小林泰三「アリス殺し」のネタバレ解説

アリス殺し (創元クライム・クラブ)


この本は、「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」の
登場人物になった夢を見ている人達が、
次々と殺されていくというストーリーのミステリーです。
「不思議の国」が舞台のエピソードと「地球」が舞台のエピソードが
交互に描写されています。

これだけ聞くと非常にファンタジー的な内容なのですが、
案に相違してガチの本格ミステリーで、とても面白いです。

小林泰三さんの作品は当たり外れが大きいですが、これは当たりですね。

ただ、「アリス」の登場人物のキャラクターたちは頭のおかしい奴が多く、
そのせいで最初はちょっと読みにくいのですが、
途中から一気に面白くなるので、是非諦めずに最後まで読んでみてください。

さて、いつものようにあらすじです。

ある日、アリスは白兎が走っていくのを見た後、
トカゲのビルから、合言葉を決めておこうと言われます。

トカゲと聞くと凄く小さく感じますが、読んだ印象だとそれなりに大きくて、
犬や猫くらいのサイズはあるのではないかと思います。

ビルはアリスだけに合言葉を教えたいらしいのですが、
アリスのポケットの中には眠り鼠がいます。

眠り鼠も味方だと考えることにして、
ビルが「スナークは」と言ったら、アリスが「ブージャムだった」と答える、
という合言葉を決めました。

(ちなみに、スナークとブージャムが何なのかは、本文中には説明がなかったように思います。
不親切です。
しまうましたも、「アリス」は昔読んだ記憶はあるのですが、
非常に読みにくい文体だったのと、昔の話すぎて全然憶えていませんでした。

一応ググってみたところ、スナークというのは「アリス」に登場する架空の生き物で、
あるスナークは羽毛を持っていて噛みつき、あるスナークはあごひげを生やしていて引っ掻く、
というふうに様々な異なった品種が存在していて、食べることができます。

そのうち、ブージャムという種類のスナークは非常に危険な品種であり、
ブージャムに出くわした者は突然静かに消え失せて2度と現れないのだそうです。

「スナークはブージャムだった」というフレーズは、
「アリス」の作者のルイス・キャロルが書いた「スナーク狩り」という詩の、
最後の行のフレーズです。
ちなみにルイス・キャロルは「スナーク狩り」を書く際、
この最後の行の「スナークはブージャムだった」から書き始めたのだそうです。)


そこへ、誰かが塀から落ちたと王様の家来と馬たちが慌てる声が聞こえてきました。
ハンプティ・ダンプティが塀の上から落ちてしまったのだそうです。

ハンプティ・ダンプティが何なのかという説明もないのですが、
ハンプティ・ダンプティというのはマザー・グースの詩に登場する擬人化された卵のことで、
「鏡の国のアリス」の中でも塀の上から落ちて割れてしまっていました。

アリスとビルが、割れてしまったハンプティ・ダンプティのところへ行くと、
いつもお茶会を開いている「頭のおかしい帽子屋」と「三月兎」がいました。

帽子屋は「ハンプティ・ダンプティは殺されたんだ。これは殺人事件だ」と言います。

帽子屋はハンプティ・ダンプティの背中の部分に手形があるのを見せ、
ハンプティ・ダンプティは誰かに突き落とされたのだと言います。
ところが、その直後に三月兎がその手形を消してしまいました。
これだけなら証拠隠滅をした三月兎が怪しいということになるのですが、
何しろ「アリス」の登場人物はみんな頭がおかしいため
犯人じゃなくてもそういうことを無意識のうちにやってしまうのです。

と、そこへチェシャ猫が登場します。
侯爵夫人の命令により、塀のある庭の巡視を白兎がおこなっていたらしいのですが、
白兎はハンプティ・ダンプティが無事なのを確認した後、入り口を監視していたのだそうです。

アリスには、冒頭でアリスが白兎が走っていくのを目撃してから、
ずっとビルと一緒にいたというアリバイがあったのですが、
ビルは物凄い間抜けなのでそれを断言できず、
また断言できたとしてもビルが間抜けだということは皆知っているので、
アリバイの証言能力がありませんでした。

チェシャ猫によると、
「ハンプティ・ダンプティの落下音の後、アリスが庭から逃げ出した」
と白兎は証言したのだそうです。
こうして、アリスはハンプティ・ダンプティ殺害事件の最有力容疑者となってしまったのでした。

