乾くるみ「カラット探偵事務所の事件簿2」file7「昇降機の密室」のネタバレ解説

2006年8月22日。
カラット探偵事務所の入っているビルが、
点検のためエレベーターが一時的に使えなくなってしまいます。

作中の2006年はちょうどシンドラー社の死亡事故が起きた年なので、
それを反映しての点検でした。

滅多に依頼人が来ない古谷と井上にとっては平常運転ですが、
4階のデザイン事務所の所長、香村は忘れ物を取りに非常階段から外に出て、
そのまま締め出されてしまいます。

一応、古谷はビルの管理人的なこともやっているので、
クーラーの効いたカラット探偵事務所内に香村を招き入れ、
エレベーターの点検が終わるまで室内で過ごさせます。

それにしても、1つのフロアにつき1つの会社というのはともかく、
普段はエレベーターでしか階の行き来ができないのって、
消防法上問題ないんでしょうか?
しまうましたは詳しくないので分かりませんが、
結構珍しい構造のような気がします。

エレベーターの点検が終わり、
香村は作業員と一緒に4階のデザイン事務所へ戻っていきます。

が、香村から電話がかかってきます。
事務所荒らしに遭い、それなりに高価で大事なものがなくなってしまったのですが、
エレベーターが使えないためデザイン事務所の中は密室状態にあったはずです。
その謎を解いてほしい、と香村は依頼しました。

真っ先に思いつくのは作業員が犯人という線なのですが、
古谷は別の可能性を模索し始めます。

デザイン事務所の前に空の出前容器が置いてあったことから、
容器の回収に来た店員が作業員に頼み、
点検の終わったばかりのエレベーターに乗せてもらい、
デザイン事務所の中が無人であることに気付いて事務所荒らしをして、
香村が戻ってくる直前に非常階段から脱出した、という可能性を指摘します。

これはいい線いっていると思ったのですが、作業員は否定しました。

古谷はその後も次々と色んな可能性を考えますが、香村の反応はよくありません。
しかし突然、「香村が古谷と井上に動かないでと言いました。

そして、香村はアメリカンパイソンという巨大なニシキヘビを捕まえました。
なくなっていた高価で大事なものというのは、ニシキヘビのことだったのです。

密室から消失した謎は、隣の部屋からニシキヘビが自力で脱走していただけだったのでした。


というあらすじなのですが、「ひどいオチですね。
でも、密室から消えたものが自分の意志で部屋から出て行った、というのは斬新だと思います。
普通は盗まれたと考える前に逃げ出したと考えるような気がしますが。

それと、結局エレベーターの密室とか全く関係のない事件でしたね。
普通に外出して戻ってきたらニシキヘビが脱走していた、
という話でも問題のないトリックです。
これはこれでいいのですが、せっかくエレベーターが本題なんだから、
それにちなんだトリックを考えて欲しかったかなあ、
と、しまうましたは贅沢なことを考えてしまいました。
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