時雨沢恵一「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅥ ―ワン・サマー・デイ―」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ― (電撃文庫)


ガンゲイル・オンラインシリーズ第6巻です。

2026年7月31日(金曜日)、
5巻のラストで、香蓮が新渡戸咲に、わたしも、強くなりたいなあ……、
と言ったせいで、“第1回、小比類巻香蓮さんに自分が強いことを分からせるには
どうすればいいか会議”が開かれていました。

新体操部の咲、野口詩織、藤澤カナ、楠リサ、安中萌、ミラナ・シドロワは、
香蓮の部屋でお菓子パーティーをしながら、
香蓮に香蓮は強いということを納得してもらおうと頑張っていました。

千葉県成田市の住宅地では、某有名宅配便会社の30代半ばの男は、
いい天気だ、こんないい天気の日は、銃が撃ちたい、そして、今度こそあの女を……、
と呟いていました。
彼はMMTMのリーダー、デヴィッドのリアルですね。
この呟きが、トラックのドライブレコーダーに拾われてしまい、
後日抜き打ち安全運転チェックをしていた上司から、叱責されますw

静岡県の伊東市では、20代後半の知的で整った顔をした塾講師の男が、
『例のアレを手に入れた』という仲間からのメッセージを見て、大きく微笑みました。
その男は、志乃原修哉(しのはら・しゅうや)で、日本中に散らばる、
“全日本マシンガンラバーズ(ZEMAL)”の1人、シノハラでした。
志乃原はバイトの女子大生に好意を持たれていましたが、鈍感すぎて気付きませんでしたw

8月2日に香蓮は北海道に帰郷し、8月4日に篠原美優と会って、
GGOを遊ぶことに迷いが生まれている、と言いました。

アルヴヘイム・オンラインに、ちょびっと来る? と美優に誘われ、
それも、悪くない、かもね……と香蓮は言いましたが、
本当は、ピトフーイやSHINCのボスとかに、鮮烈で強烈な“ライバル心”
を向けられてしまって困ってしまって、戦うことから、
できればなんとなく逃げたいと思ってるだけだということを、美優に見抜かれました。

そこへGGOから“今までのスクワッド・ジャムの上位入賞経験チームの皆様御中”
というメッセージが、SJ1と3を主催した小説家から届きました。

8月16日(日曜日)の20時から、GGO内の特設フィールドにおいて、
スクワッド・ジャムとは違ったゲームが開催されるという知らせでした。

GGO運営会社≪ザスカー≫に勤める米国在住の知人の発案なのだそうです。

新しく作られたAI操作のNPCの戦闘力をチェックするための、テストプレイなのだそうです。

専用特設フィールドに、新型NPC達が守る“拠点”があり、
複数チームで同時に攻略を開始し、最初に敵本陣を陥落させたチームを優勝とし、
今回は、必ずし参加チーム同士で殺し合わなくても構わないのだそうです。

敵NPCは最新のゲーム用AI(人工知能)を搭載していて、
ただえさえ強い上に、ゲーム中ですら進化する強力なモノで、
1度死んだらゲームオーバーでは厳しすぎるため攻撃チーム側だけは3ライフ制を採用したのだそうです。
2回までなら戦死してもゲームに戻れ、3回目の死亡でアウトです。

小説家本人は、出るなと言われたので出ないのだそうですwww

『で、ま、す、よ、ね!!』と咲がメッセージを送ってきて、
『で、ま、す、わ、よ!!』と美優が勝手に返信しました。

アミュスフィアがないと香蓮が言うと、美優の家にアミュスフィアが2台あるということを言われました。

美優は4日前に、合コンで知り合ったばかりの彼氏と別れていましたが、
“幻の彼氏”と一緒に遊びたくて、アミュスフィアをもう1台買っていたのでした……。

8月16日、月曜日、テストバトル当日がやってきました。

香蓮は17時頃、美優の実家にやってきました。美優の家族は全員旅行中です。

香蓮は北海道にいる間は1度もGGOにログインできず、
美優も昨夜GGOにコンバートし直したばかりでした。

SJ3と同じく、ピトフーイやエムと、LPFMを組んでいます。

GGOにログインし、18時57分になって、ピトフーイと1ヶ月と少しぶりに会いました。

ピトフーイとエムはレンとフカ次郎と会う前に買物をしていましたが、
何を買ったのかは教えてくれませんでした。

今回は酒場のような本部や待機時間はなく、レストランから直接、特設フィールドに転送されました。
殺風景な平原で、軽自動車くらいの大きさの岩がぽつぽつと点在しています。

GGOでの時間は現実のそれとリンクしているはずで、
現在20時でしたが、空は曇っていて太陽が見えないとはいえ、明らかに昼間の設定で、
ピトフーイとエムは変だと言いました。

ルールブックには小説家が設定した文章があり、七人の最強チーム(NPC)が、
凶悪毒ガス弾頭を研究所から奪取して立て籠もっていて、
2時間以内にNPCを全滅させるか、その弾頭を奪い返すのだ、と書かれていました。

地図を見ると、直径3キロの赤い縁の中心に、ゴールを示す“G”の一文字がありました。
円は、全生存キャラクターで、中心から1番遠い位置を半径とし、
プレイヤーキャラが死んだ場合、2階までは、ちょうど180秒後にこの円周上で、
チームメイトから1番近い位置に復活するのだそうです。

死亡キャラのフィールドへの復活は“リスポーン”と呼ばれていて、
この円周は“リスポーン線”です。

復活時は10秒の無敵時間が与えられます。

エムがリーダーになり、左右を警戒しながら進みます。

エムがSHINCを発見し、SJ2ではピトフーイのせいで、
SJ3ではビトレイヤーズ・チョイスのせいで叶わなかった、
SHINCとの決着をつけることができるとレンは喜びました。

