桜庭一樹「ばらばら死体の夜」のネタバレ解説

ばらばら死体の夜


まず、この本のタイトルは「ばらばら死体の夜」であり、
殺人事件が起こりますが、あまりミステリー要素はありません。
それぞれの章の年号や月は、その章が始まった時点でのものです。

話の冒頭のプロローグで、
誰かが誰かを殺してバラバラにしているというシーンが描かれます。

第1章『Money 2009年8月 沙漠』
神保町の古書店『泪亭』の2階に住む白井沙漠という女性のところを、
以前その部屋に住んでいたという中年男、吉野解が訪れます。
沙漠は解とセッ〇スをした後、食事に行き、
その帰りに解の知り合いの里子と出会います。

数日後。アルバイトや売春で生計を立てている沙漠は、
大家が設置しようとしている防犯カメラを預かります。
そこへ解が訪れてえっちするのですが、実はこのとき
沙漠はカメラでその様子を撮影していました。
そして、沙漠が解に300万円貸してほしいと言ったところで
第1章は終わります。

第2章『Paradise 2009年9月 解』
泪亭を訪れた解は、大家から沙漠が本を盗んでおり、
そのために防犯カメラを設置したということを聞きます。

解は大学で教鞭をとったり翻訳本を出版したりしていますが、
ここ数年、それらの収入はすべて
消費者金融への借金の返済に消えていました。
奨学金を返したり足りない生活費を補っているうちに、
多重債務に陥っていたのでした。
そしてそのことは、資産家の娘である妻の由乃や娘の夕には
秘密にしていました。


第3章『Downtown 2009年6月 里子』
3章は、北京語の翻訳家であり、
吉野夫妻の共通の友人である里子の視点から描かれます。
里子は解が苦学生だった頃からの知り合いでした。
2009年8月に解が愛人の沙漠と一緒にいるところを目撃していた
里子でしたが、由乃にはそのことを言いませんでした。
解は「家族には内緒にしていた借金を、
最近出版した本の印税で全額返済していたことを
」里子に告げました。

第4章『Nostalgia 2009年12月 沙漠』
沙漠は「第1章で盗撮していた映像をネタにして解を脅迫します。

実は白井沙漠というのは偽名であり、
本名を安田美奈代というこの女性には闇金からの借金があったのでした。
整形手術の費用のために消費者金融から借金をしていたら、
いつの間にか首が回らなくなり、
両親を亡くしており天涯孤独であった美奈代は、
泪亭の店主、佐藤を頼って2階に住まわせてもらっていたのです。

解はあからさまに怪しい態度をとりますが、
沙漠はそれには気付かず、解が子どもの頃住んでいた家で殺され、
バラバラにされてしまいました。


第5章『Ted 2009年12月 佐藤』
泪亭の店主、佐藤には「美奈代の母親と愛人関係にあり、
おまけに美奈代の母親を事故で死なせるという過去がありました。

佐藤は解と美奈代の関係に気付いており、
美奈代が殺された日に彼女から電話の内容から、
解が美奈代を殺したということに気付きますが、
結局誰にも話しませんでした。


第6章『Hidden 2009年12月 解』
解は「沙漠を殺し、バラバラにして遺棄します。
やがて沙漠の死体は発見され、彼女が実は6歳も鯖を読んでいたり、
白井沙漠が偽名であったり、整形していたということを知ります。
殺害後、少しおかしくなっていた解でしたが、
やがて日常に戻っていきました。
その途中、ペットの犬の葬儀があるのですが、
その葬儀と墓代にかかった費用が、
解や美奈代を長年苦しめてきた借金と同額程度であるというのが、
何とも皮肉な話でした。


そして最後のエピローグでは時間が2020年6月に飛び、
解の娘の夕の視点から、解が老け込んでしまったということが
描写されました。
結局、解の犯罪が警察に知られることはなかったのでした。


さて、この話は消費者金融や闇金からの借金を題材にしています。
何というか、手堅くまとめたなあ、という印象の話です。
個人的には、「美奈代が闇金から逃れて
泪亭に辿り着くまでの描写が欲しかったかな、と思います。
どうやって逃げてきたんだよ! とツッコミたくなりますから。


ところで、解は母子家庭の生まれであり、
そのために非常に貧しい生活をしていたという描写がありますが、
現在、既に「母子家庭≒貧しい」という方程式は崩れて、
過去のものになっています。
「母子家庭 生活保護」でググれば、
働かずにとんでもない額の生活保護を受給しているのが分かるでしょう。

