西尾維新「押絵と旅する美少年」2話「人間飆」のネタバレ解説

マナブに頼まれ、マユミは、
ヒョータが出場する短距離走の地区大会に応援に行きました。
他のメンバーは目立ちすぎるので、マユミしか応援に行けなかったのです。

しかし、応援慣れしていなかったマユミは、
よりによって指輪学園と敵対している髪飾中学校の応援団の隣に陣取ってしまい、
因縁をつけられました。

最初、マユミは媚びへつらって逃げようとしましたが、
髪飾中学校の1人が「一年生エースとか、美形がちやほやされているだけじゃない」
と言ったことに腹を立て、眼鏡を外して、
「誰だ、今、俺の仲間の悪口を言ったのは?」
と凄んでしまいました。

そこへ、ヒョータが駆け付けてきて、助けてくれました。

マユミは、1人でも全校生徒の分まで負けないくらい声を出すから、
ぶっちぎってとヒョータに言いました。

そして、ヒョータは実際に、ぶっちぎりました。

という感じで、「人間飆」は終わりです。

次巻の「パノラマ島美談」では、冬期合宿の話が語られます。

星新一「変な薬」のネタバレ解説

ケイ氏は、変な薬を作るのが趣味の人物です。

ある日、遊びに来た友人に、ケイ氏はカゼの薬を見せました。

これは、風邪を治す風邪薬ではなく、風邪を引いたように見せかける薬でした。
外見だけで、本人は苦しくなく、害もありません。
そして、1時間経つと元に戻ります。

ずる休みをしたいときに使える、とケイ氏が言うと、友人は感心しました。
友人は、小瓶に薬を分けてもらい、喜んで帰っていきました。

そして、また別の日。
今度はケイ氏が友人の家を訪れ、誕生日のお祝いをしていました。

ところが、その食事の最中、ケイ氏は急に腹が痛み出したと訴えました。
ケイ氏は青ざめ、汗を流し、ぐったりとしながら、帰りたいと言いますが、
カゼの薬のことを知っている友人はケイ氏を引き止めます。

しかし、「1時間経ってもケイ氏は元気にならず、
ようやく友人は医者を呼びました。

ケイ氏の手当てをした医者は、もう少し遅れたら手遅れになるところだった、
どうしてもっと早く連絡してくれなかったのかと言いました。

これ以降、ケイ氏は変な薬を作るのをやめてしまいました。


というあらすじなのですが、これは要するに、「狼少年のSF版ですね。
普段から嘘をついたり他人を騙したりしていると、
いざというときに信用してもらえなくなるので、
皆さんも気を付けてください。
しまうましたも気を付けます。

西尾維新「押絵と旅する美少年」1話「押絵と旅する美少年」のネタバレ解説

押絵と旅する美少年 (講談社タイガ)


美少年探偵団シリーズ、第4弾、「押絵と旅する美少年」のネタバレ解説です。

クリスマスが近くなったある日、いつものように美術室へ向かっていたマユミは、
着物を着た、座敷童のような7歳くらいの可愛い女の子と出会います。

しかし、その座敷童は性格は全然可愛くなく、
不用意に通せんぼしてしまったマユミに向かって
「貧困層」とか「庶民の出」とか「下界の民」などと毒づきました。

そのままマユミが呆然と立ち尽くしていると、ミチルがやってきました。
咲口先輩はいないのかと聞いたマユミに、ミチルは、
いつまでナガヒロのことを咲口先輩と呼んで距離をとっているのかと言いました。

マユミとミチルが美術室に行くと、そこには巨大な羽子板がありました。
しかも、その表面にはモンスターの人形がありました。

羽子板というのは、お正月に羽根つきをするときに使う、あれです。
まあ、今の時代の人は羽根つきなんてしませんけどね。
しまうましたもしたことないです。

しばらくして、マナブとソーサクとヒョータもやってきて、
美術室に突然羽子板が出現した謎について話し合いをします。

しかし、マナブはこの謎を美しいと思わなかったらしく、
話題は冬休みに行なわれる予定の、美少年探偵団の冬期合宿に変わりました。

しばらくして、マユミが座敷童のことを思い出して、他の4人に教えると、
4人は無言になりました(ソーサクは基本的にいつも無言ですが)。

マナブによると、その座敷童は人間で、
川池湖滝(かわいけ・こだき)というナガヒロの婚約者なのだそうです。

何となく、ナガヒロの婚約者はその存在だけが明かされてるけど、
作中には登場しないタイプのキャラのような気がしていましたが、
今回、普通に登場しました。

ミチルは、夏の合宿は湖滝によって中止に追い込まれたのだと言いました。

マナブは湖滝のことを「悪魔」と評した後、
湖滝が出現したことをナガヒロに伝えに行ってほしいとマユミに頼みました。

マユミは、ナガヒロがいる生徒会室に行きます。

湖滝のことを説明すると、
羽子板を置いたのは湖滝の犯行だろうとナガヒロは言いました。

美術室に向かう途中、マユミは合唱コンクールのことについて相談します。

普段から美少年の恰好をしているせいか、余計な気を回したクラスメート達が、
マユミを男声のパートのバスに入れてしまったのです。

美少年探偵団に入団していることは秘密なので、
男装しているのは美少年探偵団のためだと言うわけにもいかず、
バスの声を出せるよう、美声のナガヒロに特訓してほしい、とマユミは頼みました。