しかし、SHINCに接近しようとすると、背後からZEMALに撃たれまくります。

フカ次郎のグラネード・ランチャーで爆発を起こし、その爆発に紛れて逃げると、
ボス(エヴァ)と遭遇しました。

しかし、マシンガン連中をどうにかするまで一時休戦となりました。

なぜ全員そんなに撃ち続けられる? 弾薬交換で射撃が止まる瞬間が、さっきからない、
とエムが聞き、スナイパーのトーマが視認し、左側に何か金属のレールみたいなのがついてた、
と報告しました。

“バックパック型給弾システム”で、背中に巨大なリュックを背負って、
そこからレールが銃に伸びていて、500発から1000発、一気に連射できます。

それをZEMALは全員、このテストプレイの前に手に入れていたのでした。
冒頭で志乃原修哉の仲間が送ってきた『例のアレを手に入れた』というメッセージが、
そのことだったのです。

エムが作戦を考え、ピト、悪いが自殺してくれ、と言い、
ピトフーイは自分の口の中に、5.56ミリ弾を3発ぶち込み、自殺しました。
ボスの指示で、ターニャも自殺します。

エムがZEMALに話しかけ、意味のない戦闘の停止を申し出たい! と時間稼ぎをします。

ところであんた、マシンガンは好きか? とZEMALのヒューイが問い、
エムが≪MG42≫というレアな銃を持っていることを知ると、
ZEMALは≪MG42≫をエムから購入したがったり、エムをチームに入れたりしようとしました。

エムが断ると、戦闘が再開されましたが、自殺から3分後に“死に戻った”ピトフーイとターニャが、
ZEMALの背後から撃ってZEMALを全滅させました。

仕切り直してSHINCと殺し合うことも考えましたが、“最強NPC”をだいたい倒してから、
ということになりました。

SHINCと別れ、ゴールを目指します。

レンは全力疾走して他の3人を引き離し、偵察に行きました。
敵NPCが占拠しているのはヨーロッパにあるみたいなお城でした。

レンは仲間の到着を待たずに、南から城に近づきましたが、
城からマシンガンのラインなし射撃が飛んできて、
巨大な銃弾が、レンが隠れていた石壁を撃ち砕き始めました。

壁が崩れ、レンは飛び出しましたが、動きを読まれていてマシンガンに撃たれて死んでしまいました。

油断しすぎですね。

3分後、死に戻ったレンは、城から800メートル離れた大きな家の残骸で、仲間と合流しました。

ピトフーイとエムは、テストプレイの前に、遠隔操縦、または自立作動可能な無人機、
ドローンを買っていました。
まだ実装されたばかりで、めっちゃ高かったのだそうです。

そのお値段、11万円ほどで、もし撃ち落とされたらロスト扱いになるのだそうです。

完全自立作動にすると、使い手側があまりに有利すぎるから、マニュアル操縦です。

エムがドローンを飛ばし、城の様子を確認します。
ドローンのカメラと画面越しにレンを壁ごと撃った敵が見え、
レンの視野の中に『敵全員の情報が手に入ったぞ!』と運営側が新しい情報をくれました。

今回の敵は7名で、アサルト・ライフル≪M4A1≫使いの40代の大柄な白人男性“ジェイコブ”、
同じく≪M4A1≫使いの40代の黒人男性“ロイ”、
対物ライフル≪GM6リンクス≫使いの30代の白人男性“ロック”、
アサルト・ライフル≪F90≫使いの20代の東洋人男性“ケイン”、
マシンガン≪PKP ペチェネグ≫使いの巨漢の白人男性“ウォッカ”、
アサルト・ライフル≪SCAR-H≫使いの50代の中近東系男性“ハッサン”、
アサルト・ライフル≪MCX≫使いの30代の白人男性“ドク”です。

ドローンのカメラで、MMTMが北側から城に攻撃を仕掛けるのが見えました。
MMTMが城門をくぐり抜けて白の中に入った、と思われた瞬間、爆発が起き、
MMTMの4人が吹っ飛ばされて死にました。
援護をしていた残りの2人は、40ミリグレネードが2人の間に着弾して炸裂して、全滅しました。

次は、SHINCが東側から城に攻撃を仕掛けるのが見えました。
スナイパーのトーマとアンナを後方に残して、4人で城に突入しようとします。
MMTMの戦闘の音を聞いて、それに乗じて突入するつもりだったのですが、
MMTMの戦闘はすでに終わっていたため、敵NPCのマシンガンとスナイパーの狙撃で、
すぐに全滅してしまいました。

城壁の北西から、ZEMALが現れましたが、武器は手に持っておらず、元々家の屋根だった部品に、
ダクトテープを貼って英語の文字を書いた巨大なプラカードを敵NPCに見せながら接近していました。

英語で“敵勢力にあらず。俺達を城に入れてくれ!”と書かれていました。

その作戦は上手くいきそうになり、ZEMALは敵NPCには撃たれず、
城壁まで200メートルの位置まで近づけましたが、
ピトフーイがM14・EBRを構え、城壁に5連射しました。

敵NPCがピトフーイに撃ち返します。
ZEMALは自分達が撃たれたと勘違いし、城の反対側に逃げていきました。
その背中へと、城からの銃弾は、1発も飛んできませんでした。

ドローンのバッテリーが残り少なくなり、回収しようとすると、
敵NPCのロックが対物ライフルでドローンの前後プロペラを粉砕しました。

レンがドローンを素手で受け止め、ドローン本体は無事でした。

プロペラを交換すればまた飛べますが、予備のプロペラは今はありませんでした。

ピトフーイは、優勝諦める作戦として、残存全チームに協力プレイを申し出ることにしました。

まずは南西にいた、SJ2優勝チームのT-Sと合流しました。
T-Sもすでに敵NPCの攻撃で一度全滅していました。

私の指揮下に入りなさい、とピトフーイが言い、
T-Sで唯一顔バレしているエルビンが代表して了承しましたが、
好きなときに裏切ります! 隙あれば背中から撃ちます! と逞しいことを言いました。

