石持浅海「三階に止まる」第3話「壁の穴」のネタバレ解説

今回の物語も2話に引き続き、中学または高校が舞台です。
が、前回のような特殊な学校ではなく、普通の学校です。

男子の学級委員長の沢野が、夏休みの直前の期末試験の2日目に失踪し、
夏休みに入ってから体育倉庫で死体となって発見されました。
どうやらバットで頭を殴られて殺されたようでした。

体育倉庫とその隣の女子更衣室の間の壁に、錐(きり)であけたような穴があり、
沢野はその真下で死んでいた――と、第一発見者の加藤は言いふらしました。

主人公の橋本(女子)は、沢野が死んでからちょうど1ヶ月だということで、
花束を持って体育倉庫を訪れます。

そこには、沢野と仲の良かった魚住がいました。
魚住は、次のように主張します。
沢野が死んだのは期末試験の最中だったので、通常授業も部活もなかった。
つまり誰も女子更衣室で着替えていないので、
沢野が覗きの最中に死んだということはあり得ない、と。

指摘されて初めてそのことに気付いた橋本は、
魚住に頼まれて、翌日、女子更衣室の穴の位置の寸法を測り、魚住に伝えました。

魚住が来るのを待っていると、クラスメートの薫がやってきます。
橋本は密かに、薫は沢野のことが好きなのではないかと疑っていました。

穴の位置を確かめた魚住は、穴の位置が沢野の目線の高さよりも低く、
さらに穴の中に木屑が残っていることから、
この穴は覗きに使われたものではないと言いました。

……正直、沢野が死んでから1ヶ月も経っているのに、
警察が穴の中の木屑を取り除いていないというのはあり得ない気がするんですけどね。

魚住はさらに、女子更衣室にピンポイントで覗ける隙間があったことを、
穴を開けた奴はどうやって知ったのか、と思考を進めます。

魚住は「女子が女子更衣室側から穴を開けたのだと言います。

犯人の女子は、沢野を穴の真下で気絶させることで、
覗き犯に仕立て上げようとしたのですが、
力の加減が分からずに殺してしまったのでした。

『殴って気絶させるのにちょうどいい力加減を知っている奴が、
一体どれくらいいるっていうんだ?』
という魚住の指摘には、よく言ってくれた! と思いました。

頭を殴っても気絶しなかったり、死んじゃったりしたらどうするんだ、
といつも思っていましたから。

そして魚住は犯人の特徴として、穴の高さから身長150センチくらいの女子で、
3日目以降の成績が悪く、沢野のことが好きだった女子、と言いました。

その特徴が当て嵌まるのは、薫でした。


というあらすじなんですけど、「覗き」というふざけたテーマの話なのに、
こんなにシリアスなミステリーに料理してしまうとは、石持さんはやっぱり凄いです。

乙一「箱庭図書館」第3話「青春絶縁体」のネタバレ解説

高校に入学した主人公の「僕」(2話の「僕」とは別人)は、
それまで部員が2年生の小山雨季子しかいなかった、文学部に入部します。

雨季子は入部当初から「僕」に突っかかってくるのですが、
その状態がずっと続いていました。

「僕」と雨季子は、お互いに相手を主人公にした小説を書き、
その小説の中で相手に酷い目に遭わせる、という遊びを楽しんでいました。

友達と呼べる人間が1人もいなかった「僕」でしたが、
やがて、誰とでも分け隔てなく明るく話しかける、
クラスメートの鈴木さんと時々会話をするようになります。

「僕」が文学部で小説を書いている、という話題になり、
鈴木さんは「今度、読ませてよ」と言いました。

まあ、しまうましたは性格がひねくれてるので、どうせ社交辞令だろ、
と思ってしまいますが、「僕」はまだ純粋なので結構本気にします。

翌日、いつもの内輪ネタのふざけた内容ではなく、本気モードの小説を書き、
雨季子に見せます。
すると雨季子は「クソつまらなかったよ」と、いつもとは違う反応を返しました。

「僕」と雨季子は、部室の外では2人ともコミュ障な「ぼっち」なのですが、
部室の中では傲岸不遜で快活な性格になることができました。

7月の下旬、「僕」は鈴木さんが自分よりも仲が良さそうに
クラスの男子と話しているのを見て、嫉妬してしまいます。

そんな気持ちを引き摺ったまま部室へ行った「僕」は、
「試験期間だっていうのに今日も来たね。
かわいそうに、よっぽど居場所がないんだね」
と雨季子に言われても、いつものような冗談っぽい返答をすることができません。