するとナガヒロは、これを機に、友達がいない湖滝の友達になってあげてほしい、
と言いました。

マナブは、ナガヒロに湖滝との交渉を任せた後、
湖滝がどうやってこの美術室に巨大な羽子板を持ち込んだのか、
という謎を提示しました。

湖滝はその性格から言って、他人に頼ることはしないので、単独犯のはずです。
しかし、華奢な小学1年生の女の子に羽子板を運ぶことができたとは思えません。

ミチルは台車を使ったんじゃないかと言いますが、
マユミは、校舎の中は階段だらけだし、
湖滝は帰り道に台車なんて持っていなかったと否定します。

本当に1人では持てないのかと、マユミは羽子板を持とうとしますが、
やっぱり1人では無理で、ミチルに手伝ってもらってテーブルの上に置きました。

その大きさはちょうどテーブルと同じくらいでした。

マナブが、その謎について考えてくるように、
とナガヒロ以外のメンバーに宿題を出し、解散しました。

翌日の早朝、マユミはナガヒロから特訓を受けるために音楽室に向かいました。
その途中、またしても制服を着た湖滝と遭遇します。
ナガヒロから、マユミが探偵団のメンバーだと聞いた湖滝は、
改めてマユミを待ち伏せしていたのでした。

「羽子板なんていらねーから捨てろって、学に伝えておけ。死ね」
と言い残し、湖滝は去っていきました。

湖滝はかつて、美少年探偵団に入れてほしいと頼み、
マナブに断られたことがあったので、自分を差し置いてどうしてこいつが……、
という感じだったのだろうとマユミは推測します。

音楽室に行った後、ナガヒロは30分ほどレッスンをし、
湖滝の初めての友人になってほしいと改めてマユミに頼みます。

その後、ナガヒロは湖滝の過去について話し始めました。

川池湖滝の家は確かに大金持ちだったのですが、それは昔の話であり、
現在は没落貴族のような状態にあるのです。

川池家は、咲口家がナガヒロを婚約者として差し出すことで、
かろうじて延命してもらっているような状態です。

湖滝はナガヒロに積極的にアプローチをしましたが、
あまり乗り気でないナガヒロは距離を置いていました。

やがて美少年探偵団に所属していることを知られると、
湖滝も探偵団に入団したいと言い、マナブに断られたという流れでした。

しかし、湖滝は一学期の終わりごろにマナブを階段から突き落とし、
夏期合宿を中止に追い込んだのでした。

しかし、マナブは、湖滝への手出しをナガヒロたちメンバーに禁じました。

それ以降、湖滝も反省したのか、美少年探偵団には近づこうとしませんでした。
昨日までは。

美術室へ行き、昨日の宿題を各自が発表します。
マユミは何も考えていなかったので、発表を最後に回してもらいます。

ミチルは、羽子板そのものを台車として使ったのではないか、
と真っ当な推理をしますが、やはり階段が多いからと否定されました。

最後に宿題を発表する予定のマユミの番が回ってくる前に、
もう湖滝を振ってあげたらいいんじゃないかとミチルは言います。
ナガヒロも心を動かされ、婚約破棄をしようと言い出しました。

マナブは、一学期の終わりの事故はマナブが足を滑らせただけであり、
湖滝に突き落とされていないと言いますが、
ナガヒロを心変わりさせることはできませんでした。

マナブは、マユミは本当にこれでいいのかと訊きます。
マユミは、好きな人や善人しか助けちゃ駄目な世の中が、
美しいわけがないと、珍しく美少年探偵団のメンバーらしいことを言い、
真面目に羽子板の謎を考えます。

そこへ、ソーサクが、星を探す者は空ばかり探すが、
俯いたときに見える地面もまた星だ、とアドバイスをしました。

そのアドバイスから、マユミは真相に辿り着きました。

湖滝は「美術室の絨毯を切り取り、テーブルの下にある床板をくり抜いて、
羽子板の材料にしたのでした。

……いや、床板をくり抜くって、そっちの方が大変っていうか、
小学1年生には不可能な気がするんですが、
これが真相なのだから突っ込んではいけません。


推理を聞いたナガヒロは、「悪魔は、いいお友達を持ちました
「そして――私もいい後輩を持ったようです」と言いました。

これ以降、マユミはナガヒロのことを「咲口先輩」ではなく
「先輩くん」と呼ぶようになりました。

ヒョータは、ちゃんと戸締りをするために、
元美術教諭の永井こわ子に会って美術室の鍵を貰おう、と言い、
それがそのまま冬期合宿の目標になりました。

数日後、マユミとたまたま2人きりになったマナブは、
本当に悪魔に階段から突き落とされていないと言っているのに、
誰も信じてくれないと言いました。

湖滝を庇っていたわけではなく、気付かないうちに背後にいた湖滝に驚き、
足を滑らせただけだったようです。

湖滝の美少年探偵団の入団を断ったのは、
探偵団は恋する乙女の居場所ではないから、という理由だったそうです。

湖滝が2度目に現れたとき、湖滝は「学に伝えておけ」と言っていました。

実は湖滝はマナブの方を好きになってしまったんじゃないか、
とマユミは言外に匂わせますが、ここで「押絵と旅する美少年」は終わります。

押絵は羽子板で表現されているのでともかく、
あまり旅している話ではありませんでしたが。

また、この巻には「人間飆(にんげんひょう)」という
ショートストーリーも収録されています。

星新一「来訪者」のネタバレ解説

ある日突然、地球に銀色の円盤が現れ、郊外の原っぱに着陸しました。

金色のスマートな服を着た人物を1人残し、
円盤は去っていきました。

まず、軍隊が警戒する中、有能な外交官が他星人に近づき、
友好的な交流をしようと話しかけました。

しかし、他星人の首は静かに横にふられました。

今度は経済団体の幹部たちが進み出て、地球の製品の紹介をしますが、
またしても他星人は首を横にふりました。

次に、宗教家が他星人を神とみなしてひれ伏し、祈りを捧げますが、
他星人はしばらくして首を横にふりました。

今度は、美女の集団を連れてきた男がいましたが、
またしても他星人の首は横にふられます。
他星人の性別を勘違いしていたのかと、男自身が服をぬぎましたが、
他星人は首をふりました。

