湊かなえ「望郷」第6話「光の航路」のネタバレ解説

教師である主人公の航は、受け持ちのクラスでいじめがあることで悩んでいました。
いじめの首謀者の母親は自分の娘が加害者であることを認めようとせず、問題はこじれていました。
そんな中、航は火事に巻き込まれて病院で目を覚ましました。

航が十歳のときに亡くなった中学教師だった父親の教え子の畑野が見舞いにやってきます。
航は子どもの頃、父親が自分や母親ではなく、たった1人の教え子と一緒に、
白綱島の造船所で作られた最後の船の進水式に行ったことで、
わだかまりを感じているという話を畑野にしました。

実は「畑野こそが父親と進水式に行った生徒であり、
当時いじめられていた畑野を励ますために進水式に連れていったのだと明らかになります。
最後に、実は航が入院することになった火事は航がいじめの問題と関わりたくなくて、
逃げるために火をつけたのだと読者に明かされ、
航が真っ向からいじめを解決するために立ち上がったところで話は終わります。


というあらすじなのですが、いじめと体罰というタイムリーな題材を扱っている話ですね。

教師にしてみれば、自分のクラスでいじめがあるかどうかは、やっぱり運じゃないかと思います。
それを外部に隠したくなるのは、
「受け持ちのクラスでいじめがある」とマイナス評価を下されることに問題があるのではないかと、
しまうましたは思います。

「いじめがある」のが問題なのではなく、「いじめを解決できない」ことが問題なのです。
いじめを解決するためには、クラスメート全員や保護者など大勢の人と話し合う必要があるのに、
いじめがあると担任としての評価が下がるから公にできない、
というふうに、今の日本の学校は悪循環に嵌まっているように思います。

体罰に関しては……しまうましたは反対派です。
時には、体罰が劇的な効果を上げる場合もあります。
しかし、教師の裁量や機嫌によって、殴られることもあれば、
説教だけで済まされることもあるというのは、生徒にしてみれば納得できません。
いま話題になっている桜宮高校の場合だと、試合に負けたから殴られるとか、もう意味不明です。
また、冤罪の問題もあります。

個人的にはもう、いじめとかが起こったら、警察とか外部の人間を入れて徹底的に調査したり、
補導したりした方がいいと思います。                  スポンサードリンク

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