「ま、まあ私も似たようなものだけど……」
という雨季子のフォローにも、
「あなたみたいな人と、いっしょにしないでください!」
と最悪の返答をしてしまいます。

すると雨季子は泣きながら部室を出ていってしまいます。
そのまま夏休みに突入し、夏休みが終わっても、
雨季子は部室には戻ってきませんでした。

やがて「僕」は、「青春絶縁体」というタイトルの小説を書き始めます。
そこからしばらく、作中作の「青春絶縁体」の文章が続きます。

実体験を元にしつつも、雨季子が泣きながら部室から出て行った後の展開が違います。
「僕」は雨季子を追いかけていき、野球部の山田(架空の存在)が坂道を転がっていき、
それに驚いた雨季子が足を止めたおかげで「僕」は雨季子に追いつきます。
そしてそのまま勢いで「僕」は、『す、好きです!!』と告白してしまいました。

ここで作中作の部分は終わります。
「僕」は雨季子の部屋へ行こうとして、でも尻込みしていたところ、
鈴木さんに声をかけられました。

このタイミングで、「実は『僕』が1話に登場した山里秀太であることが明らかになります。

2話目の主人公の一人称も『僕』にして、なおかつそれを1話と3話の間に挟むことにより、
意外性を生み出したわけです。

『僕』は鈴木さんに付き添われて雨季子の教室へ行き、そこで例の小説を見せます。

雨季子は、『僕』が入部したときに1人きりの心地よい部室をとられたくないと思い、
『僕』を追い返そうと酷いことを言ってしまいました。

しかし、『僕』が入部してしまったせいで、
雨季子はそのまま傲岸不遜なキャラを崩せなくなってしまったのでした。

その雨季子の気持ちが、痛いほど分かります。

しまうましたは、この本に収録されている短編の中でこの話が一番好きです。

乙一「箱庭図書館」第2話「コンビニ日和!」のネタバレ解説

主人公の「僕」(1話の「僕」とは別人)が、
島中ちより、という20歳の後輩と一緒に、
チェーン店ではないコンビニで働いている、という場面から物語は始まります。

個人経営のコンビニなので閉店時間と開店時間があるのですが、
閉店時間を過ぎても、ある男が帰ろうとしませんでした。

「僕」が声をかけると、その男は商品のカッターナイフを使い、
強盗に変身してしまいました。

しかし、このコンビニはあまり流行ってないので、
レジの中にも大してお金はありません。

島中のアイデアで、お金の代わりに商品を持って帰ってもらうことで
強盗に納得してもらうことにしたのですが、そこへ警官がやってきます。

普通なら警官が来るのは天の助けになりますが、
強盗は「僕」を人質にして誤魔化せと命令します。

警官は何か不審を感じ取っている様子で「したが、
『僕』と島中も強盗に協力していることもあり、帰って行きました。

強盗も毒気を抜かれたように、何も盗まずに帰って行きました。

そして翌日、『僕』と島中は大学の学食で反省会をします。

実は『僕』と島中はコンビニの店員ではなく、強盗犯でした。
島中は先輩の潮音から3万円を借りていて、
その返済のためにコンビニ強盗をしようとしたのです。

店員になりすましていたのは、客に異変を悟らせないためでした。
が、金庫は空っぽで何も盗めませんでした。

秋になると、コンビニの店長がパソコンのソフトの違法コピーの販売で逮捕され、
コンビニは閉店してしまいました。

年末に交差点で、就職活動中と思しきスーツ姿の強盗を見かけたところで、
物語は終わります。

あとがきによると、店長を悪人にして読者の倫理観とのすり合わせをしたらしいですが、
それが成功しているかと言うと、ちょっと微妙ですね……。
店長に菓子折りは送ってますけど、結局警察には自首していないわけですし。

どうせ乙一さんは今までにも殺人鬼を主人公にした作品をいっぱい書いているんだし、
思い切って主人公2人を完全に悪役にしてしまってもよかったんじゃないかと思いました。

もしも原作者に気を遣ったせいで主人公2人を悪役にできなかったのだとしたら、
本末転倒じゃないかと思います。

乙一「箱庭図書館」第1話「小説家の作り方」のネタバレ解説

箱庭図書館


この短編集「箱庭図書館」に収録されている作品は、
集英社の企画「オツイチ小説再生工場」から生まれました。
読者のボツ原稿を元にして乙一さんが小説を書く、というものです。

……当然ですが、この企画が発表されたときには批判の声が集まりました。
理由は言わなくても分かると思いますが。

でも、漫画に例えると、原作(あるいは原案)と作画に分かれて、
読者が原作(原案)を担当し、乙一さんが作画部分を担当している、
というふうに考えれば許せるのではないでしょうか。

さて。
この短編「小説家の作り方」は短い話なのですが5部構成になっています。

1部では、小説家、山里秀太の本のあとがきの文章が載っています。
山本秀太は小学5年生のある秋の日、学級日誌に小説を書きます。

それを読んだ担任のH先生はノートをくれ、
そのノートに小説の続きを書いて見せて欲しいと言いました。

2部では、場面がガラリと変わり、潮音という女性キャラクターが登場します。
潮音は、本を読み始めると、そこがどこであろうと、
読み終わるまでは動けなくなってしまうヤバいキャラです。