そこへ、まじめそうな少年がハンマーを持って進み出て、
人類として生まれたのが恥ずかしくなった、
いっそ、滅亡してしまった方がいいんだ、とか何とか言いながら、
ハンマーで他星人の頭を殴ってしまいました。

他星人は倒れますが、診察した名医たちは、
他星人だと思われていたのは実はロボットで、
目についたカメラでどこかに送信していたのだと言いました。

その頃、ある遠い惑星は爆発的な笑いの渦でおおわれていました。
『星めぐり』というテレビ番組の司会者が、
劇的な幕切れになったことを告げ、番組が終わりました。


というあらすじなのですが、「要するにロボットを派遣して、
そのロボットに対して地球人がどんな反応を示すか、
というバラエティ番組の企画だったわけですね。

規模の大きいドッキリみたいなものでしょうか。

バラエティ番組って、今も昔も、地球も他の星も、ひどいですね。
いや、報道番組も取材対象を馬.鹿にしているような感じの、ひどいものが多いですが。


ただ、種族が違うので、
他星人にしてみれば、地球人が池や海に釣糸のついたルアーを垂らして、
魚を釣るような感覚しかないのでしょうが。

星新一「殺し屋ですのよ」のネタバレ解説

大きな会社の経営者であるエヌ氏は、
ある週末の朝に別荘の近くの林の中を散歩していました。

そんなエヌ氏の前に、自分は「殺し屋ですのよ」と名乗る女が現れました。

エヌ氏には、G産業という商売敵の会社がありました。

殺し屋と名乗る女は、そのG産業の社長を病気に見せかけて殺す、と言いました。

手付金などは要らず、成功報酬だけでいいのだそうです。
6ヶ月あれば確実にやりとげる、と女は言いました。

成功すればお金は払う、とエヌ氏は約束しました。

それから4ヶ月後。
本当にG産業の社長が心臓発作で亡くなったというニュースが流れました。

エヌ氏が再び別荘を散歩していると、女が現れます。
エヌ氏は約束通り、女にお金を渡しました。

実はこの女は、「ある病院の看護師だったのです。

死にそうな患者がいることを医者から訊くと、
その患者にうらみを持っている人や商売がたきを調べ、
殺し屋と名乗って接触していたのでした。


というあらすじなのですが、これは原因と結果が逆転した、
面白い発想ですよね。

万が一警察にバレても、殺人罪で女を逮捕することはできないでしょうし。

大樹連司・鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻4章「ツバサ」のネタバレ解説

ツバサには、三棟続きのコミュニティ住宅に住む2人の幼馴染の男の子たち、
モジとナギがいました。

落ち着いた性格で聡明なモジと、活発なスポーツ少年のナギ。
2人が自分のことを「異性」として見ていることには気付いていました。

そんなある日、小学6年生のときに、ナギが心臓の病で倒れました。
遺伝性のやっかいな疾患で、心臓移植をしなければ20歳まで生きられません。

それから1年近くが経過した頃、ツバサは≪人形≫のパイロットに選ばれました。

モジは、頻繁にナギのお見舞いに行っています。
それはツバサとナギを2人きりにさせたくない、
というツバサに対する好意の現れでした。

ここで回想です。
カコの戦闘が終わった後、ツバサたちはコエムシにルールを再確認しました。

怪獣が出現してから48時間以内に敵を倒さなければ、
この地球が消滅します。

そして、その敵を倒すことができるのは≪人形≫だけなので、
パイロットに選ばれても≪人形≫を動かさなければ死なずに済む、
なんて上手い話はありませんでした。

ツバサたちがとることのできる選択は、
勝ってこの世界を守って死ぬか、負けてこの世界とともに死ぬ、
の2通りしかありません。

マリアが、誰がこのルールを定めたのかと訊くと、
マーヤは、「神さま」だと言いました。
マリアが、こんな悪魔のような所業が神の御業であるものかと反論すると、
初めてマーヤは深い怒りを込めて「その悪魔こそが、私たちの神なのよ」と言いました。

ツバサは、自分を育ててくれた両親や、学校の友達、
そしてモジとナギを守るために戦う、と決めました。

回想終わりです。

ツバサは死の恐怖で眠れぬ夜を何度も過ごしました。

ある日、ナギのお見舞いに行くと、「怪獣」の話になりました。
ツバサは、自然学校で知り合った友達が行方不明になった、という話をします。

すると、ナギは、自分がそいつの代わりに死んでやれればよかったのにな、
と言いました。

病気になってすぐの頃は、早く移植者が見つかりますように、と祈っていたナギですが、
あるとき、それが祈りではなく呪いであることに気付いたのです。
誰か早く死んでくれますように、という。

ナギは、自分ができることは早く死んで他の誰かに心臓以外の臓器を提供することくらい
なのではないか、と言います。

ツバサはそのナギの言葉を遮り、ナギが生きているだけで嬉しいと言いました。

するとナギは、「ツバサのことが好きだよ」と告白しました。

その後で、「モジのやつをよろしくな」と言いました。

同時刻。実はそのとき、病室の前に、モジが立っていました。
モジは、ナギの「モジのやつをよろしくな」という台詞は聞かず、
告白の部分だけを聞いてしまいました。

このままナギが心臓病で死んでしまえば、ツバサは一生モジを選ぶことはないだろう、
とモジは考えました。

病室には入らずに待合室に行ったモジは、そこでマーヤと出会います。

マーヤは、自分はツバサのクラスメートなのだと名乗り、
怪獣が、数日以内にモジの家がある街にやってくる、と予言しました。

もしも殺したい相手がいるのなら、事前にモジの街に呼んでおかないといけない、
とマーヤは助言します。

そしてモジは、自分がツバサに選ばれるためには、
怪獣災害で事故死に見せかけてナギを殺すしかない、
という結論に達してしまいました。
ナギが病気以外の理由で、モジにも起こりうる原因での死を迎えれば、
自分とナギは対等である、とモジは考えたのです。