TOMSも参加していたのだそうですが、2回全滅して、相手の強さに嫌気がさして、
ゲームから撤退したようでした。

レンが「でんれー(伝令)!」と叫びながら走り、ZEMALと出会います。
ZEMALは迷っていましたが、ピトフーイの
“統合チームにはマシンガナーが少ないから、めっちゃ輝けるわよ”という一文を言うと、
話に乗ってくれました。

MMTMには拳法の技的な動きで組み伏せられ、ナイフで首筋を貫かれそうになりましたが、
ピトフーイの作戦を伝えます。
デヴィッドはピトフーイに私怨がありますが、レンが通信アイテムを繋いで直接会話させました。

SHINCとは普通に会話して、話を聞いてもらえました。

21時8分に、27人の統合チームが城から南南西の方向に2キロほど離れた、
大きな廃屋の陰に集まり、ピトフーイが演説し、貴重な空撮画像をそれぞれのチームに見せました。

城門は全て開いていますが、瓦礫でガードされています。
入ってすぐの場所には爆薬が仕掛けられています。

でも、この爆薬はブービートラップではなく、敵が手動で爆発させていて、
タイミングを狂わせることができれば、入り込める可能性も高いです。
手動だと分かったのは、罠の作動ワイヤーのようなものは一切見えなくて、
MMTMの4人を吹き飛ばす最高のタイミングだったからです。

このゲーム、城を攻略させるのが、言い出しっぺの目的じゃないんじゃないか、
チーム同士でバリバリ殺し合って、城はまったく無傷でゲーム終了ってね、
それって、悔しいわよね? とピトフーイが言い、みんなが同意しました。

ピトフーイの作戦を全て聞き終え、21時20分に全員が同意しました。

21時38分に準備が整い、作戦が開始されました。

(すみません。あらすじの途中ですが、この続きは後で更新します)

時雨沢恵一「ガンゲイル・オンライン」『レンとフカ次郎、デートについてかく語りき』のネタバレ解説

これは、2016年に電撃文庫を買ったらもらえた、
「電撃文庫超感謝リーフレット」のなかの1つです。

銃(ガン)とゲイル(疾風)の名の通り、殺伐としたガンゲイル・オンラインで、
レンとフカ次郎がモンスターを倒しながら会話している、という内容です。

レンは男と付き合うべきなのだよ、とフカ次郎が言い、
レンは理想の男性を考えました。

賭け事で借金を背負っていない人がいいな、
酒におぼれて傷害事件を起こしている人は遠慮したいし、
覚醒剤とかの常習犯は、嫌い、あと、毎日暴力を振るう人とか、
とレンは言いました。

そんなのは当たり前だ、とフカ次郎が言うと、
それならどうして、そういう人とつきあって、
悲しい思いをする女性がいつの世も後を絶たないの? とレンは聞きました。

敵の実力を見誤って戦闘に入っちまったんだな、とフカ次郎が言うと、
やっぱりデートって怖いねえ、私は、いいよ、とレンは言いました。

もうすぐ夏休みだろう? どこか彼氏と行きたい場所はないのか?
とフカ次郎が訊ねましたが、ないね、とレンは答えました。

という会話をしながら、レンとフカ次郎は、≪殺人芝刈り機・デスクリッパー≫や、
≪巨大スズメ・ヘルスパロー≫や、≪死にかけヘラジカ・ゾンビバビ≫、
≪猛毒ガエル・アシッドフロッグ≫、≪人食い芋虫・マッドキャタピラー≫
などを倒していました。

≪バイオ戦車・ウォーキングシャーマン≫が現れましたが、
手に余る相手なので、無視して来た道を戻ることにしました。

ないんならしょうがない、とフカ次郎は答えたのでした。

というあらすじなのですが、最後、レンとフカ次郎は、
“敵の実力を見誤って戦闘に入っちまわない”ようにしていますね。

≪バイオ戦車・ウォーキングシャーマン≫も、彼氏もデートも、
レンには手に余る相手ということですね。

会話の内容そのものはガールズトークなのに、
プレイしているゲームの内容は全然ガールっぽくない、
というギャップが面白い話でした。

時雨沢恵一「ガンゲイル・オンライン」「そーどあーと・おんらいん・おるたなてぃぶ・がんげいる・おんらいん・すごいみずぎ・じゃむ」のネタバレ解説

電撃がーるず水着ふぇすてぃばる! 電撃文庫公式海賊本 電撃文庫3000タイトル突破記念! 公式海賊本


“水着”というテーマで書かれた掌編です。

レンとフカ次郎は、
ガンゲイル・オンラインの首都グロッケンにある小さな防具屋に行きました。

GGOで最強の防具って、なんだと思いますか?
手持ちではなく、着て動ける防具、という意味ですが、
と店員はレンとフカ次郎に訊ねました。

わざわざ“手持ちではなく”と言っているのは、
エムの楯があるからでしょうね。

“SF映画みたいな、全身プロテクター”? とレンは答えました。

スクワッド・ジャムでは、T-Sのメンバーが身に着けていた、
SF兵士のフルプロテクターのことですね。

でも、デメリットも多いんですよ、要求筋力値が高くなりますし、
動きも鈍くなる、その結果として敵から撃たれやすくなるということは、
結果的に防御力を下げることに繋がります、と店員は言いました。

