星新一「マイナス」のネタバレ解説

主人公の男は外国を旅行したときに
古道具屋でペンダントのようなものを買いました。

その帰りの飛行機の中で椅子から転げ落ちたり、
出発空港のトイレで麻薬の入ったビンをポケットに
入れてしまい、税関で怒られたりと酷い目に遭います。

さらに不眠症に悩まされるようになった主人公は
宗教や神秘に詳しい友人に相談します。
すると、例のペンダントがマイナスのマスコットであり、
そのペンダントを誰かに譲るしか方法はないと言われます。

そこで主人公は、もとから不運な相手に押し付けようと、
運が良くなるマスコットだと言ってペンダントを渡します。

それから1年後、主人公のところに高級外車に乗った人物が
訪ねてきました。

その人物こそがペンダントを渡した相手でした。
彼は川で転んだことがきっかけで小判や温泉を見つけ、
トントン拍子でお金持ちになっていたのです。

主人公は、なぜそうなったのかと考えます。
そして2つの可能性に思い至りました。
まず、もとから不運な状態の人物が不運のマスコットを
手にしたからかけあわさって幸運になったという可能性と、
実はあのペンダントは幸運のペンダントなのですが、
最初に少し悪いことが起こるという仕組みだった、
という可能性です。

お金持ちになった相手はペンダントを返そうとするのですが、
どちらの可能性が正しいのか判断できない主人公は、
今の生活で満足している、と言って断ります。
『欲がないんですねえ』
と相手は言いますが、欲はありすぎるくらいある、
ただ、決断力がまるでないだけなのだ、
と主人公は自己嫌悪にかられます。

こういう性格の人っていますよね。
何を隠そう、しまうましたもそうなのですが……。

でも、個人的には、これは別に悪い性格ではないと思います。
ポジティブに考えれば、慎重な性格ということなのですから。
こういう人は、確かにチャンスを逃してしまうかもしれませんが、
逆に大きく損をすることもありません。

ですから『あ、この主人公、自分に似てる』と思った人も、
そんなに落ち込まなくていいと思います。
                 スポンサードリンク

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

新世界より(上) (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
Author:しまうました
見やすい記事一覧はこちらです。
スポンサードリンク

十二大戦

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

祈りの幕が下りる時 (講談社文庫)

このブログについて
見やすい記事一覧はこちらです。
このブログの記事は管理人「しまうました」の独自の解釈によるものなので、制作者の意図したものや一般に考えられているものとは異なる場合があります。
個人の趣味でやっているブログなので、解説してほしい本のリクエストは受け付けていません。
重要なネタバレ箇所は白字にしてあるので、反転してお読みください。
現在、荒らしをした人物のコメントを拒否しており、巻き添え規制される場合があります。詳細はこちらに書いてあります。
承認したコメントに対しても、管理人は基本的には返信しません。また、後日予告なく削除する場合があります。ご了承ください。
今月の人気ページ
人気ページの集計期間は30日間です。2017年8月9日リセット。
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
スポンサードリンク

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

業物語 (講談社BOX)

キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)

悪の教典 上 (文春文庫)

                amazon人気本ランキング  楽天ランキング
RSSリンクの表示
リンク
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
記事一覧
見やすい記事一覧はこちらです。