いつの間にかマーヤはいなくなっていました。

そして、数日後。
敵性怪獣≪矛盾≫が現れました。
一つは細長く鋭い≪矛≫のような形をしており、
もう一つは五角形の≪盾≫のような形をしています。
急所は一つで、片方が片方を遠隔操作して戦うタイプです。

避難を待つこともできず、≪矛≫が動きました。

≪矛≫が攻撃をし、≪盾≫がレーザーを放ちながら防御と牽制をするという戦い方で、
≪人形≫が若干不利でした。

≪盾≫が乱射したレーザーを、≪人形≫の装甲が跳ね返し、
ツバサたち3棟の家を凪ぎました。
ナギ、ツバサの家が倒壊し、モジの家も半壊します。

そのとき、ツバサは半壊した家の中にモジとナギがいることを認識しました。

その日は、ツバサたち3家族がここに引っ越してきた日であり、
ナギが入院するまではちょっとしたパーティーをしていた日でした。

モジは、ツバサを元気づけよう、とナギを説得して、
小康状態のナギを一時帰宅させたのでした。

レーザーで家が半壊したとき、モジもナギも奇跡的に生きていました。
しかし、ナギはショックで心臓発作を起こしてしまいます。

ナギはポケットから常備薬を取り出しますが、「ナギはその手を踏みつけます。
ツバサはやさしい子だから、ナギが生きているとずっと拘束されてしまう、
とモジは言い、薬のケースをもぎ取って逃げました。

ワクとマリアは、コエムシに頼んでナギのところへ転送してもらいます。
救命措置や心臓マッサージをしますが、ナギは、
『モジ……あり……がと……う……』
と最期の言葉を言い、亡くなりました。

ツバサは戦う意味を見失ってしまいますが、
キリエは、ナギの心臓が動いた。今ならまだ間に合うから早く敵をやっつけるんだ、
と嘘をつき、ツバサを戦わせました。

ツバサは、コックピットを切り離し、脱出します。

そのとき、≪矛≫が≪人形≫の本体を貫き、そのままの勢いで≪盾≫も貫きました。

こうして、≪人形≫は≪矛盾≫に勝利しました。

キリエが、ツバサを騙したことを謝ります。

ツバサはナギの死体をかき抱き、『私、なんのために戦ったのかな』と言った後、
唇を重ねました。

数日後の合同葬儀で、ワクはモジを発見しました。
ワクはモジに詰め寄りますが、
モジは壊れた人形のようにぼんやりとした目をしているだけでした。

そのとき、ワクは自分の名前が呼ばれ、次のパイロットに選ばれたことを知りました。


というあらすじなのですが、モジではなくツバサがパイロットに選ばれていたら、
という「IF」の世界を上手く描写していたと思います。

原作の漫画でも、モジは当初、ジアースを使ってナギを殺そうとしていましたからね。
後でパイロットが死ぬと分かったため、モジのその計画はポシャってしまいましたが、
例えば漫画のコダマのタイミングでモジがパイロットになっていたら、
かなり悲惨なことになっちゃってたでしょうね。

この話は2巻に続きます。

大樹連司・鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻3章「カコ」のネタバレ解説

カコは小学生の頃から足が速く、
昔はヒーロー扱いされていたこともありましたが、
やがて「足が速いだけがとりえ」の奴になってしまいました。

中学に入学したカコは目立つ連中と付き合おうとして、
結局、使いっ走りにさせれてしまいいました。

ある日、ヤキソバパンを買いに購買へ走ったものの、
直前の授業が長引いたせいで間に合いませんでした。

キリエが機転を利かせて代わりに買っておいてくれたものの、
カコは「罰」を受けさせられました。

そんなカコにとって、≪人形≫の操縦者に選ばれたことは、
とても「ラッキー」なことであり、興奮させられることでした。

遅い昼食をとり始めたカコとキリエの前に、
コエムシとマーヤが現れ、コズエが死んだことを説明しました。

コズエの戦いは現実だったけど、あの東京は現実じゃない、
というキリエの推測に、マーヤは「五十点」と言い、消えました。

カコは皆に電話して、自分が次のパイロットに選ばれたと話しますが、
カコが必要以上に舞い上がってしまったせいか、
コズエの死に動揺している他の子供たちからは、
冷たい態度をとられてしまいます。

カコは≪人形≫の名前をイサオ号にしようと言いますが、
誰も賛同してくれません。

最後に電話したマリアには、この戦いの目的、黒い巨人の正体、
敵の正体などを知る必要があると諭されますが、
カコの耳には届きませんでした。

自分はヒーローになったのだと舞い上がったカコは、
昼休みに体育館の裏で不良たちに、
もうお前らの言いなりにはならないと決別宣言をします。
不良たちに腹を殴られたのを皮切りに、15分以上「教育」されました。

カコは午後の授業を、
キリエが届けてくれたジャージで過ごすことになります。

そこへ、≪人形≫が出現し、カコは大喜びです。

(ところで、どうでもいいですが、
挿絵のカコはジャージではなく制服を着ています。ミスですね。
小説もしくは挿絵の締め切りがきつかったんでしょうね)


コックピットに転送されますが、他の子供たちはカコに注目してくれません。
カコに励ましの言葉すら送ってくれません。
まあ、これはカコの態度が悪いのですが、可哀相です。