対モンスター戦では、タンクとしての役割を果たせますが、
対人戦だと“ヘイト”はないですから、タンクは必要ないですね。

店員の考える最強の防具を、店員は用意していました。

アイテムボックスを出し、これをクリックすると、
あっと言う間に装着されますので、どうぞ試着してみてください、
と店員は言い、フカ次郎はクリックしました。

すると、レンとフカ次郎は、「ビキニの水着姿になっていました。

きゃー! 何これ何これ何これ! とレンは騒ぎます。

漫画にあるような“きゃー何これ!”って現象が実際に体験できるとは
思わなかったよ……、私は前々から思っていたのだよ、
“あれって、着る前に絶対に分かるよな!”ってね、
あれは、ワンタッチお着替えができるヴァーチャル・ワールドの話だったんだな、
とフカ次郎は1つの謎を解いていました。

このセク〇ラ水着のどこが“最強の防具”なのか、とレンが訊ねると、
その水着はセ〇シーです、GGOのプレイヤーはほとんどが男性です、
男どもは突然目に飛び込んできた水着が眩しくて狙えない!
と店員は言いました。

フカ次郎は、実によく分かった! と前置きした後、
ホントのところはどーよ? と訊ねました。

お二人の水着姿が見たかったです! と店員はホントのところを答え、
フカ次郎はレンに外の表札を“閉店”にさせました。


最後は、ガンゲイル・オンラインの首都グロッケンに、
一軒の小さな防具屋が、かつてはあった、という文で終わります。

というあらすじなのですが、“かつてはあった”と過去形になっています。

これはきっと、怒ったフカ次郎とレンが、
この防具屋で暴れて閉店に追い込んだ、ということなのでしょうねw

時雨沢恵一「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインⅤ ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス〈下〉―」のネタバレ解説

ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン (5) ―サード・スクワッド・ジャム ビトレイヤーズ・チョイス (下)― (電撃文庫)


ガンゲイル・オンラインシリーズ第5弾です。

4巻の結末から時間が遡り、SJ3開始直後に時間が戻ります。

SHINCは、島の南東の外れの、巨大な岩の塔が並ぶ海岸がスタート地点でした。

海が迫っていることに気付いたSHINCは、いきなり全力疾走をします。

12時5分になると、幼い頃から、両親の趣味であるボルダリングにつきあわされていた、
安中萌ことアンナが、目の前にある岩の塔にフリークライミングをして、
周囲の索敵を始めました。
そのわずか5秒後、アンナは何かを言いながら、ドラグノフでSJ3で最初の1発目を放ちました。

アンナの狙撃で、敵チーム≪BKA≫の1人が死亡します。

ターニャとボスがBKAの脇へと回り込みます。
PKMの攻撃から逃げてきたBKAは、
ターニャのビゾンとボスのヴィントレスの銃弾で壊滅されました。

SHINCはスキャンを見ると、北北東に移動しますが、向かう先の空で、
黄色の信号弾が打ち上がりました。

黄色の信号弾を打ち上げ、連合チームと合流しようとしていたのは、
≪RGB(レインガンボーイズ)≫で、チーム全員が光学銃を使っています。

RGBの6人は光学銃を撃ち、それがボスの巨体に当たりましたが距離が離れていることと、
GGOのプレイヤーなら誰もが持っているアイテム、対光弾防御フィールドのおかげで、
減るヒットポイントはごくわずかでした。

光学銃は撃つ時に光るという特徴があります。
ボスは視界の中で、鮮やかに大きく光る点を、6つ見つけました。

ソフィーが、SJ2でも使った≪PTRD1941対戦車ライフル≫を実体化し、
チーム随一の射撃能力を誇る、黒髪のトーマが撃ち、5人が狙撃で倒されました。

最後の1人も、接近していたターニャに殺されました。

ターニャは死体から、信号弾を奪い、信号弾を打ち上げました。
さらに500メートル東でもう1発打ち上げます。

それから、信号弾が奪われていることなど知らず、同士と合流できると思ってやってきたチームは、
囮のターニャを追いかけ、待ち伏せしていた残りの4人に、瞬殺されました。

12時20分と30分のスキャンでは、SHINCはボスだけを数百メートル離れた位置に配置し、
囮にして、同士と合流しようとしていたチームを全滅させました。

また、MMTMはフィールド北東の森の中でゲームを開始しました。

近くにいたチームが青い信号弾を打ち上げましたが、
森の中では枝や葉っぱが邪魔でマトモに打てず、
打てずとしても下からは見えませんでした。

リアルでもサバイバルゲーマーの≪HTS(微笑みタヤサーズ)≫は、MMTMを倒そうと進みます。

HTSが通り過ぎると、ギリースーツ(偽装用に、体中に緑色の細い布と糸を巻き付けた服)と
草で迷彩してやりすごしていたMMTMのメンバーが立ち上がり、
背後からナイフでHTSを倒しました。

リーダーを1人だけ囮にして、スキャンで位置を見せ、蜘蛛のような待ち伏せ作戦で、
MMTMは敵チームを屠り続けました。

また、ZEMAL(全日本マシンガンラバーズ)は、
DIYストア、日本語で言うところのホームセンターに入り、
ショッピングカートの上にマシンガンをバランス良く据え付けて、太い針金で固定し、
鉄パイプを束ねてダクトテープで巻いて作った楯を、カートの縁にずらりと装着し、
即席の戦闘車両のようにして、強力になって思う存分暴れました。

12時52分に特別ルールの発表と発動の時間があり、SHINCではボスが裏切り者に選ばれました。

ふざけたルールだ! とSHINCのメンバーは憤りましたが、一本気な性格のボスは、
私はお前達とも1度戦ってみたかった! 私を倒してみせろ! と活を入れました。

MMTMでは、リーダーが裏切り者に選ばれ、リーダーは怒り、拳銃で自殺しようとしましたが、
状況が変わっても、最後まで楽しもうぜ! と仲間に止められました。

ZEMALは他のチームと違い、何それ――、楽しそう! と特別ルールを歓迎します。
ZEMALでは、バンダナ男のトムトムが裏切り者に選ばれますが、
他のメンバーから羨ましがられました。