一方、5月25日。
「地球」で目を醒ました女子大生の栗栖川亜里(くりすがわ・あり)は、
不思議の国の夢を見ていたことを思い出し、夢日記をつけることにしました。

亜里はペットのハムスターに餌をやり、大学へ行きます。
大学へ行くと、構内が慌ただしい様子でした。

亜里は1学年上の大学院生、田中李緒に何かあったのかと尋ねます。
すると、中之島研究室の王子玉男(おうじ・たまお)が屋上から落ち、
亡くなったのだと教えてくれました。

そのせいで、亜里が行うはずだった実験ができなくなり、
誰かに実験室の予約を譲ってもらえないかと交渉して回ることにしました。

名前は知っているという程度の井森建(いもり・けん)に声をかけると、
結局実験室の予約を譲ってもらうことはできませんでしたが、
実験室を使わなくてもいい別の方法で実験してはどうか、というアイデアをもらい、解決しました。

ずっと何かを思い出せそうなんだけど思い出せない、という状態だった井森は、
王子の死に亜里が関わっているような気がする、と言い出します。

そして井森は「スナークは」という合言葉を口にし、
亜里は「ブージャムだった」という合言葉を返したのでした。

つまり、井森と亜里は同じ世界の夢を見ていたのです。
それだけではなく井森は少なくとも半年以上、不思議の国の夢を見ていました。
というか、井森も亜里も不思議の国以外の夢は見たことがありませんでした。

井森は、王子が偶然誰かと変な夢を見ていると話しているのを聞いたことがあり、
それがきっかけで王子と不思議の国の話をするようになったのだそうです。

井森と王子は、この現象をアーヴァタール現象と呼んでいました。
不思議の国は一種の仮想現実であり、不思議の国の人格――アーヴァタールは、
ネット上の仮想人格のようなものである、というのが井森と王子の仮説でした。

そして王子の不思議の国でのアーヴァタールはハンプティ・ダンプティだったのです。
つまり、2つの世界はリンクしており、
不思議の国で死んでしまうと地球でも死んでしまうようでした。

そしてアリスはハンプティ・ダンプティ殺害事件の容疑者とされており、
赤の女王は首をちょん切るのが大好きという困った性格をしています。
「アリスの死刑は現実世界の君の死を意味する」
と井森は静かに言いました。

不思議の国に戻ったアリスは、助けて欲しいとトカゲのビルに頼みます。
が、頭が良さそうだった井森と違い、ビルは間抜けで、
あまり役に立ちそうにありませんでした。

しかし、一応ビルは、アリスのときのような合言葉を使って、
白兎の地球での正体を確かめるというアイデアを思いつきます。

そして白兎の家へ行くと、
白兎の世話をしているメアリーアンという中年の女性と入れ違いになりました。

白兎は目が悪く、ビルが誰なのか分かっていない様子でしたが、
空気を嗅いだら分かりました。
ビルが、地球では井森建だと告白し、白兎はそこでは誰なのかと尋ねます。

すると白兎は、自分は田中李緒だと答えました。
地球と不思議の国では性別や年齢が大きく変わることもあるのです。
ビルはアリスのことを「この子は地球では亜里なんだよ」と紹介しました。

アリスとビルがハンプティ・ダンプティ殺しの事件について白兎に訊ねていると、
そこへ帽子屋と三月兎がやってきました。
グリフォンが殺されたのだそうです。
グリフォンというのは、体の上部は鷲で、下部はライオンになっている伝説上の生き物です。

今回もアリスにはビルとずっと一緒にいたというアリバイがあったのですが、
ビルは記憶力が非常に悪いため、アリバイの証言能力がなく、
またしてもアリスが帽子屋と三月兎から犯人ではないかと疑われてしまいます。

地球へ戻った栗栖川亜里は、
昨夜はペットのハムスターのハム美と2、3時間話をしていたため寝不足でした。

大学へ行くと、牡蠣の食べ過ぎにより篠崎教授が死んだのだと田中李緒から教えられました。
亜里と李緒と井森の3人は、情報を集めに篠崎研へ行きました。

するとそこでは、広山衡子(としこ)准教授と、
田端順二助教が篠崎の葬儀について話し合っていました。

井森が自分はトカゲのビルだと名乗ると、田端は自分はドードーであり、
広山衡子は自分は侯爵夫人になった夢を見ていたと言いました。

不思議の国に戻ったアリスは、グリフォン殺しの犯人について調べようとします。
実は正式な捜査員ではなかった帽子屋と三月兎なのですが、
女王から正式な捜査員として任命されてしまった、という情報をチェシャ猫が持ってきます。