潮音は、自分の部屋に置ききれなくなった本を置かせてもらうために、
弟の「僕」の部屋へ行きます。

その際、潮音(しおね)は、
「僕」が先生に見せるはずだったノートを見てしまう、というエピソードがあります。

3部は、1部の山里秀太の本のあとがきの続きです。
このあとがきを見たらご一報くださいと、H先生へ向けた文があります。

4部では、また潮音が「僕」の部屋へ本を置かせてもらいに来るエピソードがあります。
潮音は、「僕」の机の上にあった山里秀太の新刊を見つけます。
そこで「僕」は、潮音にその本の感想を尋ねるのですが、
潮音は山里秀太が「嘘をついてる」と言いました。

1部では「ノートには最後のページまで等間隔に赤いペンで日付が入っている」
と書かれていましたが、
「ノートのページ数がのこりすくなくなると節約のために字を小さく書いた」
とも書かれていました。
書き足される文字の量が同じなら、
裏表紙に近づくにつれて日付の感覚は狭まっていくはずなので、矛盾しています。

実は「山里秀太=『僕』だということが、4部の終わりで明かされます。

小学5年生だった2部のときから13年が経過し、
4部の『僕』は時点ではもう23歳くらいになり、小説家デビューしていたのでした。

5部に入り、H先生からの、当時のことを後悔しているという手紙が編集部に届きました。
『僕』は小学5年生の頃、クラスメート達からいじめられており、
その証拠となるクラス全員から『死ね!』と書かれたノートを見せたのですが、
H先生はそれを『僕』の捏造だと主張したのでした。

そのノートを『僕』と潮音が燃やすところで物語は終わります。


というあらすじなのですが、
皮肉とはいえ主人公がH先生を褒めるようなことを書いたのがちょっと理解できませんね。

しまうましただったら、
ここぞとばかりにH先生や当時のクラスメートを糾弾するようなことを書くと思います。

ただ、乙一さんの『死にぞこないの青』でも主人公は自分がいじめられていることを隠し、
いじめの事実を隠して先生を持ち上げるような行為をしていましたから、
『いじめられていたことを第三者に知られたくない』という意識が働いているのでしょうね……。

そう言えば、『死にぞこないの青』に登場した羽田先生のイニシャルもHですが、
まさか同一人物なのでしょうか……?


(箱庭図書館 1話 2話 3話 4話 5話 6話

石持浅海「三階に止まる」第2話「転校」のネタバレ解説

成績不良者は強制的に退学させられる、
人里離れた全寮制の超エリート養成進学高校が物語の舞台です。

学園の関係者は身分証代わりにハートをかたどった指輪を嵌めていたり、
生徒1人1人の健康状態に合わせた個別の給食が支給されたり、
にもかかわらず学費は無料という、
大長編本格ミステリーの舞台にしてくれたら、しまうました的には嬉しい設定です。
ちなみに共学です。

そんな閉鎖的な場所で、津田というクラスメートが転校してしまった、
というところから物語は始まります。

津田は成績が良かったので成績不良で強制退学になったわけではないはずなのですが、
成績が良くても、その能力に見切りをつけられた者は退学させられるという噂がありました。

しかし、津田の彼女の北園沙織は納得できず、
主人公の三澤に、津田の転校の真相を探ってほしいと依頼します。

三澤は、津田に貸していた参考書を返してもらうため、
という口実で寮の管理人に津田の部屋に入れてもらいます。

すると、津田の財布が残っていたり、血の飛んだ参考書が本棚に入っていたりと、
津田が誰かに殺された証拠があからさまに残っていました。

そこへ、担任の正木がやってきますが、三澤は正木に参考書を投げつけ、逃亡します。
向かった先は「冷蔵室でした。
巨大な冷蔵室の中には、頭蓋を切断された津田の姿がありました。

三澤は気絶し、目を覚ますと理事長室にいました。
そこで理事長から事件の真相を教えられます。

まず、殺したのは管理人で、命令したのは理事長でした。

真に優秀な人間の脳には変異体のタンパク質があり、
その脳を食べることで凡人の脳にも変異体のタンパク質が居つき、天才になれるのだそうです。

津田は『1人を犠牲にして10人を伸ばす』という学園の方針により、その犠牲をなったのでした。

それから三澤は転校し、15年が経過しました。
三澤は普通の高校で努力し一流の天文学者となりましたが、
今は文部官僚となった北園沙織は、学園を守る側に回ってしまっていました。

