川原礫「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」4話「赤鼻のトナカイ」のネタバレ解説

2023年12月、SAOに閉じ込められてから、
2度目のクリスマスが近づいたころ。

キリトは、最も効率よく経験値稼ぎができるスポットで、
他のプレイヤーから笑い者にされながら、
何時間も経験値稼ぎをしていました。

見かねたクラインが、キリトのことを心配して話しかけてきました。
クラインは、SAO以前からの友人たちと風林火山というギルドを結成し、
そのリーダーになっていました。

情報屋のアルゴから、キリトがクリスマスボスの情報を買ったことを、
クラインもアルゴから情報を買って知っていました。

12月24日夜24時ちょうど、どこかの森にある樅(もみ)の巨木の下に、
背教者ニコラスという怪物が現れ、倒すことができれば、
蘇生アイテムが手に入る、というクエストの情報が流れていました。

キリトは、半年前に自分以外全滅したギルドのことが忘れられず、
単独でクリスマスボスに挑もうとしていました。

ここで回想です。
SAOが始まってから5ヶ月ほど経過したある春の夕暮れ、
キリトは当時の前線から10層も下の迷宮区に、
武器の素材となるアイテムの収集を目的に潜っていました。

その時、ギルド≪月夜の黒猫団≫の5人のメンバーが
モンスターに追われているのを見て、助けてあげました。

敵は、キリトなら楽勝で倒せる武装ゴブリンでしたが、
自分の本当のレベルを知られてビーターと嘲られるのを恐れて、
キリトはわざと時間をかけてゴブリンを倒しました。

主街区に戻って酒場で話をします。
レベルを聞かれたキリトは、彼らの平均レベルより3ほど上で、
本当のレベルの20も下の数字を答えました。

リーダーのケイタは、月夜の黒猫団に入ってくれないか、
とキリトを勧誘しました。

月夜の黒猫団は前衛が足りず、
戦っているうちにジリ貧になってしまうことが多かったのですが、
サチという黒髪の槍使いの女の子を盾持ち片手剣士に転向させようと
ケイタは考えていて、サチをコーチしてやってくれないかなあ、
と頼まれました。

ケイタ達は、現実ではみんな同じ高校のパソコン研究会の
メンバーなのだそうです。

キリトは仲間に入れてもらい、それとなく彼らを誘導して、
最大限の効率を叩き出し続けることで、
黒猫団の平均レベルは完全にボリュームゾーンから頭ひとつ抜け出し、
キリトの加入時には10あった前線層との差は、
短期間で5にまで縮まりました。

ただし、キリトは深夜になると宿屋を抜け出し、
最前線に移動してソロでレベル上げをし、
黒猫団メンバーとのレベル差を拡大させていました。

サチの盾剣士転向計画だけは、はかばかしくありませんでした。
サチは大人しい、怖がりな性格で、前衛に向いているとは思えませんでした。

ある夜、サチの姿が消えました。

キリトは他の仲間には内緒で、
索敵スキルから派生する上位スキルの≪追跡≫を使い、
サチが主街区のはずれの水路に隠れているのを発見しました。

サチはキリトに、一緒にどっか逃げよ、死ぬの怖い、と言いました。

君は死なない、とキリトが繰り返すと、サチは少しだけ泣きました。

翌日の夜から、サチは夜が更けるとキリトの部屋にやってきて、
キリトに、君は死なない、と言ってもらってから眠るようになりました。

しかし、それからたった1ヶ月足らずの後、サチは死にました。

その日、ケイタは、目標額に達したギルド資金の全額を持って、
ギルドハウス向けの小さな一軒家を買いに行きました。

やがてメイサーのテツオが、ケイタが帰ってくるまでに、
迷宮区で金を稼ごうと言い、最前線から僅か3層下のフロアに行きました。

レベル的には安全圏内だったので、順調な狩りが続きましたが、
シーフ役のメンバーが宝箱を見つけて開け、
アラームトラップを発動させました。

アラームを聞いたモンスターが怒涛のように押し寄せてきて、
キリトは全員に転移クリスタルで緊急脱出しろと叫びましたが、
その部屋はクリスタル無効エリアに指定されていて、
全員がパニックになりました。

サチは、HPを全て失うその瞬間、キリトに向かって右手を伸ばし、
何かを言おうと口を開きました。
その瞳に浮かんでいたのは、すがり付くような痛々しいまでの信頼の光でした。

1人だけ生き残ったキリトは、宿屋に戻り、
隠していたことも含めて、ケイタに全ての事情を説明しました。

ケイタは、ビーターのお前が、僕たちに関わる資格なんてなかったんだ、
とキリトに言い、アインクラッド外周部から無限の虚空へと身を躍らせ、
自殺しました。

回想終わりです。

蘇生アイテムを手に入れるため、無謀なまでのレベル上げをしたキリトは、
35層にある迷いの森で見つけていたモミの巨木に行こうとしました。

しかし、クラインがキリトを尾行してきていました。
クラインは合同パーティーを組もうと言いましたが、
蘇生アイテムはドロップさせた人の物になってしまうので、
キリトは断りました。

さらに、クラインも尾行されていて、
30人以上の≪聖竜連合≫の連中がやってきました。

クラインが聖竜連合を喰いとめている間に、キリトはモミの巨木のところに行き、
背教者ニコラスと戦いました。

キリトのHPは初めて赤の危険域に突入しましたが、
何とかボスを倒すことができました。

蘇生アイテム≪還魂の聖晶石(かんこんのせいしょうせき)を手に入れましたが、
それは、「対象プレイヤーが死亡してからその効果光が完全に消滅するまでの間、
およそ十秒間しか効果のないものでした。