敵はまだ出現していません。

カコは、逃げ惑う群衆の中に、
さっきカコを「教育」した不良3人を発見しました。

カコは、不良たちの足元を狙って、レーザーを撃ちました。
ちょっと驚かせるだけのつもりでした。
悪党が驚き、尻餅をつくのを見て、鬱憤を晴らすだけのつもりでした。

カコに殺意はありませんでした。

しかし、≪人形≫の力はあまりにも巨大すぎ、
レーザーの衝撃波で不良3人とその周辺にいた中学生たちを殺害してしまいました。

仲間たちから責められたカコは、前の戦いだって嘘だったんだから、
これだって夢なんだと叫び、パニックになって町にレーザーを連射します。
大惨事です。

そこへ、敵性怪獣の≪風車≫が出現します。
向日葵か扇風機のような形をしており、
8本のプロペラを回して光線を発射することができます。

≪風車≫は遠距離攻撃に特化したタイプであり、≪人形≫を狙撃します。
その攻撃で≪人形≫は右腕を半分吹っ飛ばされました。

次の攻撃が来て、コダマはよけろと言い、マコはよけちゃ駄目だと言いました。
よけたら町に当たるから、と。

カコは下の街のことなど考えず、≪人形≫で全力疾走し逃げます。
≪風車≫は≪人形≫を追って水平射撃し、被害を拡大させます。

≪風車≫はプロペラを回転させてから発射するまでにタイムラグがあるので、
光線を撃った直後に近付いて近接戦に持ち込めば勝てるのですが、
パニックになったカコにはそんな余裕はありませんでした。
≪風車≫に近づこうともしません。

今度は≪風車≫が違った回転をし、
2本の光線で≪人形≫を挟み撃ちにしようとしました。

そのとき、キリエが「早く逃げれば?」「カコくん、足、速いんでしょう」と、
あざけりを含んだ口調で言いました。

キレたカコは椅子から立ち上がり、前方にいるキリエに殴りかかります。
キリエを押し倒すと、馬乗りになってさらに殴りつけます。

≪人形≫がその動きを正確にトレースし、光線をかわし、
≪風車≫に近づくことができました。

仲間からの指摘で、カコもこれがチャンスだと気付き、≪風車≫を殴ります。
≪風車≫は細いワイヤーのようなものを出し、≪人形≫を縛り、
≪人形≫の右腕を封じました。

左腕が長すぎて殴りにくいので、マーヤの指示で腕を切り離し、殴りました。
その攻撃で≪風車≫の急所を潰しました。

カコは勝利に喜びますが、ワクは、「何人死んだと思ってる!」と怒鳴りました。

カコは「次は、もっとうまくやってやるよ」と反論しますが、
そこでマーヤとコエムシはネタバラシをします。

この≪人形≫は「パイロットの生命力を使って動く。
一戦闘するごとに、パイロットは死んでしまう

ということをコエムシは説明します。

カコは死にたくないと絶叫し、駄々をこねてさらに町を破壊します。
ワクがカコに馬乗りになって止めますが、カコはワクの首を絞めようとします。
ワクも反撃し、カコは動かなくなりました。

カコの首筋にはワクの手形が残されてしまい、
マーヤの指示で、コエムシはワクの死体を≪人形≫の隙間に詰めました。

今回の死者は1万2000人以上でした。

次に、ツバサが声を受けたと言ったところで、4章に続きます。

というあらすじなのですが、
原作漫画にあった「カコくん…、足、速いよね」というキリエの台詞を
有効活用しているのがいいですね。

原作でもいいところがなかったカコですが、小説はそれに輪をかけて残念です。
今回のカコは漫画におけるコダマのポジションなのですが、
原作のコダマが町に大きな被害を出さずに勝利したのに比べ、
カコは物凄い被害を出しちゃってますからね。

ただ、「パイロットが死ぬ」ということを知らなければ、
カコはパイロットに選ばれたことで喜ぶ、
という原作信者でも納得できるストーリー作りにしているのがいいですね。

その代わり、原作だとカコ編のヒロインっぽかったチズが空気になってましたが。

大樹連司・鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻2章「コズエ」のネタバレ解説

コズエは小学3年生のときに木から落ち、
それ以降、最高時速30キロの車椅子に乗って生活するようになりました。

自然教室から2週間が過ぎた、ある日のこと。
ワクから電話がかかってきて、父親が元サッカー選手だったという、
コズエが隠していたことについて訊かれました。

父親にも、ワクがサッカーをやっていたことは内緒にしていました。

2人に共通の話題を教えてしまったら、
自分が必要とされなくなるのではないか、と怖かったのです。

その翌日、コズエは週に2回ボランティアをしている、
パン工房に行きました。

最初の説明では知的障害者向けの作業施設となっていたのに、
次のページでは身体障害者支援のためのパンだということになっています。
どっちかが誤植なのでしょうか。

コズエは取材に来た記者のインタビューに答えながら、
自分に優しくしてくれている世界に恩返しをしたい、
世界を救いたい、と思いました。

それから3日後。
コズエは≪人形≫のコックピットに転送されました。

最初は何もありませんでしたが、すぐに14脚の椅子が現れます。
コズエはワクに助けられながら、いつも使っている車椅子に乗りました。

椅子の中にはベビーベッドがあり、今度弟が生まれるというマコが、
そのベビーベッドに座りました。

ウシロは学校椅子に座ります。

マリアは畳とセットになった座布団でした。

カナは、最後に残ったクッション付きの椅子に座ります。

契約していないマーヤの椅子はありませんでしたが、
マリアが座布団をもう1枚作らせ、カナをその座布団に座らせ、
マーヤをカナが座っていた椅子に座らせました。

やがて、敵性怪獣の≪猿人≫が現れました。

マーヤに促され、コズエが操縦者だと名乗り出ます。

早速戦いを始めようとしますが、下が街だから迂闊に動くなとマコが止めます。

今はこの場でじっとしているように、と言われますが、
そう言われた途端、コズエは立てなくなりました。

普段、車椅子に乗っているコズエは、立つことに慣れていなかったのです。

≪人形≫がふらりと揺れ、倒れてしまいました。
街や人々を下敷きにして。

コズエは何とか立ち上がろうとしますが、また倒れてしまいます。

そのとき、それまでじっと待っていた≪猿人≫が動き出します。

カコが何とかしろと喚き散らしますが、ワクが一喝して黙らせました。

そして、自分が支えているのを想像しろとコズエに言い、
コズエはその通りにして≪人形≫を立たせることができました。

さらにワクはコズエに、
いつもサッカーの試合のときに使っていたお守りを渡します。

コズエは街を踏み潰しながら、≪猿人≫に攻撃しました。

すると≪猿人≫は海の方へ≪人形≫を誘導しました。

単純な殴り合いなら≪人形≫の方が強いのですが、
車椅子のコズエには速く相手を殴りつけることをイメージするのが難しく、
≪猿人≫は攻撃を避けながらレーザーで反撃します。

