赤川次郎「三毛猫ホームズの証言台」のネタバレ解説

三毛猫ホームズの証言台 (カッパ・ノベルス)


三毛猫ホームズシリーズ第51弾です。

内縁の夫に逃げられ、パートと臨時雇いの仕事を切られた29歳の森川礼子は、
4歳の息子、和也と、3歳の娘、安奈のために、
出〇い系サイトで〈ピッコロ〉という名の男と喫茶店で待ち合わせました。

男は、裁判で偽証するかわりに、
毎月40万円を1年間あげるということを言い、礼子はその条件をのみました。

礼子は、妻の千葉典子(ちば・のりこ)を殺害した容疑で逮捕された、
〈ピッコロ〉こと千葉克成(かつしげ)のアリバイを証言しました。

ワンマン社長だった典子の後を継いで、千葉克成は〈S商事〉の社長になりました。

1年後、約束を守った千葉克成は礼子を夕食に誘い、
これからも会ってもらえませんか、と頼みました。

それからさらに1年後、千葉克成は、自分を逮捕した片山義太郎と再会し、
礼子と付き合っていることを伝えました。

片山と晴美は、児嶋光江のセッティングしたお見合いに来ていました。

ホテルのラウンジでウエイトレスとして働いていた、加賀涼子がお見合いの相手でした。

涼子は20歳で、父親は10年前に失業して九州の方へ1人で行ったきり、
消息が分らなくなっていました。

母は看護師で、それから涼子と妹のひとみを育ててくれましたが、2年前、
心臓の病気で突然倒れて亡くなりました。

場面が変わり、辻川友世(ともよ)と、その夫の辻川寿男(ひさお)は、
ニューヨーク出張から帰国しました。
寿男は48歳で、友世は29歳で、
寿男は友夜の父の辻川博巳が社長をつとめる〈Tカンパニー〉の部長になりました。

2年前に友世が寿男を車ではねて、寿男が記憶喪失になったことが、付き合い結婚するきっかけでした。

30過ぎの社長秘書の安西の運転する車に乗りますが、友世の元彼である安西は、嫉妬していました。

涼子の妹のひとみもお見合いに参加し、お見合いが終わった後、
ひとみはホテルの隣の公園に寄りたいと言って、晴美と出て行きました。

ホテルの前で、大型バスを追い越したタクシーが、出張から帰国したばかりの友世をはねそうになり、
涼子が友世を突き飛ばし、タクシーに引っかけられて足首を骨折しました。

晴美とひとみは、小さめの猫を連れて戻ってきました。

友世は涼子に何度も礼を言い、涼子を特別病室に入院させ、費用を出すことにしました。

また、辻川博巳から電話があり、明日〈S商事〉の千葉克成と会うことになりました。

ひとみは子猫に〈パリ〉と名前を付けて飼うことにしました。

千葉克成と会った辻川寿男は、社の持っている高原のホテルに泊ることを千葉に伝え、
千葉の妻とご一緒しませんかと誘いました。
その話を聞いた友世は、涼子とひとみ、片山と晴美と石津とホームズとパリも誘いました。

寿男に嫉妬していた安西は、会社で、そう好きにはさせないぞ……と呟き、
それを寿男の秘書になった宮前あかり、28歳に聞かれました。
安西はあかりと付き合うことになり、あかりは今度の旅行について行くことにしました。

こうして高原ホテルに片山達が集まりました。
森川礼子の子供の和也と安奈(あんな)も一緒です。
涼子の怪我は治っていないので車椅子に乗っています。

あかりは表の歩道で、30代半ばの男が倒れるのを見かけ、ホテルで寝かせてあげました。

その頃、森川礼子のアパートに、礼子の元夫の森川誠二(せいじ)がやってきました。
礼子が再婚したことを、同じアパートに住む50代も末の安田房子が教えると、
森川誠二は房子に八つ当たりして殺してしまい、財布を抜き取りました。

そのニュースを、礼子は高原ホテルのテレビで見ました。
ちなみにテレビでは房子は60歳と報道されていて、先ほどの登場シーンと矛盾しています。

夜になり、あかりは表で倒れていた男を見に行きますが、男はいなくなっていました。

安西は、車を運転して高原ホテルに向かいましたが、道の真ん中を歩いていた男をはねてしまいました。
10分近くたってから、男を探して車の外へ出ましたが、
その間に男は安西の車に乗っていて、安西は男を〈Pホテル〉まで連れていってしまいました。

