森絵都「異国のおじさんを伴う」第6話「思い出ぴろり」のネタバレ解説

異国のおじさんを伴う


主人公の「私」は、昔一人旅で来たことがある修善寺の町に来たところ、
葬儀屋のマイクロバスに乗った男にナンパされます。

葬儀屋のバスに乗せてもらい、ドライブが始まります。
運転手の男は小池だと名乗りましたが、
主人公はそんなことより小池さんのセーターの肩のほつれが気になっていました。

小池さんは人気者らしく、あちこちで町の住人に話しかけられ、
主人公はヨシミの存在を知ります。

小池さんはもう10年以上もヨシミと付き合っているのに、
ふんぎりがつかずに結婚はしていないのでした。
その話を聞いた主人公は、
「あとで後悔しても遅いんです。本当に遅いんですよ」
と説教をしました。

実は主人公は「既に死んでおり、幽霊のような存在でした。
長い闘病の末に亡くなった主人公は、通夜の席から逃げてきたのでした。

小池さんと話をしたおかげで、主人公はだんだんこの世への未練がなくなってきます。
セーターは滑り止めつきのハンガーにかけるようにと約束もし、
思い残すこともなくなった主人公は葬儀場へ戻っていったのでした。


というあらすじですが、「これがミステリーだったら、
最後の最後まで主人公が幽霊であることは明かさない構成にするところなのですが、
森さんはミステリー作家ではないので、
かなり早い段階で主人公が幽霊であることを露骨な表現で読者に教えています。

というか、小池さんの職業が葬儀屋という時点で隠す気ゼロですよねwwww

でも、そういう構成にしたおかげで、人の死を題材にしているにもかかわらず、
とても爽やかな読後感のある話に仕上がっています。
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