グリフォンは生きた牡蠣を大量に咽喉に詰まらせて亡くなったのですが、
その牡蠣がまだ生きていました。
牡蠣は犯人の名前も知っているのだそうですが、それを教える前に、
ビルに食べられてしまいました。

ビルは別に証拠隠滅をするつもりだったのではなく、ただ単に間抜けなだけだったのですが、
これでますますアリスは窮地に追いやられてしまいました。

アリスはビルが牡蠣を殺してしまったため、死刑になるかもしれないと思いましたが、
「食べれば罪にならないんだよ」
とチェシャ猫は言いました。
この世界では動物も植物も喋るのが当たり前なので、
食糧として食べる分には罪にならないのだそうです。
……ということは、アリスもハンプティ・ダンプティやグリフォンを食べ――いや、
やっぱり気持ち悪いので考えないようにします。

ちなみに、「食べれば罪にならない」というフレーズは、
小林泰三さんの「家に棲むもの」に収録されている「食性」に出てきた台詞であり、
セルフ・パロディなのではないかと思います。

地球に戻った亜里は、牡蠣を食べてしまったことで井森を責めますが、
井森は、ビルは本当に間抜けなんだから仕方がないと開き直ります。

そこへ、谷丸警部と西中島刑事がやってきました。
谷丸警部と西中島刑事は、「密室・殺人」や「大きな森の小さな密室」などなど、
小林泰三作品にちょくちょく登場しているキャラクターです。

谷丸警部たちは王子玉男や篠崎教授が亡くなった事件について、
個人的に捜査しているのだそうです。
谷丸と西中島も、不思議の国にアーヴァタールがいるらしいのですが、
谷丸たちと井森は、お互いのアーヴァタールを隠し合ってしまいました。

谷丸たちにしてみれば、不思議の国について話していたら正気を疑われますし、
ビルにしてみれば不思議の国では弱者である自分の正体を晒すことに抵抗があったのです。

その後、李緒は、
「びっくりパーティーの件、井森君には絶対秘密にしておいてね。
当日までは二人だけの秘密よ」
と言い残して走り去ってしまいました。

亜里には全く心当たりがなかったのですが、李緒(=白兎)は、
誰かにした話を亜里にしたのだと勘違いしているのだろう、と亜里は解釈しました。

一度不思議の国に戻ったアリスは、
一週間以内に真犯人が見つからなかったら女王陛下に報告する、
と帽子屋に宣言されてしまいます。

地球に戻った亜里は、李緒に、白兎の証言について詳しく訊こうとしましたが、
李緒は突然現れた武者砂久という男に包丁で殺されてしまいました。
武者砂久自身も、包丁で自分の咽喉を突いて自殺してしまいました。

不思議の国に戻ったアリスは、
李緒のアーヴァタールである白兎が死んだことを帽子屋から教えられました。
ビルとメアリーアンがその目撃者でした。

白兎の家の前に「くさかりき」と書かれた箱が置いてあったのですが、
白兎が1人で寝室に入って箱を開けたところ、
「なんてことだ! これは草刈り機なんかじゃない! スナークだ!!」
という叫び声が聞こえてきたのだそうです。

ビルがどんなスナークなのかと尋ねたところ「ブー……」という声を最後に、
白兎は消えてしまったのです。
「スナークはブージャムだった」わけです。
この「ブー……」で終わるセリフは「スナーク狩り」のパロディになっています。

地球に戻った亜里は、谷丸と西中島から話を聞きました。
不思議の国の存在を一部認めた谷丸は、武者砂久がスナークだったのだろうと言いました。

亜里と井森は谷丸と西中島を連れて篠崎研を訪れます。
そこで広山衡子准教授から、田端順二助教は篠崎教授からパワハラを受けていた、
つまり田端(=ドードー)には篠崎教授(=グリフォン)を殺す動機があった、
という話を聞きました。

不思議の国に戻ったアリスはお茶会へ行き、そこでドードーと話をします。
しかし、自分がグリフォン殺しの犯人として疑われていることを知ったドードーは、
捜査に協力してくれなくなりました。