片山とアイスクリームを食べていた涼子は、辻川寿男さんですけど……あの人……私のお父さんです、
と言いました。

翌朝、千葉克成の元妻である典子の弟、千葉光男からファックスが入りました。
光男は十代のころ、行方不明になっていて、十数年はたっていました。

安西は、男のことで宮前あかりに相談しました。
あかりが安西の部屋に行くと、昨日あかりが助けた男が拳銃を手にして、あかりに向けていました。
安西は手足を縛られていました。

男は千葉光男で、姉を殺した人間が、社長の椅子におさまってるのは許せない、と言いました。

片山は、安田房子を殺したのが森川誠二の可能性が高いことを捜査に当っている刑事から聞き、
礼子に伝えました。
礼子は、森川誠二に丸山ゆずるという妹がいるのを思い出し、片山に教えました

丸山ゆずるに連絡すると、丸山ゆずるも高原ホテルに来ることになりました。

また、森川誠二も高原ホテルに行こうとして、駅で女性の駅員に道を訊いた後、
タクシーに乗るお金がなくて歩いて高原ホテルに行くことにしました。

しかし、ずっと上り坂で、困っていると、勤務が終って、
帰るところだという女性の駅員、40前後の五十嵐秋代の車に乗せてもらえ、
さらに家に泊めてもらうことになりました。

森川誠二は、五十嵐秋代の10歳の息子、太一の宿題を見てあげました。

その後、五十嵐秋代は森川誠二が手配されているのを知っていると伝え、
警察へ突き出したりしないから安心して、私もいやけがさしてる、今の生活に、と言いました。

丸山ゆずるは、娘の有紀と高原ホテルにやってきて、恐縮していました。

丸山ゆずるに、森川誠二から電話があり、
礼子に思い知らせてやる、俺を裏切った奴は許さないんだ、と森川誠二は言いました。

電話の後、そんな予定がなかった辻川博巳も高原ホテルにやってきました。

あかりに千葉光男から電話があり、今夜、そのホテルへ行く、目につかないように入れてくれ、
と頼まれました。

その夜、ひとみは子猫のパリとロビーに散歩に行き、
あかりが光男をホテルに入れているのを目撃しました。

その後、別の男も入ってきました。
男は何かを手にさげていて、灯油を1、2滴こぼしていきました。

ひとみがフロントから片山に電話すると、片山は非常ベルを鳴らしました。

晴美がフロントに行くと、ホームズが鋭く、キーッと鳴きました。
ロビーに一気に炎が上がりました。

灯油をまいた森川誠二は、礼子はどこだ! と叫びました。

懐から飛び出したパリを探していたひとみは、森川誠二に見つかり、
パリを人質に取られて、森川誠二についていくことになり、外へ出ました。

一方、辻川の部屋は? と千葉光男に訊かれた宮前あかりは、
あなた……千葉光男じゃないのね! と気付きました。

千葉光男と名乗っていた男は、辻川寿男の昔の仲間だと名乗り直し、
辻川ってのは、昔、俺と一緒に金を盗んだ仲なんだ、
俺は分け前をもらってない、と言いました。

スプリンクラーや消防車のおかげで火は消えましたが、
外の植込みで安西の撃たれた死体が見つかりました。

森川誠二は秋代の運転する車で、ひとみと太一と逃亡し、
公衆電話から涼子のケータイに電話し、5000万円を要求しました。

話を聞いた辻川寿男と千葉は、5000万円を半分ずつ用意することになりました。

行方不明になっていた宮前あかりが戻り、謝り、
安西を殺した男が寿男を捜していたことを伝えました。
その夜、あかりは辻川博巳と関係を持ちました。

秋代が無断欠勤したことから、森川誠二が秋代の車で逃亡したことを片山は知りますが、
その頃には森川たちは別の車を盗んでいました。

しかし、後ろの車に煽られ、森川たちの車は、道をそれ、急な斜面へと突っ込んでいきました。

場面が変わり、涼子のケータイにひとみの写真が届きました。
ホテルに迎えの車が行くから、
ホテルにいる関係者すべてがそれに乗って来てほしいという内容でした。

バスが来て、関係者全員が千葉家の別荘に連れて行かれました。

千葉典子の弟、千葉光男が待っていて、礼子が偽証したことを告発しました。

TV画面にひとみが映っていて、あの女の子がどうなってもいいんだな、
と光男は言いましたが、カメラの前にホームズが現れ、
ひとみはこの別荘の中にいることがわかり、地下室でひとみが発見されました。