東川篤哉「中途半端な密室」5話「有馬記念の冒険」のネタバレ解説

12月22日の日曜日。
『鶴屋』というカツ丼屋の店主、鶴岡が何者かに殴られ、
現金50万円が奪われるという事件が発生し、
深山警部が捜査に乗り出しました。
事件が起こったのは有馬記念の馬がスタートした時刻です。
予定時刻は午後3時20分だったのですが、
実際にスタートしたのは午後3時25分でした。

一番の容疑者である安田賢三という男は事件当時、
自宅の『葵荘』にいたが、アリバイはないと主張しました。
『鶴屋』から『葵荘』までは2・5キロメートル離れており、
信号待ちがあるため車では10分程度、
歩けば30分近くはかかります。

安田の部屋の真向かいに住む三浦卓也の家に遊びに来ていた沖田誠は、
馬がゴールした直後に安田の姿を見たと主張します。
ゴールするまでのタイムが2分30秒であることや、
スタート時間の遅れを考慮すると、
沖田は午後3時27分30秒に安田を目撃したことになります。

アリバイが成立するため、安田は犯人ではないのか――
と深山警部は思いますが、若い刑事が、
事件直後に安田の姿を『鶴屋』で見たという目撃証言を手に入れます。

聞き込みをしていた深山警部は沖田の姿を発見し、彼を尾行します。
沖田が入っていったのは橘古書店でした。

そして橘古書店にいた山根敏は、
三浦と沖田が賭けをしていたことを見抜きます。
三浦は沖田の時計の針を遅らせ、さらにDVDレコーダーの
追っかけ再生機能を使い、実際には15分遅れの再生を
リアルタイムであると錯覚させていたのでした。
そして三浦はトイレでラジオを聞き、
勝敗の結果を知った上で沖田に賭けを申し出ていたのです。

つまり、実際に沖田が安田を目撃していたのは
午後3時42分30秒ということになります。

目撃者に時刻を誤認させてアリバイを作る、
というトリックは古典的ですが、HDD内臓のDVDレコーダーの
追っかけ再生を使うというのは新しいと思います。

ただし、今の若い人だったら大抵は携帯電話を持っているので、
三浦が沖田の時計を遅らせただけでは不十分です。
賭けの前に携帯電話の時刻表示も遅らせて、
なおかつ賭けの後で元に戻すとか、
携帯電話を使えないようにする必要に迫られるので、
このトリックを使える状況は限られてしまいます。
(その代わり、三浦もラジオではなく、沖田の目の前で、
携帯でネットに接続して競馬の結果を知ることができますが)

ちなみに、この『有田記念の冒険』は2003年夏に発表された作品です。
HDD内臓のDVDレコーダーがあり、
なおかつ20歳の沖田が携帯電話を持っていなくてもあまり不自然ではない、
ギリギリのタイミングで発表されたことになります。

東川篤哉「中途半端な密室」4話「十年の密室・十分の消失」のネタバレ解説

「南の島の殺人」「竹と死体と」に登場した
山根敏が探偵役、七尾幹夫がワトソン役を務めています。

2人の友人、柏原則夫から長い手紙が届きました。

則夫は旅先で中江美也子という女性と知り合います。
美也子の父、中江陵山は有名な画家なのですが、
10年前、美也子が8歳のときに「緑雨荘」の傍の
高床式の丸太小屋の中で首を吊って死んでいました。

美也子は10年前、森の中でお化けを見た後、
真っ白なタキシードで首を吊っている父親を発見します。
窓には鉄の格子がかかっており、中からは鍵がかかっていました。
窓の下、足元辺りには小さな掃出し窓がありますが、
犯人の通り道にはなりそうもありません。
つまり、現場は密室状態にありました。

それから10年間、
美也子は母親から緑雨荘には近づくなと言われていたのですが、
母親も2ヶ月前に交通事故で亡くなってしまい、
彼女は父親の死の真相を探るために10年ぶりに緑雨荘を訪れたのでした。

緑雨荘に泊まった則夫は翌日の朝7時に部屋の窓から、
霧の向こうに丸太小屋があるのを目撃します。
それから10分ほど雪が降り始めたのですが、
雪が止んだ時には何と、丸太小屋が消えていたのでした。

驚いた則夫は、孝太郎にそのことを知らせた後、
丸太小屋へ向かいますが、その途中で後頭部を殴られて気絶してしまいます。
やがて則夫は自室のベッドで9時に目を覚ましました。

気味が悪くなり、予定を切り上げて帰る途中、
則夫と美也子は丸太小屋があったあたりを調べますが、
薄い雪の下には茶色い土しかありませんでした。

――という手紙を読んだ敏は、「孝太郎が丸太小屋の前に半円形の鏡を置き、
丸太小屋の前の扇型の部分に歪んだ絵を置くことで、
緑雨荘から見たときには丸太小屋が存在しているように見えたのだろう、
と推理します。
鏡の裏側では一晩かけて丸太小屋を解体していたのでした。
当初の計画では、朝、美也子さんに霧の中の丸太小屋を確認させた後、
雇った人たちに鏡と絵を片付けさせることで、
ほんの2、30分の間に丸太小屋が消失したように
見せかけるつもりだったでした。