海に沈んだ25階建てのビルの屋上に取り残されていた、前回優勝のチーム、
T-Sでは、ナンバー002の男、エルビンが裏切り者に選ばれます。

エルビンを迎えにきた、直径2メートルもない円形の機械、
“フライングプラットホーム(空飛ぶ演壇)”に、全員乗ってビルを脱出できないかと試しますが、
重量オーバーでエルビンしか乗れませんでした。

全員がアジリティ――、つまりは敏捷性重視のキャラクターばかりの≪TOMS≫は、
T-Sを倒すために集まった合流チームでした。

しかし、TOMSは海面上昇で手の届かないところに行ってしまい、集まったチームでバトルをして、
残り6チームの中の1つになりました。

しかし、激戦で2人のメンバーを失い、4人になっていて、少ない戦力をさかれることになり、
特別ルールに怒りました。

TOMSで1番速いコールが裏切り者に選ばれましたが、コレを逆手に取って、
喜んで参加するフリをして、“ここぞ!”というところで裏切ってやるんだよ!
と言い、裏切り者チームではなくT-Sの優勝を目指すことにしました。

最後の1チーム、LPFMでは、レンがポカンとしていました。

さあて、本当に乗れるかなー? とピトフーイが気弱なことを言い、フライングプラットホームに乗ると、
乗れた! やったっ! 私はレンちゃんをいの一番に狙うからねー! と叫び、飛び去っていきました。

強風が、アンノウンのエリアの霧を吹き飛ばします。
全長500メートル、幅と高さが90メートルの、
1隻の豪華客船が島の中央のなだらかな丘の頂上に鎮座していました。

本来の英語の船名の上から×印が描かれ、≪ゼア・イズ・スティル・タイム≫――“まだ時間はある”
という新しい名前が塗料で上書きされていました。

GGOの地球は、住んでいた人類が最終戦争をしでかし、地球環境をぶち壊し、人類が絶滅した世界です。
今いるGGOプレイヤー達は、≪スペース・バトル・クルーザー・グロッケン≫、
要するに宇宙船に乗って、誰もいなかった地球に戻ってきた連中です。

この巨船も、豪華客船だった船に避難民を乗せて、
ここではない安全な新天地に逃げるために使われていましたが、全員死んだのでした。

船があるということは、乗り込まないと溺れ死ぬということで、
地上に残されていたプレイヤー達は全員、船を目指して走ります。

一方、裏切り者達はヘリポートの上で、ピトフーイが司会者になって順番に自己紹介をしていきました。

ラストの1人、MMTMのリーダーのことを、ピトフーイは“ダビド君”と呼びました。

ピトフーイは、昔、MMTMのリーダーと一緒にスコードロンを組んでいたことを覚えていたのでした。

メメント・モリのリーダー、デヴィッドだ、デイヴでもいい、ただ、“ダビド”とは呼ぶな!
と彼は言いました。

トムトムが、パーティー申請と登録をやり直すことを提案し、
ピトフーイが5人をチーム≪BTRY(ビトレイヤーズ)≫に招待し、
新しいSJ3参加チームが誕生すると、ピトフーイが、子供のように喜びました。

リーダーは、招待を出したピトフーイがそのままリーダーになりました。

豪華客船の近くに辿り着いたレン、フカ次郎、エムは、
最終戦争後に中に乗っていた人達が地面ギリギリに開けた穴をいくつも発見しました。

ピトフーイ達もそれは分かっていて、敵チームを船に乗せないことを第一に考えます。

だから、これを使う! とピトフーイは言い、黄色い屋根の救命ボートを叩きました。

これを船縁に落して侵入口を塞ぐの! とピトフーイは言い、
ピトフーイとデヴィッドの持っている光剣で、ワイヤーを切って落とすことになりました。

デヴィッドは驚きましたが、ピトフーイが、
前回私に目指しにされて、復讐に燃えたあなたは、高い金を払って一振り飼ってあるワケよねえ、
それで私をぶっ刺し殺してやりたくて! とデヴィッドの心を読みました。

デヴィッドは、腰に巻いたポーチから、ガンメタリックに光る光剣の柄を取り出し、
左舷のボードを落としていきました。ピトフーイは右舷です。

のんびりしていられなくなったエムが、射撃の音で他のチームに合図を出し、
地上に残っていたチーム全員が、豪華客船に乗り込もうとします。

レン、フカ次郎、エムが突撃してくるあたりに銃口を向けていた元T-Sのエルビンは、
エムに狙撃されて頭へと命中しましたが、
T-Sは全員頑丈な全身プロテクターで防御力アップに特化しているチームだったため、
ヒットポイントの減りは、まったくありませんでした。

見張り役のコールが、レンが近づいていることを報告します。
ピトフーイが弾をばらまき、その後はエルビンがライン牽制を引き継ぎ、レンは近づけません。

ピトフーイは、BTYSの他のメンバーを、古巣を攻撃するように配置しました。

TOMSは、ZEMALに、一緒に船尾を攻めようぜ! と提案しましたが、
ところであんたら、機関銃は好きか? とZEMALのヒューイは訊ねました。

重い銃は好きになれないな、とTOMSが言うと、
ZEMALの4人は機関銃をフルオート射撃し、TOMSを全滅させました。

TOMSを勝たせるためにBTRYを裏切るつもりだった、元TOMSのコールは大絶叫しました。

その隙に、SHINCのトーマが、ソフィーを銃座にしてPTRD1941で狙撃し、
コールを戦死させました。

トーマは全速力で走りますが、ソフィーはSHINCの他のメンバーを船に侵入させるために、
その場に残ってPTRD1941で援護射撃をして、海に沈み、退場しました。

MMTMも、スナイパーのラックスが、元MMTMのリーダー、
デヴィッドの頭を押さえておくために犠牲になって海に沈み、他のメンバーが船に侵入しました。

ZEMALは、“敵チーム”になった元ZEMALのトムトムに乱射し、その1発が頭を撃ち抜きました。
“最強の敵”であるマシンガナーを倒したことに満足したZEMALの男達は、
その場で走りながら、お互いを撃ち合い、はしゃぎながら全員死にました……。