光男は姿を消していて、駆け付けてきた警官たちと光男を捜しましたが、
見つからず、撤退しました。

今の暖炉の奥の隠し部屋に隠れていた光男と森川が出てきて、
別の場所に隠れていた辻川寿男の強盗仲間の北里も現れました。

しかし、隠しマイクがあり、警察が別荘を包囲しました。

光男と森川と北里は、ガレージのシャッターを突き破って、
赤いスポーツカーで逃げ湯落としましたが、失敗して爆発し、森川は死にましたが、
光男と北里は逃亡しました。

辻川寿男は、北里が入院した病室に忍び込み、加賀久男というのが本当の名前だと知りましたが、
思い出せませんでした。
北里は、心臓が悪く、興奮したせいで亡くなりました。

光男は医師に化けて逃げようとしましたが、逮捕されてしまいました。

千葉克成の回想があり、「ワンマン社長の典子がナイフで刺されて死にかけているところを、
千葉が発見してナイフに触ってしまいました。
典子は救急車を呼ぼうとする千葉を止め、ずっと隠していたことがあるの……、
私はあなたを裏切っていた……と話し、息を引き取りました。

典子は会社で千葉を怒鳴りつけていて、千葉には動機があり、
千葉は自分が疑われると思い、礼子にアリバイの偽証を頼んだのでした。

裏切っていたというのは、典子の父親が他の女に生ませた子供である光男と、
恋人になっていたことでした。
光男が知り合った暴.力団と関わってる男は、
本当の光男の父親は典子じゃなかったと話し、それを信じた光男が典子を誘惑していたのでした。

その男が犯人だと典子は言っていたのだそうです。

回想が終わり、ホームズはあかりの前に座りました。
あかりに思い当ることがあるという意味で、あかりはハッとして、
北里は光男のことを知っていたことに気づきました。

典子を殺したのは北里だったのでした。

僕の本当の名が加賀久男だとすると、と辻川寿男は言い、涼子とひとみを見て、
僕は君らを捨てて行ったんだな、と言いました。

涼子とひとみは一人立ちするけど時々会うことになりました。

エピローグがあり、千葉礼子と辻川友世は2人とも同じ日に赤ちゃんが生まれたというメールが、
晴美のケータイに届きました。
あかりも妊娠して、辻川博巳と結婚しようとして、友世が怒っているのだそうです。
丸山ゆずるは、千葉の会社で働くことになりました。

辻川寿男の昔の強盗事件は、いつどこでの犯行か、全く分らず、
それらしい事件が見当たらず、盗まれても届け出るわけにはいかない裏金のようなものだったらしく、
結局分らないままでした。

児嶋光枝はまだ片山と涼子をくっつけようとして、片山は逃げ回っていました。


というあらすじなのですが、千葉光男と森川誠二と北里の3人のキャラが被っていて、
千葉克成と辻川寿男もキャラが被っていて、
読んでいて誰が誰なのか分らなくなる時があって、少し混乱しましたw

事件の真相に関しては、最初から千葉克成が本当のことを話していれば、
すぐに解決したような気がしました。

涼子は、これまでの数多く片山に思いを寄せていた女性陣と同じく、
全く進展しないまま消えるんだろうなと思います。

片山がモテないという初期設定は、いったいどこに消えてしまったのでしょうか。

というか冷静に考えると、高身長で公務員というだけでも普通にモテますよね……。

赤川次郎「招待状 赤川次郎ショートショート王国」8話「ある冬の夜」のネタバレ解説

日本を代表する画家、大月悠一は、
新たに建てられた国立体育館のシンボルとでもいうべき壁画を依頼され、
一旦引き受けたものの、投げ出してパリへ行ってしまい、
そのままパリに住みついて、帰って来ないという事件が起こりました。
マスコミは大月悠一を非難しました。

7年後、久々に帰国した大月悠一は、
20も年下でフランス人の妻、マリーと結婚していました。

大月悠一の娘、久仁子も25歳になっていて、
マリーと上手くやっていましたが、
フランス人のマリーには「久仁子」の発音は難しいようで、
「クリコ」と言っていました。

大月悠一は、〈ある冬の夜〉という絵を発表しましたが、
その絵はどう見ても「真夏の太陽の降り注ぐ海辺」でした。

7年前に壁画を引き継いで完成させた、大月悠一の旧知の画家が立ち上がり、
この絵に、あえて〈冬の夜〉と名付けた、大月さんの気持が、
私には分る、大月さんは、7年前、
『愛国心』がどうのと言う連中からは激しく攻撃された、と言いました。