キリトは絶叫し、クラインのところに戻ると、蘇生アイテムをあげました。

宿屋に戻り、朝の7時になると、サチとのアイテム共有タブでアラームが鳴りました。
それは、タイマー起動のメッセージ録音クリスタルでした。

キリトがこれを聞いてる時、私はもう死んでると思います、
というサチの声が聞こえました。

自分が死んでもキリトのせいじゃないと伝えるために、
サチはメッセージを録音していたのでした。

サチは、キリトのベッドで目を覚ました時、キリトが開いてるウインドウを覗き、
キリトの本当のレベルを知っていました。

私が死んでも、キリトはがんばって生きてね、とサチは言い、
余った時間で≪赤鼻のトナカイ≫を歌いました。


というあらすじなのですが、今回はキリトにとってトラウマ回でしたね。

キリトはこの後もずっとサチ達のことを引き摺り続けることになります。

2巻はこれで終わりなのですが、1巻では女性プレイヤーがアスナしかいなかったのに、
2巻では怒涛の勢いで女性キャラが増えて、ハーレム状態になってしまいましたね。

3巻以降も、キリトハーレムは拡大する一方です。

川原礫「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」3話「朝露の少女」のネタバレ解説

1巻の終盤、22層でキリトとアスナが結婚していた時のエピソードです。

2024年10月、この辺の森が深くなっているところで、
幽霊が出る、という噂をキリトは聞きました。

アスナはキリトに肩車をしてもらい、その場所に行きます。

すると、本当に白いワンピースをまとった、8歳くらいの幼い幼女がいました。
しかし、その幼女はキリト達の目の前で倒れて気絶し、実体がありました。

ただし、通常アインクラッドに存在する動的オブジェクトなら、
プレイヤーにせよモンスターにせよNPCにせよ表示されるはずの、
カラー・カーソルが出ませんでした。

幼女を家に連れて帰り、その晩は寝ました。

翌朝、幼女は目を覚まし、アスナにしか聴こえないはずの
起床アラームに合わせてハミングしていました。

幼女はユイと名乗りましたが、それ以外の記憶はなく、
精神にダメージを受けているような様子がありました。

ユイは、キリトのことをパパ、アスナのことをママ、と呼び、
アスナはそれを受け入れました。

ユイにウインドウを出してもらい、可視モードにしてもらって、
ウインドウを見ると、プレイヤーとは思えない異常な画面でした。

ユイのことを知っている人を探そうと、第1層のはじまりの街に行きます。

ここでアスナの回想があります。
厳格な両親に育てられたアスナは、兄が買ったナーヴギアとSAOを、
兄が出張に出かけた1日だけ使うつもりでSAOにログインし、
事件に巻き込まれました。

受験シーズンの中学3年生の冬であり、
パニックになったアスナは2週間宿に閉じこもった後、
周囲の人々の心を繋ぎとめておくためには、
事件を解決した英雄になるしかないと決意し、フィールドに出ました。

ここで「黒髪の剣士」と出会ったのは2年前ではなく1年前という文があり、
プログレッシブ編と矛盾していますが、
この「黒髪の剣士」はキリトのことではない可能性もあります。
まあ、プログレッシブ編は基本的に後付けなので、
その辺の細かい矛盾には目を瞑りましょう。

回想終わりです。

はじまりの街には、フィールドに出るのを恐れ、
売っても5コルにしかならない果実が落ちるのを待ち続ける男がいました。
その男から、東七区の川べりの教会に子供のプレイヤーが集まって住んでいる、
という話や、昼間はアインクラッド解放軍の徴兵部隊に出くわすかもしれないから、
みんな宿屋の部屋に閉じこもっているという話を聞きました。

その教会に行くと、大きな眼鏡をかけた20歳前後の女性と、
12歳から14歳くらいの、何人もの子供たちがいました。

子供たちの面倒をみているサーシャという女性は、
2年間ずっと、毎日1エリアずつ全ての建物を見て回って、
困っている子供がいないか調べていましたが、
ユイのことは知らないと言いました。

教会の生活費は何人かの年長の子がフィールドでモンスターを倒し、
稼いでくれているのですが、今はじまりの街に残っているプレイヤーは、
フィールドでモンスターを狩るのは自殺行為だと考えている人ばかりなので、
サーシャ達は相対的にこの街の平均プレイヤーよりお金を稼いでいることになり、
軍に目を付けられてしまっていました。

東五区の道具屋裏の空き地で、軍が10人くらいで通路をブロックしている、
と助けを求めた少年がいて、キリトとアスナは助けに行きました。

街の圏内では、犯罪防止コードのおかげで他のプレイヤーにダメージを与えたり、
無理矢理移動させたりすることはできないのですが、
それを利用して行く手を阻もうとする悪意のプレイヤーもいました。

キリトとアスナは軍メンバーの頭上を飛び越えて、
閉じ込められていた子供たちのところに駆けつけました。
アスナは≪圏内戦闘≫で、軍のメンバー達に剣撃を浴びせ、
システムカラーの発光と衝撃音で、軍のメンバー倒しました。

それを見たユイは何かを思い出した様子で、
ずっと、ひとりで、くらいところにいた、こわい、と言いました。

その夜は協会に泊めてもらいました。
翌朝、ユリエールという長身の女性プレイヤーが教会を訪ねてきました。
ユリエールも軍に所属していますが、他のメンバーとは違い、
サーシャ達に好意的でした。

軍は最初はギルドMTDという名前だったのですが、
かつてのサブリーダーで現在の実質的支配者の、
キバオウという男が実権を握ってから軍に改名した、
という事情をユリエールは話しました。

MTDは、日本最大のネットゲーム総合情報サイト≪MMOトゥデイ≫の管理人の、
シンカーという人物が作ったギルドだったのですが、
最近ではシンカーは飾り物状態で、キバオウ派のプレイヤー達は、
徴税と称して恐喝まがいの行為を始めたのでした。

資材の蓄積だけにうつつを抜かして、
ゲーム攻略をないがしろにし続けるのは本末転倒だろう、
という声が末端のプレイヤーの間で大きくなり、
キバオウは配下の中で最もハイレベルのプレイヤー十数人で、
最前線のボスを倒そうとしましたが、結果は敗退でした。