そして、三澤と沙織が会食していたレストランのウェイターの指には、
あの学園の関係者が嵌めているのと同じハートの指輪が嵌められていたのでした。

というあらすじなんですけど、念のために言っておくと「三澤は自分でも気付かないうちに、
誰かの天才の脳みそを食べさせられていた、というオチです。

オチはともかく……、最近、石持さんの作品に突っ込みを入れてばっかりで恐縮なんですけど、
やっぱり突っ込ませてください。

ページ数の都合なのは分かっているんですけど、寮の管理人馬鹿すぎですwwww

いくら警察に圧力をかけているとはいえ、津田を殺しておきながら血のついた参考書を本棚に戻したり、
三澤が津田の部屋に入りたがったら簡単に入れてしまったり……。

馬鹿としか言いようがないです。
こんな管理人を雇っているようでは、この学園も底が知れてるかなあ、という感じですね。

あと、もし『1人を犠牲にして10人を伸ばす』ことができるのなら、
その10人を犠牲にすれば100人を伸ばすことも可能でしょう。
生徒全員を天才にすることも可能なはずなのに、どうしてそうしないのでしょうか?

さすがに十数人も行方不明者を出したら隠蔽しきれない、と思うかもしれませんが、
別に現役高校生を犠牲にする必要もないわけですし、
死刑囚とか、誘拐してきたホーム〇ス天才の脳みそを食べさせて変異体のタンパク質を着床させ、
その脳みそを学園の生徒たちに食べさせればいいのです。

まあ、何か学園関係者は宗教団体の信者っぽい雰囲気があるので、
教義で禁止されているのかもしれませんが。

石持浅海「三階に止まる」第1話「宙の鳥籠」のネタバレ解説

三階に止まる


主人公の泊(とまり)は、女友達の志穂に、
デパートの屋上にある観覧車の中でプロポーズしようと思うと伝えます。

しかし、泊はプロポーズをする前に、問題を1つクリアにしたいと言います。
それも、観覧車に乗っている15分の間に。

泊が提起したのは、8年前、志穂の大学時代の恋人だった高井の死についての問題です。

当時理系の大学三年生だった高井は、同じ研究室にいた、
年上の美女の「先輩」に誘惑されていました。

先輩は、高井には志穂という恋人がいるにもかかわらず、
同じ研究室の人たちみんなが知っているほど露骨な誘惑を繰り返していました。

高井は先輩を避けるようになりますが、
先輩はとうとう高井がアルバイトをしているバーまで押しかけてきます。

高井は先輩が注文したスクリュードライバーのアルコール度数を上げ、
酔い潰れさせようとするのですが、
それが裏目に出て先輩は気分が悪いと言い出します。

仕方なく、高井が先輩をトイレに連れて行き介抱しようとするのですが、
そこで事件が発生します。

先輩は高井を空き瓶で殴り、さらに割れた瓶の切っ先が高井の咽喉に突き刺さり、
高井は凄惨な死を遂げました。

……というふうに世間では思われていたのですが、泊は、
『事件の夜、先輩は何をしにバーに行ったんだろうか』
と、前提部分を覆すようなことを言います。

仕事中の高井に言い寄ったところで、誘惑できるはずがありません。
先輩が酔っ払ってしまったら、タクシーに1人で乗せるだけの話です。

泊は、先輩がしたかったのは、ゴンドラの外に鍵をかけて、観覧車の中に閉じ込め、
逃げられない状況を作り、相手を拷問にかけたようなものだ、という例え話をします。

そして泊は、高井と先輩は既に肉体関係を持っていたのだろう、と言います。

さらに、先輩はお節介なことにそれを志穂に告げ、
志穂は志穂で、高井が先輩と同じ大学院に進まず就職を考えていることを、
先輩に告げていました。

つまり、高井の死の一因は志穂にあったのでした。

……と、こんな話をしておきながら、話題は最初のプロポーズの件に戻ってきます。

15分が経過し、観覧車が1周するころには、
泊と志穂は結婚を前提に付き合うことになっていました。


っていうあらすじなんですけど、
これは15分で話せる内容を遥かに超えているような気がしますwww

台詞の量が多すぎて、かなりの早口で言わないと15分で話をするのはキツいでしょう。
観覧車の中でディベート・ミステリー、というシチュエーションが面白いから許しちゃいますけど。

あと、「8年も前のこととはいえ、恋敵を動かして恋人を殺させた女と添い遂げようとする、
主人公の泊が気持ち悪いですw

現在の志穂自身は、まあ、割とどこにでもいる普通の女なんですけど、
志穂の他人に知られたくない過去を知っていて、密室の中でそれを暴いておきながら
『(志穂との夫婦生活を)うまくやっていく確信がある』
とか言っちゃう泊が凄く気持ち悪いです。