全日本マシンガンラバーズ、ヤバいですwww

ピトフーイは、これ以上チームの数を減らされる前に、一度集まって撤退することにしました。

レンとフカ次郎が先に船の底の穴から侵入し、エムを待ちます。

エムは全速力で走りますが、エムは重量級のため、速く走ることができません。
迫りくる海が追いついてしまいます。

レンはフカ次郎にプラズマ・グレネードを発射させ、エムの後ろの水を吹き飛ばし、
さらに爆風でエムの背中を押して、エムは船に突入することができました。

13時15分。島は完全に沈み、船が浮き上がりました。

船に乗ることができたのは、BTRY(ビトレイヤーズ)が4人、
MMTM(メメント・モリ)が4人、SHINC(新体操クラブ)が4人、
LPFM(レルピーエフエム)が3人です。

BTRYのピトフーイ、デヴィッド、エヴァ(ボス)、エルビンは、
ブリッジのコンソール(制御台)に集まりました。

メイン・コンピューターの≪クララ≫が、BTRYに話しかけます。

ピトフーイは、≪クララ≫に命令して防水隔壁を全部上げさせ、船を沈めようとします。

エルビンは、ビルの屋上に取り残されているT-Sの仲間を助けるため、
北西に走らせてください! とピトフーイに頼み、ピトフーイは承知しました。

一方、レンとフカ次郎とエムは、サテライト・スキャン端末の画面の指示に従って、
“i”マークに端末をかざし、最下層のデッキ1から、
最上部のデッキ20までの地図を表示させました。

5分ごとにスキャンを行い、全てのプレイヤーの位置と名前が60秒間表示されます。

13時20分になり、最初の船内スキャンで、LPFMとSHINCが、
50メートルしか離れていないことが判明しました。
しかも、最短距離をつなぐ廊下があります。

ローザがPKMマシンガンを撃ちまくり、レンとフカ次郎とエムは逃げます。

ほんの一瞬ですがマシンガンの銃撃が途絶え、アタッカーが来るぞ! とエムは叫びました。

フカ次郎が廊下に向かって撃ちますが、普通のグレネードで十分に威力があったのに、
プラズマ・グレネードをぶっ放してしまいました。

アタッカーのターニャには当たりませんでしたが、ローザ、アンナ、トーマが戦死しました。

ターニャはエムに向かってビゾンを撃とうとしますが、マガジンが外れていて撃てませんでした。

エムのバックパックに飛びついたターニャは、ナイロン製の背負い革をエムの首に引っかけ、
首を絞めて殺そうとします。
エムの巨体と、バックパックに入っている楯が邪魔で、レンはターニャを撃つことができません。

エムは何度もジャンプして、ターニャを天井にぶつけて、ターニャから逃れました。

ターニャは手榴弾を投げようとしましたが、エムに蹴り飛ばされ、爆死しました。

残り1割で死亡を防いだエムが救急治療キットを打つと、
でもさ、エムさんはどうして振り向かなかったの? 背中側なら、レンが撃てたでしょ?
とフカ次郎が言って、それを早く言ええええええええーっ! とレンは絶叫したのでした。

フカ次郎のプラズマ・グレネードのせいで側面に大きな穴が開きましたが、
ブリッジにいたピトフーイは、
ひとまず水平にして、13時30分になったらそれを止めなさい、と≪クララ≫に命令しました。