無謀さを糾弾されたキバオウをもう少しで追放できるところまで行きましたが、
キバオウはシンカーを罠にかけました。

キバオウはダンジョンの奥深くに設定してある回廊結晶を使い、
1人で突破して戻るのは不可能な状態にしました。

シンカーはもう3日もダンジョンの奥深くに閉じ込められており、
ユリエールはキリトとアスナに助けを求めたのでした。

ユリエールはうそついてない、というユイの言葉を信じ、
キリトとアスナはシンカー救出に協力することにしました。

問題のダンジョンは、上層攻略の進み具合によって解放されるタイプのもので、
はじまりの街の地下にありました。

60層クラスのモンスターを倒して、どんどん先に進み、
安全地帯に隠れているシンカーを発見しました。

ユリエールはシンカーに駆け寄りますが、
死神のようなボスモンスターはユリエールに襲いかかろうとしました。

キリトは恐ろしい速度でダッシュしてユリエールを助けた後、
アスナに、今すぐ他の3人を連れてクリスタルで脱出しろ、と言いました。

ボスの強さは90層クラスだったのです。
キリトはアスナに逃げろと言いましたが、アスナはキリトを助けるため、
残って戦うことにしました。

ボスは圧倒的な強さでしたが、そこにユイが近づいてきました。
ユイには、「 【Immortal Object】、不死的存在というシステムタグがあり、
ユイは身の丈を超える剣を出現させてボスを倒しました。

記憶を取り戻したユイは、自分は≪カーディナル≫という、
問題を抱えたプレイヤーのために試作された、
≪メンタルヘルス・カウンセリングプログラム≫、
コードネーム≪Yui≫だったのだと言いました。

つまり、ユイはAIだったのですが、SAOがですゲームとなってからは、
プレイヤーに一切干渉できなくなり、
プレイヤーの負の感情をモニタリングし続けるうちにエラーを蓄積させ、
崩壊してしまったのでした。

しかし、キリトとアスナは、
他のプレイヤーとは大きく異なるメンタルパラメータを持っていたので、
その2人の近くでシステムコンソールで実体化し、
彷徨うようになっていたのでした。

ユイは、ずっとキリトやアスナと一緒にいたいと言いました。
しかし、ユイが記憶を取り戻したのは、安全地帯にあった、
GMがシステムに緊急アクセスするために設置されていた
黒いコンソールに触れたからでした。

それのおかげでボスを倒せましたが、同時に、
今まで放置されていたユイにカーディナルが注目してしまったので、
ユイは消去されてしまうことになりました。

ユイはキリトとアスナにお別れを言いますが、
キリトは黒いコンソールに飛びつき、ホロキーボードを叩いて、
GMアカウントでシステムに割り込み、
ユイのプログラム本体をシステムから切り離してオブジェクト化しました。
ゲームがクリアされたら、キリトのナーヴギアのクライアントプログラムの
環境データの一部としてローカルメモリに保存されるようになっていました。


救出されたシンカーは、キバオウと彼の配下を除名し、
蓄積した資材をこの街の住民に均等に分配してから、
軍自体を解散すると言いました。

というあらすじなのですが、今回、
キリトさんにはシステムエンジニア的才能もあることが発覚しましたね。

これでモテないわけがないです。

川原礫「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」2話「心の温度」のネタバレ解説

2024年6月の話です。

リズベットという少女は、48層主街区≪リンダース≫に、
水車付きの鍛冶屋、≪リズベット武具店≫を開きました。

リズベットはアスナの友人で、アスナによって、
ベビーピンクのふわふわの髪の毛にカスタマイズされていました。

SAOにログインしたときは15歳でした。

ある日、アスナがリズベットのお店にレイピアを研いでもらいに来て、
好きな人がいるという意味のことを言われました。
ウチの宣伝、よろしく! とリズベットは言いました。

翌日の午後、寝ている時にキリトがリズベットの店にやってきました。
リズベットとは初対面です。

キリトは、予算は気にしなくていいから、
今作れる最高の剣を作って欲しい、と依頼しました。

参考としてキリトが既に持っていた、とても重い剣を渡され、
この剣と同等以上の性能の剣が欲しい、と言われます。

今リズベットの家にある最高の剣を渡すと、キリトは、
その剣に自分の剣を打ち下ろし、
リズベットの剣をへし折ってしまいました。

怒ったリズベットは、材料さえあれば、
キリトの剣なんかぽきぽき折れる剣を鍛えられると言い、
金属を取りに行くところから付き合ってもらうことになりました。

10日ほど前から、55層の片隅にある小さな村で、
西の山に住む白竜は毎日餌として水晶を齧り、
その腹で精製して貴重な金属を溜め込んでいる、
というクエストの噂が流れていました。

しかし、色々なパーティーがそのクエストに挑戦しましたが、
白竜を倒しても金属を手に入れることはできませんでした。

キリトとリズベットは早速、その村に行きましたが、
55層のフロアのテーマは氷雪地帯で、リズベットは寒い思いをしました。

その村の長老から話を聞いてフラグを立てましたが、
長老の話は長く、終わった時には夕方になっていました。

そのままドラゴンを倒しに行き、
キリトは圧倒的な強さでドラゴンに勝つ寸前になりました。

しかし、キリトの強さを称えようとしたリズベットが、
それまで隠れていた水晶柱の陰から一歩踏み出すと、
ドラゴンは突風攻撃をし、
リズベットは山頂に開いていた巨大な穴に落ちてしまいました。

リズベットを助けようと、キリトが手を伸ばしてリズベットの手を掴み、
身体を引き寄せ、剣を壁に突き立ててスピードを落とし、
何とか助かりました。

しかし、結晶無効化空間だったため、転移結晶を使うことはできません。
キリトは壁を走って上ろうとしましたが、途中で落ちてしまいました。

ひとまず穴の底で野営することになり、
キリトは野営用ランタンや手鍋やマグカップや寝袋を出しました。

さっき助かる保証はなかったのにリズベットを助けたのはなぜか、
とリズベットが訊くと、キリトは、
誰かを見殺しにするくらいなら、一緒に死んだほうがましだ、と答えました。