レーザー自体の威力は弱いのですが、
≪人形≫の攻撃が当たらないため、コズエはじわじわと敗北に近づいていきます。

そこでマリアは、「東京を盾にしろ、と言いました。
≪猿人≫は東京を傷つけたくない様子なので、
東京に背を向けた状態だとレーザーを撃てないのではないか、
とマリアは考えたのです。

コズエはその提案を呑みました。
さらに、もう1人で立てるからと、ワクの手も離します。

コズエは東京を盾にすることで殴り合いに持ち込み、≪猿人≫に勝利しました。

自分が傷つけてしまった街を見たいからと、
コズエはワクに支えられながら≪人形≫の平坦な部分に転送してもらいます。

今なら自分の足で歩けるような気がする、とコズエは言い、
ワクに手を離してもらいます。

しかし、コズエは2本の足で歩いた後、≪人形≫から転落してしまいました。

と、次の瞬間、ワクは自分の部屋にいました。

あれは夢だったのか、と思っているところへ、電話がかかってきます。
ツバサからで、変な夢を見なかったか、という電話でした。

東京に怪獣が現れたというニュースはやっていませんでしたが、
ツバサは戦闘中に携帯電話で撮影した一枚の画像を、
ワクのパソコンのメールアドレスに送りました。

そこに映っていたのは、20年前に解体したはずの東京タワーでした。

そして、コズエは行方不明になっていました。


というあらすじなのですが、「初戦がアウェイだったわけですね。
≪猿人≫は自分の世界の東京を破壊したくなくて、
あのような行動をとってのです。

漫画だとどう見ても主人公だったワクがいきなり死ぬ、という展開から、
どう見てもメインヒロインだったコズエがいきなり死ぬ、
という展開に変更したのは上手いなー、と思います。

大樹連司・鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻1章「≪教師≫」のネタバレ解説

ぼくらの~alternative 1 (1) (ガガガ文庫)


鬼頭莫宏さんの「ぼくらの」を、
大樹連司さんがノベライズ化した「ぼくらの~alternative~」1巻1章、
「≪教師≫」のネタバレ解説です。

「alternative」は、原作のキャラをオリジナルのキャラと入れ替えたり、
死ぬ順番を入れ替えたりと、大幅な改変を行っているにもかかわらず、
アニメ版よりも面白いと評判です
(アニメはマキ編まではそんなに悪くない感じだったんですけどね……。
キリエ編以降はどうしようもなかったです。
ただ、原作を読まずアニメ単体で見れば、
よく纏まっているという意見もあります)。

小説版は非常に厳しいスケジュールで書かれたらしく、誤字脱字が散見されますが、
それでも面白いです。

原作がある漫画の小説版ということで、
原作を読んでいることは前提にして解説したいと思います。

「プロローグ」の解説も1章にまとめてしまいます。

まず、「プロローグ」は導入的なエピソードです。
「中学生になった時、ぼくらはもう一人前で」から始まる、
原作漫画のプロローグの文章と、登場人物紹介があります。

小説版の「子供たち」の数は、14人。
ワクこと、和久隆。
コズエこと、倉坂梢。
カコこと、加古功。
キリエこと、切江洋介。
ツバサこと、柊つばさ。
チズこと、本田千鶴。
マコこと、阿野摩子。
コダマこと、小高勝。
コモこと、古茂田孝美。
アンコこと、徃住愛子。
マリアこと、一之瀬マリア。
カンジこと、吉川寛治。
ウシロこと、宇白順。
カナこと、宇白可奈、です。

原作から外れたメンバーは、
矢村大一、門司邦彦、町洋子、半井摩子、阿野万記の5人です。

新しく加入したメンバーは、
倉坂梢、柊つばさ、阿野摩子、一之瀬マリアの4人です。

まず、倉坂梢は足が不自由で車椅子に乗っている、
大人しい性格の少女です。
父親がサッカー選手です。

柊つばさは、原作のモジ編に登場した柊つばさと同じ設定ですが、
モジと入れ替わるように自然教室へやってきました。

阿野摩子は、原作の半井摩子と阿野万記を足して2で割ったようなキャラです。
半井摩子の母親が、マコが小さい頃に亡くなり、
マキの代わりに阿野家に養女として迎え入れられた、という感じです。

一之瀬マリアは、アフリカ系アメリカ人で軍人の父親と、
日本人の母親を持つハーフです。
ギャルっぽい外見ですが、性格は女戦士(?)っぽい感じです。

原作よりも女子率が高くなっていますが、
これはライトノベルのレーベルのガガガ文庫から出版された影響かもしれません。

第1章が始まります。

2週間の自然学校も終わりに近づき、ワクたちは磯辺で自然観察をしていました。

ワクは、海で遊ぶことができないコズエの傍で話し相手になっています。

そこへ、全身黒づくめの服を着た、ツインテールの謎の美少女が現れ、
「あなたたち、世界を救ってみない?」
と話しかけました。

この世界を襲う十五体の敵を、巨大ロボットを操縦して倒すという、
ゲームをしないかと誘いました。

ワクたちが同意すると、いつの間にか廃校になった小学校の中にワープしていました。

ワクたちは「聖なる石版」に手をついて、選ばれし勇者の契約を結びます。

カナが石版に手を触れようとしたところで、意地悪なウシロが手をはたいて止めますが、
マリアがカナを抱きあげて強引に契約させてしまいます。

最後に、謎の美少女は名前を聞かれ、「槇島摩耶子(まきしままやこ)」と名乗りました。
ニックネームは「マーヤ」です。

既に「摩子」という名前のキャラがいるのに、
「摩耶子」という名前のキャラを追加するのは「わかりにくっ」と思いますが、
そういう名前なのだから仕方がありません。
っていうか、「ま」で始まる名前の女の子キャラが多すぎます。

