伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑨」のネタバレ解説

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 9 (電撃文庫 ふ 8-14)


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」9巻のネタバレ解説です。

この9巻は短編集です。
今までにも短編集のような作りの巻はありましたが、
今回は全部京介以外が語り部を務めており、
あのキャラは心の中ではこんなことを考えていたのか、
というふうに楽しむこともできます。

まずは、黒猫の妹の日向ちゃんの視点で話が進む、
「あたしの姉が電波で乙女で聖なる天使」

小学1年生の妹の珠希ちゃんの書いた作文に、黒猫のことが書いてありました。
きっと、これを読んだ先生はリアクションに困るだろうなあ、という感じの内容です。

1巻のオフ会に参加する前の黒猫は、
携帯電話に架空の厨二病の友人を登録しまくっている、痛い人でした。
いや、今も充分に痛い人ですけど。

しかし、オフ会に参加して見事に友達を作ったことで、日向ちゃんも黒猫を見直します。
桐乃のことは「ビッチ」と呼ばせていましたがw
ただし、前巻で黒猫に彼氏ができたというのは信じていませんでした。
脳内彼氏だと思っていました。

だからこそ、8巻で京介と会った時には驚いたのですが、
黒猫の話ほどには京介がかっこよくないな、と思っていましたwww

そして、黒猫が京介と別れた日、
黒猫が号泣しているのを日向ちゃんは目撃してしまいます。

傷心の黒猫と温泉へ家族旅行に来た日向ちゃんは、京介が追いかけてきたのを見て、
かっこいい! と見直します。

そして、ビッチさんこと桐乃を紹介してもらうのですが……、
2人の「妹」と会った桐乃は発狂してしまったのでした……。


「真夜中のガールズトーク」
は、「あたしの姉が~」の続きを桐乃視点で見た物語です。

温泉宿へやってきた桐乃と京介は黒猫の家族と一緒に泊まることになったのですが、
その部屋割りは、「桐乃、黒猫、珠希」と「京介、黒猫のお父さん、お母さん、日向ちゃん」
というものになりました……。

別れたばかりの元カノの両親と同じ部屋に泊まらされるとか、京介にとっては拷問ですね。
娘から「運命の記述」を渡された父親も、それを読むのは拷問だったかもしれませんがw

桐乃は黒猫に、好きな人の顔を思い浮かべてと言った後、10秒待ってから、
「そんな人はいないよ」
と言いました。
この台詞を言うのが桐乃にとってどんなに辛いことなのかは、
11巻を読めば明らかになります。

シリアスなムードへなりかけたところへ、
京介が超カッコイイと興奮した日向ちゃんがやってきます。
自分が京介と結婚すると言った日向ちゃんに、桐乃も黒猫もマジギレしました。


「俺の妹はこんなに可愛い」
は、赤城浩平の視点で話が進みます。
タイトルと語り部だけで既にヤバそうな話だと予想がつきますね。

まだ可愛い妹が腐女子であることに気付いていなかった頃。
クローゼットの中に人の気配を感じた赤城は中へ手を伸ばし、瀬奈の胸を掴んでしまいます。
ビンタされてお礼を言った後、赤城はどうしてこんなことをしたのかと瀬奈を問い詰めます。

瀬奈は赤城を芸術(アート)のモデルにしていたのでした。
そして、赤城は妹が腐女子であることを知りました。

という「自慢話」を京介にしたところ、京介はドン引きします。
ふとした話しの流れで、どちらの妹の方が可愛いかという話になり、2人はマジギレします。

翌日の昼休み、2人は家から持ち寄った妹の写真を見せ合い、デュエルをします。

しかし決着がつかず、麻奈美にどちらの勝ちかと尋ねますが、
「どっちも気持ち悪いと思うよ~」
と麻奈美は答えました。
ちなみに8巻の一件で、クラスの女子から二股チャラ男疑惑をかけられており、
「土下座しろよカス」などといじめられているのだそうです。
……まあ、、、クラスの女子はみんな麻奈美の味方でしょうからね。

その帰り道、京介は桐乃に頼んで写メを送ってもらいます。
さらに、らぶらぶツーショットプリクラまで見せつけ、赤城の完敗かと思われますが、
そこへ瀬奈が現れます。

話を聞いていた瀬奈は、兄の頬にキスする写真を京介に撮らせ、京介は勝てませんでした。


「カメレオンドーター」
この話は沙織が語り部を務めています。
また、この話が9巻に収録されている短編の中で一番長いです。

まだ12歳だった沙織は、姉の香織に拉致され、6巻に出てきたマンションへ連れて行かれます。
そこでサークル『小さな庭園(プリティガーデン)』のメンバーを紹介されます。
元厨二病の真田信也、
色んなペンネームを使い分けている来栖彼方や、
「ほっしー」という人などがいます。

実は「来栖彼方は加奈子の姉であり、マスケラの原作者でもありました。
彼方は信也をモデルにしてマスケラを描き、
さらにメルルの同人誌を書いている、桐乃の好きな絵師でもあります。
そしてさらに、ぐるぐる眼鏡の沙織・バジーナの元ネタでもあるという、
実は3人組と深い縁のある人物でした。