がっかりしたアリスは、ビルから、井森が亜里に好意を寄せていることを教えられます。
と、そこへメアリーアンが現れ、
『親愛なるビルへ。例の件で知らせたいことがあるので、至急、
侯爵邸の裏庭の物置小屋の中に一人で来られたし。侯爵夫人より』
というメッセージをビルに渡しました。
それを読んだビルは、一人で物置小屋へ向かいました。

現実世界に戻った亜里は、
広山が不良っぽい感じの2人の中学生にお金を渡しているところを目撃しました。
亜里が声をかけると中学生は去っていきました。
広山は2人の中学生にカツアゲされていたのだと言いました。

そこへ、谷丸と西中島が現れ、井森は酒に酔い、
眠ったまま吐瀉して、そのせいで窒息死したと話しました。
亜里は、野良犬に噛まれて原型を留めていない井森の写真を見せられショックを受けます。

広山は、井森(=ビル)と李緒(=白兎)が殺されたのは、
アリスが犯人だとしたら自分に不利な証拠を掴んだ2人を
口封じのために殺したのだということになり、
アリスが犯人でなかったとしたら、真犯人がアリスを犯人に見せかけるために
2人を殺したということになる、と考えました。

つまり、アリスと関わっているだけで犯人に殺される可能性があるということになり、
広山は逃げていきました。

亜里は谷丸と西中島に、広山のアーヴァタールは侯爵夫人だと話しましたが、
2人はもう少し様子を見る、などと悠長なことを言っていました。

その後の章で、ビルの視点からバンダースナッチという怪物に殺される描写があります。

ビルが『公爵夫人が犯人だということはあり得ない』というダイイング・メッセージを
遺したのを知った亜里は、広山の部屋を訪れました。

公爵夫人には赤の女王と一緒にいたというアリバイがあったため、
公爵夫人が犯人でないということは分かりきったことです。

分かりきったことをわざわざビルが書き残したのは、『公爵夫人に話を聞け』
という意味だと解釈して広山に話を聞きに来たのですが、
広山は何のアイデアもないと言います。

その後、白兎は目が悪く、アリスのことを臭いで認識していた、
ということに思い当たった亜里は、犯人が誰なのか分かりました。

犯人は、「広山衡子(=メアリーアン)でした。

実はアリスとメアリーアンの体臭は似ており、白兎は2人を混同していたのです。
それどころか、李緒(=白兎)は、亜里がメアリーアンだと思い込んでいたのでした。

白兎は不思議の国で『びっくりパーティー』のことをメアリーアンに話していたのですが、
亜里のことをメアリーアンだと思い込んでいたため、
『びっくりパーティーの件、井森君には絶対秘密にしておいてね。
当日までは二人だけの秘密よ』
と言っていたのでした。

ビルが『公爵夫人が犯人だということはありえない』と
ダイイング・メッセージを遺したのは、
『メアリーアンが犯人』とか『広山先生が犯人』とか書き残したら、
メアリーアン(=広山)に消されてしまうからだったのです。

白兎はメアリーアンとアリスの区別がつかないため、
実際にハンプティ・ダンプティ殺しで目撃(と言うよりも鼻撃?)されていたのは
メアリーアンでした。
そして広山はメアリーアンしか知らないはずの秘密を知っていた――
つまり、広山=メアリーアン=犯人だったというわけです。

広山はもう10年以上も前から不思議の国と地球がリンクしていることに気付いており、
自分が白兎に雇われているメアリーアンだという自覚もあり、
不思議の国で死んだ者は地球でも死ぬということにも気付いていました。

田端に新しい研究室を任せようとしていた篠崎を殺せば、
自分が教授になれると思った広山は、篠崎のアーヴァタールを殺すことにしました。

が、篠崎の体型と似ていたハンプティ・ダンプティを間違えて殺してしまったのでした。
そのハンプティ・ダンプティから、篠崎に、
『あなたは不思議の国では誰なんですか?』
と訊けば篠崎のアーヴァタールが分かるとアドバイスを貰い、実行に移しました。

そして、グリフォン(=篠崎)を殺し、
アリスに罪を着せるために、白兎とビルを殺したのでした。

自分が犯人だということを告白した広山は、鋲打ち銃を取り出しました。
広山は銃で亜里を殺そうとしますが、亜里は悲鳴を上げて人を呼びました。
すると、広山は自分の眉間に銃口を当て、自殺してしまいました。

