赤川次郎「とっておきの幽霊 怪異名所巡り7」第3話「無邪気の園」のネタバレ解説

町田藍は、友人の間(はざま)百合恵の家に遊びに来ていました。

百合恵には卓郎という生後8ヶ月の一人息子がいるのですが、
1歳になったら保育園に入れて仕事を探すつもりでした。

藍が帰るときに、仕事の途中に寄ったと言って一時帰宅した、
百合恵の夫の間有介と入れ違いになりました。

百合恵の家から5分ほどのところにある、
新しくできる予定の保育園、「太陽の子ども園」の前を通りかかると、
阿木しずかという爽やかな感じの若い女性の保育士に話しかけられました。

阿木しずかはいい人そうだったのですが、
久保田要という園長は50歳くらいの冷たそうな女性でした。

太陽の子ども園を離れてすぐに、大工の桂木に話しかけられ、
藍は桂木と一緒に甘味所で甘いものを食べながら話を聞くことにしました。

桂木は太陽の子ども園の建築をした大工で、
山野辺という男に頼まれて仕事をしていたのですが、
地下室の施工途中に突然もう仕事は終わりだと言われてしまったのだそうです。

その夜、百合恵は夫の有介から、太陽の子ども園に卓郎を入園させるよう、
強く勧められました。
1歳になるまで待つと言ったのですが、百合恵が寝たふりをしていると、
有介は山野辺という男に電話し、
どんなことでも山野辺の言う通りにすると言っていました。

数日後、有介の様子に不安を感じた百合恵が藍に相談すると、
藍は百合恵に、有介の会社に電話してみるようにと言いました。
すると、有介は工場の事務に回されており、
残業などないはずなのに毎晩残業だと嘘をついていたことが判明しました。

藍は百合恵に、しばらく実家に帰っていた方がいいとアドバイスした後、
太陽の子ども園の入園説明会に出席することにしました。

藍は説明会を途中で抜け出し、桂木に教えてもらった地下室の場所を捜しますが、
そこには赤ん坊を抱いた母親の彫刻がありました。
その彫刻は山野辺が作った物なのだそうです。

藍は、帰り道に柄の悪そうな男に尾行されていることに気付きましたが、
女子トイレで変装をして尾行をまきました。

後日改めて、すずめバスのバスガイドとして太陽の子ども園を訪れた藍は、
入園希望者を集めたバスツアーを開催したいと山野辺と久保田に申し出ました。

まだ保育士の人数が足りないと保育士の阿木しずかは反対していましたが、
久保田は翌日からもう園児を受け入れるつもりでした。

バスツアーの前日に、藍は阿木しずかとパーラーで待ち合わせていたのですが、
阿木しずかは「信号無視の車に轢かれて亡くなってしまいました。

病院の霊安室へ行った藍は、しずかのハンドバッグの中の白い錠剤が気になり、
その錠剤を失敬しました。

翌日、遠藤真由美などいつもの常連客をバスに乗せて太陽の子ども園にやってきた藍は、
そこで有介と出くわします。
さらに百合恵もやってきて、卓郎を連れ去った有介を糾弾します。

そのとき、藍は冷気を感じました。
すると、母子の彫刻がゆっくりと回転し、地下室への入り口が見つかりました。

さらに、子どもたちは阿木しずかの幽霊を見て、そこに集まっていきました。

地下室へ行くと、そこには薬で眠らされた卓郎がいました。

阿木しずかのハンドバッグに入っていた白い錠剤は麻酔薬の一種で、
子どもたちがおとなしくなり、生気を失っていく作用があるのです。
山野辺たちは、小さいうちから薬で従順な『いい子』を作ることにし、
そのために保育園まで作っていたのでした。

その薬は暴力団から仕入れていたため、警察がやってきました。
阿木しずかの霊の周りを子どもたちが回っているのを、
藍と真由美が眺めているところで物語は幕を閉じます。


というあらすじなのですが、子どもはやっぱり元気な方がいいですよね。
もちろん、おとなしい子がいても、
それはその子の個性なので元気を出すのを無理強いさせることはないと思いますけど。

……ただ、何事も過ぎたるは猶及ばざるがごとしと言いますが、
躾のなっていない糞ガキにはうんざりするのも事実です。
その場合、どちらかと言うと子どもに対して腹が立つのではなく、
それを放置している保護者の方に腹が立つのですが。
保護者がその子の年齢に合わせてちゃんと叱っていれば、
子どもが多少悪さをしても大目に見る、という人が殆どなのではないかと思います。

しかし、やっぱり子育ても大変だと思うので、
例えば混雑する電車には子ども優先車両なんてものを設けて、
子どもと保護者を隔離するとか、もっと保育園や幼稚園を増やすとか、
1日単位で子どもを預かってくれる施設を全国に作るとか、
子育てしやすい環境を作るのも大事だと思います。 見やすい記事一覧はこちらです。
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