西尾維新「しのぶサイエンス」のネタバレ解説

2013年10月26日の讀賣新聞に掲載された掌編、
「しのぶサイエンス」のネタバレ解説です。

今回は当たり前のように忍が語り部を務めています。
地の文に忍の考えが表れるのは、何とこれが初めてです。

「じゃのう」と時代がかった言葉遣いをしている忍ですが、
実はあれはそういうキャラ作りをしているだけであって、
地の文では普通に現代っ子っぽい口調で思考をしている可能性もあったのですが、
これでその可能性はなくなりましたね。

忍のお相手は斧乃木余接で、阿良々木くんは登場していないので、
おそらく憑物語以降の時系列の話でしょう。

今回のお題となる海外古典名作小説は、アイザック・アシモフの短編集
『わたしはロボット」に収録されている『迷子の小さなロボット』です。

アイザック・アシモフと言えば小説界隈ではロボット三原則を考えたことで有名な人なのですが、
忍は、自分よりも劣っている者に眷属しなければならない存在としてロボットを見ています。

「人間との主従関係」がテーマなので、忍の相手が余接になったのでしょうね。

優れた存在は、支配する側よりも支配される側に回りがち、
という余接の発言に忍は共感を覚えます。

自分で作った文明を使いこなくなり、人類は滅んで文明だけ残った、
という光景を想像した忍はぞっとして、
きっと自分は「――ぱないの」と言うだろう、と考えたところでこの話は終わります。

既に傾物語で一度人類を滅ぼした自分を目撃し、
鬼物語で自分と関わった人間が次々と消えていくのを目撃している
」忍にとっては、
それは簡単に想像できる未来だったのでしょうね。

ちなみに、「恋物語篇」は11月23に掲載されました。                  スポンサードリンク

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