その温かい言葉を聞いて、リズベットは、
胸の奥がぎゅーっと締め付けられました。

それぞれ別の寝袋に入ったままキリトに手を握ってもらい、
人間の温かさを感じながら、リズベットは眠りました。

翌朝、キリトは、≪クリスタル・インゴット≫という金属が
雪に埋もれているのを発見しました。

この縦穴はトラップではなく、ドラゴンの巣であり、
この金属はドラゴンの腹の中で精製された、ンコだったのでした。

朝になったことで、ドラゴンが巣に帰ってきますが、
キリトはリズベットの左手を掴んで抱き寄せ、
ドラゴンの尻尾に掴まりました。

ドラゴンは両の翼を広げると、凄まじいスピードで急上昇し、
穴から脱出することができました。

リズベットはキリトに、あたし、あんたのことが好き!!
と告白しましたが、風の音のせいでキリトには聞こえませんでした。

水車のあるお店に戻り、持ち帰ったインゴットで片手用直剣を作り、
≪ダークリパルサー≫という新しい剣が完成しました。

いい剣だと褒めてくれたキリトに、どうして既に剣があるのに、
2本も必要なのかとリズベットは訊きました。

キリトは、2本の剣でシステムに規定された剣技を見せました。

リズベットは新しい剣の鞘を見繕うと、剣の代金はいらないから、
自分をキリトの専属スミスにしてほしい、
攻略が終わったら、ここに来て、装備のメンテをさせて、
毎日、これからずっと、と告白同然のことを言いました。

しかし、そのタイミングで、アスナが店に入ってきて、
アスナの好きな相手がキリトで、
アスナが紹介したからキリトがリズベットの店に来たのだと判明しました。

リズベットは、仕入れの約束があった、と言って店を飛び出し、
店から離れた場所で泣いていました。

すると、キリトが街の中心部にある教会の尖塔から街じゅう眺めて、
リズベットのところにやってきました。

キリトは、昔ギルドメンバーを全滅させたことがあり、
それ以来パーティーを組むのを避けていました。
しかし、昨夜、リズベットと手が温かくて、この人は生きてるんだ、
誰だって生きるために生きているんだ、と思えたのだとキリトは言いました。

リズベットも、この世界でホントの何かを探していて、
自分にとってキリトの手の温かさがそれだったのだと言いました。

それから5ヶ月後、仕事をしていたリズベットは、
鐘のようなアラームのような音を聞きました。
店番NPCが消え、11月7日14時55分に、ゲームがクリアされ、
プレイヤーはログアウトされるというアナウンスが流れました。

リズベットは75層にいるはずのキリトに向かって、
愛してる!! と叫びました。

というあらすじなのですが、完全にアスナさんが正妻という感じなので、
リズベットが可哀相でした……。

川原礫「ソードアート・オンライン2 アインクラッド」1話「黒の剣士」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン (2) アインクラッド (電撃文庫)


2巻は1巻のラストから時系列が戻り、全4話の短編集となっています。

2024年4月、アインクラッド第35層の話です。

今回は、2巻の表紙にもなっている短剣使いの13歳の少女、
シリカの視点で話が進みます。

シリカは、アインクラッドでは珍しい≪ビーストテイマー≫でした。

小動物型モンスターがプレイヤーに友好的な態度を示してくれるイベントが発生した時、
飼い馴らし(テイミング)に成功すると、
そのモンスターはプレイヤーの≪使い魔≫として様々な手助けをしてくれるようになり、
そのプレイヤーはビーストテイマーと呼ばれるようになります。

シリカは何の予備知識もなく、≪フェザーリドラ≫という、
ふわふわしたペールブルーの綿毛に身を包んだ小竜にナッツをあげたところ、
たまたまそれがその小竜の好物で、飼い馴らしに成功しました。
今のところ、その小竜を飼い馴らすことに成功したのはシリカだけでした。

モンスターの接近を知らせる索敵能力や、
HPを回復してくれるヒール能力をもつその小竜に、
シリカは≪ピナ≫という名前をつけ、可愛がりました。

シリカは中層プレイヤーの中ではアイドル的存在になり、
アイドルを求めるパーティーギルドからの勧誘は引きも切らず、
シリカは多少舞い上がってしまいました。

ところが、6人パーティーを組み、
攻略組が手つかずのまま残した35層にある≪迷いの森≫で冒険していたところ、
もう1人の女性プレイヤーのロザリアに挑発されて口論になり、
シリカはパーティーを離脱すると言い放ちました。

せめて森を脱出するまでは一緒に行こうと引き止めるリーダーの言葉にも耳を貸さず、
ずんずんと歩き続けるうちに、シリカは迷子になってしまいました。

巨大な樹々がうっそうと立ち並ぶ森は碁盤状に数百のエリアへと分割され、
ひとつのエリアに踏み込んでから1分経つと東西南北の隣接エリアへの連結が
ランダムに入れ替わってしまうという設定になっていたのです。

モンスターに襲われ、回復アイテムも底をついてしまいました。
夕闇の中で、3匹の強めのモンスター≪ドランクエイプ≫に襲われ、
シリカのHPバーがどんどん減少し、黄色い危険域に達しました。

すると、ドランクエイプの棍棒の攻撃から、
ピナが身を挺してシリカを庇ってくれました。
ピナは長い尾根を1枚残して、消えてしまいました。

シリカがドランクエイプに無謀な突撃を強行しようとした時、
黒の剣士、キリトが助けに入ってくれ、ドランクエイプを倒しました。

ピナが遺した水色の羽根の前で泣くシリカに、キリトは、
その羽根にアイテム名が設定されているか訊きます。
≪ピナの心≫というそのアイテムを、47層の≪思い出の丘≫に持っていけば、
ピナを蘇生させることができる、とキリトは言いました。

