森絵都「異国のおじさんを伴う」第8話「桂川里香子、危機一髪」のネタバレ解説

この話は桂川里香子という女性の物語です。

「私」は上司の代わりに東京から京都まで、
桂川里香子という女と新幹線に同乗することになりました。

この桂川里香子はとにかく趣味に生きている女で、
様々な肩書を持つ人物です。
そんな桂川里香子には新幹線に思い出があり、
そのため東京から出発する新幹線に乗った際にはお酒を飲まないと
やっていられないのだそうです。

「私」が興味本位でその理由を尋ねると、里香子は教えてくれました。

名古屋の地方豪族の家系に生まれた里香子は自由な恋愛と趣味に生きていたのですが、
30歳を過ぎた頃に、5歳年下のエジプト人の美青年、アリと出会い、恋に落ちました。

里香子はアリと結婚したいと考えますが、
何しろ旧家なので外国人との結婚をすんなりと許してもらえるとは思えません。

そこで、騙し打ちのような形でアリを実家に連れて行こうと、
里香子はアリと冬の新幹線に乗ることにしました。

ところが、「ホームで指定席の乗り場に並んでいる人たちを見て、
アリは彼らを馬鹿にします。
里香子がとりなしてもアリは彼らのことを馬鹿にし続け、
新幹線が到着したからと乗り込もうとした里香子のことも引き止めます。

アリは意地になっちゃったんでしょうね。
おそらく、これから大金持ちの里香子の実家に行くにあたり、
主導権を握ろうと亭主関白を気取ってみたんでしょうが、
その行為に里香子はブチ切れ、新幹線の発車直前に乗り込もうとしたアリを蹴飛ばし、
ホームに置き去りにしたのでした。


というあらすじなのですが、この話はとにかく、
桂川里香子という女を描写することにだけ命を懸けている感じですね。
実際、最初に登場する「私」は、
ただ里香子から新幹線にまつわるエピソードを引き出すための猿回しに過ぎません。

しかし、それでもちゃんと起承転結と痛快なオチがついているのは流石だなあと思います。                  スポンサードリンク

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