだそうです。

倉橋に質問すると、倉橋は30分ほど前からここにいたのだそうですが、
小芝居をしつつ、10分か20分ほど前に、
顔を隠した制服姿の怪しい女子生徒が階段を駆け下りていったのだそうです。

大金うるるをどう思っているのかについて聞くと、
倉橋は「それは……その……消えればいいと……」と言い、
首からかけていたプレートを地面に叩きつけて去っていきました。

ノリノリなのはうるるだけで、他の部員は無理やり付き合わされているんですよね。

4階の廊下へ戻ると、そこには「さらに重要な目撃者・1年吉村」という
プレートを首から下げた男子がいました。

吉村は涼たちが問題の教室に入った直後から廊下にいたのだそうですが、
小芝居の後、涼たちが教室に入ってからは誰も教室から出てきていない、
と証言しました。

うるるは、問題篇はここまでだと言い、「犯人はいかにして密室から脱出できたのか」
解き明かせと言いました。
ちなみに、この密室の謎は、
ある人物にある質問をすればたちまち解けてしまうのだそうです。

その後、登場人物全員がコスプレ喫茶に移動しました。
密室の謎が解けない涼は、生物教師の石崎を呼びました。
困ったときの石崎頼みです。

話を聞いた石崎は、「赤坂に向かって、
教室に入っていく人間を何人見たのか、と質問しました。

小芝居の後、赤坂は、教室に入ったのは涼だけだと言いました。
実はうるるは教室には入っておらず、
あの教室に入って以降涼がうるるだと思い込んでいたのは、
うるるの双子の妹である大金さららだったのです。
さららは早実という別の高校に通っており、涼はその存在を知りませんでした。

さららに呼ばれてうるるが登場し、石崎は詳しい解説をします。
犯人であるさららは被害者の大野を『殺し』、
掃除ロッカーに隠れていました。

そして、涼が教室に入り大野に釘付けになっている間に、
さららが掃除ロッカーから出てきて、
うるるは教室には入らずに顔を隠してUターンしたのでした。

ちなみに、赤坂も最初から最後までうるるの協力者でした。
そうじゃないと成立しないトリックですからね。

涼と大金姉妹は喧嘩を始め、赤坂が
『まあまあ、喧嘩はよせよ。おまえら三人、同じエアコン仲間じゃないか!」
と言うと、涼と大金姉妹は『エアコンっていうな――ッ!』と、
赤坂をいっせいに殴ったのでした。

このエアコンって言うなネタ、何だか久しぶりですねw


というあらすじなんですけど、
解決編になってから双子だと明かされるのはちょっとアンフェアな気がしますね。
でも、しまうましたも解決編の前に、『うるるとさらら』というエアコンのおかげで、
うるるにはさららという姉か妹がいるんじゃないか、と思いました。

また、アリバイトリックではなく密室トリックで
双子であることを利用するのは珍しいので、まあ、ありじゃないかな、と思います。
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