ところが、雪が降ったせいで絵が消え、
たった10分で消失したように見えていたのです。
そこで、則夫を気絶させている間に鏡と絵を片付け、
その後で美也子さんを起こしました。

そして10年前の密室の真相は、
首を吊って死んだふりをしている父親を見て驚いた美也子が、
掃きだし窓から侵入し、父親に抱きついたせいで本当に首が締まってしまい、
亡くなったのでした。
そもそも、父親が死んだふりをした理由というのは、
その直前に美也子が見たというお化けも含めて考えると、
肝試しをしていたのだろう――と敏は推理しました。

この後、敏がどうしたのかは語られていませんが、
何となく、美也子には真相を告げなかったのではないかという予感がします。

さて、この10年前の密室に関しては文句ありませんが、
10分間で建物が消失するという事件については、
ちょっと粗があるのではないかと思います。

まず、鏡と絵を片付けようと思うと、
どうしても雪の上に足跡が残るでしょうし、
何よりも、地面の上に置かれた絵をどかすと、
その部分だけ雪がなくなり地面が剥き出しになってしまいますよね。
まあ、則夫が気絶した時点ではまだ雪が降っていたらしいので、
絵をどかした後でまた雪が積もったのだと考えればいいですが。

問題は、孝太郎の視点から考えて、
わざわざこんなトリックを使う必要があったのかな、という点です。
建物の前に半円形の鏡を置き、そしてその前に歪んだ絵を並べるというのは、
ちょっと考えただけでも大変そうです。
それくらいなら、もう建物の絵を描いたハリボテで
丸太小屋を隠してしまった方が楽だったのではないか、と思うのです。

ただ、それだと雪が降っても建物は消えませんから、
『十分の消失』事件は起こらなくなってしまいます。
でも、そもそも孝太郎にとって雪が降ることは予定外だったわけですから、
やっぱりハリボテの方が楽だったと思うんですよね……。

東川篤哉「中途半端な密室」3話「竹と死体と」のネタバレ解説

前話「南の島の殺人」に引き続き、助手役の語り部は七尾幹夫、
探偵役は山根敏となっています。

橘古書店でアルバイトをしている敏のところへ遊びに来た幹夫は、
「竹の上にて老婆の首吊り死体発見される」という記事の載った、
一面の無い古い新聞を発見します。

20メートルもの高さの竹に老婆の死体が吊るされているわけですが、
死体から地面までの高さは何と17メートルもあったそうです。
いったいなぜこんな事態が発生したのか2人は推理し始めます。

七尾幹夫は、「タケノコは3ヶ月程度で
20メートルの竹まで生長することから、
老婆は若竹の地上2メートルあたりにロープをくくりつけ自殺し、
その後、2、3ヶ月程度かけて生長し、
老婆の死体が持ち上げられたのだろう、と推理します。

ところが敏は、新聞の日付が2月27日であり、
竹が生長する時期は終わっていることを理由に幹夫の推理を否定します。

そして敏は、その死体が発見されたのが昭和11年2月26日、
つまり二・二六事件が起こった日であることに注目します。
その日は大雪だったので、雪の重みでしなり、
逆Uの字形になった竹の先端部分にロープを結び、
老婆は首を吊ったわけです。
その後、雪が落ちて竹は元のように戻り、
老婆の死体が高く持ち上げられてしまったのでした。

ちなみに、一面がなかったことにも意味があり、
歴史マニアの橘古書店の店主が二・二六事件の記事について読むために
一面を持ち出していたのでした。


ところで、テレビやインターネットが普及したせいで
すっかり斜陽となってしまった新聞ですが、
やはりインターネットが普及する以前の事件について調べようと思うと、
今でも古い新聞に頼るしかありませんよね。
天変地異や戦争でインフラが破壊されたときなども、
結局最後まで残るのは紙媒体のものなのかもしれないなあ、
とストーリーとは全然違うことを考えてしまいました。

麻耶雄嵩「神様ゲーム」のネタバレ解説

神様ゲーム (講談社ノベルス)


問題作、麻耶雄嵩さんの「神様ゲーム」のネタバレ解説です。
現在はノベルス版も発売されていますが、
元々はミステリーランドという児童向けのミステリーのレーベルから出版されたもので、
発売当時はその子供向けとは思えない内容から話題になりました。