MMTMの4人は13時25分のスキャンで、PTRSが全員まだブリッジにいるのを見て、
遊園地のような中庭に飛び出して走りました。

作動、とピトフーイがブリッジで命じ、スプリンクラーの豪雨が降りました。
その雨は海水で、しょっぱ! と現リーダーのジェイクが言いました。

入れて、とピトフーイが命じ、中庭にある電気を、全て通電させました。

中庭には電気モーターで動く遊具がいくつもあり、MMTMの4人は一瞬で感電死しました。

エヴァとデヴィッドは、MMTMが死んだのを確認しに中庭に行きます。
エルビンはT-Sの5人が取り残されていたビルを見るため、ブリッジの外に出ました。

豪華客船は、ピトフーイの命令で、全速力でビルに体当たりします。

ビルがボロボロに崩れて、そこまで生き残った5人が、
鉄筋コンクリートの瓦礫と共に、海へと落ちて、沈んでいきました。

ブリッジの外で見ていたエルビンはブリッジの中に引き返しますが、
ピトフーイがうつぶせに倒れているのを見て混乱します。

エルビン! 今すぐそのアマから離れろ! とデヴィッドが鋭い声で言いましたが、
その前にピトフーイが光剣でエルビンを刺突して殺しました。

デヴィッドはピトフーイに怒り、今やお前は、俺らの敵だ、と言い、
通信アイテムのスイッチを切りました。

エヴァは、私が戦いたいのは、レンだ、と言い、デヴィッドだけがブリッジに向かいました。

ブリッジにはプロテクターのSF兵士が倒れていて、分厚い窓ガラスが割れていましたが、
デヴィッドはSF兵士に銃を向けました。

ピトフーイはエルビンのプロテクター装備を芥川龍之介の『羅生門』のように追い剥ぎして、
窓からエルビンの死体を捨てて、エルビンに成りすましていたのでした。

【Dead】マーカーがついていないことで、デヴィッドはその正体に気付きましたが、
ピトフーイが立ち上がりデヴィッドの銃を摑みました。

デヴィッドは銃を撃ちますが、プロテクターが全て弾き返してしまいます。

デヴィッドが光剣≪ノサダN2≫を取り出すと、ピトフーイはエルビンを殺した理由を教えました。

その後、光剣同士の斬り合いになりますが、2人ともエネルギー残量がなくなりました。

デヴィッドは筒でしかなくなった光剣を捨て、掌底で殴りかかりますが、
ピトフーイは高価な光剣の予備を2本も持っていて、それでデヴィッドを輪切りにしました。

このブルジョワがあぁぁ――と怨嗟の叫び声を残しながら、デヴィッドは退場しました。

この時点で、生き残っているのは、レン、ピトフーイ、エム、フカ次郎、
エヴァ(ボス)の5人だけとなりました。

その後、ピトフーイはライブの翌日だということもあり、気持ち悪くなっていましたが、
休憩せずに≪クララ≫のコンソールをデヴィッドのSTM-556で撃ち、壊しました。

それまでレン、エム、フカ次郎は最深部でエムのヒットポイントが回復するのを待っていましたが、
船がイヤな揺れ方をして、水位が増してきて、なるべく上まで上がろうとします。

デッキ17の広い空間で、ピトフーイがレンとエムとフカ次郎を待ち構えていました。

コレで、LPFM対裏切り者チームの戦力比が3対1になっちゃったけど、勝負する?
とピトフーイは言いました。

それを聞いたレンは、3対1……、やっぱり! やっぱり! ――やっぱりかあっ!
と叫びました。

レンはずっと、「裏切り者は、本当はウチのチームから2人出たのではないか?
と思っていたのですが、ピトフーイが大嘘つきだったのでした。

実は、ピトフーイ、フカ次郎、エムがLPFMで、レンが裏切り者チームだったのです。

しかし、レンが混乱している間に、ピトフーイが裏切り者だと名乗り出て、
レンは流されてしまったのでした。

レンはピトフーイにキレますが、あっさり騙されるレンちゃんが悪いんじゃないかしら?
とピトフーイは言い、レンはさらにキレます。

エヴァが、この巻の冒頭で連合チームから奪っていた黄色の信号弾を撃ち、
4人の目が、ものを見る能力を一時的に失いました。

後ろに走れ! とエヴァはレンに言い、レンは全力ダッシュします。

エヴァはさらに信号弾を撃ち、完全に逃げ切りました。
レンはエヴァに謝り、『あなたが裏切り者です』と書かれた端末を見せましたが、
なあに、いいってことよ、同じチームの仲間だろう? とエヴァは言い、
2人でチーム“ビトレイヤーズ”としての登録をしました。


ピトフーイは、フカ次郎と2人でレンとエヴァを殺すことにして、エムには、
レンに手を出したら殺すよ? エムに残っているのは、
最後に“真の勝者”を持ち上げる役目だよ、と厳命しました。

ピトフーイとフカ次郎は、エムの楯で体を守りながら前進します。

ピトさんは、レンが、怖いんだね、とフカ次郎が言うと、
私が今まで、VRゲームにおいて、“コイツは私より強い。腕だけではなく、意志も”
――そう思ったのは、2回だけ、という話をピトフーイはしました。

ベータテスト時代のSAOでゲームを始めた直後、レアアイテムを落とす獲物の挑戦権を巡って、
イケメン優男と一騎打ちの果し合いになり、ピトフーイのヒットポイントが残りわずかになったとき、
ボスを譲ってくれたことがあったのだそうです。

ピトフーイは反省し、そいつとは本サービスが始まったらまた剣を交えて、
可能ならPKしようと思っていたのでした。

……ちなみに、そのイケメン優男というのは、ベータテスト時代のキリトさんのことでしょうね。

もう1人怖いと思っている相手はレンで、SJ2で喉笛を噛み千切られたこともあり、
今でも、あのピンクのチビを見ると、怖い、とピトフーイは言ったのでした。

その間、レンは、エヴァから全てのデカグレネードとプラズマ・グレネードをもらい、
客室の廊下を通り抜けてピトフーイとフカ次郎の背後に回り込んでいました。
エヴァはピトフーイとフカ次郎の前、200メートル先にある船尾近くにいました。