もしも、しまうましたが志穂の立場だったら、
こんな男絶対に嫌だ、と思うんですけど……。


(三階に止まる 1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話

石持浅海「届け物はまだ手の中に」のネタバレ解説

届け物はまだ手の中に


29歳の主人公の楡井(にれい)和樹が、江藤という男を殺す、
という場面から物語は始まります。

楡井が小学5年生の頃。
楡井と、そのクラスメートの設楽(したら)宏一はいじめられていました。
それに耐えかねて自殺しようとしていたところを救ってくれたのが、
通りがかった益子(ましこ)という男でした。

学校関係者でもない益子がどうやって楡井と設楽をいじめから救ったのか、
その方法は結局描写されていないのですが、
おそらく「いじめっ子に物理的な意味で危害を加えた――
学校へ来られなくなるような大怪我を負わせたり、
最悪、殺したりしたんじゃないかなあ、と考えてしまいます。」

こうして益子は楡井と設楽にとって一生の恩人となったのですが、
楡井が17歳のときに、益子は通り魔に襲われて殺されてしまいます。

通り魔殺人犯の名前は、江藤。
江藤の親は金の力に物を言わせて梁川(やながわ)という悪徳弁護士を雇い、
犯行当時、江藤は心神喪失状態にあり責任能力がなかった、よって無罪、
という判決を2年後に出させてしまいます。

それを知った楡井と設楽は、法律があてにならないのなら自分たちで復讐する、
と誓ったのでした。
しかし大学在学中、楡井は公務員を受け、
設楽はIT企業を起業することになりました。

その報告をし合う際、設楽は「復讐なんて、益子先生は望んでないよ」と言いました。
楡井はそれに同調しつつ、設楽が復讐に協力しないのなら1人で復讐する、
と決意し、冒頭の場面に繋がったのでした。

楡井は益子の命日に合わせて江藤を殺害し、その首を切り取って冷凍した後、
殺人の発覚を遅らせるため残りの遺体を埋めます。
そして翌日、江藤の生首とメロンを鞄に詰めて、横浜にある設楽の家を訪問します。
目的は、お前が諦めた復讐を俺はやり遂げたんだぞ、と設楽に伝えるためです。

アポイントメントなしなのですが、その日は休日で、
なおかつ設楽の1人息子の誕生日なので家にいるだろうと踏んでいました。

たまたま近くを通りかかったから寄った、
ということにして数年ぶりに設楽の家へ辿り着くと、
設楽の息子の大樹(たいじゅ)が塀の上に乗っていて、落ちるところでした。
楡井は大樹を助け、自然な形で設楽家へ入ることに成功します。

しかし、楡井の相手をするのは、
設楽の妹であり楡井の幼馴染でもあるラジオDJの真澄と、
設楽の妻であり大樹の母親である茶髪の「さち子」と、
設楽の秘書である遠野、そしてまだ小さい大樹の4人だけでした。

設楽は急な仕事が入ってその応対に追われているからと、
庭で開かれていた息子の誕生パーティーにも出席していません。

楡井は早く設楽に会いたいのですが、なかなか会わせてもらえません。

設楽は本当にこの家にいるのか?
本当にすぐに誕生パーティーに来るのか?
真澄、さち子、遠野の3人は何かを隠しているのではないか?
楡井を設楽に会わせたいのか会わせたくないのかどっちなのか?

妙な態度をとり続ける3人の女性と、本当の目的を話せない楡井の、
狐と狸の化かし合いが長時間続きます。

楡井は鞄の中に入れておいたメロンを渡しますが、
同じく鞄に入っている冷凍された江藤の生首はテーブルの下に置いたままです。

この生首がタイトルの「届け物」だと思うのですが、
基本的にこの小説の大部分の時間はテーブルの下に置いてあるので、
「届け物はまだ手の中に」というタイトルにちょっと嘘がありますねw

――久しぶりに再会して、やっぱり真澄が何か妙な態度をとっているものの、
楡井と真澄はいい雰囲気になりますが、
そこへ大樹がハイパーレッドという戦隊ヒーローもののお面をつけてやってきます。
設楽から誕生日プレゼントとしてもらったものなのだそうです。

すると真澄はわざとお面にケチャップの汚れをつけて、大樹からお面を取り上げます。
いったい真澄はなぜそんなことをするのか、とまたひとつ疑問が増えます。

この家で何かおかしなことが起こっているのは確かなのですが、
それが分からないためページをめくる手が止まりません。

遠野は設楽にパーティーの料理を持っていきますが、その皿を持ち帰ります。
その行動が不自然だと感じた楡井はトイレを借りると言って台所へ行き、
遠野が設楽にあげたはずの料理が生ゴミ入れに捨てられているのを発見します。