主人公の黒沢芳雄は、なぜか毎年ケーキの蝋燭を吹き消すときに
1本残ってしまうということを気にしている(戸籍上は)10歳の少年です。

芳雄の住む町では連続猫殺し事件が発生しており、
芳雄が思いを寄せる山添ミチルの可愛がっている野良猫も
犠牲者となっていました。

主人公の黒沢芳雄は、神様を自称するクラスメートの鈴木太郎から
芳雄は36歳のときに飛行機事故で亡くなるとか、
きみは両親の本当の子どもじゃない、ということを教えられます。

さらに鈴木太郎から、猫殺しの犯人は秋屋甲斐だと言われた芳雄は、
そのことを浜田探偵団のメンバーであるミチル、坂本孝志、
内海俊也、辻聡美などに話します。
そして聡美の従兄である光一に相談します。
光一は、猫の死体の形で作ったアルファベットが秋屋甲斐の名前を
ローマ字で表していることに気付き、犯人だと確信します。

翌日、芳雄の親友の岩淵英樹から、
浜田探偵団で何かあったのかと聞かれますが、
探偵団のメンバーではない英樹には詳しいことを教えることができず、
芳雄は英樹を怒らせてしまいます。

さらにその翌日の木曜日、英樹はラビレンジャーのスペシャルTシャツという、
とても珍しい服を学校で見せびらかしますが、芳雄のことは無視します。
その日の放課後、俊也が偶然英樹の後ろ姿を探偵団の本部で見かけたと話し、
急いで探偵団のメンバーは本部に集まります。
本部というのは鬼婆屋敷と呼ばれる古い民家です。
そこには、学校をサボっていたミチルの姿もありました。

本部の裏口に外側から鍵がかかっていることに気付いた孝志と芳雄は、
裏口のドアを破ります。
その向こうの裏庭は薄いトタンの塀で囲まれており、
家の外からは裏庭に入り込めないようになっています。
裏庭には、小さな物置小屋と古井戸があるのですが、
その古井戸の蓋が外れていました。

井戸の中を覗くと、そこには何と「英樹の死体がありました。
ミチルが悲鳴を上げて逃げ出したのをきっかけに、
メンバー全員が鬼婆屋敷を飛び出しました。
そして、ミチルのアイデアで、刑事である芳雄の父親に通報します。
芳雄の父親は、孝志が本当に死んでいるのかどうか確認するように言い、
芳雄たちは再び井戸に戻り脈を測りますが、やはり英樹は死んでいました。

やがて駆けつけた芳雄の父親は、
裏庭で唯一犯人が隠れることができそうな物置小屋を調べますが、
床の埃の状態からそれは否定されました。
つまり、裏庭は密室の状態にありました。
それもあり、英樹が自分から鍵をかけ、
井戸に落ちて事故死したのだと警察は結論を出しました。

芳雄とミチルは本部の裏庭を調べ、
井戸の蓋の中になら隠れることができるかもしれないと気付きました。
しかし、蓋の中は狭く、子どもくらいしか入れそうにありませんでした。

一学期の終業式の日に、芳雄は鈴木太郎に、
英樹を殺した犯人に天誅を下して欲しいと頼みます。
その結果、芳雄の目の前でミチルの上に大時計の針が落ちてきて、
彼女は針に貫かれて死んでしまいました。

そのショックで入院してしまった芳雄のお見舞いに来た光一は、
英樹が死んだ日に本部の入り口に鞄があったことや、
最初に見たときはなかったはずの帽子が
2度目に見たときには井戸の脇にあったことなどから、
俊也が目撃した英樹の後姿は偽物だったと推理しました。
最初に見たときの英樹は服を着ておらず、
芳雄たちが本部から離れている間に、
ミチルの共犯者が服を着せた可能性が浮上しました。

そして芳雄は、俊也が目撃した英樹の正体は英樹の服を着たミチルであり、
本部に呼び出されたときにスカートの中に隠していた服を
共犯者に渡したのではないか、と推理します。
やがてお見舞いにやってきた鈴木太郎に、
芳雄は共犯者にも天誅を下して欲しいと頼みます。

鈴木太郎の説明によると、あの日ミチルは共犯者とえっちをするために
本部へ行くところを英樹に見られていたのでした。
それを本部の集合だと勘違いした英樹はミチルの後をつけ、
えっちしているところを目撃したせいでミチルに殺されたのでした。
英樹の出した鼻血がミチルの服を汚してしまい、
綺麗な服に着替えるために、一旦英樹の服を着て家に帰る途中の姿を
俊也に見られてしまったのでした。

そして芳雄は、次のように推理します。
共犯者は着替えに家に帰ったミチルが戻ってくるのを待っていたのですが、
俊也が現れたせいで、服を着ていない英樹の死体と一緒に
裏庭に閉じ込められてしまったのです。

