伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない③」のネタバレ解説

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈3〉 (電撃文庫)

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」3巻のネタバレ解説です。

まずは第1章です。
京介が家に帰ると、なぜか暗いリビングの中に黒猫がいました。

桐乃、黒猫、沙織の3人が高坂家でメルルの鑑賞会をすることになっていたのですが、
沙織が急用で来られなくなってしまったのです。

当然、桐乃と黒猫の2人だけでアニメ鑑賞会とかできるはずがなく、
2人はお互いに書いた小説の見せ合いっこをしました。
黒猫はマスケラの二次創作ものの同人誌を、桐乃はケータイ小説を相手に読ませたのですが、
お互いに相手をモデルにしたキャラに、作中で酷い目に遭わせていました……。
何というか、似た者同士ですね。

京介は、普通に仲直りさせるのは諦めて、とりあえず、
リビングにいた黒猫とメルルのDVDを観ることにしました。
黒猫がメルルの悪口を言っていると、京介の思惑通り桐乃がやってきて、
いつものように口喧嘩を始めます。
しかし、最後には黒猫はメルルのDVDを借りて帰ることになったのでした。

2章は麻奈美ルートです。
ハロウィンのフェアをやることになった、麻奈美の家(和菓子屋)に京介がお邪魔して、
色々と手伝いをするという話です。
死んだふりをして驚かせる麻奈美の祖父とか、その祖父を驚かせる祖母、
三味線を奏でるハイテンションの弟、ロックと会話をした後、
京介は麻奈美の父親の指導の下、トラックの荷台からお店の中へ材料を運びます。

家族が勢揃いしているはずなのに、母親だけ登場しないのですが、
うーん、これはそういうことなのでしょうか……?

京介は田村家に泊まっていくことになり、お風呂に入った後、
祖父の策略で麻奈美と布団を並べて寝ることになりました。

どう考えても、付き合ってるようにしか見えないのですが、
京介にはそんな感情はないみたいです。

3章からは、桐乃のケータイ小説に纏わるエピソードが始まります。
ここから先は、アニメでは大幅に原作を改変していました。
元々原作改変の多いアニメではあったのですが、その最たる例がケータイ小説編だと思います。

人生相談と称して、京介は桐乃から、桐乃の書いたケータイ小説が大人気であることを教えられます。

そして、桐乃は編集者から会いたいと言われたらしいのですが、
不安だから京介についてきてほいしと頼みます(こんな可愛い言い方はしてませんでしたが)。

新宿の出版社のロビーで待ち合わせた後、桐乃と編集者は近くの喫茶店へ移動します。
2人が打ち合わせをしている間、京介はその喫茶店の前で待ちぼうけです……。
そんな京介に対し、桐乃は「まだいたんだ、あんた」と言い、
おまけに、編集者から貰ったタクシー代で、1人でタクシーに乗って帰ろうとします。

それから一気に時間が進み、クリスマスイブになります。
前巻は夏休みの話だったのに、もうクリスマスの話です。時間が進むの早いです。

京介は桐乃の「取材」のために、渋谷へ連れて行かされます。
そこで、桐乃が書く予定のケータイ小説、「妹空(まいそら)」のあらすじを聞かされます。
この「妹空」は、あの「恋空」をモチーフにした小説みたいなのですが、
桐乃を投影した主人公がとんでもなくビッチです。
男をとっかえひっかえしておきながら、テーマは純愛だとのたまります。

桐乃は京介にアクセサリーとかを買わせた後、コンビニで水の入ったバケツを借りてきて、
雨でびしょ濡れになっている主人公の気持ちを知るために、その水を頭から被ります。
ええええええ……。

ところで、渋谷と言えばラブホ街が有名ですが、
京介は凍えている桐乃のために兄妹2人でラブホテルに入ることになります……。

ちなみに、京介たちは冬コミには行ってないみたいなのですが、
実は黒猫が1人で冬コミに行き、大量の売れ残りを抱えて1人で帰っていたことが、
7巻で明らかになります。

年が明け、冬休みが終わってほどなくの頃、桐乃のケータイ小説は完成しました。
クリスマスの取材から20日くらいだということなので、1月13日前後でしょうか。

ここで第4章になり、
「ケータイ小説の原稿が完成してから一週間が過ぎ、忌々しい始業式の朝が来た」
という地の文があります。

……あれ? 何か時系列おかしくないですか?

3章によると、桐乃のケータイ小説が完成したのは1月13日前後なので、
その1週間後というと、1月20日くらいになってしまうのですが、
北海道とか東北地方などの寒冷地ならともかく、
そんな遅い時期に始業式をやる学校が千葉県内にあるのでしょうか?