広山(=メアリーアン)は、アリスの無実を証明する唯一の人物だったので、
これは嫌がらせだったわけです。

不思議に国に戻り途方に暮れていたアリスのところへ、
フードで顔を隠した謎の女性が現れました。

その女性についていき、白兎の家へ行ったアリスは、首輪と手錠と足枷を嵌められました。
謎の女性がフードを外すと、メアリーアンの顔が現れました。

実は、不思議の国こそが現実世界であり、
地球は赤の王様(レッドキング)が見ている夢の世界だったのです。

だから、夢の世界の広山が死んでも、現実世界のメアリーアンは生きていた、というわけです。

アリスは身体が大きくなる茸をメアリーアンに食べさせられたのですが、
首輪や手錠や足枷は大きくならないため、
アリスの身体が大きくなると手足や首が千切れてしまうことになります。


タイトルが『アリス殺し』なので、
アリスが殺されることは覚悟はしていましたが、
まさかこんなグロい死に方だとは思っていなかったのでショックです。

しかし、アリスは最後の力を振り絞り、
ポケットに入っていたものを格子の隙間から外に出し、絶命したのでした。

再び地球の話です。
田端は、「篠崎ではなく広山からパワハラを受けており、その回想があります。
と、死んだはずの広山が生き返り、田端の前に現れました。

メアリーアンが生きている限り、広山は何度でも生き返るのでした。
勝利を確信した広山の前に現れたのは――栗栖川亜里でした。

実は、アリスのアーヴァタールは、亜里のペットのハムスターのハム美であり、
眠り鼠のアーヴァタールが栗栖川亜里だったのです。

眠り鼠はいつもアリスのポケットの中にいたため、
アリスが見聞きしたことは知っていました。
そして、アリスを助けるためには亜里がアリスだと思わせておいた方が都合がいいので、
そのように振る舞っていただけだったのです。


えええええええええっ、という衝撃の展開です。

でも、読み返すとちゃんと伏線が張ってあり、
地の文ではアリスが亜里だと明言する文はないんですよね。

アリスが死んでしまったため、
アリスのアーヴァタールだったハム美も死んでしまっていました。
しかし、アリスが死の間際に眠り鼠を逃がしてくれたおかげで、
眠り鼠(=亜里)は助かりました。

そして、亜里(=眠り鼠)はアリスの仇を討つために広山に会いに来たのでした。

広山が、自分が犯人だと自白したのを、隠れていた谷丸と西中島も聞いていました。

実は公爵夫人のアーヴァタールが西中島だったため、
自分のアーヴァタールは侯爵夫人だと嘘をついていた広山のことを、
谷丸と西中島は疑っていたのでした。

さらに、赤の女王のアーヴァタールが谷丸だったため、
不思議の国でメアリーアン(=広山)は処刑されることになりました。
斬れない剣で何時間もかけて少しずつ首を斬られる、という残酷極まりない方法で、
メアリーアンは処刑されます。

地球に戻った亜里(=眠り鼠)は、谷丸から、
カツアゲされていたと広山が嘘をついていた2人の中学生が、
帽子屋と三月兎なのだと教えてもらいました。
広山は2人にお小遣いをあげて手なずけていたのでした。

と、そこへ地球なのにチェシャ猫が現れました。
チェシャ猫は、メアリーアンが無茶をやりすぎたせいで赤の王様が目を醒まし、
この地球は消滅するのだと告げました。

次の地球がいい地球でありますように、と亜里が言ったところで物語は終わります。


というあらすじなのですが、終盤の意外な展開の連続が面白かったです。

この話は「クララ殺し」に続きます。                  スポンサードリンク

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非公開コメント

No title

とても面白かったです!
次々と新しい展開になっていっていくので楽しいです!

ところどころお話と漢字が違います。
漢字はまだしもお話が違うのはいかがなものかと。。を

Re: タイトルなし

> ところどころお話と漢字が違います。
> 漢字はまだしもお話が違うのはいかがなものかと。。を

どの部分がどのように違うのか、具体的に指摘してください。
そうでないと、しまうましたがミスをしたのか、
k23さんが勘違いしているだけなのか、判断できません。

それと、k23さんのコメントの「。を」は誤字なのではないでしょうか。
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