そこで共犯者はミチルに指示を出し、
スカートの下に隠していた服をソファーの裏にでも隠します。
そして自分は裏庭の物置に隠れて、ミチルの誘導でみんなが英樹の死体を発見し、
逃げ出すように仕向けます。
そして、共犯者は本部から芳雄たちが出て行っている間に英樹に服を着せ、
開かずの間と呼ばれる部屋に隠れて、再び芳雄たちが裏庭に行っている間に、
本部を脱出したのでした。

物置小屋には隠れていた痕跡が残るため、
このトリックを使えた人物は1人しかいません。芳雄の父親です。
芳雄の父親は警察が来る前に物置を調べていたため、
彼の足跡が物置の中に残っていても不自然ではないからです。

――というのが芳雄の推理だったのですが、
実際に天誅が下って死んだのは芳雄の父親ではなく母親でした。


以上であらすじは終わりですが、
芳雄の母親が犯人だった場合は物置小屋に隠れることはできません。

英樹の服を着たミチルの姿を俊也に見られてしまい裏庭に閉じ込められるという
ところまでは父親が犯人だった場合と同じなのですが、
母親の場合は井戸の蓋の裏に隠れます。
井戸の蓋の裏は狭くて子どもしか入れなかったのでは?
と思うでしょうが、
冒頭の誕生会のシーンで
『母さんが小さいからそのせいだと思うのだけれど、
父さんは「おれの子にしては成長が遅いんじゃないのか。」といつも心配している』
とか、
2度目に英樹の遺体を確認するシーンで、聡美について、
『黒い服装と相まって、小さく丸まったその姿は、
二年前のおじいさんの葬式で喪服で泣いていた母さんを思い出させた。』
というふうに、母親の身体が小さいという描写があります。

ただ、小学四年生(10歳)の男子の平均身長は139センチであり、
その中で背が低い方の芳雄と同じくらいということになると、
母親は130センチ代前半くらいの身長ということになります。
それくらいの身長の成人女性は意外と多いですが、
そこまで背が低いという描写はなかったので少し納得しにくい真相です。

ただ、これはあくまでも『鈴木太郎が神様である』という話を信じれば、
という真相です。

鈴木太郎は本当は神様ではなくゲームをやっているつもりだったとすれば、
やはり父親が犯人だったのかもしれません。
その場合、猫殺しの犯人を当てたのは、
いちはやく猫のローマ字に気付き秋屋甲斐を見張って証拠を掴んでいたからであり、
天誅でミチルと母親が死んだのは偶然だったということになります。
ミチルと母親の死が偶然の事故というのも納得しにくいですが、
麻耶さんの作品ではその程度の偶然は日常茶飯事なのでwww

物語の最初の方に、
『ただ一ヶ月前に六年生に告白されて、
「ほかに好きな人がいるから。」と断ったという噂を聞き、
実際少し前にぼくん家のことを何度か訊かれたので、
もしかしたらって、わずかな希望は持っているけど。』
という描写があるので、
結局のところ父母のどちらが犯人であってもおかしくありません。
また、芳雄が両親と血が繋がっていないというのも、父母のどちらか、
あるいは両方が小さい女の子にしか興味がなかったという伏線なのでしょう。

鈴木太郎が神様であると信じれば母親が犯人であり、
信じられなければ父親が犯人ということになります。

それ以外に有力な容疑者と言えば、鈴木太郎くらいなものでしょうか。
彼は部外者にもかかわらず英樹殺しの事件の真相に迫っていましたし、
子どもですから井戸の蓋の裏に隠れるというトリックを使うことができたはずです。
その場合、時計の針でミチルを殺したのは口封じのためだったということになります。
時計の針で殺すのは難しそうですが、これはプロパビリティの殺人であり、
失敗したときは別の方法で殺すつもりだったと考えれば問題ありません。
ただし、母親が死んだのは偶然ということになってしまうのですが……。


煮え切らない解説ですみませんw

西尾維新「傾物語 第閑話 まよいキョンシー」のネタバレ解説

傾物語 (講談社BOX)



この話の冒頭で忍野扇という忍野メメの姪を自称するキャラが登場しますが、
阿良々木くんと扇が初めて会うエピソードを描いているのは、
終物語 上 第一話 おうぎフォーミュラ」です。

8月20日。阿良々木くんの通う直江津高校では夏休みの最終日。
時系列としては「まよいルーム」の直後の話です。
八九寺が阿良々木くんの家に拉致された遊びに行ったときにリュックサックを
忘れてしまったので、阿良々木くんはそれを返すために八九寺を捜します。

その途中、「僕はキメ顔でそう言った」という口癖を
黒歴史にしてしまった斧乃木余接と出会って八九寺に関する会話をします。
と言っても、実は阿良々木くんが「偽物語 下」
余接と初めて出会ったのは8月14日であり、
この日は8月20日なので、あれからまだ6日しか経っていないのですが……。