しかし、現在の最前線は55層とはいえ、
レベル44のシリカにとって47層は安全圏とはいえないフロアでした。

がんばってレベル上げをすれば、いつかは……と言ったシリカに、キリトは、
使い魔を蘇生できるのは、死んでから3日だけだと言いました。

キリトはシリカに、高防御力の装備をくれ、
一緒に思い出の丘に行ってくれると言いました。

シリカがキリトの妹に似ているから、そこまでしてくれるのだと聞き、
シリカは少し笑いました。

35層の街に戻ると、さっきシリカと喧嘩をしたロザリアが、
ピナが死んだのを知って、痛快という風に笑いました。
シリカは、キリトと一緒に思い出の丘で生き返らせると言い、
キリトとレストランに行って食事しました。

夜になり、シリカがキリトの部屋に行って47層の情報を聞いていると、
キリトは、誰かが聞き耳スキルで話を聞いていた気配を感じ取りました。

シリカはその後、いつの間にかキリトの部屋で寝てしまい、
ベッドを占領してしまったため、キリトは床で寝ました。

翌朝、47層のフローリアに行きますが、そこのモンスターは、
醜悪にカリカチュアライズされた花だったため、
シリカは気持ち悪がって、なかなかまともに戦闘することができませんでした。

キリトの助けで、どうにか思い出の丘に辿り着き、
そこに咲いた≪プネウマの花≫というアイテムをゲットしました。
ピナの心に、その花に溜まっている雫を振り掛ければ、
ピナを蘇生させることができるのだそうです。

しかし、街に戻る途中、ロザリアに待ち伏せされていました。

キリトはロザリアのことを、
犯罪者(オレンジ)ギルド≪タイタンズハンド≫のリーダーと呼びました。

SAO内において、盗みや傷害、
殺人といったシステム上の犯罪を行ったプレイヤーは、
通常緑色のカーソルがオレンジへと変化します。
それゆえ、犯罪者をオレンジプレイヤー、その集団をオレンジギルドと称します。

ロザリアはグリーンでしたが、オレンジギルドと言っても、
全員が犯罪者カラーじゃない場合も多いのだそうです。

仲間の聞き耳スキルでシリカがプネウマの花を入手すると知ったロザリアは、
その花を渡せと言います。

しかし、キリトの方も、ロザリア達を探していました。
ロザリア達は、10日前に、38層で≪シルバーフラグス≫というギルドを襲い、
リーダー以外のメンバー4人を殺していました。
そのリーダーは毎日朝から晩まで、最前線のゲート広場で、
ロザリア達を黒鉄宮(こくてつきゅう)の牢獄に入れてくれと頼み続け、
キリトはその依頼を引き受けたのでした。

新たにロザリアの手下の10人の盗賊が現れ、キリトに襲いかかりましたが、
キリトは反撃せずに攻撃を受けました。

攻略組のキリトのレベルは78で、HPは14500もありました。
ロザリア達の攻撃は10秒あたり400というところでしたが、
戦闘時回復スキルによる自動回復で、10秒で600回復するため、
ロザリア達が何時間キリトを攻撃しても、キリトを倒すことはできませんでした。

キリトは、逃げようとしたロザリアの転移結晶を奪い、
回廊結晶で黒鉄宮の監獄エリアの牢屋に飛ばせました。

シリカとキリトは街に戻り、別れの時間が近づいてきました。
本当は、連れて行って下さい、と言いたかったのですが、
キリトとレベル差が33もあるシリカは、そう言えませんでした。

シリカがピナを生き返らせたところで、この話は終わります。


というあらすじなのですが、流石は攻略組のキリトさんです。
たった1日でシリカを「攻略」してしまいました。

2話は、また別の時系列の話です。

(ソードアート・オンライン2 アインクラッド 1話 2話 3話 4話

川原礫「ソードアート・オンライン1 アインクラッド」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン〈1〉アインクラッド (電撃文庫)


2022年5月に、ナーヴギアというゲームマシンが発売されました。

ユーザーがナーヴギアのヘッドギアを装着して
「リンク・スタート」と開始コマンドを唱えると、
脳から自分の体に向けて出力される命令を遮断・回収され、
仮想の五感情報を与えられるようになります。

この状態を、完全(フル)ダイブ、と言います。

2022年11月6日、土曜日に、VRMMORPG
(仮想大規模オンラインロールプレイングゲーム)である、
ソードアート・オンラインの正式サービスが始まり、
約1万人のプレーヤーがゲームを開始しました。

1000人しか選ばれなかったベータテスト・サーバーの経験がある、
14歳の桐ヶ谷和人(きりがや・かずと)は、
キリトという名前でゲームを始めます。

キリトは重度のゲームオタクで、黒い服を好んで着ています。

ゲームの舞台は、100にも及ぶ階層を持つ巨大な浮遊城、
アインクラッドで、基部フロアの直径は10キロもあり、
天井も凄く高いです。

キリトは、ゲーム開始直後、はじまりの街で、
戦国時代の若武者のような雰囲気のクラインという男に話しかけられ、
クラインにSAO(ソードアート・オンライン)のテクニックを伝授します。

SAOの世界では、魔法の要素は大胆に排除され、
剣技(ソードスキル)という名の必殺技が無限に近い数設定されています。

クラインは、他のRPGではスライムに相当するイノシシのモンスターを倒し、
キリトに別れの挨拶をして、一旦ログアウトすることにしました。

クラインは、右手の人差し指と中指をまっすぐ揃えて掲げ、
真下に振るというメインメニュー・ウインドウを呼び出します。
しかし、ログアウトボタンがないと言いました。

キリトもウインドウを見ますが、ベータテストの時にはあったはずの、
ログアウトボタンが見当たりませんでした。

バグだろうかと話しているうちに、午後5時半になりました。

鐘のような警告音のような音が聞こえ、キリトとクラインは、
はじまりの街の広場に強制的に転移(テレポート)させられました。

プレイヤーが全員集まっています。

百メートル上空に、GM(ゲームマスター)の巨大なローブが見え、
SAO開発者の茅場晶彦(かやば・あきひこ)の声が聞こえました。

ログアウトボタンが消滅しているのはSAO本来の仕様であり、
この城の100階の最終ボスを倒してクリアするまで、キリト達プレイヤーは、
ゲームから自発的にログアウトすることはできない、と茅場は告げます。

