伏見つかさ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない②」のネタバレ解説

俺の妹がこんなに可愛いわけがない〈2〉 (電撃文庫)


「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」2巻のネタバレ解説です。

7月の土曜日。
高校2年生の高坂京介は、妹の桐乃に命令され、
朝から「真妹大殲シスカリプス」、通称「シスカリ」という
エ○ゲーをやらされていました。

ただし、エ○ゲーと言ってもテキスト主体のものではなく、
格闘ゲーム的な要素の強いゲームです。

苦戦していた京介は、桐乃に言われてwikiを見たり、
沙織とチャットをしてアドバイスをもらったりします。
ちなみにその際に、京介は沙織に携帯電話の番号を教えました。

翌日の日曜日。
桐乃の表の世界、要するに学校の友人である、
新垣(あらがき)あやせと、来栖(くるす)加奈子が遊びに来ました。

と言っても、もちろん京介があやせと加奈子を桐乃から紹介して
もらえるはずがなく、
その頃京介は麻奈美へのプレゼント用の枕をネットで調べたり、
壁に耳をくっつけて妹たちの会話を盗み聞きしたりしていました。

加奈子は、京介のことを
「十年後とかぁ、フッツーにしょぼい中小企業とかに勤めて、
課長とかやってそうじゃね?」
と馬鹿にしていましたが、27歳で課長って凄いですよね?

まあそれはともかく、京介宛てに宅配便が届きます。
その箱が化粧品の箱だったため、
桐乃は勘違いしてそれを自分の部屋に持って行って、
あやせや加奈子の前で開封しようとしてしまいます。

が、実はそれは沙織から送られてきたもので、
中身はメルルとシスカリのエ○い同人誌だったのでした。

京介は桐乃のために、その箱を回収しようとしますが、
桐乃からは何度も「キモい」とか「死ね」と言われてしまいます。

挙句の果てに、妹を押し倒すような形で転倒してしまう、
いわゆる「ラッキースケベ」という状態になってしまいます。

そして、桐乃に家を追い出されてしょぼくれていた京介に、
あやせが話しかけてきます。
あやせはあの行動を好意的に解釈し、
京介とメールアドレスや電話番号を交換しました。

第2章に入り、麻奈美ルートに突入します。

赤城(あかぎ)という男子の友人が、
京介は麻奈美のことが好きなのかと訊ねますが、
恋愛感情的なものはない、と京介は答えました。
ちなみに初読の際、「赤城は麻奈美のことが好きなのかな?」
と、しまうましたは思いました。

放課後、京介は和菓子屋を営む麻奈美の家にお邪魔しました。

麻奈美の弟である「いわお」は、スキンヘッドを京介に自慢します。
が、それはスキンヘッドではなく五厘刈り(丸坊主)だ、
と京介が突っ込んだためいわおは号泣します。

さらにそこに追い打ちをかけるように、
麻奈美がいわおのことを「ロック」と呼びました。
ロックというのは、スキンヘッドを麻奈美に自慢する際、
ロック本人が自称したニックネームだったのです。
アニメでは麻奈美の祖父が言っていたセリフですが、
原作では麻奈美が言っています。

「よろしくな、ロック。その髪型、超いかしてるぜ」
と京介は褒めますが、ロックは大泣きしながら走り去っていきました。

まあ、当然ですよね……。
ロックは黒猫とは全く違うベクトルで、一種の厨二病だったのですが、
こんなに早く黒歴史になってしまうとは……。
あ、ちなみにロックは桐乃と同学年で、リアル中二です。

それから数日後。
京介は麻奈美を連れて家に帰る途中、あやせと出くわしました。
その際、京介は調子に乗って
麻奈美の前であやせの容姿を褒めてしまったため、
麻奈美は落ち込んでしまいます。

そこで京介は、
「お前はそのままでいいと思うぞ?」「変わらないのが一番だって」
とフォローを入れました。

が、翌日もその翌日も、麻奈美はあからさまに京介を避けていました。
さらに、電話をしようとしても繋がらず、
担任からは麻奈美は家庭の事情でしばらくお休みしますと言われます。

京介はロックに電話して相談しますが、あまり役に立ちませんでした。

京介はなりふり構っていられなくなり、桐乃に相談することにしました。
が、桐乃自身は兄に無理難題を平気でふっかけるくせに、
兄の相談を聞くのは露骨に嫌がっていました。ひどい奴です。
それでも何とか事情を相談し、
何かプレゼントするといいとアドバイスをもらいました。