結局八九寺を見つけられなかった阿良々木くんは家に帰り、
そこへ忍が現れ、阿良々木くんが夏休みの宿題をやっていないことを指摘します。

困った阿良々木くんは忍に助けを求め、
前日へタイムスリップすることにしました。
ところが、北白蛇神社に溜まっているエネルギーを利用してタイムスリップをする際、
阿良々木くんは八九寺のことを考えていたため、
間違えて11年前の世界へ行ってしまいます。

その日がちょうど八九寺の命日の前日であることに思い至った阿良々木くんは、
八九寺の運命を変えて彼女を助けることを選択します。
ロリ羽川に八九寺の母親の家である綱手家の場所を尋ね、
騙されて案内された交番で再度綱手家の場所を尋ね、
準備を整えた後、公園で野宿をします。
そして翌日、阿良々木くんが八九寺家の前を見張るより先に八九寺が出発してしまう、
とか、いつものように八九寺との出会いがしらにセクハラをして逃げられてしまう、
というアクシデントはあったものの、何とか彼女を発見し、
トラックに轢かれるという運命を変えます。

そして現代へ戻ると、何と「世界が滅んでいました。
阿良々木くんたちの町は、人間が誰もいないゴーストタウンとなっていたのです。

元々の住人達は、日中は姿を現しませんが、
夜にはゾンビとなって現れるという世界になっていました。
阿良々木くんたちの町だけではなく、世界中がそうなっているようでした。

そして忍は、あれはゾンビではなく吸血鬼の成れの果てであり、
つまりこの世界を滅ぼしたのは自分だろうと告白します。
この世界の『つばさキャット』では、
忍がミスタードーナツの前にいるのを見かけた、
と八九寺が阿良々木くんに教えていないため、
忍に助けを求めることができなかった阿良々木くんはブラック羽川に殺されていたのでした。
そして全盛期の力を取り戻した忍は、人類全体を吸血鬼化し、滅ぼしてしまったのでした。

それから数日後、花火を上げた阿良々木くんと忍は、
それに反応して現れたゾンビたちに取り囲まれてしまいます。

そんな彼らを救ったのが、大人バージョンの八九寺でした。
八九寺は忍野から手紙を託されており、その手紙の中で忍野は、
忍が行うタイプの時間移動は、時空間移動ではなく異空間移動であると説明します。
未来から過去への移動ではなく、世界から世界への移動だったのです。

さらに、実はこの世界の忍がまだ生きていることを教えられ、
阿良々木くんと忍は彼女を倒すことを決意します。

ちなみに334ページ上段には
『残りのページ数を見る限り大丈夫だとは思うのだけれど、
上下巻という可能性もあるし。
有名なSF映画みたいなシュールな落ちだけは避けたいところである』
とありますが、そのオチは囮物語でやりました。
この有名なSF映画というのは『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』とか、
『マトリックス・リローデッド』あたりのことを指しているのではないかと思います。

やがて阿良々木くんたちの前に現れたこの世界の忍は既に戦意を喪失しており、
忍が彼女の血を吸うことでこの世界を救い、
同時に、もう一度タイムスリップするエネルギーをゲットすることができました。

そうして現代に戻ってきた阿良々木くんは、
元の世界の八九寺と再会することができたのでした。


という感じの話なのですが、あらすじだけでも分かるように、
タイトルに「まよい」と銘打っているにもかかわらず、実際には忍がメインの話です。
この件に関しては、忍と八九寺がコメンタリーをしている、
アニメ偽物語4巻の副音声でもネタにされていました。
その代わり、忍がメインであるはずの「鬼物語 しのぶタイム」では
八九寺の方が目立っているので一応バランスはとれているのですが。

また、あとがきには「ちなみにこの話のラストシーンから直接休憩なく、
次の花物語に続くんですよ」とありますが、実際には続きません。
この話のラストシーンから続くのは「鬼物語」の方です。

星新一「凍った時間」のネタバレ解説

主人公のムントは28歳のときに事故に遭い、
脳以外はすべて機械の身体を持つサイボーグになりました。

その姿は他人を怖がらせるため、
ムントはビルの地下で孤独な毎日を送っていました。

しかしある日、テレビに何も映らなくなったことをきっかけに
外に出てみると、町中の人や犬が倒れています。

途方に暮れているムントに、
「こんな場所で、なにを、ぼやぼやしているのだ」
と話しかけてきた男がいました。
相手は勝手にムントを仲間だと思い込み、服や銃を与えると、
30分後に第一官庁ビルの前の広場に来るようにと言い、
去っていきました。