外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除が試みられた場合、
ナーヴギアが高出力マイクロウェーブを発して、
プレイヤーの脳を破壊し、生命活動を停止すると言いました。

ナーヴギアは、ヘルメット内部に埋め込まれた無数の信号素子から
微弱な電磁波を発生させ、脳細胞そのものに擬似的感覚信号を伝える、
という仕組みで、電子レンジのように脳細胞を蒸し焼きにすることが可能です。

10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、
ナーヴギア本体のロック解除または分解または破壊の試み、
いずれかの条件いよて、脳が破壊されると言います。

すでに、プレイヤーの家族友人がナーヴギアの外そうとして、
213人のプレイヤーが死亡した、と茅場は言いました。

今後、プレイヤーの身体は病院その他の施設へと搬送され、
介護態勢のもとに置かれるはずだ、と茅場は言います。

また、プレイヤーにとってSAOはもう一つの現実と言うべき存在になり、
ヒットポイントがゼロになった瞬間、脳はナーヴギアに破壊される、
と茅場は言いました。

アイテムストレージに入っている手鏡を確認しろと茅場に言われ、
その通りにすると、それまで美男美女ばかりだったアバターが、
現実世界の顔と肉体に戻ってしまいました。

キリトとクラインも、お互いにお前は誰だと言い合います。

茅場の巨大なローブが消えると、あちこちでパニックが起こりました。

キリトは、クラインに、すぐに次の村に向かうから、
クラインも一緒に来いと言いました。

しかしクラインは、他のゲームで友達だった奴らを見捨てるわけにはいかない、
と言い、キリトはクラインを残して次の町に向かいました。

この直後の出来事は、8巻3話の「はじまりの日」で詳しく書かれています。

ゲーム開始1ヶ月で2000人が死に、2年後には、
生存者の数は6000人にまで減っていました。

フロアは73層まで攻略され、残るフロアは26層になった、
2024年10月下旬まで、一気に時間が飛びます。

74層の迷宮区で、キリトは偶然、ラグー・ラビットという、
この世界で最高級の美味に設定されているウサギを発見しました。
投剣スキルの基本技シングルシュートの先制攻撃により、
キリトはそのラグー・ラビットの肉を入手することができました。

瞬間転移アイテムの宝石を使い、キリトが1年以上ねぐらにしている、
アルゲートという猥雑な街に戻ります。

キリトは、ラグー・ラビットの肉を売ろうと、
180センチの体躯が筋肉と脂肪にがっちりと包まれた、
スキンヘッドのエギルの店に行きます。

しかし、そこに栗色のストレートヘアの美少女、アスナがやってきました。

亜砂は、純白と真紅のユニフォームが特徴的なギルド、
血盟騎士団の副団長としても有名です。

料理スキルを完全習得(コンプリート)したというアスナに頼み、
ラグー・ラビットの肉を調理してもらうことにします。
アスナは、料理の半分を自分も食べるという条件で引き受けました。

アスナを崇拝し護衛役をやっている、血盟騎士団に所属する長髪の男、
グラディールが反対しましたが、アスナはクラディールに、
今日はここで帰るようにと命令しました。

アスナとキリトは、アスナが住んでいる61層の美しい城塞都市、
セルムブルグに行きました。

アスナはキリトを自分の部屋に案内し、
ラグー・ラビットの肉でシチューを作り、食べました。

アスナはキリトに、しばらくわたしとコンビ組みなさい、と言いました。

この辺の微妙な距離感を感じるやりとりは、
キリトとアスナがイチャイチャしまくっている、
プログレッシブ編を読んだ後だと、ちょっと違和感があります。

翌日の朝9時に74層のゲートで待ち合わせの約束をしました。

しかし、アスナはクラディールにつきまとわれたせいで、
遅刻してきました。

クラディールはアスナのストーカーなのでした。

キリトは、アスナを賭けてクラディールから1対1のデュエルを申し込まれ、
初撃決着モードで受諾しました。
最初に強攻撃をヒットさせるか、相手のHPを半減させたほうが勝利する、
という条件のモードです。

クラディールもなかなかの腕前だったのですが、
キリトはクラディールの剣を折り、降参させました。

クラディールはキリトに向かって、絶対に殺すぞ……と言いました。

アスナはクラディールに、護衛役を解任すると言いました。

キリトとアスナが迷宮区に行くと、しばらくして、
基部フロアを本拠地とする巨大ギルド、
アインクラッド解放軍のメンバーたちが行進しているのを目撃しました。

「軍」は、もともとはクリアを目指す集団だったのですが、
25層で大きな被害を出してから、組織強化に力を入れるようになり、
前線に来なくなっていました。

アスナが聞いた噂によると、
最近、軍の内部で不満が出ており、少数精鋭部隊を前線に送って、
その戦果でクリアの意思を示すことになったのだそうです。

軍を見送ったキリトとアスナは、モンスターを倒しながら探索を続け、
ボスの部屋を発見しました。
転移アイテムを用意してから、扉を開けると、巨大な悪魔のボス、
グリームアイズがいて、キリトとアスナは逃げ出しました。