大月悠一は国立体育館の仕事などしたくなかったが、
妻が病で重体となっていて、妻にできるだけ楽をさせてやりたくて、
金を得るために仕事を引き受けた、という事情を旧知の画家は説明します。

しかし、仕事途中で妻は息を引き取ったのでした。

このまぶしい『太陽の下の真夏の光景』を、大月さんはあえて〈ある冬の夜〉と題した、
そこには、事情も知らずに自分を非難し、
それまでの功績の数々までも否定した日本社会への怒りと皮肉がこめられている、
と旧知の画家は言いました。

集まった人びとは大きな拍手をしました。

5年後、久仁子は大月悠一に、「本当はどうだったの?
ただ単に、持って来る絵を間違えたんじゃないの? と訊ねました。

あの時、大月悠一はマリーにフランス語のパンフレットを作らせましたが、
フランス人記者に、『これは日本語で何というんだ』と訊かれて、
マリーは〈ある冬の夜〉と言ったのでした。

マリーは、夏と冬、昼と夜を、逆に憶えてしまっていて、
本当はあの絵は〈ある夏の昼〉だったのでした。


というあらすじなのですが、いい話だと思いました。

ただ、旧知の画家の、『愛国心』がどうのと言う連中から、
というセリフは必要だったのだろうかと思いました。

最初は、マスコミから非難されたと書かれていましたが、
現実のマスコミは、朝日新聞やフジテレビやNHKや電通などなど、
反日であることが多く、日本に対する愛国心なんて持っていませんよね。

いや、マスコミで働いている在日韓国・朝鮮人などが、
韓国や北朝鮮などに対する愛国心を持っている、
という意味なら間違っていませんが。

赤川次郎「招待状 赤川次郎ショートショート王国」7話「やさしい嘘」のネタバレ解説

中学3年生の富代(とみよ)は、ダイニングキッチンのテーブルの上に放り出してあった、
富代の母の有田宏子に宛てたハガキを読みました。

父親の拓次(たくじ)からのハガキで、15年ぶりに出所してきたことや、
今度の日曜日、昼の12時に富代と宏子に会いたい書かれていました。

しかし富代は、母の宏子から、父親は富代が生まれる前に事故で死んだと聞かされていました。

日曜日の12時に、宏子は財布を忘れたと言い、富代と別れ、公園に行きました。

公園のベンチで拓次と再会した宏子は、
夜道で出会った酔っ払いが、妊娠7か月だった宏子のお腹をけとばし、
怒った拓次が酔っ払いを叩きのめして殺してしまった、という話をしました。

富代はその話を隠れて聞いていましたが、宏子と拓次もそのことに気付いていました。

富代がいなくなった気配を感じると、「本当は、
宏子が富代を妊娠中に、拓次が他の女と会社のお金を持ち逃げして、いなくなったことや、
拓次が病気で余命1か月だという話をしました。

しかし、富代はその話も聞いていて、家に帰った後、病院に、
お父さんをお見舞いに行こうよ、と言ったのでした。


というあらすじなのですが、「父親が過剰防衛で酔っ払いを殺してしまったのと、
父親が他の女と会社のお金を持ち逃げしたのと、
どっちの方が子供にとって救いがある話なのかと考えると、
確かに前者の方がマシですが、それほど変わらない気もします。

というか、富代は父親が事故で死んだという話を信じていたのだから、
『やさしい嘘』をつく必要はなかったんじゃないかと思いました。

赤川次郎「招待状 赤川次郎ショートショート王国」6話「知らない恋人」のネタバレ解説

石井和彦は、療養所で、浜田伸代という27、8歳の女性を紹介されました。

石井和彦は、普段はガーネットの『狐になった奥さん』を読んでいる、
という話をしました。

仲良く長年連れ添った夫婦の、奥さんの方が、突然狐になってしまうが、
姿は変っても、恋しい妻には違いないというので、妻を愛し続ける、
というストーリーでしたが、石井和彦はまだ途中までしか読んでいませんでした。