そこへ、真澄がやってくるのですが、二階から何かが倒れるような音が聞こえてきました。
楡井はチャンスとばかりに二階へ行こうとしますが、
真澄は椅子を倒しただけだろうと主張し、楡井ではなく遠野が様子を見に行きました。
そして、やっぱり遠野は何事もなかったと言い張ります。

楡井は必死に考え、策を巡らせます。

楡井は大樹の遊び相手をして、大樹から情報を得ることにしました。
何かを隠している真澄、さち子、遠野と違って、
大樹なら正直に答えてくれると思ったからです。

そして楡井は大樹との会話からヒントを得て、真相に辿り着きました。
大樹をめいっぱい遊ばせて大樹を疲れさせ、眠らせると、楡井は真澄、さち子、遠野に
「では、本当のことを話してください」
と切り出しました。

楡井は「大樹への誕生日プレゼントが渡されなかったのが不自然だったと指摘し、
3人の目的はパーティーを終わらせないことだったと言いました。

理由は、パーティーが終わってしまうと楡井が帰ってしまうかもしれないからです。

楡井はこれまでの3人の様々な態度から、設楽が何かやらかしたのだろうと推理しました。

そして楡井はようやく設楽がこもっている書斎へ案内されるのですが、
大樹が被っていたお面はどこにあったのか、という疑問を投げかけます。

楡井が書斎の中にあった冷凍庫を開けると、中には生首が入っていました。
お面は、万が一大樹が冷凍庫を開けてしまったときに誤魔化せるように、
生首に被せておいたものだったのです。

あのお面にそんな意味があったとは……。
全然気付きませんでした……。

ちなみに、生首の正体は悪徳弁護士の梁川でした。
設楽は江藤だけではなく梁川も復讐の対象として見ていたのです。

楡井は転勤のない公務員という職を選び、
設楽は梁川を顧問弁護士として雇うことで接触できるよう起業したのですが、
それをお互いに相手は復讐を諦めたのだろうと誤解してしまったのでした。

そういった経緯を話し合った後、真澄、さち子、遠野は、
江藤と梁川の遺体を完全に隠して殺人を隠蔽しようと言い出したのでした。


というあらすじなんですけど、素直に面白かったです。
ただ、やっぱり「何年も会っていなかった楡井と梁川が、
全く同じ日に殺人を決行するというのは無理がある気がします。

一応、作中では益子の命日が休日になる日を選んで決行した、
ということになっていますけど、益子が死んでから12年も経過しているんですよね。

いくら同じ恩師から教えを受けたとはいえ、
まったく同じタイミングで復讐を決行するなんて偶然が過ぎる気がします。

というか、命日にこだわる意味ってあったんでしょうか……?

12年も待たなくたって、さっさと復讐してしまえばよかったのに、と思ってしまいます。

あと、梁川を殺すのを目的に、IT企業の社長になるというのは遠まわりしすぎな気がします。
というか、梁川との関係が深くなればなるほど、
梁川殺しが発覚したときに警察から疑われる可能性が増すわけですから、
そこまでするメリットがあったのかどうか疑問です。

また、転勤がないからという理由で、
江藤が住む神奈川県内で公務員という職業を選んだと楡井は言ってますが、
江藤が県外に引っ越す可能性を全然考慮していないんですよね……。

江藤が県外に行ってしまったら、
公務員という転職しにくい職業が逆に足かせになってしまう可能性があります。

うーん……。いや、まあいいんですけどね……。

西尾維新「なでこミラー」のネタバレ解説

2013年9月21日の読売新聞に掲載された掌編、「なでこミラー」のネタバレ解説です。

今回の主題となる本は、ロバート・ルイス・スティーブンスンの
「ジキル博士とハイド氏」です。
やっぱりこのシリーズの主題は海外古典名作小説で統一するみたいですね。

時系列としては、「偽物語 上」以降、囮物語以前です。

珍しく漫画ではない本、「ジキル博士とハイド氏」を読んだ千石撫子は、
それを自慢するべく月火ちゃんに電話します。

が、月火ちゃんは小学生のときに「ジキル博士」を既読であり、
しかも原題を流暢な発音で言い、撫子のHPを削ってきますw

撫子は、ジキル博士とハイド氏のことを「鏡映しみたいで対照的」と評しており、
これがタイトルの「なでこミラー」の由来となっています。

一方、月火ちゃんはジキル博士とハイド氏のことを「正反対の性格の2人が
一緒にいることで2人とも駄目になっていく破滅的な関係」と評していました。

月火ちゃんは、もしも撫子とは性格が正反対な「逆撫子(さかなでこ)」
が現れたらどうするかと尋ねます。

きっと、西尾さんは逆撫子というフレーズを先に思いつき、
逆算してこの話を書いたのではないか、と、しまうましたは推理してみますw

撫子は逆撫子のことを「明るくて、快活で、社交的で、本をたくさん読み、
人の目をまっすぐに見られる真面目な子」というふうに想像します。

……しまうましたは、その単語のイメージから羽川さんを連想してしまいました。
そう考えると、「つばさキャット」で撫子と羽川さんが初めて出会ったとき、
撫子が走って逃げ出したのは象徴的ですね。