まあいいです。
始業式が始まったというのに、桐乃はインフルエンザにかかって寝込んでいました。

インフルエンザ以外にも、何やら桐乃の様子がおかしいことに気付き、京介は問い質します。
すると、桐乃が書いた「妹空」は、理乃と名乗る別人が書いたことになっている、
という衝撃の事実が明らかになりました。

要するに、桐乃は「妹空」を盗作されてしまったのです。

桐乃は何もしなくていいと言いますが、京介は黒猫と沙織に相談します。
そして相談の結果、桐乃と打ち合わせをした「熊谷龍之介」と名乗る
編集者が怪しいという結論に達します。

しかし、あの人物が熊谷本人だとは限りません。
その気になれば名刺なんて誰にでも入手できますし、出版社のロビーにも誰にでも入れます。

2日後。
沙織のコネを使い、京介と黒猫の2人で熊谷の所属する出版社に乗り込みました。
黒猫は京介と兄妹だという設定にして、京介のことを「兄さん」などと呼びます。

黒猫の持ち込み原稿を熊谷に見てもらうという体裁だったのですが、
その原稿というのが例の「マスケラ」の二次創作同人だったため、
担当編集者から3時間も厳しく批判され、ついに黒猫は泣いてしまいます……。

そこで一度休憩ということになり、プリンをご馳走してもらうのですが、
担当編集者はプリンはおっ〇いに似ているから好きだと言い、
プリンの載った皿を揺らして楽しんでいました。マジキチです……。

やがて、そのプリン好きな「ぷーりん」という担当編集者が、
実は熊谷龍之介本人であったことが判明し、京介と黒猫は事情を説明します。

熊谷に頼み、「妹空」を盗作した理乃との会合をセッティングしてもらいます。
そこに現れた理乃は、「伊織・フェイト・刹那という本名の、25歳の女性でした。
桐乃と打ち合わせをしていた熊谷(偽物)は男性だったはずなのですが、
どうやらそれはフェイトが男装していたようです。
25歳の女性が男装しても女子中学生に気付かれないというのは無理がある気がしますが、
突っ込んだら負けです。

京介が桐乃から借りてきた、『妹空』の設定資料や取材内容などをフェイトに見せても、
既にサイトに全文がアップロードされている『妹空』を見て捏造したものだろう、
とフェイトは白を切ります。

しかし、さらに桐乃が書いた『妹空』の続編を見せると、フェイトは動揺します。
フェイトの書いた『妹空』の続編と、桐乃が書いた『妹空』の続編を読み比べた熊谷は、
桐乃が書いたものの方が本物の理乃の作品であると言いました。

ショックを受けたフェイトは、桐乃のケータイ小説を酷評します。
黒猫が『まったく同感だわ』とその批評に乗っかり、過激な発言をします。
ついでに、自分の作品をボロクソにけなした熊谷まで罵倒しているところが黒猫らしいです。

途中で京介は、自分が桐乃に対して『なんで妹ばかり』という鬱屈とした感情を抱いていたことに
気付いてしまいます。
まあね、あんなハイスペックな妹がいたら、普通人の兄は人格が歪んじゃいますよね……。

しかしそれでも、京介は勢いに任せてフェイトに頭を下げ、
苦労して書き上げた桐乃のケータイ小説とか、
誰にも認められなくても続けてきた黒猫の創作活動とか、
これまで必死になって小説を書き続けてきたフェイトの10年間とか、
全員の頑張りを無駄にしないでくれと懇願します。

それに胸を打たれたフェイトは負けを認めたのでした。

さらに時間が経過し、2月。
エロゲーをやりたいからという理由で、桐乃はもうケータイ小説の続編は書かないと言いました。
また、結局京介たちは桐乃のために裏で活動していたことを桐乃には話していなかったのですが、
うーん、普通に考えれば、桐乃が気付いていないわけがないと思うんですけどね。
だって、『妹空』の資料とか続編を兄貴が持っていった後で、
唐突にフェイトが盗作を認めて謝罪しにくるんですからね。
桐乃は性格は悪いけど頭はいいですから、気付いているような気がします。

ちなみに黒猫は『妹空』を酷評するブログを作り、
それをプリントアウトしてまで桐乃に見せていましたwww

そして、『人生相談、次で最後だから』という桐乃の台詞で、3巻は幕を閉じます。


……というあらすじなのですが、いやあ、アニメとは全然違いましたね。

アニメではこの盗作騒ぎのエピソードを、桐乃のケータイ小説がアニメ化されることになったのに、
原作レイプされそうになっている、というエピソードに置き換えていました。
フェイトさんの役柄も、作家志望のフリーターから編集者に改変されていました。

桐乃のケータイ小説が人気だというエピソードがないのに、いきなりアニメ化というわけで、
アニメしか観ていない人には
「あれ? 先週『俺妹』見逃しちゃったかな?」
という感じだったのではないかと思います。

しまうました的には、あのエピソードは、
原作レイプをしているアニメの中で原作レイプを批判する、
という壮大な自虐ネタだったのではないかと理解しています。

ところで、この記事からだけだと伝わらないと思いますけど、
この3巻から4巻前半にかけての桐乃は、シリーズの中でウザさがピークに達しています。
京介や黒猫に対する暴言や仕打ちは、ツンデレ(テンプレ的なツンデレではないですが)だという前提が
あるから許されますけど、そうでなかったらただの性格が最悪な人です。
〈俺の妹がこんなに可愛いわけがないシリーズの記事リンク〉
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