石井和彦は、石井和彦の妻だと名乗る老女に話しかけられますが、
あなたのことなど、知りませんよ、と老女に言いました。

浜田伸代に、スタッフの人を呼んでくださいと石井和彦は頼み、
建物へと向いましたが、「建物のガラス戸に、老人になった石井和彦が映っていました。

浜田伸代から、『お父さん』と話しかけられ、
お母さんのことは、せめて少しでも思い出してあげて、と言われました。

『狐になった奥さん』は、狐としての意識が強くなって、夫のことを忘れるようになる、
という続きを思い出し、あの小説の『狐』は私のことなのだ、と石井和彦は思いました。

石井和彦は老女に、あなたのことは憶えていない、
しかし、これからお付合することはできるでしょう、と言って、老女の手を取り、
自分の腕にかけたのでした。


というあらすじなのですが、この話は、4話「久しぶりの里帰り」に酷似した話ですね。

もう少し収録順を離した方がよかったのではないかと思います。

ただ、4話がバッドエンドだったのに対し、
こちらはハッピーエンドになっているのが救いだと思いました。

赤川次郎「招待状 赤川次郎ショートショート王国」5話「誰もいない教室」のネタバレ解説

入学式、卒業式で「君が代」を歌わないために、
毎年処分を受けている他の高校の女性教師を支援する会に、
教師の平井加代子は入っていました。

学年の初め、加代子が主任に呼ばれて、〈2年E組〉の生徒名簿を受け取ると、
名簿は白紙でした。

生徒がいないクラスの担任をしろということを主任に言われます。

ホームルームの時間、加代子は空っぽの教室で連絡事項を読み上げていました。

かつて、加代子と恋人同士で、結婚の約束もしていた同僚の室田は、
主任や校長の味方になり、
校長に謝罪して、こんなことやめてもらえよ、と言いました。

室田は校長に仲人をしてもらい来月結婚すると言いました。

室田が出て行くと、加代子は座りましたが、座っちゃだめだろ、と三田がしました。

三田は2年前に加代子が担任していた男子生徒で、禁じられていた金髪をやめようとせず、
盛り場で補導されたとき、マリ〇ァナを持っていたことで、退学処分になっていました。

去年加代子が担任したクラスの女の子で、同じ年齢のボーイフレンドの子を身ごもり、
学校をやめて行った秋山という女の子もいました。

去年、加代子が担任を受け持った、久保田という男子生徒もいました。
久保田は、加代子に夜電話してきましたが、疲れてるの、明日にしてくれる?
と加代子が答えると、その夜の内に、「自分で命を絶ってしまいました。

みんな分ってるよ、先生が1人で苦しんでるってこと、と久保田は言いました。

フッと目の前が暗くなりました。

教室の扉が開いて、生徒たちがなだれ込んで来て、死んでいる加代子を取り囲みましたが、
泣くことないよ、先生、笑ってるもの、と女生徒が言いました。


というあらすじなのですが、生徒のいないクラスの担任を受け持たされたことを、
「君が代」を歌わない女性教師を支援する会に入っているせいだ
と加代子は思っているようですが、最後まで読むと、違うんじゃないかという気がします。

受け持ちの生徒だった三田や秋山が退学したり、
久保田が自殺したりした罰を受けさせられているように見えます。

教育委員会の指示に従えない方は、生徒に悪影響を及ぼす恐れがありますからね、
と主任が言っていますが、本当にその通りになっているように見えます。

ちなみ、「君が代」を歌わない理由についてですが……、
「エ〇バの証人」の信者は、宗教的な理由で「君が代」を否定しています。
反日思想を持つ人達も、政治的な理由で「君が代」を歌いません。

公務員ではない一般人の場合は、「君が代」を歌いたくないのなら歌わなくていいと思いますし、
その権利は保障されるべきだと思いますが、
公務員である公立学校の教師の場合はそれが公務なのだから、
歌わなければならないと、しまうましたは思います。

日本国憲法のもとでは、公務員は日本国憲法第15条第2項に基づき、
国民全体への奉仕者であって、一部への奉仕者ではないとされています。
また、第99条に基づき、「憲法を尊重し擁護する義務」を負います。

日本が嫌いな人は、日本の公務員になるべきではありません。

民間企業で働いてください。

ちなみに、私立の学校も国から助成金が出ています。

ルールを破っている教師に指導されたら、生徒も、
ルールを破ってしまうようになるでしょう。

生徒から見たら、あの先生はルールを破って「君が代」を歌わないのに、
何で自分達は髪を染めちゃいけないとか、
異性と付き合ってはいけないとかいう校則を守らないといけないんだ、と思うでしょう。
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