撫子は月火ちゃんの質問に、きっと撫子は逆撫子に怒られるだろうけど、
そんなものは「撫子が怒られたら済むことだよ」と言ったのでした。

というあらすじなのですが、この話で重要なのは、撫子が自分のことを
「暗くて、陰鬱で、非社交的で、本が嫌いで、人の目をまっすぐに見られない不真面目な子」
と認識していることなんですよね。

この「なでこミラー」という作品は、
二重人格を題材とした『ジキル博士とハイド氏』が主題であるにもかかわらず、
囮物語の撫子は決して撫子の別人格などではなく、それまでの撫子と地続きの人格である、
ということを暗喩している話だったのではないか、と、しまうましたは思いました。


ちなみに、鬼物語篇、「しのぶサイエンス」は10月26日に掲載されました。

東川篤哉「ライオンの棲む町 ~平塚おんな探偵の事件簿1~」第5話「女探偵の密室と友情」のネタバレ解説

美伽が日高静江という、今回の依頼人の寝室で誰かに監禁されている、
という場面から物語は始まります。

そして、こんなことになってしまった理由を探るべく、
美伽は今日の行動を回想します。

――エルザと美伽は、日高静江という病弱な老婆に呼ばれて、
マンション『花水ハイツ』の706号室へやってきます。

そこで医者をやっていて、静江の主治医でもある甥の岡野宏一と出会いますが、
この岡野宏一は読者目線だとあからさまに怪しいです。

一週間前、静江が706号室の寝室で寝ていたところ、
部屋に鍵がかかっているのだが大丈夫かとドアの外から岡野宏一に起こされます。
すると、ドアには鍵がかかった上に内側からガムテープで目張りがしてありました。

そして部屋の中には静江の夫、玄蔵が椅子に座ったまま死んでいました。
首に巻きつけられたタオルで首を絞められた(あるいは自分で首を絞めた)ようです。
それを見た静江は気絶し、気が付いたときには警察がやってきていました。

エルザと美伽は、その事件の捜査をした宮前に話を聞きに行きます。
犯人は窓からロープで脱出したのではないかという疑問に、
汚れの具合から窓は使われておらず、
身体の弱い静江にも犯行は不可能なので、玄蔵は自殺だと警察は判断していました。

これが殺人だとしたら、密室殺人です。

読者的には燃える展開なのですが、エルザが捜査の途中でやる気がなくなったため、
代わりに美伽が1人で真剣に捜査を開始します。

やがて椅子を捨てていた不審な男を見つけるのですが、
その直後に誰かに襲われ、冒頭の監禁に話が繋がります。

そこへエルザが美伽を助けに来て拘束を解いてくれます。
途中でやる気がなくなったように見えたのは、
美伽を暴走させて囮にするためだったのでしたwww

が、途中で犯人も室内に乱入してきます。
木刀を持ったエルザと、ナイフを持った犯人の戦闘が始まり、
エルザが勝ったのですが、もう1人犯人が現れ、
エルザは窓の向こうへ突き落とされてしまいます。

七階から落ちたエルザは「どうなったのかはさておき、
激昂した美伽は拘束を解き、一方的にもう1人の犯人を殴りまくります。
作品が変わったのかと思うようなシリアス展開が続きますが、
エルザがひょっこりと戻ってきました。

実はここは7階の706号室ではなく、1階の106号室だったのでした。
1週間前、106号室の持ち主、市丸譲二は部屋を706号室そっくりに作り替え、
眠らせた静江と椅子に座った状態で殺した玄蔵を106号室に運び、
ドアに内側から鍵をかけてガムテープで目張りします。

ここは本当は1階なので、窓から簡単に脱出できます。

その後、岡野宏一は静江を起こして玄蔵の遺体を見せ、
再度眠らせ、706号室へ運ぶ計画だったのでした。
ただし、眠らせる前に静江が気絶してしまったので、ひと手間減りましたが。

こうして事件は一件落着なのですが、エルザのことを猛獣だと言った美伽に対して、
あれだけ犯人をボコボコにした美伽の方が猛獣だとエルザは主張したのでした。

まあ、普段は大人しい人ほど怒ったときは怖いということで……。


1巻はこれで終わりなのですが、2巻が待ち遠しいですね。

東川篤哉「ライオンの棲む町 ~平塚おんな探偵の事件簿1~」第4話「不在証明は鏡の中」のネタバレ解説

柳田良美は、金剛寺綾華という占い師に、
今いる部屋の向こうにある小部屋に置かれている、
未来を映し出す鏡というのを見せてもらいます。
すると、何とその鏡には金剛寺綾華は映っているのに、
良美の姿は映っていなかったのでした。