京介は麻奈美が枕を欲しがっていたことを思い出し、ネットで購入します。
その枕を持って、3日後に麻奈美が帰宅するのを待ちました。

すると、麻奈美が京介を避けていたのは、
あやせと会った日に家に帰ってから前髪を切るのに失敗してしまい、
京介が「そのままでいい」と言ったのに変わってしまった、
と落ち込んでいたからだったのでした。
携帯が繋がらなかったのは家に置きっぱなしにしていたからであり、
学校を休んでいたのは親戚が入院していたからという本当に「家庭の事情」
だったことが判明します。

何だそりゃ……という感じですが、
この巻の麻奈美ルートは結構ページ数があり、
「お前ら絶対に両想いだってば! さっさと付き合っちゃえよ!」
と大声で叫びたくなるシーンがたくさんあります。

このエピソードを元にして、アニメ6話のエンディング曲「マエガミ☆」が
作られたのですが、アニメでは2巻と3巻の麻奈美ルートを
無理矢理まとめて1話にしてしまった影響で、
この前髪に纏わる話がカットされてしまっていました……。

第3章では、京介は借りていたパソコンを桐乃に返すのですが、
そのパソコンで大量のエ○サイトを見ていたことや、
眼鏡フェチであることとかを妹に知られてしまいます(ノ∀`) アチャー

そのお詫びとして、京介は何か桐乃に夏の思い出を作ってあげることにします。
沙織に相談したところ、それなら夏コミに参加するのがいいだろうと言われ、
京介、桐乃、黒猫、沙織の4人で3日目の夏コミにやってきました。
ちなみに黒猫がまともに登場するのは、小説丸々一冊分ぶりです。

桐乃は黒猫と喧嘩ばかりしていましたが、それでも楽しそうでした。
沙織が桐乃を連れ出している間に、京介は黒猫から、
黒猫も「マスケラ」という厨二病的な設定のアニメの同人誌を書いていることを
教えられます。

黒猫が使っているセットだと、50部で3万円くらいかかるらしいです。
京介は、1冊500円で売れたとしても、5000円損しちゃうわけだろ?
と考えていますが、実際にはそんなものでは済みません。

食費や交通費については京介も思いついているようですが、
それ以外に、サークル参加するのには参加料が必要になるんですよね。

コミケに参加する場合はまず、サークル参加申込書セット、
というのを1000円で買わないといけません。
ちなみにこの代金はあくまでもセットのお金なので、
落選した場合も返金されません……。
そして、サークル参加費として7500円振り込む必要があります。
ちなみに、この参加費は落選した場合返金してくれます。

だから、黒猫の場合、仮に1冊500円で全部売ったとしても、
1万3500円以上の赤字ということになります。

また、印刷所から会場まで、会場から自宅までの送料とかも馬鹿にできません。
基本的に同人誌というのは、
たくさん刷れば刷るほど1冊あたりの値段が安くなるんですけど、
売れ残った場合は送料が高くなるという諸刃の剣でもあります。

……ちなみに、何でこんなに詳しいのかと言うと、
しまうましたも昔、コミケに応募したことがあるからですw
そのときは小説の同人誌を出そうと思っていたんですけど、
あっさりと落選しましたwwwww
落選通知が来る前に原稿は完成していたんですけど、やる気を失い、
結局同人誌は印刷しませんでした。
今にして思うと、どう考えても10万単位の大赤字になるところだったので、
あのとき落選してよかったなあ、という感じですけど。

はい、どうでもいいですね。
話を戻します。

京介はドラゴンボールのセルのコスプレを目撃して興奮します。

その後、企業ブースへ移動しますが、
シスカリの限定ディスクの配布が終了したことを知った桐乃は落ち込みます。
しかし、シスカリのアーケード版でスタッフに勝利すれば、
限定ディスクを貰えることを知り、桐乃と沙織は挑戦しますが、
あっさりと負けてしまいます。

ところが、いつの間にか姿を消していた黒猫が、
チートっぽい強さでスタッフに勝利し、限定ディスクを手に入れました。

そして、黒猫は限定ディスクを桐乃に渡そうとしますが、
桐乃も黒猫もツンデレなので、めんどくさい可愛いやり取りがありました。

第4章では、雨の中、東京ビッグサイトを後にした京介たちは、
モデルの仕事をしていた新垣あやせと遭遇しました。

オタクであることをあやせに知られるわけにはいかない桐乃は、
必死に誤魔化そうとします。
黒猫と沙織も、空気を読んで姿を消します。

京介は桐乃の手を引っ張り、逃げようとするのですが、
あやせは桐乃の手をガッチリと掴んで引き止めました。
恐ろしいまでの豹変っぷりでキレたあやせは、
桐乃に手を振り払われたこともあり、桐乃の持っていた紙袋を掴みます。