13時50分のスキャンで、ピトフーイとフカ次郎は、レンとエヴァがばらけていたことを知りました。

その直後、背後の船首で大爆発が起こりました。

レンが仕掛けておいたデカグレネード6発と、プラズマ・グレネード12発が爆発したのでした。
500メートルの巨船が、2つに折れました。

レンはその前に来た廊下を戻り始めていました。

エヴァは船尾の野外劇場から牽制射撃をして時間を稼ぎ、レンと合流しました。

真っ二つに折れた箇所から海に沈み始め、傾いているため、
レンとエヴァがいる船尾が持ち上がり、レンとエヴァに有利な状況になりました。

レンは撃ちまくります。

エヴァは、ピトフーイを撃てる状況だったのに、撃ちませんでした。

2人で申し合わせて、“私を殺すのはレンちゃん”ってことにしているようね、
とピトフーイは言い、レンを誘うために、もうダッシュで左舷客室棟へと飛び込みました。

その後、レンは堂々と立ち上がり、フカあああー! 勝負だああああああああ! と叫びました。

レンはフカ次郎を挑発しまくり、戦闘に持ちこみます。
レンは、フカ次郎が左腕に持っているグレネード・ランチャーの“左子”のプラズマ弾頭を狙い、
撃ちまくります。

フカ次郎の頭に1発当たり、フカ次郎は倒れ、静かになりました。

それは死んだふりで、フカ次郎は突然起き上がって、プラズマ弾頭を撃ちましたが、
レンはその弾頭を思いっきり蹴り上げ、助かりました。

蹴りやがった……。

フカ次郎が中庭から逃げ出して、それと入れ替わり、ピトフーイが飛び出しました。

エヴァがピトフーイを狙いますが、逆にフカ次郎がプラズマ弾頭をエヴァに向かって放ちました。

エヴァはデッキの手すりに足をかけて、渾身の大ジャンプをしながら、フカ次郎に発砲します。
その弾がフカ次郎の額を撃ち抜きました。

エヴァは中庭に激突して、エヴァとフカ次郎が同時に死にました。

船が一気に立ち上がり、直立してしまいました。

今や海に浮かぶ塔になった≪まだ時間はある≫の残り、190メートル、
完全に消失するまで、数十秒となりました。

レンは上からピトフーイに撃ちまくりますが、
ピトフーイはダガーナイフの剣先をタイルの隙間に突き立てながら、
腕の力だけでロッククライムして這い上がります。

右腕1本とナイフで壁にへばりついたピトフーイが、拳銃で銃撃し、レンの右手首に命中して、
P90が落下して海にのみ込まれました。

ピトフーイが垂直になった客席雛壇に登りきり、
レンはコンバットナイフで、ピトフーイは光剣で戦おうとします。

が、レンは光剣2刀流に恐れをなして逃げまわり、垂直に立つ塔のてっぺんに追い詰められます。

ゴメン、ナイフ、わたしを守るために、死んで、というレンの心の声に、
よござんすよ、ただ、最後にあっしにも、ひとつ名前をつけてやくださいませんか?
とナイフが応えました。

レンはナイフの“ナーちゃん”にお礼を言い、「ピトフーイの顔をめがけて投げました。

ピトフーイはナーちゃんを避けましたが、右手首から先が、なくなっていました。

レンはさっき、エヴァから小ぶりのコンバットナイフをもらっていて、それで斬ったのでした。

そこから先は泥仕合となり、ピトフーイは右手と両足をなくし、レンは両足をなくしました。

そして、レンはがっちりとピトフーイに拘束されてしまいますが、
上から自分の頭をハンマーのように、人間離れした、高速で何度も振り下ろし、
ピトフーイに脳震盪を起こさせました。

レンは腕にありったけの力を込めて、ピトフーイの体を押し出し、
ピトフーイはスクリューに弾かれて、無数のポリゴン片、赤い霧に姿を変えました。

船は完全に沈みましたが、エムが立ち泳ぎながら、レンを持ち上げました。

先ほどピトフーイがエムに、
『エムに残っているのは、最後に“真の勝者”を持ち上げる役目だよ』
と言っていたのが伏線だったのでした。

水に浸かっているエムにはダメージ認定が生まれ、エムがSJ3から退場し、
BTRYが優勝したのでした。

SJ1とSJ2では、大会後、レンはログアウトしていましたが、今回は酒場に戻りました。

これまでの参加プレイヤーから激励され、フカ次郎やSHINCと乾杯しました。

また、シャーリーとクラメンスは妙に真剣な顔で話し合っていました。

リアルに戻ったピトフーイは、また負けたああああああああああああああああ!
と絶叫していましたが、エムを殴ってすっきりすると、次こそリベンジだ! と叫びました。

2026年7月26日、日曜日には、レンこと香蓮は神崎エルザの新曲について、
エヴァこと新渡戸咲と電話で話していました。

女達よ、強くなりなさいという歌を聞いて、わたしも、強くなりたいなあ……、
と香蓮が心の声を漏らすと、『え?』と咲は言ったのでした。


というあらすじなのですが、レンは自分が強いということを自覚していなかったのでした……。

ちなみに、今回ピトフーイが隠していた、ビトレイヤーズ・チョイスに関する秘密に関しては、
しまうましたは全然気付きませんでした。

ピトフーイ以外のキャラがこんなことをやったら、意味不明だと叩きたくなりますが、
ピトフーイなら、いかにもやりそうwwwと許せてしまいます。

今回は“あとがきスーパー企画”として、エム射撃ゲームがあります。

エムの画像を輪ゴムの射撃の的に見立てています。

それ自体は普通の企画なのですが、モデルがエムだということに、悪意(善意?)を感じます。

これまでこのガンゲイル・オンラインシリーズはスクワッド・ジャム(SJ)の話ばかりで、
ある意味ちょっとワンパターンでしたが、次の6巻ではパターンを変えてきて、
SJ以外の話をやります。

時雨沢恵一「ガンゲイル・オンライン」4巻 特別感動一大掌編Ⅲ『我は戦う己の誇りを胸に! ~戦う原作者ここにあり! とにかく吠えろ魂の銃声~』のネタバレ解説

この話は4巻の巻末に収録されています。

特別掌編Ⅰ特別掌編Ⅱで主人公だった、SJ1のスポンサーの作家の男が、
今回も主人公です。

SJ1でもSJ2でも情けない退場の仕方をして、
ああもう悔しい! もっと輝きたいのに!
と思った作家は、運営団体のザスカーに鬱陶しいほどの長文メッセージを送りつけ、
SJ3の主催と、特別ルールを了承させました。

GGO仲間に声をかけ、新たに仲間になったプレイヤーも交えてチームを組み、
SJ3にエントリーしました。

仕事そっちのけでGGOで遊びまくって、予選が始まりました。

しかし、4人の仲間達が、新たに仲間になったプレイヤーに背中から撃たれて、
戦死していきました。

そのプレイヤー、カドワカは、アンタにもここで死んでもらう、
SJ3本選には、出場させないと言いました。

カドワカは、“ヴァーチャルゲームに夢中になった作家やイラストレーターを
現実に戻す”KADOKAWAが放った“刺客”だったのでした。

カドワカは、作家を殺し、自殺しました。

というあらすじなのですが、
……今回はとうとう、本選にすら出場できませんでしたねwww

みなさんも、趣味を楽しむのはいいですが、
本業の仕事をおろそかにしないよう注意しましょう。
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