それ以来、良美は金剛寺の熱心な信者となりました。

それから2ヶ月後。
良美の妹の柳田美紗が生野エルザ探偵事務所を訪れました。
金剛寺に洗脳され、こき使われている姉を救ってほしい、
というのが今回の依頼の内容です。

金剛寺の自宅へ行くと、さっそく下働きをしている良美がいました。
ただし、彼女は柳田良美ではなく御前崎良美と名乗っていましたが。

エルザは女優の卵として金剛寺に占ってもらいます。
『近々、あなたの身の回りに災難が降りかかる可能性がありますから、気をつけるように』
と金剛寺に言われます。
その帰り道に、エルザの愛車であるシトロエンがエンジントラブルで故障してしまいました。

翌朝、宮前刑事がやってきます。
金剛寺のインチキを告発しようとしていたルポライター、山科徹が殺されたのだそうです。
強い動機を持っている金剛寺が疑われましたが、しかし金剛寺はその時間、
生野エルザという女優の卵を占っていたとアリバイを主張します。

金剛寺の熱心な信者である良美が、勝手に山科徹を殺したのではないかと警察に疑われます。
そうなるように、犯人が現場に良美の服のボタンを落としていき、
金剛寺も刑事にそう証言したのです。

慌てて逃げ出した良美は妹の美紗を頼ります。
美紗がエルザと美伽を居酒屋に呼び出し、冒頭の鏡の体験について話しました。

しかし話の途中で良美は警察に連れて行かれてしまいます。

翌日、美伽は「金の使い方をしらない下品な成金女」桐生院詩織に成りすまし、
鏡を使った占いをしてもらいます。

良美のときと同じように、金剛寺の姿は見えるけど自分の姿は見えないとなった後、
金剛寺は野球の投手のように水晶玉を鏡に投げ、鏡を割ってしまいます。
さらに、金剛寺は短刀で鏡を細かく打ち砕くという念の入りようです。

美伽はその鏡の残骸の一部をお守りとして渡されます。

翌朝、エルザと美伽が金剛寺の屋敷の張り込みをし、金剛寺が出したゴミを回収しました。
エルザと美伽は改造スーパーカブに乗り、
追いかけてきた金剛寺との逃走劇を繰り広げますが、
タイミングよくカブが壊れてしまいます。
金剛寺の中型バイクはガードレールと接触し、エルザたちは逃げ出します。

さらに翌朝、美伽と宮前が事務所に呼び出されると、「何ということでしょう!
そこには復元された鏡があるではありませんか。
金剛寺が出したゴミをエルザが一晩で鏡を復元してくれたのです。

しかし、その鏡は台形をしていました。

はい、ここで次の図をご覧ください。

鏡

これは、しまうましたがティッシュの箱を切って作ったものなのですが、
①は長方形、②は右側の方が尖った形に
見えるのではないかと思います(っていうか見えて><)

しかし、実は①は②を右に45度捻ったものなのです。

このように、このように、左辺が右辺よりも短い台形をうまく捻ると、
まるで正面を見ている長方形のように見えるのです。

そして、45度捻った鏡の向こうに映った部屋には、
厚化粧と体型を誤魔化す服で金剛寺に似せた影武者がいて、
金剛寺の台詞に合わせて金剛寺と同じ動きをしていたのでした。
こうすると、鏡を見ている人には自分の姿だけが映っていないように見えるのです。

そして、金剛寺に影武者がいたという前提に立てば、山脇徹殺しのアリバイは崩せます。

こうして見事に事件を解決したエルザと美伽でしたが、
成功報酬は壊れたシトロエンとスーパーカブの修理代に消えてしまったのでした……。


というあらすじなのですが、「鏡を45度捻って違うものを見せるトリックは古典的ですね。

有名なところだと、穴の開いた机の下に45度捻った鏡を直角になるように張り合わせ、
机の下から首だけ出すと、正面から見たときに机の上に生首が置いてあるように見える……
というあれです。
この説明で伝わっているか不安ですがw

しかしそこを利用して、鏡を見る側の人間が消えたように見せかけるというのは
新しいトリックなのではないかと思います。

また、鏡を使ったトリックって、普通は鏡の存在を解答編まで明かさないのが普通なんですけど、
冒頭から堂々と晒しているのも新鮮でした。

ただし……、もしこれを山脇徹殺しのアリバイ崩しとして読んだ人がいたら、
普通にただ単に替え玉を使っただけかよ、馬鹿にするなと怒ったかもしれませんねwww

その対策として、直前の3話でアリバイ崩しの話をやったのかな、
と、しまうましたは推理してみます。
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