紙袋が破けてしまい、
桐乃が買い集めた同人誌が雨に濡れた地面の上に落ちました。
それを拾い、中身を読んだあやせは、
「……ごめんなさい。わたし、そういう人とは今後お付き合いできません。
……高坂さん。お願いですから、学校でももう話しかけないでくださいね――」
と、厳しい拒絶の言葉を桐乃に浴びせかけました。

夏休み中は気丈に振舞っていた桐乃でしたが、新学期が始まり、
改めてあやせに拒絶されたことを痛感し、塞ぎこんでいました。

京介は何とかして桐乃とあやせを仲直りさせようと、桐乃に話しかけますが、
桐乃は泣きながら、
「黙れっ! さんざんほったらかしにしておいたくせに、いまさら兄貴面すんな!」
と叫びます。
さらに、何度も叫びながら京介にクッションを振り下ろして八つ当たりします。

やがて、人生相談はまだ終わってない、最後まで責任とってよ、
と桐乃弱々しい言葉で言われ、京介は大嫌いな妹のために奔走します。

まず、京介はあやせに電話してみますが、
あやせは実例を挙げ、ああいうゲームや漫画を持っている人は、
みんな犯罪者予備軍だと切り捨てます。

追い詰められた京介は、「父親の大介に相談します。
1巻の件以来、オタクについて色々と調べていた大介は、
あやせが挙げた実例のことも知っていました。
さすが桐乃の父親だけあって、ツンデレです。

それは、『ゲームキャラの真似をして、女の子を感電死させようとした』として、
シスカリ殺人未遂事件とマスコミが大々的に報道した事件だったのですが、
犯人はあとで『女の子に乱暴したかったから、改造スタンガンをちらつかせた』
というふうに供述を撤回していました。

どっちにしろ酷い事件だったわけですが、
とりあえずゲームの影響というのは嘘だったわけです。

オタク趣味と犯罪との間に因果関係はない、と一応納得したあやせでしたが、
やっぱりああいう趣味は穢らわしくておぞましいと言います。

京介は何度も言葉を尽くして説得しますが、あやせの気持ちは変わりません。

そこへ、桐乃が現れ、
『あんたのことも、エ○ゲーと同じくらい好き!!』
という、聞きようによっては人格を疑われるようなセリフを言いました。

あやせも桐乃と仲直りしたいと言いますが、
やっぱりオタクっぽいゲームや漫画は大嫌いだと泣いてしまいます。

そこで京介は、日本神話も、桐乃の持っていた同人誌も、
同じテーマ(兄妹間の近親相姦)で書かれたものだと言います。
さらに、京介は暴走し、妹が大好きだああ、と大声で嘘をつきます。

するとあやせは、桐乃と仲直りすると言いました。
もっと大きな問題(京介という変態)があるのだから、
小さな問題(桐乃のオタク趣味)にこだわっている場合ではない、
とあやせは考えたようです。

京介に『……キモ、死んでください』と言い放ち、
あやせは桐乃の手を引いて去っていったのでした。

が、その数日後にあやせから届いたメールは
『大ウソ吐きのお兄さんへ』という文から始まっているので、本当はあやせも、
京介が桐乃を愛しているというのは嘘だと分かっていたのだと思います。
要するにあやせは、桐乃と仲直りするきっかけが欲しかったんじゃないでしょうか。
あれだけ大騒ぎして桐乃を拒絶してしまったので、
並大抵のことでは仲直りのきっかけにすることができず、
京介の言葉を鵜呑みにしたふりをしていた……ということなのかもしれません。

後はまあ、妹のために泥を被る京介に惚れたのかもしれません。
と考えるのは、ラノベ脳なのでしょうか……。

ちなみに、桐乃とはあの件以来気まずくなっていましたが、
やがて、桐乃は元通りの態度をとるようになりました。


というあらすじなのですが、やっぱりこの「親友バレ」の流れは、
1巻の「父親バレ」と同じパターンですよね。
でも、そういうテーマの小説なので、これでいいんじゃないかと思います。
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