時雨沢恵一「キノの旅」4巻エピローグ&プロローグ「紅い海の真ん中で」のネタバレ解説

キノとエルメスはある国を訪れますが、
その国は既に廃墟になっていました。

廃墟を出たキノは、紅い花が咲き乱れる大きな丘の頂上で、
エルメスを横倒しにし、歌い始めました。

キノはエルメスを倒したまま、何度も歌ったのでした。

というのが今回の話のあらすじです。

さて。

この話に出てくる廃墟となった国というのは、「大人の国」のことだと思われます。

そう考えたのにはいくつか理由があります。

まず、国の外に紅い花が咲き乱れている、ということ。
これはキノの改名前の名前の元ネタになった花のことでしょう。

12巻の表紙裏の「寄付の国」でも、キノは
「ボクの故郷の国ですか? ――もう滅びました」
と発言しています(まあ、「寄付の国」の文章を鵜呑みにはできませんが)。

また、廃墟になった国を去るときに、
「もう、この国に用はない。二度と訪れることもないだろうしね」
とキノが意味深なことを口にしていますし、紅い海で倒されたエルメスが
「非道いなあ。こんな非道いことをするのはいったい誰?」
と大人の国に出てきた台詞を口にしています。

キノが歌を歌っていた理由は、
当時は歌手になる夢を見ていたのを思い出したのと、
滅びた故郷に対する鎮魂歌の意味合いがあったのでしょう。

以上のことから、キノが師匠のところで修行している3年間のうちに、
大人の国は滅びてしまったのでしょう。
ただ移住しただけならここまで崩壊することもなかったでしょうから、
何らかの天変地異とか戦争とか内乱があったのだろうと思われます。

国を離れていたキノだけが生き残ったというのは、何とも皮肉な話です。

キノがこの国を訪れた理由は……本格的な旅に出る前に、
過去と決別したかったとか、そんな理由なのではないでしょうか。                  スポンサードリンク

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

新世界より(上) (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール
Author:しまうました
見やすい記事一覧はこちらです。
スポンサードリンク

結物語 (講談社BOX)

さとり世代探偵のゆるやかな日常 (新潮文庫nex)

雪煙チェイス (実業之日本社文庫)

このブログについて
見やすい記事一覧はこちらです。
このブログの記事は管理人「しまうました」の独自の解釈によるものなので、制作者の意図したものや一般に考えられているものとは異なる場合があります。
個人の趣味でやっているブログなので、解説してほしい本のリクエストは受け付けていません。
重要なネタバレ箇所は白字にしてあるので、反転してお読みください。
現在、荒らしをした人物のコメントを拒否しており、巻き添え規制される場合があります。詳細はこちらに書いてあります。
承認したコメントに対しても、管理人は基本的には返信しません。また、後日予告なく削除する場合があります。ご了承ください。
今月の人気ページ
人気ページの集計期間は30日間です。2017年4月10日リセット。
スポンサードリンク
カテゴリ
最新記事
検索フォーム
月別アーカイブ
最新コメント
FC2カウンター
スポンサードリンク

ソードアート・オンライン プログレッシブ (4) (電撃文庫)

業物語 (講談社BOX)

キノの旅XX the Beautiful World (電撃文庫)

悪の教典 上 (文春文庫)

                amazon人気本ランキング
RSSリンクの表示
リンク
最新トラックバック
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
記事一覧
見やすい記事一覧はこちらです。