アスナの手作り料理を食べていると、クラインとその友達のパーティー、
風林火山のメンバーと遭遇しました。

さらに、アインクラッド解放軍がやってきて、コーバッツ中佐と名乗る男から、
ボス部屋の手前までのマッピングデータを提供しろ、と言われました。

アスナとクラインはコーバッツに反発しましたが、
キリトは最初から街に戻ったら公開するつもりだったので、データを渡しました。

コーバッツを除いて、
たった12人しかいない軍の部隊は、ボス部屋まで行進していきました。

まさか、そのままボスと戦闘しないだろうと思いつつも、
キリト達は心配になり、コーバッツ達の様子を見に行きました。

すると、無謀にも軍の部隊はボスと戦闘し、2人の死者を出し、
地獄絵図になっていました。

早く転移アイテムを使って脱出しろ、とキリトは言いますが、
このボス部屋は今までのボス部屋と違い、結晶無効化空間なのでした。

コーバッツは部下に、無謀な突撃命令を出し、
コーバッツはグリームアイズの巨剣で斬り飛ばされ、死亡してしまいました。

残りの軍のパーティーも少ないHPで逃げ惑います。

アスナは絶叫し、助けに入りました。

アスナを助けに、キリトやクライン達もボス部屋に入り、
グリームアイズと戦います。

アスナとクラインに、十秒持ちこたえてくれ、とキリトは叫び、
エクストラスキルの≪二刀流≫を選択しました。

その上位剣技≪スターバースト・ストリーム≫による十六回攻撃を、
グリームアイズに食らわせ、キリト達は辛勝しました。

キリトは一瞬意識を失い、目を覚ましたら、
二刀流スキルについて質問攻めにされます。

しかし、キリトにも二刀流スキルの出現条件は分からず、
習得者が1人しかいないユニークスキルとでも言うべきものでした。

軍の生き残りは帰り、
クラインが75層の転移門をアクティベートしてくれました。

翌日、SAOの中はすでに昨日の≪事件≫で持ちきりになり、
キリトはエギルの雑貨屋の2階にシケ込んでいました。

アスナは、血盟騎士団の活動をしばらく休む、
と団長のヒースクリフに申し出ましたが、
その条件としてキリトがヒースクリフと立ち会うことになりました。

ヒースクリフもユニークスキル≪神聖剣≫の持ち主で、
十字を象った一対の剣と盾を用いていました。
HPバーがイエローゾーンに陥ったところを誰も見たことがない、
と言われるほどの防御力を誇っています。

キリトは、55層にある血盟騎士団の本部に行き、
ヒースクリフと会います。

キリトがヒースクリフと戦って勝てば、
アスナはキリトが連れて行ってもいいが、
ヒースクリフが勝ったらキリトが血盟騎士団に入る、
とキリトは約束させられてしまいました。

75層のコロシアムで、大勢の観客に見物されながら、
一撃終了ルールで戦います。

ヒースクリフの防御力は高いのですが、
キリトは攻撃スピードが高く、攻撃の数で優勢に立ちました。

強攻撃が当たらなくても、どちらかのHPバーが半分を下回れば、
その時点で勝敗が決着します。

キリトの攻撃が当たりかけ、
ヒースクリフのHPバーが半分になろうとしたとき、
時間をほんのわずか盗まれたような感覚があり、
キリトの攻撃は盾で防御されてしまいました。

カウンターを食らい、キリトは負けてしまいました。

こうしてキリトは血盟騎士団に入ることになり、
黒い服から純白のユニフォームに着替えさせられました。

アスナから、なんでギルドを避けるのか、と訊かれたキリトは、
1年以上前に≪月夜の黒猫団≫というギルドに入っていたが、
キリトを除いて全滅した、というエピソードを語りました。
この話は2巻で詳しく描写されています。

その話を聞いたアスナは、わたしは、君を守る、と言いました。

翌日の朝、キリトはアスナではなく、斧戦士のゴドフリーと、
パーティーを組まされることになりました。

さらに、ゴドフリーは、キリトとクラディールを仲直りさせようとして、
55層で一緒に訓練をすると言い出しました。
クラディールは頭を下げ、謝りました。

ゴドフリーは、今日の訓練は限りなく実践に近い形式で行うと言い、
結晶アイテムを全て取り上げました。

岩造りの迷宮区で休憩することになり、水の瓶とパンを渡されます。

しかし、その水にはクラディールによって麻痺毒が仕込まれており、
キリトやゴドフリーは倒れてしまいました。

クラディールはゴドフリーを殺し、さらに、
もう1人の団員も殺害してしまいました。

実はクラディールは、かつてアインクラッドに存在した、
最大最凶の殺人(PK)ギルド、≪笑う棺桶(ラフィン・コフィン)≫の、
メンバーだったのでした。

クラディールはキリトの身体に剣を突き立て、
HPがどんどん減っていきましたが、そこへアスナが駆け付けてきました。

アスナは待っている間ずっと、キリトの位置をマップでモニターしており、
ゴドフリーの反応が消失した時点でキリトのところに駆けつけたのでした。

アスナはクラディールを倒し、キリトに回復の結晶を使いました。

クラディールは命乞いをして、アスナが油断した隙に反撃しようとしますが、
キリトがクラディールを殺しました。

アスナはキリトに謝り、もうキリトには会わないと言いかけましたが、
「俺の命は君のものだ、アスナ。だから君のために使う。
最後の瞬間まで一緒にいる」
とキリトは告白のようなことを言いました。アスナも、
「わたしも、これから絶対に君を守る。これから永遠に守り続けるから」
と言い、2人は抱き締め合いました。

キリトとアスナは血盟騎士団の本部に戻ると、
ヒースクリフにことの顛末を報告し、一時退団を申し出ました。

アスナの部屋で、2人きりになると、
アスナはキリトの「今夜は、一緒に居たい」という言葉を勘違いし、
服を殆ど脱いでしまいました。

しかし、キリトは文字通りの意味で、一緒に居たいと言っただけで、
アスナはキリトを殴りました。

ソロプレイヤーのキリトは知らなかったのですが、
オプションメニューの凄く深いところに≪倫理コード解除設定≫というのがあり、
SAOの中でも、現実世界の行為に近いことができるのだそうです。

