加納朋子「モノレールねこ」第1話「モノレールねこ」のネタバレ解説

モノレールねこ (文春文庫)


今回の短編集は、連作短編ではなく、それぞれの短編に繋がりはありません。
強いて共通点を見出そうとすれば、
どれも短い話なのに時間の経過が早いことが挙げられるでしょうか。

さて。
小学5年生のサトルは、自宅の敷地を出入りする不細工でデブなノラ猫に、
首輪がついているのを発見します。

ふと思いつき、サトルはその首輪に「このねこのなまえはなんですか」
という手紙をつけました。
すると、「モノレールねこ」という返事が返ってきました。
塀の上に乗り垂れた脂肪で両脇から塀を掴んでいる様子がモノレールみたいなので、
そう名付けたのでしょう。

首輪をつけたのはコウキと名乗るサトルの同級生で、
コウキはモノレールねこが保健所に連れていかれないように首輪をつけたのでした。

文通を続けるうちにサトルとコウキは仲良くなり、
近いうちに会う約束をしました。

ところが、「モノレールねこが車に轢かれて死んでしまいました。
サトルはモノレールねこを埋葬し、首輪はとっておきました。

それから十数年後。
大人になったサトルは、キツい性格をしている同級生の先輩である高木瑤子が、
実はあのコウキであることに気付きました。
高木はコウキと読むのですが、サトルは下の名前だと勘違いし、
コウキのことを男の子だと思っていたので驚きました。

コウキは十数年前の約束を実行するべく、
『今度デートしてください』と手紙を送りますが、
返ってきたのは『バーカ』という返事でしたw
が、サトルが諦めずにアタックしようとするところで物語は終わります。

この話はとても短いのに、あっさりと十数年の月日が流れるのが大胆ですね。
モノレールねこは可哀相なことになってしまいましたが、

読みやすく、爽やかな読後感のある話でした。

(モノレールねこ 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話                  スポンサードリンク

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