また、『ほっしー』というのが星野くららの姉の星野きららであり、
1巻のオフ会で京介に深い印象を与えたメイドであり、
2巻や7巻の夏コミにも登場した人物じゃないかと思います。


沙織は『小さな庭園』が好きだったのですが、
香織が結婚して海外へ行ってしまったのをきっかけに、『小さな庭園』は崩壊してしまいます。

そこで沙織は自分がサークルを立ち上げてやると決意し、彼方からぐるぐる眼鏡を譲り受けました。

こういう裏事情が分かって1巻のオフ会を見直すと、感慨深いですね。
あのメイド喫茶を会場に選んだのも、オタク姿だったのも、
本当は内気な自分を奮い立たせるためだったのでしょうね。

そして時系列が現在に戻り、8巻の黒猫の引っ越し騒動でハブられた件について、
沙織は駄々をこねます。
「運命の記述」に描かれた「理想の世界」に自分がいないことにも拗ねます。

そこへタイミング悪く、帰国していた香織がいて、
『小さな庭園』のメンバーにも聞かれてしまいました。
でも、沙織はコンプレックスを持っている姉と、ちゃんと対決できました。
沙織を褒めてあげたいです。沙織かわいいよ沙織。

例の星野きららと来栖彼方が、京介や桐乃や黒猫に話しかけますが、それぞれの反応が面白いです。
特に黒猫は、彼方がマスケラの原作者だと気付いていないみたいですw


「突撃・乙女ロード!」
は、桐乃が瀬奈と乙女ロードに行ったときの話です。
一応説明しておくと、乙女ロードというのは池袋にある、
女性のオタク向けのお店がたくさん集まった場所のことです。

2人はどちらの兄の方がシスコンかという、どこかで聞いたような話になるのですが……、
これは瀬奈の方が分が悪かったですね。
マジキチなエピソードに関しては高坂兄弟の方が多いですから。

瀬奈は逃げ帰りますが、桐乃を男体化して京介とカップリングすることでリベンジしました……。


「過ちのダークエンジェル」
は、あやせが語り部を務めています。
加奈子から、例のマネージャー(京介のことです)を次のライブに呼んでほしいと言われ、
あやせは困っていました。

そんなところへ麻奈美から、京介が彼女と別れたという知らせが入ってきます。
「自分のために」京介が彼女と別れたと思い込んだあやせは京介に電話しますが、
普通に「違う」と言われます……。

うーん、でもこれ、あやせの立場にしてみれば無理もないと思うんですけどね。
前巻であれだけ怒ってましたし。

あやせに頼まれ、京介はメルルのライブ会場にやってきます。
京介の名前を忘れてしまっていた加奈子に、京介は例の赤城浩平という偽名ではなく、
京介という本名を教えてしまいます。

ちなみに、そのライブにはアニメのオープニングを歌っていた
「ClariS」がやって来るのだそうです。

しばらくして、楽屋へ「アリス」「クララ」と名乗る2人組の女の子がやってきました。
2人は何と、加奈子のファンなのだそうです。
加奈子は有頂天になりますが、ブリジットちゃんの様子がおかしいです。
京介はその理由を、アリスとクララの2人が実はClariSだからだろうと、あやせに説明します。

ブリジットちゃんは熱いお茶を出そうとして転んでしまい、
アリスとクララにかかりそうになったのを京介が庇ったのですが、
事情が分かっていなかったあやせに成敗されてしまいました。

その後、京介のところにメールが届き、
京介はライブを放り出してどこかへ行ってしまいました。
この話は次の「妹のウエディングドレス」に続きます。


「妹のウエディングドレス」
上の短編のライブに行きたかった桐乃でしたが、その前のモデルの仕事が長引いてしまい、
行けそうにありませんでした。
そこへ、サイズは大人用なのにデザインは小学校低学年の女の子向けの補助輪付きで、
おまけにメルルの痛チャリという、とんでもない自転車に乗った男が現れます。

彼こそが、我らがヒーロー、高坂京介でした……。

ライブに間に合わないと桐乃が京介にメールしたので、
御鏡さんから借りた自転車で迎えに来たのです。

面白がった美咲さんは、桐乃が着ていたウエディングドレスの衣装のスカートを破り、
自転車に座りやすいようにした上で、見に行けと言いました。
最後は、2人が手を繋いでライブ会場に到着したシーンで終わります。


という感じでしたが、全体の印象としてみると、妙に瀬奈の出番が多い気がしました。
事実上2つもメインの話がありますからね。

後は、遂に沙織の謎めいたキャラにメスが入ったのが良かったですね。

他のヒロインに比べて麻奈美の出番が本当に少ないんですけど、
まあ、しょうがないかな、という感じです。
このときの麻奈美の内面は描写しない方がいいでしょうし……。
一応、麻奈美は11巻で大活躍しますよ。
〈俺の妹がこんなに可愛いわけがないシリーズの記事リンク〉
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