マーヤが戦いはもう始まっていると言ったところで、ワクの記憶は途切れます。

自然学校が終わり、帰りの船の中。

いつの間にか、船内に見慣れない「ヌイグルミ」がいました。
そのヌイグルミはコエムシと名乗ります。
原作漫画のコエムシとはデザインが違っていますが。

コエムシはマーヤのことをお嬢様と呼び、敬語キャラですが怒りっぽい性格です。

外に出て、あまりにも大きなロボット――≪人形≫を見ます。

コックピットに転送されると、そこにはマーヤと、
二十代後半くらいの疲れた雰囲気の男、≪教師≫がいました。

≪教師≫は原作漫画のココペリに相当するキャラです。

≪教師≫は≪人形≫を操り、適性怪獣の≪蜘蛛≫を殴ります。

と、そこへ国防軍の戦闘機がやってきますが、
戦闘機は≪人形≫の攻撃に巻き込まれて火の玉となりました。

≪教師≫は≪蜘蛛≫を蹴りあげて亀のように引っくり返し、
弱点の球体を取り出し、破壊しました。

≪教師≫は「君たち……」「た……」と何かを言いかけますが、
言い終える前にコエムシが転送してしまいました。

その夜。
船の中で寝つけなかったワクは、甲板に出ます。

すると、そこでツバサがナギという男の子と携帯電話で話していました。
この世界では携帯電話を持っている人は珍しいです。

そのまま、しばらくツバサとお喋りをします。
カコはチズのことが好きだからいつも一緒にいる、
チズを取らないであげてね、という感じのことをツバサは言います。

その後、「コズエちゃんのことが好きなの?」とツバサに訊かれ、
小学校卒業までやっていたサッカーを中学になってからやめたことを話します。

自分には当たり前にできることがコズエにはできないのだから、
弱い子を守ってあげなくちゃ、という気持ちでコズエと一緒にいるのだ、
とワクは言いました。
が、その後で、本当にそうなのかと自問しました。

また、ツバサも自分が2人の幼馴染から同時に好かれており、
その片方が心臓病で倒れてしまった、という話をします。
その子と連絡を取るために携帯電話を持っていたのでした。

今後の戦いについての不安に押し潰されないよう、ワクは海に向かって叫びました。

本土に戻ると、コズエはワクに向かって、
いま自分のことを呼ばなかったか、と訊ねます。
ワクもコズエも気付いていませんが、コズエが次のパイロットに選ばれたのでした。

また、コズエは迎えに来ていた父親をワクに紹介しました。
ワクは自宅に戻ってから、コズエが元プロサッカー選手だったことに気付くのでした。

と、ここまでで一章は終わりです。

まだ少年漫画っぽい雰囲気ですが、
いよいよ、2章から子供たちの凄惨な戦いが始まります。

(原作 鬼頭莫宏「ぼくらの~alternative~」1巻 1章 2章 3章 4章

鬼頭莫宏「ぼくらの」キャラクター登場頻度のネタバレ解説

ぼくらの(1) (IKKI COMIX)


エクセルを使い、「ぼくらの」の15人の子供たちが、
原作漫画本編にどれくらいの頻度で登場しているのか数えてみました。

この登場頻度そのものが物凄いネタバレなので、
未読の方はご注意ください。

あくまで本編の登場頻度なので、表紙、背表紙、裏表紙、オマケ漫画、
登場人物紹介などは含みません。
ただし、トビラ絵は数に入れました。

身体や髪や服の一部でもコマに映っていれば1コマとしてカウントしています。
ただし、個人を特定するのが困難な場合は除外しています。
テレビに映った映像や、写真、窓や鏡の反射、
回想シーン、他のキャラの空想などに登場した場合も、
登場したと判断してカウントしています。
ただし、「町洋子⑥」に登場した、「ぼくらの」世界のマチは、
姿かたちは同じでも別人と確定しているので、カウントしていません。

それでは、登場頻度を発表します。

ココぺリ編終了まで(やっぱりワク強いなあ)
1位   ワク  138コマ
2位   アンコ  68コマ
3位   マチ   63コマ
最下位  コダマ  27コマ

ワク編終了まで(アンコが多い。流石は1巻の表紙キャラ)
1位   ワク  289コマ
2位   アンコ  98コマ
3位   マチ   92コマ
最下位  コダマ  46コマ

コダマ編終了まで(コダマが2位に浮上。ギリギリでアンコに勝利)
1位   ワク  291コマ
2位   コダマ 113コマ
3位   アンコ 112コマ
最下位  カナ   57コマ

ダイチ編終了まで(ダイチが2位に。意外にも最下位がチズに)
1位   ワク  291コマ
2位   ダイチ 235コマ
3位   アンコ 128コマ
最下位  チズ   66コマ

ナカマ編終了まで(ナカマが1位に。遂にワクが2位に転落)
1位   ナカマ 350コマ
2位   ワク  292コマ
3位   ダイチ 235コマ
最下位  チズ   74コマ

カコ編終了まで(カコが2位に。ワクは3位になり、最下位がコモに変化)
1位   ナカマ 350コマ
2位   カコ  325コマ
3位   ワク  292コマ
最下位  コモ  108コマ