その時間にその場所へ行くと大勢の人が集まっていました。
彼らは人体の筋肉をまひさせてしまうガスをまき、
人々が眠っている間にクーデターを起こそうとしたのでした。
ムントはリーダーの男を殺し、
町中で眠っている人たちに紛れ込みます。
しかし人々が起き上がると、ムントの姿を見て嫌なまなざしを向けるため、
ムントはこそこそとビルの地下へ戻るのでした。

人知れず世界を救ったムントが、
誰からも感謝されないばかりか嫌なまなざしを向けられる、
というところで話が終わっています。
何だか悲しい気持ちになる話です。

ムントがサイボーグであるため分かりにくいですが、
要するにこれは『外見で判断する人々』を題材にした話だと思います。

例えば男の子が大好きな戦隊ヒーローものだと、
正義の味方であるヒーローたちはかっこいい外見をしており、
倒される怪獣たちは醜い姿をしていますよね。
でも、中には醜い姿をした正義の味方だっているのではないか、
としまうましたは思いました……。

西尾維新「傷物語 第零話 こよみヴァンプ」のネタバレ解説

傷物語 (講談社BOX)


高校2年生から3年生に進学する春休みの出来事です。
3月25日の午後、阿良々木くんは羽川さんのパンツを目撃し、
それがきっかけで彼女と友達になります(な…何を言っているのか
分からねーと思うが、おれも……)。

そしてその真夜中に、阿良々木くんはえっちな本を買った帰りに、
四肢を失った、しかし美しい吸血鬼である、
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと出会います。

キスショットは阿良々木くんの血を寄越せと言い、
一旦は逃げた阿良々木くんでしたが、
結局はキスショットに血を吸わせてしまいます。

そして吸血鬼になってしまった阿良々木くんは人間に戻りたいと
キスショットに言うのですが、キスショットはそのためには
失った四肢を取り戻す必要があると言います。
キスショットの右脚はドラマツルギーという男に、
左脚はエピソードという男に、
両腕はギロチンカッターという男に、それぞれ奪われていたのでした。

阿良々木くんは忍野メメというアロハ服のおっさんに助けられ、
彼らと1対1で戦うことになりました。
阿良々木くんが勝った場合はキスショットの脚や腕を返してもらえ、
ドラマツルギーたちが勝った場合はキスショットの居場所を教えるという条件で。

大男であり吸血鬼のドラマツルギーとは学校のグラウンドで戦うことになり、
阿良々木くんは「両腕を大剣に変身させたドラマツルギーに対して劣勢になりますが、
回復力では彼を大幅に上回っていることを生かし、
遠くからボールや砲丸やコンクリートのローラーを投げようとすることで
ドラマツルギーを降参させました。

ヴァンパイア・ハーフ(人間と吸血鬼の半妖)のエピソードは、
巨大な十字架を投げ、霧になって移動するという戦略で
阿良々木くんを追い詰めますが、そこへ羽川さんが現れます。
羽川さんは十字架で脇腹をえぐられますが、それでも阿良々木くんに助言をします。
阿良々木くんは砂場にジャンプをして砂を舞い上げ、
霧になっていたエピソードを強制的に出現させ、勝ちました。
羽川さんの脇腹は阿良々木くんの血をかけることで元通りにします。

人間であるギロチンカッターは羽川さんを人質にとりますが、
両腕を植物に変身させ、彼に勝ちます。

その後、実は忍野がキスショットから奪っていた心臓も取り戻し、
キスショットは完全体に戻ります。
彼女との別れを惜しんだ阿良々木くんがコンビニに買い出しに行っている間に、
ギロチンカッターがキスショットに負け、食べられてしまいました。

そのことに驚き、怒った阿良々木くんは学校の体育倉庫に逃げ込み、
自殺を決意しますが、羽川さんに止められます。

その際、羽川さんに、
『阿良々木くん、どうか私のノーブラおっ〇〇をモミモミしてください、お願いします』
『阿良々木くんにおっ〇〇を揉んでもらえるなんてとても光栄です』
『阿良々木くんに揉んでもらうためだけに、
頑張ってこんないやらしいおっ〇〇に育てました』
などの言葉を言わせるのですが、
結局チキンな阿良々木くんは羽川さんの胸を〇むことができませんでした。

ところで、ヴァンパイアの阿良々木くんがチキン呼ばわりされるのは、
バンプ・オブ・チキン(弱者の反撃)とかけている言葉遊びなのでしょうか?

