加納朋子「モノレールねこ」第3話「マイ・フーリッシュ・アンクル」のネタバレ解説

中学1年生のカスミが夏休みに部活に行っていたところへ、
先生が血相を変えてやってきました。

香港旅行へ行っていたカスミの両親と祖母が、
ホテルで発生した火災に巻き込まれて死亡したのだそうです。

こうしてカスミの家族は、30歳の叔父のテツハルだけになってしまいました。
が、このテツハルというのが、はっきり言って駄目人間なのです。
子どもの頃は学業優秀で将来を嘱望されていたのだそうですが、
大学受験に失敗したのを機に家に閉じこもるようになってしまいました。
テツハルは勉強もせず仕事もせず家事もせず……という暮らしを13年も続けていたのです。

2学期になった頃からテツハルは家事をやろうとしますが、
とんでもない失敗を繰り返し続けます。

カスミはとうとう我慢の限界がやってきて、泣き出してしまいます。
が、泣いたのをきっかけにしてカスミは少し楽になりました。

やがて秋になり、カスミの家へ絵葉書が届きました。
差出人はカスミの両親と祖母でした。
火災と消火の放水のせいで宛先が滲んでおり、届くのに時間がかかったのです。

それを読んだテツハルは、返事を書き、焚き火にして天国へ届けようと言います。
そして、せっかく焚き火にするのだから芋を焼こうとテツハルが言い出し、
テツハルが芋を取りに行っている間にカスミはテツハルの手紙を盗み読みしました。

するとそこには、「実はテツハルはカスミの母親に恋しており、
カスミの母親と繋がっているために勉強も仕事もせずにずっと家にいた、
という告白が書かれていました。

……しまうました的には、理由はそれだけじゃなかった気もしますがね。

でも、もしそれが理由だったのなら、やっぱり進学や就職をしなかったことで、
負のスパイラルに陥ってしまったような気がします。
進学や就職をしていれば、そこで出会った誰かを好きになり、
カスミの母親のことを忘れることができたんじゃないか、と思うので。

それから10年が過ぎ、カスミは結婚することになりました。
今は小さな会社で働いているテツハルは、
カスミを嫁にやるということで号泣していました。


というあらすじなのですが、ほのぼのとした読後感で、
心が温かくなるような話だったのではないかと思います。                  スポンサードリンク

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