渡航「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」1巻③「つねに由比ヶ浜結衣はきょろきょろしている。」のネタバレ解説

比企谷は班を組むのが辛く、家庭科の調理実習をサボってしまいます。

それ自体は補習レポートを提出するということで許してもらえたのですが、
比企谷は生活指導担当の平塚先生から叱られてしまいます。

比企谷の将来の夢は専業主夫なので、料理のスキルはそれなりにあるのですが、
その発言がヒモに対する平塚先生のトラウマを刺激してしまいます。

その後、奉仕部の部室へ行くと、
比企谷が入部して以来初めての訪問者がやってきました。
由比ヶ浜結衣(ゆいがはま・ゆい)という、
ちょっと派手な感じの外見の女子生徒です。

由比ヶ浜さんは比企谷のクラスメートであり、
比企谷のことを「ヒッキー」などと呼んでいるのですが、
比企谷自身は由比ヶ浜さんのことを全く憶えていませんでした。

それに気付いた由比ヶ浜さんは、
「そんなんだから、ヒッキー、クラスに友達いないんじゃないの?
しゃべり方、キモいし」
と比企谷のコンプレックスを指摘する発言をします。
「……このビッチめ」
と比企谷が毒ずくと、
由比ヶ浜さんは自分が処女であるという発言をしそうになってしまいました。

高2で処女だということは由比ヶ浜さんの派手な外見に合わない事実なので、
由比ヶ浜さんは恥ずかしがっているのですが、恥ずかしがることはないと思います。
というか、貞操観念の高さを誇らしく思うべきだと思います。

さて、由比ヶ浜さんは、奉仕部は生徒のお願いを叶えてくれる場所だと、
平塚先生に聞いて奉仕部にやってきたのだそうですが、
「あくまで奉仕部は手助けをするだけ。願いが叶うかどうかはあなた次第」
だと、雪ノ下は説明します。

由比ヶ浜さんは比企谷に席を外して欲しそうだったので、
比企谷は「スポルトップ」という飲み物を買ってくると言って部室を出ます。
その際、雪ノ下はナチュラルに自分の飲み物を頼み、比企谷をパシリにしました。

由比ヶ浜さんにも「男のカフェオレ」を買ってきてあげます。
比企谷、何気に優しいです。

由比ヶ浜さんには手作りクッキーを食べて欲しい相手がいるのですが、
自信がないから手伝って欲しい――というのが今回の依頼内容です。

そういう古風なアプローチの仕方も、由比ヶ浜さんの派手な外見には似合わないので、
由比ヶ浜さんは恥ずかしそうにしていました。

で、家庭科室へ行き実際にクッキーを作ってみたところ、
由比ヶ浜さんの料理のスキルは絶望的なまでのメシマズでした。
出来上がったクッキーは、ジョイフル本田で売っている木炭のような有様でした。

ちなみに、ジョイフル本田というのは、
千葉県や茨城県を中心に展開しているホームセンターなのですが、
ローカルなチェーン店なのでしまうましたは一度も行ったことがありません。
このように、この俺ガイルシリーズは千葉県ネタをちょくちょく挟んでいます
(その割には、登場人物の名前は神奈川県内の地名からとられているのが解せませんが)。
聞き慣れない単語が出て来たら念のためにググってみた方がいいかもしれません。

実際に食べてみて、あまりの不味さに落ち込んでいる由比ヶ浜さんに、
雪ノ下は努力あるのみだと言います。
由比ヶ浜さんは、こういうのは最近みんなやらないって言うし、
と周囲に合わせるような発言をしますが、それを雪ノ下が、
「自分の不器用さ、無様さ、愚かしさの遠因を他人に求めるなんて恥ずかしくないの?」
と一刀両断します。

「つねに由比ヶ浜結衣はきょろきょろしている」というタイトルからも分かりますが、
由比ヶ浜さんはいわゆるキョロ充なんですよね。
キョロ充というのは簡単に説明すると、リア充になりきれていないリア充というか、
ぼっちになることを極度に恐れているリア充グループの底辺のことです。

そんな由比ヶ浜さんは、雪ノ下の毒舌というか、建前を言わないところを、
かっこいいと感じてしまいました。

由比ヶ浜さんはやる気を出し、雪ノ下にお手本を見せてもらい、
これでもかと駄目出しをされつつも頑張ってクッキーを作ります。
が、一応普通のクッキーと呼べる範囲内のものは出来上がったのですが、
雪ノ下の作品に比べると劣っていました。

そんな2人に対し、比企谷は、何でお前らは上手いクッキーを作ろうとしているのかと、
疑問を呈します。
美味しんぼの山岡のように、本当の手作りクッキーを食べさせてやる、
と比企谷は言いました。

それからしばらくして、比企谷は手作りクッキーを雪ノ下と由比ヶ浜さんに食べさせます。

それは残念な感じのクッキーだったのですが、比企谷が捨てようとすると、
由比ヶ浜さんは止めました。

と、「ここでネタばらし。実はこのクッキーは由比ヶ浜さんが作ったものだったんですよね。

つまり、手作りクッキーというのは『手作り』という部分が重要なので、
味はむしろちょっと失敗している感じの方が女子力高いのです。

比企谷は昔、くじ引きでクラスの委員長になってしまったことがあり、
女子の委員長がちょっと優しくしてくれたから、こいつ、俺のこと好きなんじゃね?
と思ってしまい、そういう態度を取ったところクラス中に暴露されてしまった、
という黒歴史エピソードを語ります。

そのエピソードはつまり、男子っていうのは単純なんだから、
由比ヶ浜さんの2回目に作ったクッキーで充分だ、ということを言いたかったのでした。


そしてそれ以来、由比ヶ浜さんは雪ノ下のことを『ゆきのん』と慕うようになり、
ちょくちょく奉仕部に顔を出すようになったのでした。                  スポンサードリンク

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