チズ編終了まで(チズが1位に。これ以降ずっとコダマが最下位なので省略)
1位   チズ  527コマ
2位   ナカマ 350コマ
3位   カコ  327コマ
最下位  コダマ 115コマ

モジ編終了まで(モジが2位に。ナカマとモジがあまり変わらないのが意外)
1位   チズ  532コマ
2位   モジ  372コマ
3位   ナカマ 350コマ

マキ編終了まで(マキが1位に)
1位   マキ  540コマ
2位   チズ  532コマ
3位   モジ  372コマ

キリエ編終了まで(キリエが3位に)
1位   マキ  540コマ
2位   チズ  533コマ
3位   キリエ 483コマ

コモ編終了まで(コモは423コマで4位。
キリエ編までの出番が少なく、コモ編で大ゴマが多かったため)
1位   マキ  546コマ
2位   チズ  533コマ
3位   キリエ 483コマ

アンコ編終了まで(他のキャラの戦闘シーンで画面に映ることが多かったアンコが1位に)
1位   アンコ 596コマ
2位   マキ  546コマ
3位   チズ  533コマ

カンジ編終了まで(序盤からコンスタントに出番が多かったカンジが大差で1位に)
1位   カンジ 774コマ
2位   アンコ 600コマ
3位   マキ  548コマ

カナ編終了まで(カナが547コマで4位。3位のマキと1票差。
アンコ編までの出番が少なく、カナ編も田中に出番を喰われていたため)
1位   カンジ 776コマ
2位   アンコ 600コマ
3位   マキ  548コマ

マチ編終了まで(マチ編はほぼマチとウシロしか登場していないので、
この2人が急上昇。マチが2位に)
1位   ウシロ 909コマ
2位   マチ  871コマ
3位   カンジ 776コマ


ウシロ編終了まで……というか、完結まで、です。
最終話の「コエムシ①」には、子供たちは誰も登場しないので。

1位   ウシロ 1158コマ
(圧倒的大差で1位です。4桁になったのはウシロだけですね。
通して読むとずっとウシロの出番が多かったような印象を受けますが、
カンジ編に入るまではかなり下の方でした)

2位   マチ  871コマ
(マチは椅子が中央にあったので、戦闘シーンでの登場頻度が高かったです。
その一方で、「ぼくらの」世界のキャラではなかったので、
前半の日常シーンでは登場頻度が低かったですね。
マキ死亡以降はカナの保護者的なポジションでの登場が多かったです)

3位   カンジ 781コマ
(モジが死んだ後は、
モジに代わって戦闘シーンで戦術指南することが多かったです)

4位   アンコ 605コマ
(アンコも椅子が中央にあるため、戦闘シーンでの登場頻度が高かったです。
何となく作者のお気に入りキャラという印象を受けるのは、
気のせいでしょうか)

5位   カナ  565コマ
(カナ編に入るまでの殆どの登場コマが、
ウシロに殴られているか誰かに抱きついて泣いているシーンでした……)

6位   マキ  550コマ
(物語の前半で死亡したにも関わらず、この順位。
オタク知識を生かすため序盤からコンスタントに登場していました)

7位   チズ  535コマ
(途中で一度最下位をとったこともありましたが、
カコ編でスポットライトを浴び、
その次のチズ編で前人未到の上乗せをし、この順位に)

8位   キリエ 487コマ
(椅子の位置が端っこのため、戦闘シーンでもあまり画面に映らず。
ただ、キリエ編は殆どキリエしか登場しておらず、存在感はあります)

9位   コモ  429コマ
(かなり意外な順位。死亡順が後の方で、もっと上だと思っていたのですが、
コモ編の感動的なシーンのイメージが強すぎたみたいです)

10位  モジ  375コマ
(これまた意外な順位。序盤から要所要所で重要な発言をしており、
出番が多かったのですが、肝心のモジ編でナギやツバサに出番を喰われてしまっており、
この順位になってしまいました)

11位  ナカマ 355コマ
(後で死んだカコよりも順位が高いです。
序盤で亡くなりましたが、ナカマの衣装はずっと後の方まで出てきたので、
存在感はあります)

12位  カコ  330コマ
(ある意味一番人間らしいキャラクターでしたが、
ウシロがあまりにも酷すぎたため、いまいち目立ちませんでした)

13位  ワク  300コマ
(1巻で死亡したにも関わらず、このコマ数です。
とはいえ、ココぺリ編も実質ワク編ですが……)

14位  ダイチ 239コマ
(勝っても負けても死ぬ、ということが明らかになった後、最初に死にました。
妹弟想いで、寡黙な努力家で、死んだときはきつかったです)

15位  コダマ 118コマ
(ワク編終了時点で最下位で、コダマ編ですら67コマしか登場していないため、
この順位です。1位のウシロとは10倍近い差があります。
ただ、コダマは小説版で救済されたので、コダマが好きな人は小説を読んでみてください)

と、いう感じでした。

集計を始める前からウシロが1位でコダマが最下位なのは分かっていましたが、
ちらほら意外な順位のキャラがいますね。

基本的に、後の方で死んだキャラと、
戦闘シーンで真ん中の椅子付近に座っているキャラが有利でした。

ちなみに、1話あたりの登場コマ数が1番多かったのは、「阿野万記②」の108コマ、
2番目に多かったのは「半井摩子②」と「本田千鶴④」の、それぞれ107コマでした。

もしかしたら数え間違いとかもあるかもしれませんが、
非常に大変だったので2度と数え直したくありません。

ちなみに、数えるのが1番大変だったのは1巻で、1番楽だったのは最終巻でしたw

最後に、画像を2つに分けて、エクセルで数えたコマ数の画像を掲載しておきます。
ぼくらの登場頻度1
ぼくらの登場頻度2


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