その後、阿良々木くんはキスショットと壮絶な殺し合いを演じます。
ところが、そこへ羽川さんが乱入してきたせいで台無しになります。
キスショットが自殺をして阿良々木くんを人間に戻すつもりだったことが明らかになり、
阿良々木くんは忍野から『みんなが不幸になる方法』というアドバイスを受け、
キスショットの血をギリギリまで吸うことで彼女の吸血鬼としてのスキルを奪い、
阿良々木くんは吸血鬼としての後遺症を残しながらも人間に戻ることになりました。


この続きは「猫物語 黒」で語られることになります。

また、この話の中で忍が言っている、
神にならないかと誘われたことがある、という話や、
1人目の眷属にまつわるエピソードは「鬼物語」で語られます。

さて、この本を読んだ大部分の人は、
どう見ても羽川さんがメインヒロインだと思ったのではないでしょうか。

サービスシーンの連続や、毎回毎回羽川さんがバトルに乱入してくることや、
ラストの出しゃばり感は、まさしくメインヒロインの名にふさわしいです。

というか、ここまでのことを羽川さんにやらせておきながら、
戦場ヶ原さんと付き合う阿良々木くんのメンタルは謎すぎます。
だって、時系列順に「傷→猫黒→」と読んでいったら、
戦場ヶ原さんなんて、ぽっと出のサブヒロインにしか見えないじゃないですか。

見る人によっては、いま流行りのNTRに見えますよ。

先に化物語が書かれたせいで阿良々木くんは戦場ヶ原さんと付き合うことになりましたが、
もしも先にこの傷物語が執筆されていたら、
間違いなく阿良々木くんは羽川さんと付き合うことになっていたと思います。

そういう意味では、いやー、書く順番って大事だなー、と思わせる話でした。

東川篤哉「中途半端な密室」2話「南の島の殺人」のネタバレ解説

大学生の七尾幹夫のところに、南の島にバカンスに行っている友人、
柏原則夫からの手紙が届きます。

柏原は南の島へ行った際に中年男が全裸で殺されているという事件に
巻き込まれており、そのことについて手紙に書いていたのでした。
ちなみに柏原はその島を
「全裸殺人の舞台でSと言えばスペインのSに決まっている」
という理由でS島と呼んでいますが、
その元ネタは「エラリー・クイーンの『スペイン岬の謎』」だと思います。

柏原はS島で「イギリス人のビル・ダグラスの家で『雨宿り』をして傘を借り、
翌日傘を返しに行くと、そこに警察が集まっており、
全裸の男が殺されていたという事件があったことを知ったのでした。

七尾幹夫の友人の山根敏は、そのS島が実は桜島であり、
実際には雨ではなく灰が降ってきたのだと推理します。
死体がパラソルの下にあったせいで灰が降ってから雨が降るまでの間に
殺されたということが明らかになるのを防ぐため、
ビル・ダグラスの息子のジミー・ダグラスは灰のついた服を脱がしたのでした。

この話は場所を誤認させる叙述トリックが使われていますが、
S島が桜島であることが明らかになれば
論理的に全裸殺人の事件の真相も明らかになる、
という部分がよくできていると思います。

東川篤哉「中途半端な密室」1話「中途半端な密室」のネタバレ解説

中途半端な密室 (光文社文庫)


片桐圭一と十川一人(とがわかずひと)は喫茶店で、
女性ばかりを狙った黒覆面の暴行魔や、
その暴行魔に襲われて失語症となった女性が警察に保護されたという新聞記事と、
その下の末次不動産の社長が変死したという記事について話題にします。

ポスターやCMでお馴染みの末次不動産の社長、
末次幸吉はテニスコートの中で、
腹の中にナイフが刺さった状態で死んでいました。
ところがコートを囲う金網の入り口には内側から鍵がかかっていました。
ただし天井には金網はないので、まさに「中途半端な密室」というわけです。

金網をよじ登れば出入りは自由なので、
密室を作る方法は簡単にわかるのですが、
問題はなぜ犯人はそんな面倒なことをしたのか、という点です。

十川の推理によると、「被害者はテニスコートの内側に逃げ込み、
鍵をかけたのですが、犯人が金網をよじ登って追いかけてきたため、
被害者はそこから反対側の金網をよじ登って逃げようとします。
そしてテニスコートの内側に入った犯人は被害者を追いかけようとして、
センターネットに引っかかって転んでしまい、
自分の腹にナイフを突き刺してしまったのです。

つまり、末次幸吉こそが黒覆面の暴行魔であり、
被害者は警察に保護されたという失語症になってしまった女性だったのです。


これはとてもよくできた安楽椅子探偵ものの短編だと思います。
一見関係のなさそうな新聞記事を結びつけ、
意外な真相に辿り着くという論理の進め方が秀逸です。
ただ、まあ、ミステリーを読み慣れている人だったら、
『関係のない記事が出てくるはずがないから』という理由で、
暴行魔とテニスコートの事件が関係あることは予想がついてしまいますが。


(中途半端な密室 1話 2話 3話 4話 5話
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