星新一「輸送中」のネタバレ解説

エフ氏は、自分の家の庭に奇妙な物体が出現したことに気付きました。

気になったエフ氏は、
その物体から出てきた人物にこれは何なのかと尋ねました。
すると銀衣の男はテレパシーで、
これは別の時代からやってきたタイムマシンだと説明しました。

エフ氏がタイムマシンの中を覗くと、ぼろぼろの毛皮のようなものをまとった、
原始人のような裸の男たちが手錠をはめられていました。

銀衣の男は、奴隷を輸送中にタイムマシンが故障してしまい、
エフ氏の庭で修理しているのだと言いました。

いわゆる「親殺しのタイムパラドックス」という、
祖先を殺してしまうと子孫である自分が生まれなくなってしまう、
という危険性についてエフ氏は訴えますが、
銀衣の男は相手にせずににやにやと笑いました。

銀衣の男の時代では、人類文明の危機が迫っており、地球を脱出し、
もっと環境のいい星に移住しなければならなくなっていました。
その大量の宇宙船を作るために、
銀衣の男は別の時代から奴隷を集めていたわけです。
ただし、全員が地球を脱出できるわけではなく、
手のつけようがない人間は残していくのだそうですが。

修理が終わり、あと十万年移動すると言った銀衣の男に、
『十万年とは、わたしたちにとって、夢のような未来だ……』
とエフ氏は言いましたが、
実は銀衣の男は未来人ではなく過去人でした。

銀衣の男は未来――つまり、エフ氏のいる時代からずっと先の時代から、
原始時代よりももっと前の時代に戻る途中だったのです。
確かにそれなら『親殺しのタイムパラドックス』は発生しません。

エフ氏は、銀衣の男の言っていた、
宇宙船に乗せてもらえず地球に残された人たちの子孫だったわけです。
そしてタイムマシンの中の原始人はエフ氏の子孫だったということに
エフ氏は気付き、飛びかかろうとしましたが、
その前にタイムマシンは消えてしまったのでした。
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