キリトは、22層の南西エリアにある、
森と湖がいっぱいある小さい村のログハウスに引っ越そうと言い、
結婚しよう、と言いました。
アスナは、はい、と頷き、一粒の大きな涙を流しました。

ログハウスに引っ越し、10日くらいが経過しました。

キリトは大きな湖でのんびりと釣りを楽しむことにしました。
しかし、何も釣れず、苛々していると、
ニシダという50歳を超えた男に話しかけられました。

ニシダは、SAOを開発したアーガスという会社と連携していた、
ネットワーク事業部に勤めており、業務の上で事件に巻き込まれたのでした。

キリトはニシダを連れ帰り、アスナを紹介します。
アスナ自家製の、醤油のような味の液体を振る舞うと、ニシダは感激しました。

キリトが釣りをしていた大きな湖には、主(ぬし)がいると言われ、
キリトはニシダと協力して主を釣り上げることにしました。

3日後、ギャラリーの前で、ニシダが竿を振り、
主が掛かったところで、筋力パラメータの高いキリトと後退します。

すると、巨大な主が釣れましたが、それは魚人型のモンスターでした。

≪閃光≫の異名を持つアスナが、主を倒してくれましたが、
その際に、「血盟騎士団のアスナ」だと、ギャラリーにばれてしまいました。

75層のボス部屋の偵察隊10人が全滅し、
休暇中だったキリトとアスナは本部に呼び戻されました。

74層と同じく、結晶無効化空間になっていたせいでした。

キリトとアスナを含めて32人のパーティーを結成し、
ボスに挑むことになりました。

待ち合わせ場所のゲート広場に行くと、エギルやクライン達もいました。

ヒースクリフが≪回廊結晶(コリドークリスタル)≫というレアアイテムを使い、
パーティー全員がボス部屋の前に転移しました。

ボス部屋に入ると、扉が閉まりましたが、ボスの姿は見えません。

しかし、アスナがいち早く、天頂部に、
百足のような形のボスがいるのに気づきました。

ボスの攻撃、一撃で3人のモブキャラが死亡しました。

キリトとアスナは、2人がかりでボスの攻撃を受け止め、
その間に他のメンバーがボスにダメージを与えることになりました。

1時間が経過し、ようやくボスを倒しましたが、
14人もの死者を出してしまいました。

誰もが絶望していましたが、「ヒースクリフだけは、
精緻な檻の中で遊ぶ子ねずみの群を見るような視線で、
キリト達を見回していました。

キリトがヒースクリフとデュエルをした時のことを思い出し、
HPバーが半分近くまで減ったヒースクリフに、
キリトは斬りかかかりました。

しかし、紫の閃光が炸裂し、
不死存在を示すシステムカラーのメッセージが表示されました。

ヒースクリフのHPはどうあろうと注意域(イエロー)まで落ちないよう、
システムに保護されているのでした。

他人のやっているRPGを傍から眺めるほどつまらないことはない、
とキリトは言い、ヒースクリフの正体は茅場晶彦だと暴きました。

デュエルの時にヒースクリフがシステムのオーバーアシストを使ったことから、
キリトはヒースクリフの正体に気づいたのでした。

茅場晶彦は、95層で正体を明かし、最上階でキリト達を待つはずだった、
最終ボスでもありました。
全10種存在するユニークスキルのうち、二刀流スキルは、
全てのプレイヤーの中で最大の反応速度を持つ者に与えられ、
その者が魔王に対する勇者の役割を担うはずだったのだそうです。

茅場は、アスナやエギルやクライン達が動けないよう、
システムに働きかけて麻痺状態にしてしまいます。

茅場は、自分の正体を明かした報酬として、不死属性を解除し、
キリトと一対一で戦うチャンスをくれると言いました。

キリトはその勝負を受け、エギルが店の儲けのほとんど全部を、
中層ゾーンのプレイヤーの育成につぎ込んでいたことのお礼を言ったり、
デスゲームが始まった日にクラインを置いて行ったことを謝ったりしました。


また、「茅場に頼み、もし自分が死んだら、
アスナがしばらく自殺できないようにしてほしいと頼みました。

キリトと茅場の命懸けの戦いが始まります。
キリトはシステムに頼らずに剣を繰り出しましたが、ジリ貧になり、
最後の最後で、システムに頼って連続27回攻撃を出してしまいました。

その動きは茅場に読まれ、キリトは茅場に刺されそうになりました。

しかし、その間に、アスナが割って入り、アスナが死んでしまいました。

キリトはアスナの細剣を手にして、茅場に向かって剣を突き出します。
茅場に胸を貫かれましたが、キリトはそのまま、
アスナの細剣を茅場の胸に突き刺しました。

ゲームはクリアされました、というシステムの声を聞き、
気づくと、キリトとアスナはアインクラッドが崩壊していくのを、
離れた場所から見ていました。

いつの間にか茅場も近くにいました。
キリトが、なんでこんなことをしたのか(こんなデスゲームを始めたのか)、
と訊くと、茅場は、子供の頃から空に浮かぶ鉄の城の空想に取りつかれていた、
という話をしました。

茅場がいなくなると、
キリトとアスナはお互いの本当の名前と年齢を教え合いました。
アスナはキリトより1歳年上の17歳で、
結城明日奈(ゆうき・あすな)という名前だと教えてくれました。

アスナの、愛しています、という声を聞いた後、
キリトは現実世界の病院で目覚めました。
ゲームクリアの報酬として、キリトは助かったのでした。

キリトはナーヴギアを2年ぶりに外し、アスナを探しに行きました。


というあらすじなのですが、文句のつけようがないくらい、面白かったですね。
たった1冊の話だったとは思えないほどの密度でした。

アインクラッドは崩壊してしまいましたが、2巻では時系列が戻り、
SAOの中で起こった出来事が短編として描かれています。

また、プログレッシブ編では、第1層からの攻略が詳細に描写されています。
プロフィール

Author:しまうました
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